地域リーグ (サッカー)

日本の男子サッカーリーグ ウィキペディアから

地域リーグ (サッカー)

日本におけるサッカー地域リーグ(ちいきリーグ)は、日本のサッカーリーグの一つで、日本全国を9地域に分けて、地域内の第1種(社会人)登録チームが対戦し成績を競うものである。日本サッカー協会 (JFA) 加盟団体・関係団体である各地域のサッカー協会・社会人サッカー協会が主催し、各リーグの実行組織が主催・主管する[1]

概要 地域リーグ (サッカー), 加盟国 ...
地域リーグ (サッカー)
加盟国 日本
大陸連盟 アジアサッカー連盟
創立 1966年
参加クラブ 130
リーグレベル 第5〜6部
上位リーグ 日本フットボールリーグ
下位リーグ 都道府県リーグ
2025年の地域リーグ
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サッカー地域リーグの地域分け

概要

地域単位での社会人カテゴリにおけるサッカーリーグとしては、1965年に日本初のサッカー全国リーグである日本サッカーリーグ (JSL) が誕生した翌年の1966年に東海地区近畿(関西)地区で、1967年に関東地区で開始されたのを嚆矢とする。当初、地域単位のリーグはこの3地区しかなく、JSLへの昇格は全国社会人サッカー選手権大会(全社)上位チームとの入れ替え戦により行われていたが、全社の出場枠は競技者人口の多い大都市圏を中心に設定され、関東の6枠から東北(当時リーグ未実施)の1枠まで、地域毎のばらつきが大きかった。後に、1973年から75年にかけて北信越・中国・九州で地域単位のリーグが発足すると、地域リーグの代表がJSLとの入れ替えに臨むようレギュレーションが改められることになり、1977年に東北と四国で、1978年に北海道で発足している。

参加に当たっては全国社会人サッカー連盟もしくはその傘下団体に加盟することが要件となっていることが多く[2]、元々は実業団とノンプロのクラブチームがリーグメンバーの中心であり、各リーグの名称は近年まですべて「地域名+社会人サッカーリーグ」となっていたが、近年では大学サッカー部セカンドチームやJリーグ加盟を目指すクラブ(プロもしくはセミプロ)の参入なども増えていることから、「社会人」の冠を外し「地域名+サッカー(あるいはフットボール)リーグ」とするところ[注釈 1]が増えている。現在、東北・東海を除く全てがこの形式へ改称している。

現在の日本サッカーのリーグ構成においては、アマチュア(ノンプロ)リーグの最高峰である日本フットボールリーグ (JFL) と、各都道府県のサッカー協会が主催・主管する都道府県リーグの間に位置しており、日本サッカーのリーグ構成全体で見た場合にはアマチュアの上から2-3番目[3]Jリーグを含めた場合5-6番目[4])に位置する。

各地域リーグの多くが4月から10月にかけてリーグ戦を戦い、優勝チーム(2部制の場合は1部の優勝チーム)が11月に開催される全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL、旧・全国地域サッカーリーグ決勝大会)に出場する。リーグ戦の間には、リーグ戦終了後に開催される全国社会人サッカー選手権大会の各地域の予選、各都道府県の天皇杯予選が行われ、リーグ戦終了後(概ね10月中旬)に全社が開催され、地域最上位リーグ所属チームが同大会での成績上位かつJFLへの参入意思を持つ場合には地域CLへの参加資格を得る。地域CLで上位に入ると、翌年のJFLに昇格することになる。

リーグ編成(2025年)

