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日本の映画 ウィキペディアから
『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』(げきじょうばん かめんライダーゴースト ひゃくのアイコンとゴーストうんめいのとき)は、2016年8月6日より東映系で公開された特撮テレビドラマシリーズ平成仮面ライダーシリーズの『仮面ライダーゴースト』の劇場版作品。
劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間 | |
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監督 | 諸田敏 |
脚本 | 福田卓郎 |
原作 | 石ノ森章太郎 |
製作 |
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製作総指揮 | 佐々木基(テレビ朝日) |
出演者 | |
音楽 | 坂部剛 |
主題歌 | 氣志團「ABAYO」 |
撮影 | 倉田幸治 |
編集 | 須永弘志 |
制作会社 | 東映テレビ・プロダクション |
製作会社 | 劇場版「ゴースト・ジュウオウジャー」製作委員会 |
配給 | 東映[注釈 1] |
公開 | 2016年8月6日 |
上映時間 | 65分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 8億8,000万円[1] |
前作 | 仮面ライダー1号 |
次作 | 仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー |
『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』と同時上映。
キャッチコピーは、「さよなら、オレ!」「命を燃やせ!ゴーストVS英雄 史上最大のラストバトル!」。
『仮面ライダーゴースト』の初の単独劇場版作品。仮面ライダー生誕45周年記念[2]。ストーリーはテレビシリーズと連動しており[3]、テレビシリーズ終盤では本作品での出来事を踏まえたシーンが見られる[注釈 2]。
ゲストとして、アルゴス / 仮面ライダーダークゴースト役に木村了、深海大悟 / 仮面ライダーゼロスペクター役に沢村一樹が出演する[注釈 3]ほか、次回作『仮面ライダーエグゼイド』から仮面ライダーエグゼイドが映像作品での初披露(先行登場)を果たす[5]。
設定上は春の出来事とされているが、ラストシーンでは夏の行事である灯籠流しが催されている。時期的には矛盾しているのだが、監督を務めた諸田敏は「お客さんが映画を見るのは夏だから」と押し切ったという[6]。
深海カノンの誕生日会に仲間たちが集まった。楽しそうな一同の中で、幽霊(ゴースト)であるため食事に加われない天空寺タケル / 仮面ライダーゴーストはひとり浮かない顔をする。そんなタケルを幼なじみの月村アカリは優しく励まし、ふたりは「いつか必ず一緒に食事をしよう」と約束を交わす。
そのとき突如、空を包み込んだ虹色の光の帯からイグアナゴーストライカーを操る3人のダークネクロムが現れる。タケル、深海マコト / 仮面ライダースペクター、アラン / 仮面ライダーネクロムは、変身して応戦するが、英雄の魂が宿った眼魂を奪われてしまう。さらに、ダークネクロムらを束ねる仮面ライダーダークゴーストがタケルに対し「すべての魂を解放する」と宣言し、眼魂もろとも空へと消え去る。タケルとマコト、アランはその後を追うが、カノンやアカリ、御成までもが巻き込まれる形で空に吸い込まれる。その向こうには、宇宙空間に浮かぶ巨大な眼魂の形をした島があった。
タケルが辿り着いたのは、すでに魂となっているはずの英雄たちが実体化している世界でまさに英雄の村と呼ぶにふさわしい異空間だった。しかし宮本武蔵を初めとして、これまで眼魔との戦いに力を貸してくれていた英雄たちは、誰ひとりタケルのことを覚えていない。当惑するタケルだったが、村での暮らしを謳歌する面々を見て「これが英雄たちの本来の姿なのか」とも考える。そのとき、島内の砂丘をさまよっていたアラン・カノン・アカリ・御成が、英雄たちに怪しい奴らとみなされて捕縛され、村に引っ張られてきた。タケルは慌てて仲間たちの疑いを晴らそうとする。
