多磨駅
東京都府中市にある西武鉄道の駅 ウィキペディアから
多磨駅(たまえき)は、東京都府中市紅葉丘三丁目にある西武鉄道多摩川線の駅。副駅名は東京外大前(とうきょうがいだいまえ)。駅番号はSW03。

歴史
- 1929年(昭和4年)1月5日:多摩鉄道多磨墓地前駅(たまぼちまええき)として開業。
- 1988年(昭和63年)3月5日:新駅舎使用開始[3]。
- 2001年(平成13年)3月28日:駅名を多磨駅に改称[1]。
- 2018年(平成30年)6月7日:橋上駅舎化及び自由通路整備事業発表(2020年事業完了予定)[2]。
- 2019年(令和元年)5月26日:この日の始発から下り2番線ホームを上り下り共用とする1面1線式となる。
- 2020年(令和2年)
駅名の由来
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1929年の開業時、本駅至近の多磨墓地にちなみ多磨墓地前駅と命名された。その後、1935年に多磨墓地が多磨霊園へ改称した後も駅名はそのままだった。
2000年、東京外国語大学の移転にあたり、「東京外国語大学前駅」と改称するよう要望したが実現しなかった(地元石材店の反発が強かったためともされる)。しかし、翌2001年の榊原記念病院移転決定に応じ、「墓地前」の3文字を削って多磨駅とし、さらに副駅名として「東京外大前」を追加した。
この改称にともない、当駅南西方向の北多磨駅は「多磨駅の南にあるのに北多磨駅」という矛盾を解消するため白糸台駅と改称された。
なお、北西に府中市多磨町があるが、当駅所在地は府中市紅葉丘であり、駅前商店会も「紅葉丘商店会」を名乗っている。また、西武鉄道多摩川線の駅であるが、多摩駅ではなく多磨駅である。
駅構造
要約
視点
単式ホーム1面1線を有する橋上駅。2020年12月23日の始発より橋上駅舎へ移行した。
駅舎は是政寄りにあり、西口および東口と改札口並びに改札階とホーム階はそれぞれ階段、エスカレーター(上りのみ)、エレベーターで連絡している。バスロータリーは東口にある。
橋上駅舎移行時に多摩川線では武蔵境駅に次いで二例目となる自動改札機が導入された。なお、のりこし精算機は設置されていないので精算の必要がある場合は有人改札で対応する。
トイレは駅舎内にあり、ユニバーサルデザインの一環として多機能トイレも設置されている。
2021年10月1日より多摩川線で実施されているサイクルトレインは当初、当駅のみ改札外の自由通路(府中市道)が歩行者専用となっていたため、終日自転車を持ち込んでの利用はできなかった。しかし、2023年4月1日よりサイクルトレイン利用者に限って自由通路の自転車通行が認められ、当駅でも自転車を持ち込んでの利用ができるようになった。
のりば
- 1面1線のホームのため、競艇場前駅と同様に案内上のホーム番号はない。
- 改札口(2022年10月)
- ホーム(2022年10月)
旧駅舎
駅舎改良工事が行われるまでは相対式ホーム2面2線を有する地上駅だった。ただし、工事の進展に伴い、2019年5月26日より1面1線の単式ホームとなった。
駅舎は西側の武蔵境寄りにあり、下りホームとの間は構内踏切により連絡していた。駅舎を出ると東側のバス乗り場と連絡する自由地下通路があったが、橋上駅舎へ移行時に閉鎖された。
自動改札機は未導入だったが、2007年3月18日のPASMO導入にあたりICカード専用の簡易改札機が設置されていた。臨時の出札窓口(有人)があったが近年は使用されていなかった。
2019年3月15日のダイヤ改正前までは早朝・夜間帯に当駅で列車交換が行われていた。
トイレは上りホーム上にあり、多機能トイレも設置されていた。
- 旧駅舎・改札口(2006年7月)
- 2面2線のホーム(2007年6月)
駅改良工事
2019年から翌年にわたり、橋上駅舎化、自由通路整備、東口新設、構内踏切廃止、プラットホーム拡幅、バリアフリー施設整備を内容とする駅改良事業を、府中市との協力により実施した[2]。
この工事に伴い、2019年3月15日まで早朝・夜間帯に当駅で行われていた列車交換は翌日より廃止された。
同年5月26日からは下り2番ホームを上り下り共用にして、1番ホームは工事に伴い閉鎖された(1番ホームに設置のトイレは利用可能だった)。このため、改札口からホームを利用するためには、上り下りのどちらの場合でも構内踏切を渡る必要があり、特に上り電車の場合は踏切の遮断時間の関係から発車時刻間際に改札口を通過しても乗車する事が出来なくなるため2分以上余裕をもって利用するように告知がされていた。また、同一ホームから別方向の列車が発着するため、フルカラーLEDによる発車標も設置されていた。この期間に旧上りホームおよび旧上り線の線路跡を利用して旧上りホームの拡張が行われた。