歴代優勝チーム

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北海道東北関東北信越東海関西中国四国九州
1966----トヨタ自動車工業大阪スポーツマンクラブ---
1967浦和クラブ名古屋相互銀行大阪スポーツマンクラブ
1968富士通日本軽金属大日日本電線
1969甲府クラブ日本軽金属京都紫光クラブ
1970甲府クラブトヨタ自動車工業田辺製薬
1971藤和不動産トヨタ自動車工業京都紫光クラブ
1972浦和クラブ名古屋クラブ新日鐵広畑
1973古河千葉本田技研工業住友金属工業マツダオート広島三菱化成黒崎
1974児玉クラブ本田技研工業ヤンマークラブ広島フジタSC鹿児島教員
1975日立水戸YKK大協石油三菱重工神戸広島フジタSC中津クラブ
1976日産自動車日精樹脂工業名古屋クラブ大日日本電線広島フジタSC中津クラブ
1977新日鐵釜石東芝堀川町日精樹脂工業ヤマハ発動機電電近畿三井造船昭和クラブ熊本教員
1978函館76FC新日鐵釜石東邦チタニウム日精樹脂工業ヤマハ発動機大日日本電線マツダオート広島大塚製薬中津クラブ
1979新日鐵室蘭新日鐵釜石埼玉教員SC日精樹脂工業名古屋クラブ京都紫光クラブマツダオート広島大塚製薬中津クラブ
1980函館76FC盛岡ゼブラ埼玉教員SC福井教員藤枝市役所電電近畿川崎製鉄水島南国クラブ中津クラブ
1981札幌マツダ新日鐵釜石古河千葉YKK大協石油電電近畿川崎製鉄水島大塚製薬三菱化成黒崎
1992新日鐵室蘭TDK東邦チタニウム日精樹脂工業大協石油兵庫教員団川崎製鉄水島藍友クラブ三菱化成黒崎
1983札幌マツダTDK横浜トライスター日精樹脂工業大協石油松下電器産業マツダオート広島帝人三菱化成黒崎
1984札幌マツダTDK東邦チタニウムYKK西濃運輸京都府警察本部川崎製鉄水島帝人三菱化成黒崎
1985札幌蹴球団秋田市役所東邦チタニウム山雅クラブコスモ大協石油NTT関西川崎製鉄水島帝人新日鐵大分
1986札幌蹴球団松島クラブ埼玉教員SC新潟イレブンSCJATCO大阪教員マツダオート広島帝人鹿児島教員
1987札幌マツダ松島クラブ埼玉教員SC日精樹脂工業JATCO京都府警察本部マツダSC帝人三菱化成黒崎
1988札幌マツダTDK読売ジュニオールYKK中央防犯京都紫光クラブマツダオート広島NTT四国新日鐵大分
1989札幌マツダTDK読売ジュニオールYKK西濃運輸三洋電機洲本マツダSC大塚製薬三菱化成黒崎
1990新日鐵室蘭NEC山形東京ガスYKK西濃運輸京都府警察本部マツダSC帝人とびうめクラブ
1991札幌マツダNEC山形日産FCファームテイヘンズFC西濃運輸大阪ガスマツダSC帝人NTT九州
1992ほくでんNEC山形本田技研狭山YKKPJMフューチャーズNTT関西三菱自動車水島NTT四国新日鐵八幡
1993北海道電力NEC山形本田技研狭山YKK日本電装田辺製薬マツダSCテイジン東亜建設FC
1994新日鐵室蘭東北電力横河電機北陸電力ジャトコNTT関西マツダSC香川紫雲FCNTT九州
1995北海道電力ソニー仙台FCプリマハムFC土浦YKK日本電装NTT関西広島フジタSCテイジン大分FC
1996北海道電力ソニー仙台FCルミノッソ狭山アルビレオ新潟FCジャトコNTT関西マツダSCテイジンNTT九州
1997北海道電力ソニー仙台FC横河電機アルビレックス新潟日立清水佐川急便大阪SCマツダSC香川紫雲FCNTT九州
1998北海道電力トーキン横河電機アローズ北陸日立清水佐川急便大阪SCマツダSC愛媛FCブレイズ熊本
1999北海道電力トーキン栃木SCYKK日立清水教育研究社FC三菱自動車水島愛媛FCNTT九州
2000北海道電力TDK佐川急便東京SCYKK矢崎バレンテ佐川急便大阪SCSC鳥取愛媛FCNTT熊本
2001夕張ベアフットFCプリメーロルミノッソ狭山日精樹脂工業藤枝市役所佐川急便大阪SC広島FC南国高知FCプロフェソール宮崎
2002夕張ベアフットTDK青梅FC長野エルザ静岡FC佐川印刷SC三菱自動車水島南国高知FC沖縄かりゆし