しかし混乱を収める間もなく、ダークゴーストとダークネクロムらが眼魔の軍団を率いて村を襲撃し、次々と英雄たちを手に掛けては眼魂へと変えていく。突然の凶行を食い止めようとするタケルに「魂の解放」の真意を問いただされたダークゴーストは、「100個の英雄の眼魂を集めて究極の眼魂を完成させ、その力ですべての人間をゴーストに変える」と語る。ナポレオン魂をまとってタケルを一蹴したダークゴーストの正体は、死んだはずのアランの兄であるアルゴスだった。アルゴスは人質としてカノンを捕らえると、村に姿のなかったダーウィンを連れてくるようタケルたちに告げ、島の中央にそびえ立つ塔へと去っていく。そしてアランは、タケルの制止を振り切って兄についていってしまう。
一方そのころ、ただひとり海岸の洞窟に流れ着いたマコトは、そこで消息を絶っていた父の深海大悟と再会する。アルゴスの野望を知る大悟は、「進化」の力を宿すがゆえに狙われているダーウィンをかくまっていた。しかし、父が幼い自分たちを捨てたと思い込んでいるマコトは、大悟の所業を認められない。そこにバットクロックの導きでマコトの居場所を突き止めたアカリが、カノンの危機を報せに来るが、大悟はダーウィンを眼魂に変えてまでも身柄の引渡しを拒む。娘を見捨てるかのような振る舞いに怒ったマコトがスペクターに変身して挑みかかると、大悟もまた仮面ライダーゼロスペクターの姿で応じ、息子を軽くいなす。そこでマコトはより強力なディープスペクターとなって大悟からダーウィンゴースト眼魂を強奪し、ひとり塔へと向かう。
アカリと大悟は英雄たちの生き残りである武蔵・石川五右衛門・卑弥呼・ロビンフッドとともに塔を目指していたタケルたちに合流する。一行はダークネクロムBと眼魔軍団に見つかってしまうが、突然その場に割って入った仮面ライダーエグゼイドが敵の相手を引き受け、皆を先に行かせる。塔の中ではアランが生きることのすばらしさを語って兄の説得を試みていた。しかしアルゴスは耳を貸さず、その場にたどり着いたマコトからダーウィン眼魂を取り上げようとする。そこへカノンを助け出した大悟が駆けつけ、かつての師としてアルゴスを制止する。大悟が子供たちを巻き込まないように孤独な戦いを続けていたことを知ったマコトは、ようやく父の存在を受け入れるが、アルゴスに致命傷を負わされた大悟は、マコトと和解した後に光となって消え去る。アランに連れられて塔から脱出してきたマコトとカノンを迎え入れたタケルはダーウィンゴースト眼魂を受け取ると、まもなく決戦の時が来ることを感じる。
あくる日、アルゴスは残るダークネクロム2人や眼魔らとともにタケルたちを迎え撃つ。乱戦の中で、五右衛門とロビンは眼魂に変えられてしまう。タケルはダーウィン魂の力を借りてアルゴスを圧倒するが、一瞬の隙を突かれて武蔵と卑弥呼を倒され、ダーウィン眼魂も奪われる。100の英雄眼魂をすべてそろえたアルゴスが、その魂を注ごうとする器とは、塔の内部に安置されたタケルの肉体だった。眼魂を取り込んだタケルの肉体は、進化の力によって究極の眼魂となり、アルゴスを仮面ライダーエクストリーマーへと変身させる。ダークネクロムを倒したマコトとアランも、今のアルゴスには歯が立たない。「究極の眼魂の破壊は、タケルの肉体の死でもあり、そうなればゴーストとしても存在できなくなる」というユルセンの警告を振り切って、タケルはムゲン魂の力を解放し、アルゴスへと挑んでいく。
究極の眼魂によって島は地球へと落下を始め、戦いを見守るアカリたちの体は半透明となり、存在がゴーストに近づいていく。「ゴーストの世界がやってくるのは嬉しいだろう」とうそぶくアルゴスに、タケルは「ゴーストは御飯が食べられない。生き返って御飯を食べたい」と答える。それは彼なりの生の肯定であった。その心に感応して、アルゴスの支配下にあった英雄たちが意識を取り戻し、究極の眼魂の力を押さえ込む。アカリたちと一体化したタケルが放つ一撃にアルゴスは敗れ、全人類のゴースト化は停止する。しかし、それは同時にタケルの消滅を意味していた。キャプテンゴーストに乗って脱出するアカリたちの目の前でタケルの姿は消え、島もまた宇宙から消えていった。
