Loading AI tools
ウィキペディアから
『グリムノーツ』(Grimms Notes)は、スクウェア・エニックスより配信されたスマートフォン用ゲームアプリ。2016年1月21日にサービス開始。基本プレイ無料(アイテム課金制)。スクウェア・エニックスのスマートフォン向け新規IPタイトルで、内容は童話を始めとする「物語」を元にした独自の世界観を舞台に、主人公たちが戦う2DアクションRPG。
グリムノーツ | |
---|---|
ジャンル | ファンタジー |
ゲーム: グリムノーツ / グリムノーツ Repage | |
ゲームジャンル | RPG |
対応機種 | iOS / Android |
開発元 | 元気[1] |
発売元 | スクウェア・エニックス |
プロデューサー | 石井諒太郎 |
キャラクターデザイン | 穂里みきね |
シナリオ | 大泉貴 |
音楽 | 未来古代楽団 |
メディア | ダウンロード |
プレイ人数 | 1人 |
稼動時期 | 2016年1月21日 - 2020年6月17日[2] |
アニメ:グリムノーツ The Animation | |
原作 | スクウェア・エニックス |
監督 | 菅原静貴 |
シリーズ構成 | 山口宏 |
脚本 | 山口宏 |
キャラクターデザイン | 松本健太郎 |
音楽 | 未来古代楽団 |
アニメーション制作 | ブレインズ・ベース |
製作 | グリムノーツ The Animation製作委員会 TBSテレビ |
放送局 | TBSテレビほか |
放送期間 | 2019年1月 - 3月 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ゲーム・アニメ |
ポータル | ゲーム・アニメ |
2018年1月29日に新章突入とメジャーアップデートが実施され、『グリムノーツ Repage』へとリニューアルされた[3]。
2020年6月17日をもってサービスを終了。メインストーリーは当初は3章構成が予定されていたが、サービス終了の決定に伴い2章完結に調整され、「終局の世界」へ至る完結編までは無事に公開される形となった。
同日より、ゲームパートを削除し全てのキャラクターおよびストーリーの閲覧のみが可能な無料オフライン版へと更新され、サービス終了後もオフライン版は配信されている[4]。こちらはサービス終了前のデータに関係なく、終了後のダウンロードを含む全ユーザーが全ての内容を閲覧できる形となっている。
プレイヤーキャラクターとなる主人公たちには2つのヒーローが装着可能。主人公によって表と裏にセット出来るヒーローの職種は固定されている。
それぞれワイルド(全てのヒーロー)、アタッカー(片手剣・大剣・篭手)、ヒーラー(片手杖・魔導書・楽器) ディフェンダー(槍盾・槌盾) シューター(弓・両手杖・大砲)のヒーローをセット出来る。
人々が「運命の書」によって決められた生き方を定められた世界。そんな世界に住む少年エクスの運命の書には運命が何も書かれていなかった。
隣に住む幼馴染の少女――「シンデレラ」が妖精に見初められ、ドレスを着て舞踏会で王子と出会う日、突然今まで見たことのない怪物が無数現れる。その時に現れたレイナ、タオ、シェインの3人に助けられたエクスはこの世界の知らなかった事実を聞かされ、驚きつつも彼らと共闘し「カオステラー」の起こした騒動を収め、彼らと共に旅立つ。
ある国の、いないはずの第二王子として育った「空白の書」の持ち主・レヴォルはある日、突然国に現れた黒い怪物達の軍勢を目の当たりにする。その時海辺で出会った少女・エレナに「導きの栞」なるものを渡される。更に、同じく「空白の書」の持ち主であるというアリシア、ティムに、この世界の仕組みについて説明を受ける。驚くレヴォルであったが、カオステラー鎮め想区に平和をもたらすために、彼らと共に旅に出る。
後に、この物語が1章のエクスたちの最終決戦から100年後の未来の物語であることが明らかになる。
これまでに以下の作品とコラボレーションを行い、ゲーム内でキャラやシナリオが期間限定で配信された。
天誅×神曲《アイウタ》[6]
