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『スーパーペーパーマリオ』(SUPER PAPER MARIO)は、インテリジェントシステムズ開発、任天堂発売のWii専用ゲームソフト。略称ではスペマリが使用されることが多い。
ジャンル | アクションアドベンチャー |
---|---|
対応機種 |
Wii Wii U |
開発元 | インテリジェントシステムズ |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
田邊賢輔 北西亮一 |
ディレクター | 川出亮太 |
音楽 |
三留尚子 関河千佳 |
人数 | 1人 |
メディア |
Wii用12cm光ディスク Wii Uダウンロード販売 |
発売日 |
2007年4月9日 2007年4月19日 2007年9月14日 2007年9月20日 2009年2月26日 2016年8月3日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB: E(Everyone) PEGI: 3+ OFLC: G(General) |
デバイス | ヌンチャク対応 |
売上本数 |
約57万本 432万本[1] |
その他 | Wii本体更新プログラム(Ver2.0J)付属 |
2016年にWii Uのニンテンドーeショップでのダウンロード配信も開始された。
『ペーパーマリオ』シリーズの第3作目で、それまでの作品とは違いゲームジャンルがアクションRPGからアクションアドベンチャーに変更されている。また、Wiiで初めて発売されたマリオシリーズのゲームである。
前作『ペーパーマリオRPG』でもキャラや仕掛けが紙のようにペラペラだったが、今作では、一見横スクロールアクションを思わせるが、Aボタンひとつで3Dマップに切り替えるという新しいシステムが登場する。
ストーリーはマリオたちが世界を救うため冒険するという他にも見受けられる内容だが、ギャグ混じりではあるものの『ペーパーマリオRPG』以上に全体的にシリアスなストーリーが目立ち、それ以外にも「オタク」や「自然と文明人との共存」、「死後の世界」などを題材にしたエピソードの登場、「終末」と「純愛」をテーマとする全体のシナリオなど、『マリオ』シリーズとしては非常に異質なストーリーが展開される。テーマに沿って、キーアイテムとなる「ピュアハート」も、星ではなくハート型となっている。舞台がマリオたちの世界とは違う次元であるため、世界観も他のシリーズとは大きく異なる点が多い。例を挙げると、作中で登場する古来の民は魔法使いというよりも錬金術師としての意味合いが強く、フェアリンは古代の民が人工的に作り出した生きた道具であったり、ピュアハートの防衛としてロボット(ズンババ)を使用するなど、古代のオーバーテクノロジーが物語の背景として存在する。
2006年5月のE3内で発表され、一旦はニンテンドーゲームキューブで同年8月3日発売予定とアナウンスされた。しかし同年の7月に『ドンキーコング たるジェットレース』とともに発売の延期が決定した。その後9月にプラットフォームをGCからWiiに変更することが発表された。2007年2月21日の任天堂の小売向けソフト体験会において、日本国内での発売日が2007年4月19日であることが明らかになった。プラットフォームをGCからWiiに移行したことについて、この作品のプロデューサーを務めた田邊賢輔は、ニンテンドードリームのインタビューで「これは記事にできないと思います。現場にとってもビックリやったし、急なことやったとだけ言うときましょうか」とコメントしている。
ある時、マリオとルイージが久しぶりにキノコ城を訪ねようとしていると、キノピオが「キノコ城が襲撃を受けてピーチ姫が誘拐された」と伝えてきた。マリオとルイージはクッパが誘拐したと考えてクッパ城に乗り込んだが、クッパはまだ何もしていないという。
そこにノワール伯爵と名乗る人物がピーチ姫とともに現れた。ノワール伯爵は「『黒のヨゲン書』に書かれた予言を実行して世界を滅ぼす」と言って、攻撃してきたマリオを返り討ちにすると、クッパをその場にいた部下やルイージもろとも連れ去り(マリオのみ気絶したままクッパ城に取り残される)、「『次元のあな』を生み出す」と発言して去っていった。
