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台湾・台北市松山区にある空港 ウィキペディアから
台北松山空港(タイペイソンシャンくうこう、中国語: 臺北松山機場、通称:松山機場、英語: Taipei Songshan Airport)は、台湾(中華民国)の首都・台北市の松山区にある空港。また、台北国際空港(中国語: 臺北國際航空站、英語では Taipei International Airport)とも呼ばれている。
中華民国空軍松山空軍基地も併設されており、軍民共用空港となっている。なお、台湾桃園国際空港との間で、直行バスが多く運行されている。
日本統治時代、台北市南方(馬場町)に陸軍練兵場があり、飛行場としても利用されていた。
1936年(昭和11年)、台湾総督府によって民用を目的とした台湾初の大規模公共飛行場として建設され、同年3月に台北飛行場(たいほくひこうじょう、旧字体: 臺北飛行場)、通称・松山飛行場(しょうざんひこうじょう)の名称で開港した。日本航空輸送が那覇飛行場を経由する内地との定期便を開設し、旅客輸送と郵便輸送を行った。飛行場までは松山飛機場線という貨物線が建設されたが、1976年に廃線になった。
しかしながら、開港直後に日中戦争が勃発したため、日本海軍航空部隊が渡洋爆撃の基地として使用することになり、1938年2月には中国大陸からの反抗作戦として、国民革命軍(空軍)とソ連空軍志願隊の攻撃を受けている(松山空襲参照、これは外地も含む広義の史上初の日本本土空襲であった)。また、太平洋戦争では日本陸軍航空部隊の飛行部隊も駐屯している。1944年末以降からはアメリカ軍による攻撃の標的となり、台北の街ともども被害を被った。
1945年(昭和20年/民国34年)、日本の敗戦による台湾統治終了とともに国民政府(中国国民党政権)の管轄下に置かれ、台湾の国際・国内航空路線の中心的な空港となった。のちには日本航空とチャイナエアラインによる羽田空港、伊丹空港、福岡空港などを結ぶ路線が設定されていた。
1979年(民国68年)に国際空港として中正国際空港(現:台湾桃園国際空港)が開港されてからは、国内線専用となった。
2008年(民国97年)、三通が認められ、中国大陸との間に定期チャーター便も運航されるようになり、2009年には定期便が就航した。また、日本との間でも、羽田空港の新滑走路完成と再国際線化に合わせて定期便が再開された。同年末に第1ターミナルが台北市政府の指定歴史建築に指定された[4]。
元台北市長馬英九や宋楚瑜親民党主席など一部の政治家は、三通政策の一環として中国大陸との直行便の乗り入れを提案していたが、本来国内空港である松山空港への中国大陸便乗り入れは、中華民国と中華人民共和国を同一国家として見なす結果となりかねないため、両地域間で問題となっている台湾独立・中華民国の主権問題に深く関わるとして慎重に議論が行われていた。[要出典]2008年7月4日より両地域を結ぶ定期チャーター便を、週末限定で運航を開始した。12月には三通の実現により、中国大陸各地へ定期チャーター便が就航した。
市街地にあるため騒音、安全性に問題があり、台湾高速鉄道の開通による国内線利用者の減少、桃園機場捷運の開通による空港アクセス改善などから、台湾桃園国際空港への移転統合が検討されている[5]。
中国大陸への定期チャーター便増加に伴い、現第1ターミナルの西側に第2ターミナル(当時、国際線到着専用)が建設され、その後、日本の国土交通省航空局は、日本と台湾の航空関係に関する民間協会間の合意で、2010年10月に羽田空港第4滑走路供用開始に伴い東京/羽田 - 台北/松山線が就航開始した[8]。就航航空会社は日本航空、全日本空輸、チャイナエアライン及びエバー航空で、両国の航空会社がそれぞれ1日2便ずつ運航。その後、段階的にターミナルの改修工事が行われ、2011年3月29日に国内線が第2ターミナルに移転、第1ターミナルが国際線専用になった。
※ △印はスカイチーム加盟航空会社。太字は本空港を拠点とする航空会社。
※ △印はスカイチーム加盟航空会社、☆印はスターアライアンス加盟航空会社、◎印はワンワールド加盟航空会社。太字は本空港を拠点とする航空会社。
ターミナル到着ロビーにタクシー乗り場があり、タクシーが待機している。
市街地にあることから騒音規制が厳しく、同じような立地条件にあるニューヨーク州のラガーディア空港やサンパウロ市のコンゴニャス国際空港などと同様に、かつては民間機は原則としてボーイング737やボーイング757、エアバスA320などのナローボディ機のみの利用が認められていた。2010年10月、誘導路等の改修工事により、ボーイング767、エアバスA330での乗り入れが可能となった。 ボーイング777、ボーイング787についても乗り入れが可能となっている。
軍用空港との兼用でもあることから、上空から許可なく空港および周辺を撮影することは法律で禁じられており、その旨機内でもアナウンスされる。
※発表年月日順。
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