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日本の女性歌手、ファッションモデル (1996-) ウィキペディアから
佐々木 彩夏(ささき あやか、1996年6月11日 - )は、日本の歌手、ファッションモデル、タレント、プロデューサー。ももいろクローバーZのメンバーで、イメージカラーはピンク色。
ライブの演出に関わることが多く、2016年からは自身のソロコンサートも手がけ、4年連続で1万人を動員[2]。2019年には、総合プロデューサー兼メンバーを務めるグループ「浪江女子発組合」を結成し、「ももいろクローバーZ」と兼任している他、ファッションブランド『Chubby Bunny』をプロデュース。2020年から2023年まで、女性向けファッション雑誌『LARME』のレギュラーモデルも務める[3]。
神奈川県出身で、県の選定により東京オリンピックの聖火ランナーを務め[4]、オリンピック公式YouTubeチャンネルでの競技紹介アニメーションの声優にも起用された[5][6]。
現実的・客観的に物事を捉え安定して仕事を遂行することが多いため、ファンからは「佐々木プロ」とも呼ばれる[7]。
書籍『Quick Japan(Vol. 119)』の特集で性格分析が行われ、エゴグラムにおいてA(合理的な大人の心)の要素が最も高く、精神的な成熟度が年齢以上に高いとされた。鑑定を行った精神科医の斎藤環(筑波大学教授)は講評として「自分が置かれている立場やなすべきことなどを場面場面で的確に理解し、その実現に精神を集中できます。プロ意識が高く仕事には厳しく、自分なりのやり方にこだわります」と述べた。
同書では、地頭が良く向学心があることも指摘された。実際に高校時代は英語と数学において、習熟度別で上のクラスに所属しており、テストの点数がクラス2位になったこともある[7]。
ももいろクローバーZのライブでは演出を担当することがあり、同じく所属する浪江女子発組合や自身が毎年開催するソロコンサートでは、総合プロデュースを担当している[8]。好きなアーティストは浜崎あゆみで、ライブを観に行った際に学んだ演出や観客の煽り方など、参考にしている部分も多い[9]。
声がよく通り、「盛り上がっていくぞ!!」などの力強い扇動が特徴[7]。中学生の頃からエレキギターに触れており[10]、ライブで披露することもある。リーダーの百田夏菜子は「ももクロで一番男前。滅多なことじゃ泣かないし、サバサバしてる」と評している[11]。
一方で「あーりん」の愛称で呼ばれるように、お茶目で愛嬌のある一面も見せる[12]。子どもの頃に母親から教わった“上品でかわいらしく”という価値観をベースとした理想像があり[12]、「いろんな顔をもっているっていうのは、かっこいいなって思う。かわいいのもできて、面白いのもできて、かっこいいのもできるっていうのは、私の目標だから」と述べている[12]。
女性ファンの割合が比較的高いとされ、ももいろクローバーZの女性限定ライブのレポートにおいてライターの小島和宏は、「パッと見ただけでもピンクの服装[=彼女のファン]が多かった」「MCコーナーなどになると、明らかに佐々木彩夏に対する声援が大きくなるのだ」と述べた[13]。
アイドルらしからぬパフォーマンスが評価されることが多いももいろクローバーZの中で、「ももクロのアイドル」というキャッチフレーズを掲げ、独自の路線を貫く[7]。本人はアイドルを「なんでもできる存在」と定義しており、大人がアイドル好きを公言しやすいように、偏見を払拭して格を高めることを目指している[7]。小学生の頃の憧れは松浦亜弥[14]であった。昭和のアイドル好きでもあり、特に松田聖子・キャンディーズをリスペクトしている[15]。
幼少期に習っていたジャズダンスとクラシックバレエがベースの美しく魅せるダンスも特徴[14]。ももいろクローバーZやラブライブ!関連歌手の振り付けを担当する石川ゆみが、「ダンスリーダー」「(自身の)後継者」と称したこともある[7]。
美術館巡りに興味があり、ヨハネス・フェルメールやフィンセント・ファン・ゴッホ、印象派の作品などを好む[16]。フランスのルーヴル美術館を訪れたこともあり、好きな映画も『ローマの休日』である[17]。
産まれた当時「あやか」は一番人気の名前であり、両親が最もふさわしいと思う漢字をあてたのが命名の由来[18]。一人っ子である[14]。
2003年(小学1年生の時)、ジュネス企画にスカウトされ芸能界入り[14]。