2003北海道電力TDK群馬FCホリコシJSC静岡FCアイン食品三菱自動車水島南国高知FC沖縄かりゆし
2004北海道電力TDKルミノッソ狭山金沢SC矢崎バレンテラランジャ京都三菱自動車水島南国高知FCホンダロックSC
2005ノルブリッツ北海道TDK
グルージャ盛岡
ルミノッソ狭山長野エルザ静岡FCバンディオンセ神戸佐川急便中国南国高知FCロッソ熊本
2006ノルブリッツ北海道TDKYSCCJSCFC岐阜バンディオンセ神戸ファジアーノ岡山カマタマーレ讃岐V・ファーレン長崎
2007ノルブリッツ北海道グルージャ盛岡FC町田ゼルビア松本山雅FC静岡FCバンディオンセ神戸ファジアーノ岡山徳島ヴォルティス・
アマチュア
ニューウェーブ
北九州
2008ノルブリッツ北海道グルージャ盛岡FC町田ゼルビアAC長野パルセイロ静岡FCバンディオンセ加古川レノファ山口カマタマーレ讃岐沖縄かりゆし
2009札大GPグルージャ盛岡YSCCJSC矢崎バレンテ三洋電機洲本佐川急便中国徳島ヴォルティス・
セカンド
沖縄かりゆし
2010札大GPグルージャ盛岡YSCCAC長野パルセイロshizuoka.藤枝MYFC三洋電機洲本レノファ山口カマタマーレ讃岐HOYO Atletico ELAN大分
2011ノルブリッツ北海道福島ユナイテッドFCYSCCJSCshizuoka.藤枝MYFC奈良クラブデッツォーラ島根愛媛FCしまなみHOYO AC ELAN
大分
2012ノルブリッツ北海道福島ユナイテッドFCSC相模原サウルコス福井FC鈴鹿ランポーレアミティエSCデッツォーラ島根FC今治FC KAGOSHIMA
2013ノルブリッツ北海道グルージャ盛岡FC KOREAサウルコス福井マルヤス工業FC大阪ファジアーノ岡山
ネクスト
FC今治ヴォルカ鹿児島
2014十勝フェアスカイFCFCガンジュ岩手浦安SCサウルコス福井FC鈴鹿ランポーレ奈良クラブ松江シティFC高知UトラスターFC新日鐵住金大分
2015札幌蹴球団FCガンジュ岩手ブリオベッカ浦安サウルコス福井FC刈谷アルテリーヴォ和歌山松江シティFCFC今治新日鐵住金大分
2016ノルブリッツ北海道コバルトーレ女川東京23FCアルティスタ東御FC刈谷アルテリーヴォ和歌山SRC広島FC今治J.FC MIYAZAKI
2017十勝FCコバルトーレ女川VONDS市原サウルコス福井鈴鹿アンリミテッドFCアミティエSC京都三菱自動車水島高知ユナイテッドSCテゲバジャーロ宮崎
2018北海道十勝スカイアースブランデュー弘前栃木ウーヴァFCサウルコス福井鈴鹿アンリミテッドFCバンディオンセ加古川松江シティFC高知ユナイテッドSCJ.FC MIYAZAKI
2019北海道十勝スカイアースいわきFCVONDS市原福井ユナイテッドFCFC刈谷おこしやす京都ACSRC広島高知ユナイテッドSC沖縄SV
2020北海道十勝スカイアースブランデュー弘前栃木シティFC福井ユナイテッドFC(FC刈谷)
[注釈 2]
FC TIAMO枚方(SRC広島)
[注釈 3]
FC徳島(沖縄SV)
[注釈 4]
2021(北海道十勝スカイアース)
[注釈 5]
(コバルトーレ女川)
[注釈 6]
クリアソン新宿福井ユナイテッドFC(藤枝市役所)
[注釈 7]
おこしやす京都AC三菱自動車水島(FC徳島)
[注釈 8]
沖縄SV
2022BTOPサンクくりやまコバルトーレ女川栃木シティFCアルティスタ浅間FC刈谷アルテリーヴォ和歌山福山シティFCFC徳島沖縄SV
2023BTOP北海道ブランデュー弘前VONDS市原福井ユナイテッドFCwyvernアルテリーヴォ和歌山福山シティFCFC徳島ヴェロスクロノス都農
2024北海道十勝スカイアースブランデュー弘前VONDS市原福井ユナイテッドFCFC伊勢志摩飛鳥FC福山シティFCFC徳島ヴェロスクロノス都農
2025
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  • 2部制の地域は1部リーグ優勝チーム

関連項目

脚注

外部リンク

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