それから一週間後。アカリや御成は灯籠流しの場で、いなくなったタケルを偲んでいた。そのとき不意にタケルが姿を現す。解放された85人の英雄たちの魂が力を結集して、彼をまたゴーストとして蘇らせたのだ。アカリは笑顔で奇跡のような再会を歓迎するのだった。
テレビシリーズの登場人物については仮面ライダーゴースト#登場人物を参照。
以下の主要人物以外にも、エキストラ募集に応募した偉人のコスプレイヤーが多数出演している[10]。
数値データは『仮面ライダーゴースト 超全集』[13]・コレクターズパックのディスク2によるもの。
仮面ライダーゴースト 闘魂ブースト魂がゴーストドライバーにダーウィンゴースト眼魂を装填して、ダーウィンゴーストを纏った派生形態[注釈 5]。
変身音声は「議論!結論!進化論!」[15]。
ヴァリアスバイザー(顔面)の模様フェイスデンドログラムは進化論の系統樹をモチーフとしている[23]。また肩アーマースピーシーズショルダーのデザインはサルからヒトへの人類の進化図を模している[24]。角はオレ魂と同型。
アルゴスがゴーストドライバーにダークゴースト眼魂を装填し、ダークゴーストを纏って変身した仮面ライダー[27]。
トランジェントの形状はゴーストと同様だが、体中のラインが白く、胸部の紋章が蛍光ピンクになっているなどの相違点がある[25]。頭部の角は1本(ピタゴラス魂時はスペクターと同じく2本)。
基本形態の変身音声は「ダークライダー!闇の力!悪いやつら!」[28]。
外見はオレ魂とほぼ同様だが、眼元が禍々しく、ゴーストではオレンジ色だった部分が白くなっている[25]。
テレビシリーズ第47話と第48話では仙人(イーディス)が変身する。
名称 | 身長 | 体重 | パンチ力 | キック力 | ジャンプ力 (ひと跳び) | 走力 (100 m) |
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仮面ライダーダークゴースト | 204.0 cm | 96.0 kg | 11.0 t | 15.0 t | 49.0 m | 4.7秒 |
ナポレオン魂 | 91.0 kg | 14.5 t | 16.2 t | 46.0 m | 4.0秒 | |
一休魂 | 95.5 kg | 9.6 t | 14.0 t | 50.8 m | 4.5秒 | |
ピタゴラス魂 | 202.5 cm | 97.5 kg | 9.5 t | 13.7 t | 45.0 m | 5.4秒 |
アルゴスの親衛隊の3人がプロトメガウルオウダーにダークネクロムゴースト眼魂[注釈 7]を装填して変身した仮面ライダー。
ネクロムとは異なる黒いトランジェントを持ち、パーカーゴーストはオレゴーストと同様。個体ごとに単眼とパーカーゴーストのラインの色が異なっている。ガンガンセイバーやイグアナゴーストライカーを使用する[27]。また、英雄ゴースト眼魂を使用してのゴーストチェンジも可能。
テレビシリーズではアリアが変身したダークネクロムP(ピンク)が登場している。
名称 | 身長 | 体重 | パンチ力 | キック力 | ジャンプ力 (ひと跳び) | 走力 (100 m) |
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仮面ライダーダークネクロム[注釈 8] | 204.0 cm | 94.0 kg | 10.3 t | 13.7 t | 44.9 m | 4.8秒 |
ベンケイ魂 | 118.0 kg | 18.7 t | 15.2 t | 41.7 m | 5.2秒 | |
ビリー・ザ・キッド魂 | 95.5 kg | 10.9 t | 14,2 t | 48.1 m | 3.8秒 | |
ノブナガ魂 | 214.0 cm | 97.0 kg | 10.5 t | 14.1 t | 44.4 m | 4.9秒 |
ジェレドが変身。単眼とパーカーゴーストのラインが赤になっている。
物語冒頭ではゴースト オレ魂と戦うも劣勢に陥り、アルゴスの変身したダークゴーストの助けで変身解除には至らなかった。
