寺家駅
広島県東広島市寺家駅前にある西日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
広島県東広島市寺家駅前にある西日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
寺家駅(じけえき)は、広島県東広島市寺家駅前にある西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である[広報 2]。駅番号はJR-G09。
東広島市の中心駅として既に西条駅があるが、寺家地区からは2 - 3kmと距離が離れている(徒歩で20 - 30分程度)ため、1987年(昭和62年)に発足した「寺家駅建設促進期成同盟会」等地元4団体によって、長年に渡り新駅開設が要望されて来た[2]。しかし、予定地周辺は整備されていない他、地権者との交渉が難航していたため、明確な計画は発表されないままであった。
その後、2009年(平成21年)4月、東広島市が新駅開設に合わせた「寺家地区土地区画整理事業」の事業案を公開し、同年4月29日まで市民の意見を受け付ける等駅新設へ具体的に動き始めた。2010年(平成22年)2月、駅南口広場と国道486号を繋げる道路工事から順次進められて行き、2015年(平成27年)には駅舎工事が起工した。
2016年(平成28年)7月8日のJR西日本記者会見で、正式駅名を「寺家駅」とし、1日の乗車人員を1,400人と見込み、快速列車(平日朝運行の「通勤ライナー」・土休日データイム運行の「シティライナー」)は通過とする概要を発表した[3]。
海田市駅[4] が管理し、東広島市が運営[広報 3] する簡易委託駅であるが、同市から再委託の形でJR西日本中国交通サービスが駅業務を受託している[5][広報 4]。
一部時間帯を除いてPOS端末による窓口発券を行う他、近距離普通乗車券の自動券売機も設置。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
「統計でみる東広島」によると、1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
西条盆地と呼ばれる盆地の北西にあり周囲を山に囲まれている。駅の北東にあるのが龍王山(標高574m)である。駅付近は呉市へ流れる黒瀬川水系の源流域に当たり、西に2㎞ほど行くと広島市へ流れる瀬野川水系との分水嶺がある。駅舎は黒瀬川左岸(東岸)に位置する。盆地内に大河川はないが溜池を利用した稲作が発達し農地としては水田が多い。山際の扇状地も開墾され棚田も多く見られる。周辺はかつては溜池の中でも大きな大沢田池とその湖畔に建つ傷痍軍人広島療養所(1939年開設、現在の国立病院機構東広島医療センター)があるくらいで一面の水田であった。1960年代より駅北西側の山地を切り開いて工業団地が造成され(現在の八本松飯田二丁目付近)、また、広島市や三原市のベッドタウンとして一部の水田は埋め立てられて住宅地に転用され開発が始まった。駅周辺の住宅は一戸建てが多かったが、2017年の駅開業後は集合住宅(マンション、アパート)も増加している。
国道は駅の南口側を通っており駅周辺の主たる商業地となっている。かつての旧・山陽道も当駅付近を経由していた。駅南側の山地を鉄道や国道は北に迂回しているが、旧山陽道は飢坂(かつえざか)と呼ばれるルートで山地を越えて西隣の八本松地区へと抜けていた。山陽自動車道は駅北側の山地を通過するが、地区内にインターチェンジはない。現在の最寄は西条インターチェンジであるが、地区内の東広島医療センター及び工業団地付近に八本松スマートインターチェンジ(仮称)が建設中である。
東広島医療センター付近の龍王山南西斜面下部や、飢坂下部塚の峠地区において、扇状地上部を中心に土石流を対象とした土砂災害防止法における土砂災害警戒区域、若しくは更に厳しい特別警戒区域に指定されている箇所がある。一部の渓流では砂防ダムが整備されている[9]。八本松地区で大きな被害が出た平成30年7月豪雨では寺家地区の龍王山の憩いの森公園内の渓流で土石流が発生したが、駅周辺の住宅地では大きな被害が出なかった。
駅南口のロータリー内に「寺家駅」停留所があり、芸陽バス[10]とJRバス中国[11]の2路線が経由する。 その他のバス路線は国道486号線上にある「市田橋」停留所に発着している。
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