育成シミュレーションゲーム ウィキペディアから
『メルティランサー』シリーズは、テンキーが開発し、イマジニアおよびコナミより発売された育成シミュレーションゲームシリーズである。ゲームの作曲はおおくまけんいち[1]。
ラインナップは以下の通り
西暦2086年、銀河連邦政府は地球の保護惑星指定を解除し、連邦への加盟を要請した。地球政府はこれを受諾し「開星」に踏み切ったが、それは同時に多数の異星人移民の流入を意味していた。超能力を持つ異星人の起こすトラブルや犯罪に対して、地球の警察は無力であった。銀河警察機構(GPO)は、地球の主要都市に分署を設置し、特殊公安捜査官を着任させて、治安維持に当たらせた。東京湾上に浮かぶ浮遊都市、イースタン・メトロ・ポリス(EMP)の分署に着任してきた捜査官たちは、全員が美しい女性であった。人は彼女たちを友好と秩序の担い手、「メルティランサー」と呼んだ。
育成シミュレーションと経営シミュレーションの複合したゲーム。開発元テンキー、発売元イマジニア(BLAZEブランド)。プレイステーション版1996年3月22日発売。セガサターン版1996年12月13日発売。
西暦2086年。地球は技術や精神的成熟を認められ銀河連邦加盟の要請を受け地球側はそれを拒むことなく晴れて連邦の一員となった。しかし、それまで不干渉であった異星からの接触を認めたことにもなってしまっていた。地球には異星からの移民が増えた事と同時に持ち込まれていたオーバーテクノロジーにより、食料や居住区域などの問題は起こることはなかったが、問題はその後、連邦の保護を離れた地球には、異星人の持ち込む様々なトラブルが多発していた。
本作では、プレイヤーはEMP警察からGPOに出向してきた藤堂補佐官(名前は変更可)となり、未熟な捜査官(ランサー)たちを指導して一人前に育てると共に、パトロールやその他の任務に効果的に配置して、EMPの治安維持に努め、重大な事件の解決を図らなければならない。当初着任する捜査官は3名だが、ストーリーの進展に従い、最終的には6名となる。また、主人公と各ランサーとの間に、隠しパラメータとして信頼度が設定されており、その多寡に応じてエンディングにおけるランサーたちのその後が変化する。パトロール時に発生する戦闘は2D画面でプレイヤーが操作できるのは撃退、逮捕、撤退の行動のみであり、基本的に自動戦闘である。運の要素が強く、体力が減っている時に戦闘が発生したりランサーとの相性が悪い敵が現れあっさり敗れるということも起こる。戦闘に勝利すると、その地区の治安値と評価値が上がり、敗れると逆に両数値が低下する。治安値が下がると敵が発生しやすくなり、さらに苦戦を強いられるという悪循環になるので注意が必要である。任務には緊急のものがあり、ここで発生する戦闘では全員参加となる。この戦闘では負けるとそのままゲームオーバーとなってしまうものもあるため注意が必要である。
育成シミュレーションとアドベンチャーの複合したゲーム。開発元テンキー、発売元イマジニア(imadioブランド)。プレイステーション版1997年12月4日発売、2枚組。セガサターン版1998年5月21日発売、3枚組。戦闘はプレイステーション版では先に行動を決定し、敵味方が同時行動するセミリアルタイム方式であるのに対し、サターン版では、戦闘がターン制のSRPGタイプに変更されている。その他、内蔵クロックを利用したイベントが追加され、ミニゲームなどが変更されている。
西暦2088年、GPO捜査官養成学校を次席で卒業したランドルフ・シャインボルグは、現場研修のために地球のEMP分署に配属された。最初の1年間は捜査官候補生として、6人の先輩ランサーについて指導を受け、その適性を審査される。後半の1年間は、正規捜査官の仕事をこなしつつ、上級職捜査官候補生として、より高い成果を上げなければならない。万が一、上級職の条件を全て満たせなかった場合、「捜査官に不適格」として免職(バッドエンド兼ゲームオーバー)となる。
上級職には指揮に優れたインスペクター、捜査に優れたサーチャー、戦闘に優れたコマンダーの3種類があり、そのどれに進むかによって、後半のシナリオが変化する。また、インスペクター編のみ戦闘で先輩ランサーを操作することができる。前作同様に主人公と6人のランサーとの信頼度が設定されており、それによりエンディングが変化する。
経営シミュレーションとアドベンチャーの複合したゲーム。開発元テンキー、発売元コナミ。プレイステーション版1999年6月17日発売、2枚組。キャラクターデザインは前2作から変更されている。戦闘システムは基本的に前作を踏襲しているがHPなどのステータス値はやや簡略化されている。
西暦2091年。クーデターにより母星を脱出したカラバ公国王党派の宇宙船団が、突如地球圏に飛来した。地球政府は彼らの亡命を受け入れるが、それはカラバ革命軍と敵対するということでもあった。月に身を寄せる王党派引渡しを迫る革命軍は、地球政府に圧力をかけるため、EMPでテロを仕掛ける。その頃、メルビナが月分署長に転勤したEMP分署に、新しい公安補佐官が着任していた。プレーヤーは補佐官としてランサーたちに任務を配分し、さまざまな事件に対処しなければならない。GPOの組織評価が0になるか、自分の正体が露見するとゲームオーバーとなる。
『メルティランサー The Animation』は、1999年から2000年にかけて発売されたOVA作品。全6巻。なお、この作品のいわゆる廉価版もある[2]。
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | メカニック作画監督 | 発売日 |
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CODE:001 | 再結成 メルティランサー!! | - | 野上和男 | 平田智浩 | 増尾昭一 | 1999年5月25日 |
CODE:002 | 謎の遺伝子密猟団を追え! | もりたけし | 水島精二 | 磯野智 | 1999年7月25日 | |
CODE:003 | 犯罪シンジケートに接触せよ! | 野上和男 もりたけし | 野上和男 | 青野厚司 | 増尾昭一 川原智弘 | 1999年9月25日 |
CODE:004 | コスモアーク教団の正体を暴け! | 平田智浩 | 磯野智 | 1999年11月25日 | ||
CODE:005 | “イヨネスコ”を解放せよ! | もりたけし | 野上和男 | 村尾稔 | 2000年1月25日 | |
CODE:006 | 星々の彼方へ… | もりたけし 増尾昭一 | 増尾昭一 | 平田智浩 | 2000年4月25日 |
その他、ゲーム攻略本や解説書も多数あるが割愛する。
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