本作の企画はプロデューサーである石井諒太郎がスクウェア・エニックス入社前からシナリオライターの大泉貴とイラストレーターの穂里みきねと共有していたアイデアを基にしており、企画の段階から童話をモチーフにすることは決まっていた[16]。
本作は「すべての世代の大人に贈る」をテーマとしており、これには従来の童話に新たな解釈を付与した童話を届けたいという思いが込められている。また、本作には「尊敬する人の背中を見て模範とし、影響を受けつつも自らの人生を作ろう」というメッセージも込められており、これはエクスらが導きの栞によってヒーローたちの力を借りて成長する姿勢にも反映されている[16]。石井は「童話は基本的に訓話であり、子どもが読んで教訓を理解できるような内容になっている。そのため、原典となる物語の核心を書き換えないように気を付ければ、ストーリーを改変しても極端に変な形にはならない」と考えており、原典となる物語のストーリーに本作の世界観を付与することについてはあまり悩まなかったとファミ通とのインタビューの中で振り返っている[16]。
本作は予想以上のダウンロード数を記録したため、開発者たちは作りためていた想区のアイデアを早い段階で開放することを決意し、1月29日には新想区「アラジンと魔法のランプ”」が開放された。また、同日開催されたイベント「プリンスキッス・エフェクト」はその後のキャラクターイベントの基礎となった[17]。 一方、キャラクターの方は十分なストックがなかったため、開発者たちは2016年の2月にキャラクターの準備に追われることとなった[17]。同月にはランキングイベントも開催されたが、ユーザーから不評だったため廃止となり、協力イベントの強化という方針に切り替えられた[17]。
初期案では4ラインでの戦闘が考えられていたが、遠距離攻撃を使う敵を配置したところ、ライン数の多さが災いし、ヒーラーを守護するキャラクターの配置が難しくなってしまった。バランスを確保するため、最終的には3ラインでの戦闘に落ち着いた[16]。また、「多くのスマートフォン向けアプリで設定されているスタミナは運営の都合によるところが大きい」という石井の考えにより、本作ではスタミナの要素はない[16]。
キャラクターデザインにあたり、キャラクターを見て原典となる物語がわかるよう注意が払われている[16]。
エクスをはじめとする空白の書の持ち主となるキャラクターは、役割を演じる人間ではなく、新たな物語を作る人間として設定されている。また、これらのキャラクターたちの服装は、出身地となる想区の文化を反映したものである[16]。
このうち、エクスは役割を持っていないことに疑問を持つ人間として設定されており、この設定はコネクト可能なヒーローの職種が設定されていないことに反映されている。同時に、これはすべての職種に対して適性を持っていることを意味しており、何にでもなれるということを示している[16]。 エクスの「何の役割を持たない」という設定は初期段階から決まっていたものの、この時点では出身地が決まっていなかった。その後、出身地がシンデレラの想区に決まった際、開発チームからかぼちゃの馬車の従者に設定してはどうかという意見もあったが、馬車の従者には役割があったため、最終的には童話には登場しない「シンデレラの幼なじみ」という設定に落ちついた。また、チュートリアルでエクスがコネクトできるヒーローに『ジャックと豆の木』のジャックが選ばれたのは、「故郷である狭い世界から新天地に飛び立った先駆者」という設定がエクスの状況と類似していたことに由来する[16]。
タオとシェインは役割を持つことを望み、自らのこだわりや生き方の指標を持っているという設定があり、これはエクス以外の味方キャラクターはコネクト可能なヒーローの職種が2つに限定されていることに反映されている[16]。また、タオのキャラクター性は、自らの行動により仲間であった桃太郎を死なせてしまったことに由来している[16]。
