小学館児童出版文化賞(しょうがくかんじどうしゅっぱんぶんかしょう)は、小学館が1952年に創業30周年を記念して文学部門と絵画部門の2部門からなる小学館児童文化賞を設立、1960年(第9回)から小学館文学賞と小学館絵画賞に独立、1996年(第45回)から発展的に統合・改称して現在に至る文学賞である。
受賞者には、正賞としてブロンズ像、副賞として賞金100万円が贈られる。現在の選考委員は、荒井良二、鈴木のりたけ、舘野鴻、富安陽子、森絵都の5名。
第1回 - 第10回
- 第1回(1952年) - 奈街三郎 『まいごのドーナツ』、土家由岐雄 『三びきのねこ』、住井すゑ 『みかん』、安泰 一連の作品、井口文秀 一連の作品、渡辺郁子 一連の作品
- 第2回(1953年) - 永井鱗太郎 『お月さまをたべたやっこだこ』、伊藤永之介 『五郎ぎつね』、二反長半 『子牛のなかま』、鈴木寿雄 一連の作品、三芳悌吉 一連の作品、倉金章介 一連の作品
- 第3回(1954年) - 落合聡三郎 『たんじょう会のおくりもの』、茂田井武 『キンダーブック』に発表の作品
- 第4回(1955年) - 鶴田知也 『ハッタラはわが故郷』、中尾彰 『ひつじさんとおしくら』ほか
- 第5回(1956年) - 小山勝清 『山犬少年』、岩崎ちひろ 『夕日』
- 第6回(1957年) - 打木村治 『夢のまのこと』、渡辺三郎 『くもさん』
- 第7回(1958年) - 西山敏夫 『よこはま物語』、太田大八 『いたずらうさぎ』ほか
- 第8回(1959年) - 佐伯千秋 『燃えよ黄の花』、柿本幸造 『みなと』『おやまのがっこう』ほか
- 第9回(1960年) - 新川和江 『季節の花詩集』、深沢邦朗 『ぞうのはなはなぜながい』ほか
- 第10回(1961年) - 三木澄子 『ひなぎく咲く道』(佳作賞)、日下実男 『ロケットよ土星をめざせ』(佳作賞)、遠藤てるよ 『なつかしの友』『うらない』ほか
第11回 - 第20回
- 第11回(1962年) - 花岡大学 『ゆうやけ学校』、赤羽末吉 『日本の神話と伝説』ほか(佳作賞)、北田卓史 『こどものせかい』表紙ほか(佳作賞)
- 第12回(1963年) - 大石真 『見えなくなったクロ』、万足卓 『おやだぬきとこだぬきのうた』、清水勝 科学図鑑シリーズ『昆虫と植物』
- 第13回(1964年) - 山本和夫 『燃える湖』、井江春代 『かえるのけろ』ほか
- 第14回(1965年) - 久保喬『ビルの山ねこ』、中谷千代子 『かばくんのふね』ほか、谷俊彦 『おおきなくまさん』(特別賞)
- 第15回(1966年) - 西沢正太郎 『青いスクラム』、福田庄助 『百羽のツル』『そんごくう』
- 第16回(1967年) - 吉田とし 『じぶんの星』、佐藤さとる 『おばあさんのひこうき』ほか
- 第17回(1968年) - 斎藤隆介 『ベロ出しチョンマ』、瀬川康男 『やまんばのにしき』ほか
- 第18回(1969年) - 山下夕美子 『二年2組はヒヨコのクラス』、鈴木義治 『まちのせんたく』『ネコのおしろ』
- 第19回(1970年) - 武川みづえ 『空中アトリエ』、小野木学 『おんどりと二枚のきんか』ほか
- 第20回(1971年) - おおえひで 『八月がくるたびに』、平岡瑤子・松原文子(松原秀一夫人)共訳『ちっちゃな淑女たち――カミーユとマドレーヌの愛の物語』
第21回 - 第30回
- 第21回(1972年) - 杉みき子 『小さな雪の町の物語』、小坂しげる 『おりひめとけんぎゅう』ほか、斎藤博之 『がわっぱ』ほか
- 第22回(1973年) - 安房直子 『風と木の歌』、赤坂三好 『十二さま』ほか
- 第23回(1974年) - 小林清之介 『野鳥の四季』、梶山俊夫 『あほろくの川だいこ』ほか
- 第24回(1975年) - 山下明生 『はんぶんちょうだい』、赤羽末吉 『ほうまんの池のカッパ』ほか
- 第25回(1976年) - 吉田比砂子 『マキコは泣いた』、久米宏一 『やまんば』『黒潮三郎』
- 第26回(1977年) - 竹崎有斐 『石切り山の人びと』、安野光雅 『野の花と小人たち』ほか
- 第27回(1978年) - 灰谷健次郎 『ひとりぼっちの動物園』、司修 『はなのゆびわ』ほか
- 第28回(1979年) - 岸武雄 『花ぶさとうげ』、さねとうあきら 『ジャンボコッコの伝説』、杉浦範茂 『ふるやのもり』ほか
- 第29回(1980年) - 今西祐行 『光と風と雲と樹と』、香川茂 『高空10,000メートルのかなたで』、原田泰治 『わたしの信州』『草ぶえの詩』
- 第30回(1981年) - 田島征彦 『火の笛』『ありがとう』
第61回 - 第70回
- 第61回(2012年) - 中田永一 『くちびるに歌を』
- 第62回(2013年) - 伊藤遊 『狛犬の佐助 迷子の巻』、鈴木のりたけ 『しごとば 東京スカイツリー』
- 第63回(2014年) - 朽木祥 『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』、ミロコマチコ 『ぼくのふとんは うみでできている』
- 第64回(2015年) - 福田幸広・ゆうきえつこ 『オオサンショウウオ』、斉藤倫 『どろぼうのどろぼん』
- 第65回(2016年) - にしがきようこ 『川床にえくぼが三つ』、夢枕獏・山村浩二 『ちいさなおおきなき』
- 第66回(2017年) - 市川朔久子 『小やぎのかんむり』、舘野鴻 『つちはんみょう』
- 第67回(2018年) - 今井恭子 『こんぴら狗』、シゲリカツヒコ 『大名行列』
- 第68回(2019年) - 小手鞠るい 『ある晴れた夏の朝』、田中清代 『くろいの』、おくはらゆめ 『わたしといろんなねこ』
- 第69回(2020年) - 村山純子 『さわるめいろ』シリーズ、椰月美智子 『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』
- 第70回(2021年) - 高畠那生 『うしとざん』
第71回 - 第80回
- 第71回(2022年) - 高柳克弘 『そらのことばが降ってくる』、堀川理万子 『海のアトリエ』
- 第72回(2023年) - 遠藤みえ子 『風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記』、住野よる 『恋とそれとあと全部』、みやこしあきこ 『ちいさなトガリネズミ』
- 第73回(2024年) - 最上一平 『じゅげむの夏』、ザ・キャビンカンパニー 『ゆうやけにとけていく』