テレビ東京の人気番組『おはスタ』に小学3年生から5年生まで「おはキッズ」としてレギュラー出演し、ガレッジセールや大沢あかねらと共演。将来の夢を質問されると「トップアイドルになる」と宣言。当時から「あーりんだよぉ」という決めゼリフを繰り返していた。
2007年(小学5年生の時)、スターダストプロモーション(現在の事務所)に移籍した[14]。
2008年5月に結成されたももいろクローバー(後のももいろクローバーZ)に、同年11月23日加入。同日に行われた飯田橋ラムラでのライブ中に、早見あかり・柏幸奈とともに新メンバーとして登場した。
キャッチフレーズは「ちょっぴりセクシーでおちゃめな、ももクロのアイドル」。加入当時は、“変顔”を見せることにも抵抗を示すほどであり、振付でコマネチを強要され、「やりたくない」と号泣したこともある。最終的に、ももクロはそういったこともするグループであることを理解し克服した。
箱入り娘として育てられたため、母親から色々なことを禁止されていた時期がある[注 1]。このエピソードは『あーりんは反抗期!』というソロ曲の歌詞にも反映されている。
2012年に、坂崎幸之助(THE ALFEE)が主宰するフォーク音楽のイベントにグループとして参加し、初めてソロでアコースティック楽器とのセッションに挑戦[19]。山口百恵の『秋桜』(コスモス)をカバーするも、大きく音を外すなどして歌いこなすことができなかった[19]。本人は翌日のブログで謝るなど重く受け止め、後日インタビューでは「一曲しかない中で、いままで歌ったことのないジャンル、それも大先輩の歌を歌わせていただく、ということをもっと真剣に考えなくちゃいけなかった」と述べた[19]。
その3ヶ月後に佐々木のリベンジの機会も兼ね、グループ初となるアコースティックライブが開催される(ももいろ夜ばなし第一夜「白秋」)。これに際して『秋桜』の歌詞を読み込み、登場人物の設定や物語の解釈を熟考。曲との距離感を縮め、歌詞とコード進行の関係性も頭に入れてからボイストレーニングに臨み、万全のパフォーマンスとなった[20]。
すると翌年には、『秋桜』の作者であるさだまさしのコンサートに、ゲストとして招待されることに[19]。ステージ上で同曲をデュエットし、さだの通算4000回となる区切りのコンサートに花を添えた[19]。
後日のインタビューでは最初の失敗を振り返り、「歌に対しての意識も変わったし、パフォーマンスに対する意識もあの日を境にあがりました」「力が足りてないから理想のレベルを落とすんじゃなくて、揺るがない理想に向かって、進んでいかなくちゃいけない」と述べた[19]。
2014年には、自宅で足にヒビが入るケガを負った。程なく完治したが、テレビ番組収録中の転倒が原因で、今度は左くるぶし付近を骨折。スタジオ内で肩を抱えられて運ばれた際には「痛いですけど、大丈夫です」と笑顔でスタッフに応対し、椅子を持ってこられても「大丈夫です」と言って立っていたという[21]。
完治するまでの期間はダンスができなかったため、持ちネタである「あーりんロボ」の格好などでステージに立っていた[注 2]。
ソロの仕事も車いすに乗って参加し[22]、『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』では声優に挑戦。好物のシュークリームに関して語った内容が、銀座コージーコーナーの特集記事として扱われたりもした[23]。
映像外部リンク | |
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AYAKA-NATION 2016 in 横浜アリーナ - YouTube |
2016年には、横浜アリーナでソロコンサート『AYAKA-NATION』を開催し、1万1716人を動員[8]。ももいろクローバーZのバラード曲『青春賦』を、手話つきで歌唱するシーンもあり話題に。これは2年前から手話を習い始めた母に影響され、「音楽は全ての人に平等に与えられるもの」と考え、自ら提案した企画であった[24]。
グループの全国ドームツアー(DOME TREK 2016)では、エレキギター演奏を初披露。ツアー中にも技を追加し、パワーコード・チョーキング・アーミング・ピックスクラッチを駆使した。
同年には、最も輝いた著名人に贈られる日本ジュエリーベストドレッサー賞の特別賞を、「佐々木彩夏とももいろクローバーZ」の名義で受賞した(佐々木がももいろクローバーZのメンバーであるにもかかわらず、この様な名義でフィーチャーされ話題となった)[25]。