追加主人公の一人であるファムの結末は最初から設定されており、ボイス収録時も開発チームから「結末を意識して悲壮感のある演技にしてほしい」と音響監督に頼むこともあった。だが、最終的には音響監督の判断によりあえて担当声優にはファムの結末を教えずに普通に演技するという指示が出された[18]。また、初期構想におけるファムは『魔法使いの弟子[要曖昧さ回避]』を原典としており、生い立ちにロキがかかわっているという設定であり、彼女とロキのパーソナルカラーが紫であるというのは初期構想の名残である[18]。その後、主人公たちが乗り越えるべき大きなトラウマが必要であるという開発チームの考えから「シンデレラの代役」という設定に変更された。これに伴い、シンデレラの顔のパーツの一部を流用したり、宝石の位置を同じくするなど、伏線が張られたデザインに変更された[18]。その結果、ファムはエクスの考えに大きな影響を与えるキャラクターになった[18]。
ヒーローのうち、赤ずきんとアリスは企画書にデザインが記載されたキャラクターであり、2016年5月に急遽TVCM記念配布が決定したため、TVCMには企画書のデザイン案を基にしたバージョンが公開された[17]。
プロデューサーの石井はカオステラーについて「原典の悪役がカオステラーになっても物語に変化が起きにくいため、赤ずきんなど悪役から少し離れた位置の人物がカオステラー化する傾向にある」とファミ通とのインタビューの中で述べており、「登場人物の少ない物語や、登場しても『王子』など特定の名称を持たないキャラクターもいるため、選定に苦労した」と振り返っている[16]。
エクスたちと敵対するロキは、ストーリーテラーおよびカオステラーのどちらでもなく、ストーリーテラーの作る物語の内容を改変してカオステラーに変貌させる外的要因として設定されている[16]。
本作は事前登録の件数が多かったため、サーバーを強化することとなったが、サービス開始から1日後の2016年1月21の時点で100万近いダウンロード数を記録し、それから間もなく200万ダウンロードを突破したため、サーバー不足によるトラブルが生じることとなった[17]。
『グリムノーツ The Animation』(グリムノーツ ジ・アニメーション)のタイトルで、2019年1月より3月までTBSテレビ『アニメリコ』枠ほかにて放送された[19]。同年6月19日に全12話を収録したBlu-ray BOX (PCXE-50887) が発売された[20]。
ゲームと異なりすでにエクスが旅に加わった状態からスタートし、途中でシンデレラの想区の回想が入る形となった。順序の変更もあり、ロキと初めて出会う場面などが変更されている。
ストーリーはゲームでの中盤であるアリス編までで終了しており、モリガンをはじめとする核心については基本的に登場しない、旅の途中までの物語となっている。また、この変化もあってか「白雪姫の想区」はゲームで節目の決戦となったメインシナリオのものではなく、イベントシナリオ「プリンスキッス・エフェクト」版をベースにした展開が採用されている。
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 赤ずきんの森 | 菅原静貴 |
|
|
第2話 | ドン・キホーテの信念 | 菅原静貴 | 石踊宏 | 川島尚 |
第3話 | 追憶のシンデレラ | 大宙征基 | 真野玲 | しんぼたくろう |
第4話 | エクスの旅立ち | 西森章 | 織田頼信 | 相坂ナオキ |
第5話 | 夢とロマンの宝島 | 石踊宏 | 渋谷一彦 | |
第6話 | エクスと白雪姫 | 菅原静貴 | 西森章 |
|
第7話 | ゲルダと雪の女王 | 西森章 | 真野玲 | しんぼたくろう |
第8話 | 鬼ヶ島の兄妹 | 大宙征基 | 山内東生雄 | 相坂ナオキ |
第9話 | 熱砂のアラジン | 今掛勇 | 石踊宏 |
|
第10話 | オルレアンの聖女 | 森健三郎 | 西森章 |
|
第11話 | 不思議の国のレイナ | 菅原静貴 | 真野玲 | しんぼたくろう |
第12話 | 誰も知らない童話 | 菅原静貴 |
|
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2019年1月11日 | 金曜 6:00 更新 | ニコニコチャンネル[26] |
金曜 6:00以降 更新 |
|
|
2019年1月12日 | 土曜 0:30 - 1:00(金曜深夜) | ニコニコ生放送[26] |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.