少しして、ノワール伯爵はピーチ姫とクッパの結婚式を執り行っていた。ピーチ姫が伯爵の側近であるナスタシアの催眠術で無理やり愛を誓わされると、コントンのラブパワーなるものが生み出され、その場に居たルイージがそれを踏んだことにより、ピーチ姫・クッパ・ルイージはどこかに消えてしまった。ノワール伯爵は「もう彼らに用はない」と言って、黒のヨゲン書の先の内容に進むことにした。
一方、マリオが目を覚ますと、目の前にフェアリンという妖精のアンナがいて、一緒に来てほしいという。着いた先はキノコ王国と違う次元にある町、「ハザマタウン」だった。そこにいたデアールは、ノワール伯爵が黒のヨゲン書を使って次元のあなを作り、世界を破滅させようとしていることと、8つのピュアハートを集めた勇者のみがそれを止められることを話した。
マリオはピュアハートを集めるため、冒険に出る。
本作は、前作と異なりいわゆるアクションアドベンチャーとなっているが、以下のようなシステムがあり、前作までのRPGの要素も若干残った形式となっている。
敵を踏んで空中に浮いているときにWiiリモコンを振ることで「アクロバットアクション」が発生して、成功するともらえるスコアが少しだけ増えていく。キャラクターによって行うアクションは異なる。地面に着地せずに続けて敵を踏み、「アクロバットアクション」を連続で成功させることでもらえるスコアがさらに増えていく。Wiiリモコンを左右に何回も振ることで通常よりスコアが多く手に入るが、難易度は高い。
今作の「アクションコマンド」はアクションコマンドが可能なアイテムを使用した時と一部を除いた状態異常が発生した時に入力する。アイテムや状態異常によって、アクションコマンドの操作内容が異なる。また、アクションコマンドの結果に応じて、効果の内容も異なる。
敵の攻撃やアイテムなどにより、キャラクターが状態異常を起こす場合がある。中には、有利なものもある。悪い状態異常を治す方法は「アクションコマンドを行う」と「時間が経つまで待つ」と「アイテムで回復する」と「ダメージを受ける」の4つがある。
なお、主人公の4人は後に同じくWiiで発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』にてこれらをモチーフした鑑賞フィギュアが登場している。ピーチとクッパは冒頭のウェディング姿もフィギュアになっている。
ゲームを進めていくと仲間になるキャラクター。それぞれ固有の能力や性格を持つ。前記のように、アンナ以外のフェアリンは奇妙な思考回路でおかしなしゃべりかたをするが、仲間になった後にフェアリンがしゃべるイベントはない。
本作で登場する敵組織。「黒のヨゲン書」の内容に従い、ピーチ姫とクッパを利用して「コントンのラブパワー」を作り出して世界を破滅に導こうとしている。ノワール伯爵は部下に「世界を滅ぼした後、理想の世界を自分たちで新たに創造する」として従わせている(ただし構想ができているのはドドンタスとマネーラのみ)。
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今作でマリオたちが冒険する世界(ステージ)。
今作のサブ要素として用意されており、キャラクターのイラストが描かれている。イラストは敵キャラの他、サブキャラや過去のシリーズで登場したかつての仲間たちが描かれたものなどもある。カードは主にカードショップで「カードふくろ」かカードを直接購入するほか、アイテム「ホカクカード」で敵を捕獲したり、宝の地図などで入手できる。ランク★のカードは「ノーマルカード」、★★のカードは「スーパーカード」、★★★のカードは「スペシャルカード」と呼ばれている。敵キャラのカードを持っていると、その敵キャラに与えられるダメージの量が倍になる(その敵のカードの所持数に応じて与えられるダメージがさらに増えてゆく)。さらに、裏100階ダンジョンのカゲを倒すと手に入るマリオ・ピーチ・クッパ・ルイージのカードを手に入れると攻撃力が2倍になる。
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