その後は英雄の村の襲撃に他のダークネクロムと共に参加している。最後はディープスペクターのギガオメガドライブを受けて倒された。
ジェビルが変身。単眼とパーカーゴーストのラインが青になっている。
物語冒頭ではネクロムと戦い、グリム魂となったネクロムと格闘戦を繰り広げ、ネクロムを通常形態へと変身解除に追い込み、ネクロムの所有する英雄眼魂を奪取した後、英雄の村襲撃に参加する。
最後は配下を引きつれタケルたちを襲撃するが、乱入してきたエグゼイドのマイティクリティカルストライクを受けて爆散した。
ジェイが変身。単眼とパーカーゴーストのラインが黄色になっている。
物語冒頭ではイグアナゴーストライカーに騎乗した状態でスペクターと戦い、フーディーニ魂を変身解除に追い込み、スペクターの所有する英雄眼魂を奪取した後、英雄の村襲撃に参加する。アルゴスの変身したダークゴーストの助けで変身解除には至らなかった。
その後は英雄の村の襲撃に他のダークネクロムとともに参加している。最後はネクロムのネクロムデストロイを受けて倒され爆散した。
仮面ライダーゼロスペクター | |
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身長 | 204.0 cm |
体重 | 97.0 kg |
パンチ力 | 11.2 t |
キック力 | 15.1 t |
ジャンプ力 | ひと跳び49.0 m |
走力 | 100 mを4.9秒 |
深海大悟がゴーストドライバーにゼロスペクターゴースト眼魂を装填して変身した仮面ライダー。
トランジェントの形状はスペクターと同様だが、体中のラインが紫になっているなどの相違点がある。1本角のゴーストと2本角のスペクターの源流に当たる存在なので、3本角になっている[22]。
変身音声はスペクター同様、「レディゴー!覚悟!ド・キ・ド・キ!ゴースト!」。力と技の両面で、スペクターを圧倒する。
仮面ライダーエクストリーマー | |
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身長 | 213.0 cm |
体重 | 123.0 kg |
パンチ力 | 29.1 t |
キック力 | 32.3 t |
ジャンプ力 | ひと跳び54.7 m |
走力 | 100 mを3.0秒 |
究極の眼魂を手に入れたアルゴスが変身する仮面ライダー[注釈 9]。
主題歌は2016年8月3日に発売したサントラ盤『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間 サウンドトラック』に収録されている[50]。
『『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』 公開記念!ショートストーリー』は、2016年7月10日よりテレビ本編最後に放送のショートエピソード。全4話。
話数 | サブタイトル | 放送日 | 本編放送話 |
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第1/4話 | 壮大!はじまりの世界! | 2016年 7月10日 | 第39話 |
第2/4話 | 最強!もう1人のゴースト! | 7月17日 | 第40話 |
第3/4話 | 動乱!100人の魂! | 7月24日 | 第41話 |
第4/4話 | 宿命!2人のタケル! | 7月31日 | 第42話 |
2016年4月22日から同年5月9日まで開催された投稿企画。題材は「英雄の眼魂」の天面マークで、対象の英雄・偉人は『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』に登場したミケランジェロ・ブオナローティとラファエロ・サンティ、『仮面ライダー1号』に登場したアレクサンダー大王を含めた71名の人物名が用意された[51]。
名称の表記はパンフレットに基づく[52]。
2017年1月18日発売。Blu-ray / DVDでリリース。
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