2020年10月24日に、拡張された旧上りホーム(これ以降は無番化)が供用開始され、それまで上り下り共用だった旧下りホームおよび構内踏切が廃止された。これにより構内踏切の遮断を気にせずに乗車できるようになった。
同年12月23日に橋上駅舎および自由通路が供用開始された。
利用状況
要約
視点
2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は12,371人であり、西武鉄道全92駅中61位[西武 1]。多摩川線では武蔵境駅に次いで多い。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員[6] |
1日平均 乗車人員[7] |
出典 |
---|---|---|---|
1990年(平成 | 2年)4,540 | [* 1] | |
1991年(平成 | 3年)4,770 | [* 2] | |
1992年(平成 | 4年)4,764 | [* 3] | |
1993年(平成 | 5年)4,811 | [* 4] | |
1994年(平成 | 6年)4,690 | [* 5] | |
1995年(平成 | 7年)4,617 | [* 6] | |
1996年(平成 | 8年)4,479 | [* 7] | |
1997年(平成 | 9年)4,419 | [* 8] | |
1998年(平成10年) | 7,893 | 4,348 | [* 9] |
1999年(平成11年) | 7,891 | 4,380 | [* 10] |
2000年(平成12年) | 9,517 | 5,310 | [* 11] |
2001年(平成13年) | 11,536 | 6,427 | [* 12] |
2002年(平成14年) | 11,621 | 6,466 | [* 13] |
2003年(平成15年) | 11,568 | 6,429 | [* 14] |
2004年(平成16年) | 11,944 | 6,427 | [* 15] |
2005年(平成17年) | 11,901 | 6,181 | [* 16] |
2006年(平成18年) | 11,748 | 6,099 | [* 17] |
2007年(平成19年) | 11,875 | 6,057 | [* 18] |
2008年(平成20年) | 12,475 | 6,326 | [* 19] |
2009年(平成21年) | 12,830 | 6,485 | [* 20] |
2010年(平成22年) | 12,873 | 6,427 | [* 21] |
2011年(平成23年) | 12,401 | 6,205 | [* 22] |
2012年(平成24年) | 12,809 | 6,411 | [* 23] |
2013年(平成25年) | 13,260 | 6,641 | [* 24] |
2014年(平成26年) | 13,460 | 6,745 | [* 25] |
2015年(平成27年) | 13,807 | 6,923 | [* 26] |
2016年(平成28年) | 13,838 | 6,940 | [* 27] |
2017年(平成29年) | 13,903 | 6,975 | [* 28] |
2018年(平成30年) | 13,971 | 7,011 | [* 29] |
2019年(令和元年) | 13,757 | 6,907 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)[西武 2]7,934 | ||
2021年(令和 | 3年)[西武 3]10,284 | ||
2022年(令和 | 4年)[西武 4]11,589 | ||
2023年(令和 | 5年)[西武 1]12,371 |
駅周辺
比較的新しい南北に走る道路は広いが、人見街道など古い街道は拡幅整備などが少なくまた狭い。大きな施設と小さな商店もあるが、多くは住宅地となっている。
旧在日米軍関東村の北西端に近く、その跡地に移転した施設群へのアクセス駅となっており、東側バスロータリーが通り道となる。
当駅北側を東京都道110号府中三鷹線(人見街道)が通る。
地図上では調布飛行場の最寄駅となっているが、管理事務所や新中央航空ターミナルは当駅とは反対側の滑走路東側にあるため、徒歩30分以上の距離である。実際の最寄駅は京王線西調布駅。
バス路線
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
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