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株式会社グランビスタホテル&リゾート (英: GRANVISTA Hotels & Resorts Co., Ltd.) は、ホテル、レストラン、ゴルフリゾート、水族館などを運営するフジサンケイグループの総合リゾート企業である。フジ・メディア・ホールディングス及びサンケイビルの連結子会社。
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒101-0047 東京都千代田区内神田二丁目3番4号 |
設立 |
2002年10月 株式会社ディー・エス・エムインベストメンツガンマ(注) |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 2010001093115 |
事業内容 | ホテル、レストラン、レジャー施設の運営 |
代表者 |
代表取締役会長 飯島一暢 代表取締役社長 荒井幸雄 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 1383名(2021年度) |
決算期 | 3月31日 |
所有者 | フジ・メディア・ホールディングス |
主要株主 | サンケイビル (100%) |
関係する人物 | 萩原吉太郎 |
外部リンク | https://www.granvista.co.jp/ |
特記事項:2005年8月に三井観光開発はディー・エス・エムインベストメンツガンマと合併し、新社名を三井観光開発株式会社(新三井観光開発)とした。前身企業の北海道不動産の設立は1958年8月27日。 2007年7月に現社名へ変更。 |
旧社名は三井観光開発株式会社(みついかんこうかいはつ)。
1958年(昭和33年)8月、三井合名出身で北海道炭礦汽船(北炭)社長の萩原吉太郎が、関連会社として北海道不動産株式会社を設立。道内のみならず本州にも進出し、ホテル・ゴルフ場・高速道路サービスエリアの売店・有料道路の熱海ビーチラインなど多角的なリゾート事業を展開した。62年10月、北の迎賓館と称された株式会社札幌グランドホテルを吸収合併した。
1963年(昭和38年)4月、「北炭観光開発株式会社」、71年11月には「三井観光開発株式会社」に社名変更し、「三井アーバンホテルズ」の全国展開をはじめ、鴨川シーワールドやゴルフ場を保有していた八洲観光開発株式会社の買収で業容を拡大。当時のCIは英略称のMKKを模したものであった。
不動産業で先行していた三井不動産の三井ガーデンホテルズとは事業上の関係は作られず、銀座と大阪市や福岡市などの西日本地域でホテルが重複して競合関係にあった。銀座はどちらも十五銀行の跡地に建物を構えている。2009年(平成21年)に「メルキュールホテル札幌」、10年に「三井ガーデンホテル札幌」が開業し、創業地の「札幌グランドホテル」を構える札幌市でも競合していた。2000年代前半に「ガーデンホテルズ」と「三井アーバンホテルズ」は共同でインターネット予約サイト「Hoteland.com」を運営したが04年に終了した。
札幌テレビ放送 (STV) 設立に吉太郎が関わった経緯で[1]、2000年代まで三井観光開発はSTVの大株主で、社長をはじめとする一部の取締役は三井観光開発の出身だった。
1970年代から親会社の北炭の経営悪化に伴い、三井観光開発は同社へ資金支援を行っていたが、1995年(平成7年)の経営破綻で貸付金等が取立不能となった事で有利子負債が増加した。また巷言される失われた10年の影響でゴルフ場事業を中心に累積赤字も増加し、01年には政商と呼ばれた創業者の吉太郎が98歳で死去したことで、経営の建て直しが大きく浮上した。
三井観光開発はメインバンクである三井住友銀行に金融支援を要請し、2005年(平成17年)に200億円の債権放棄で合意。8月に既存株式99%の無償減資と100対1の株式併合を行った上で、大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツが組成・出資した実質的には投資ファンドとなる「株式会社ディー・エス・エムインベストメンツガンマ」に吸収合併される。合併後、同社は即ちに(2代目)三井観光開発株式会社へ社名変更した。06年には日本政策投資銀行(政投銀)と三井住友銀行により組成されたシンジケートローン369億円と、政投銀による優先株式10億円の資金調達を受けた[2]。
この再建に際して、吉太郎の次男・次郎は長年務めた会長職を辞任。出資会社である三井物産と三井住友銀行などの意向により、新社長は物産出身の吉村仁が49歳で就任した。
2007年(平成19年)7月1日に商号を「株式会社グランビスタホテル&リゾート」へ変更し、「三井観光」名称のゴルフクラブは名称変更し大和証券SMBC傘下となった。また運営ファンドへ売却した「三井アーバンホテル」を2008年に「ホテルコムズ (com's)」へ名称を刷新して運営に携わり、投資ファンドのホテル事業運営会社として機能する。
2011年(平成23年)12月に、企業再生支援機構による事業再生支援を発表し[3]、運営していたシティホテルを閉鎖して「ホテルコムズ」ブランドは全廃した。「ホテルコムズ銀座」は「銀座グランドホテル」に改称した。12年3月には札幌パークホテルと鴨川シーワールド支配人などを歴任した生え抜きの須田貞則が社長に就いた[4]。
2015年(平成27年)3月に、支援機構が保有するグランビスタホテル&リゾートの全株式をサンケイビルと投資ファンドジェイ・ウィル・パートナーが出資する合同会社ジェイ・エックス・エー[5]が取得することについて合意し[6]、4月24日の株式譲渡を以て機構による再生支援が完了、フジサンケイグループの一員となった。[7][8]。
2018年(平成30年)に、新ブランドホテル「INTERGATE HOTELS」を京都市と東京都中央区に、19年には広島市と金沢市に進出した[9][10]。サンケイビルが土地建物の開発を、グランビスタが運営を担当する[11]。
2013年11月6日、グランビスタ ホテル&リゾートは、須田貞則社長らが札幌グランドホテルで会見した上で、「札幌グランドホテルや札幌パークホテル、苫小牧ゴルフリゾート72、静岡のレストラン、福岡と宮崎のホテルの計6施設において、判明している分のみでも最大7年間、51品について虚偽表示していた」との内容の発表を行った。
札幌グランドホテルでは25品を虚偽表示しており、弁当3品で牛脂注入肉を使用していたが、加工肉と明記せず、「牛肉ステーキ」などと表示し、米国産の冷凍ジュースは「フレッシュジュース」としていた。また、「あわびの醤油味煮込み」など3品で、アワビではなくセネガル産のアカニシ貝を使用し、「ふかひれと蟹肉のスープ」など2品で、本物のふかひれに人工のフカヒレを加えて提供していた。札幌パークホテルの虚偽表示は14品となっており、明示せずに牛脂注入肉を使用していたほか、道産アサリとしながら中国産の冷凍アサリを使ったメニューや、野菜などの入荷がない日曜日などに「本日入荷」と謳ってサラダを提供していた。苫小牧ゴルフリゾート72では、山菜たぬきそば1品で、中国産山菜を北海道産と誤認し、表示していた。この他、静岡のレストランなど3施設で計11品に虚偽表示があった。 以上の問題に関して、同社幹部は「偽装と言われれば仕方がない」と陳謝を行った[26]。
2013年11月20日、全国の支配人・本社幹部が会し、再発防止と信頼回復に向けて「知識」「手続き」「意識」の三つの領域における具体的方針について決定した。この取り組みは、2014年1月21日放送のテレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』で取り上げられた。
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