2017年には、メンバー初となるソロシングルCD『My Cherry Pie(小粋なチェリーパイ)/My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)』をリリース(特集記事)。愛踊祭〜あいどるまつり〜の課題曲「キューティーハニー」も収録し、このコンテストのアンバサダーを務めた。
ソロコンサートは2 DAYSに拡大し(AYAKA NATION 2017 in 両国国技館)、1万3452人を動員[26]。さらに『COUNT DOWN TV GIRL'S FES』や『TOKYO IDOL FESTIVAL』にソロで出演した。
ソロコンサートは再び横浜アリーナでの開催となり、2018年に1万2156人を[27]、2019年に1万2872人を動員[28]。幕間に上映する、ニイルセンによるホワイトボードアニメが名物となっており(あーりん講座)、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が作成した競技紹介アニメーションに同様のフォーマットが採用された(One Minute, One Sport)。どちらも佐々木本人がアフレコを担当している[5][6]。
2019年には、自らが総合プロデューサー兼メンバーを務める7人組ユニット「浪江女子発組合」を結成。ファンからはPPP(ピンク・プレイング・プロデューサー)と呼称されるようになった。この頃から『Chubby Bunny(チュビー・バニー)』というブランド名で、ファッションのプロデュースも始めた[29]。
明治座で開催の時代劇舞台『ももクロ一座特別公演 大江戸娯楽活劇 姫はくノ一』では座長・主演を務めた。また、自らが総合プロデュースするアイドルフェス『AYAKARNIVAL(アヤカーニバル)2019』を開催し、指原莉乃プロデュースの「=LOVE」や、SKE48の若手ユニット「カミングフレーバー」、BiSHの姉妹グループ「EMPiRE」が出演した。
映像外部リンク | |
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初となるソロアルバムのリードトラック『ハッピー♡スイート♡バースデー!』 - YouTube |
2020年には、メンバー初となるソロアルバム『A-rin Assort』をリリース。
新型コロナウイルス感染症の流行を受け、毎年恒例のソロコンサート『AYAKA NATION』に代わるオンラインライブ『A-CHANNEL』(あーちゃんねる)を生配信。大型ライブハウスを一棟貸し切り、ステージのみならず控え室やバーカウンター、屋上プールなどを周遊しながら歌い踊るという新たなスタイルを構築した[30]。同様の演出は『ももクロ夏のバカ騒ぎ2020 配信先からこんにちは』でも取り入れられ、後輩グループ・たこやきレインボーの生配信ライブでは総合プロデューサーを任された[31]。
秋には、女性向けファッション雑誌『LARME』のレギュラーモデルに着任[3]。『東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE』にも出演した。
2021年には2年ぶりとなる有観客ライブ『AYAKA NATION』を横浜アリーナで開催。新型コロナウイルス対策のため観客が声を出せない状況だったが、ボタンを押すと13種類の掛け声が再生できるペンライト[32]を導入し、観客参加型のライブを実現した。
グループ内では高城れに、玉井詩織と同じ神奈川県の出身であり、県の選定で東京オリンピックの聖火リレーのランナーに三人一組で選ばれた[4]。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて公道走行が中止となり、神奈川県最終日の点火セレモニーに参加した[33]。
2021年7月23日に「右末梢性顔面神経麻痺」の診断を受け、入院[34]。8月2日に退院し、体調については十分休養をとれたため万全となったが、顔面麻痺の症状が残ったためリハビリを続けていくことになった[35]。8月29日の音楽イベントでステージ復帰。秋には、雑貨ブランド「Maison de FLEUR」のアイテムにおける販促ビジュアルに起用された[36]。
2022年2月1日、公式サイトで新型コロナウイルスの感染を発表。
※太字のものはBlu-ray/DVDとして映像作品化されている
あーりんバンド:佐藤大剛(G)、竹上良成(Sax)、渋谷憲(Dr)、浜崎賢太(B)、加藤いづみ(Cho)、eji(Key)
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