アドリス・ガルシア

キューバのプロ野球選手 ウィキペディアから

アドリス・ガルシア

ホセ・アドリス・ガルシア・アリエータJosé Adolis García Arrieta, 1993年3月2日 - )は、キューバシエゴ・デ・アビラ州出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。

概要 テキサス・レンジャーズ #53, 基本情報 ...
アドリス・ガルシア
Adolis García
テキサス・レンジャーズ #53
テキサス・レンジャーズ時代
(2024年7月8日)
基本情報
国籍 フランスへ亡命)
出身地  キューバ
シエゴ・デ・アビラ州
生年月日 (1993-03-02) 1993年3月2日(31歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2017年 アマチュアFA
初出場 NPB/ 2016年6月16日
MLB/ 2018年8月8日
年俸 $747,760(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム キューバ
閉じる

MiLB、MLBでの登録名アドリス・ガルシア(Adolis García)。

8歳年上の兄であるアドニス・ガルシアもプロ野球選手。

経歴

要約
視点

キューバ時代

シエゴデアビラのスポーツイニシエーションスクールであるMarina Samuel Noble[2][3](陸上競技選手の養成専門学校)を卒業後、2011年-2012年シーズンにティグレス・デ・シエゴ・デ・アビラの選手として、キューバの国内リーグ「セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル」デビュー。2015年まで在籍。

2015年7月にパンアメリカン競技大会の男子野球キューバ代表に選出された[4][5]

2016年2月にはシエゴ・デ・アビラの補強選手としてカリビアンシリーズに出場。3月にタンパベイ・レイズとの親善試合のキューバ代表に選出された。

NPB時代

4月21日にはNPB読売ジャイアンツへの派遣が発表された[6]。6月に一軍デビューしたが[7]、4試合に出場して7打数無安打という成績で二軍落ちし[8]、8月18日に契約解除となった[9]。その後、8月20日にキューバに到着予定であったが、経由地のフランスで消息を絶ち、亡命のために失踪した可能性が高いと報じられた[10]。12月2日に正式にアメリカ合衆国のFAとして公示された。

カージナルス時代

Thumb
AAA級メンフィス・レッドバーズ時代
(2019年4月28日)

2017年2月24日にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加したが、開幕は傘下のAA級スプリングフィールド・カージナルスで迎え、AAA級メンフィス・レッドバーズと昇降を繰り返してシーズンを終えた[11]

2018年2月7日にスプリングトレーニングに招待されたが、開幕はAAA級メンフィスで迎えた。8月6日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りすると[11]、8日のマイアミ・マーリンズ戦にて「8番・中堅手」で先発出場してメジャーデビュー(結果は4打数無安打)[12]

2019年はMLBでの出場は無かった。オフの12月18日にDFA英語版となった[13]

レンジャーズ時代

2019年12月21日に金銭トレードテキサス・レンジャーズへ移籍した[14]

2020年は2年ぶりにMLBでプレーした。

2021年2月10日にDFAとなり、12日にマイナー契約となった[15]。4月13日にメジャー昇格。翌14日の対タンパベイ・レイズ戦の7回表、クリス・マッツァから中堅方向へ大飛球を打ち上げる。打球はフェンスギリギリでスタンドインしたかに見えたがフェンス手前と判定され、打球が跳ね返っている間に本塁を突き、クロスプレイとなるも生還し、ランニング本塁打によるMLB初本塁打と思われた矢先、リプレイ検証でアウトになり、二重の形でMLB初本塁打が取り消された。しかし翌15日の対レイズ戦10回表にコディ・リードから右翼スタンドへ正真正銘のMLB初本塁打を放った[16]。4月26日にア・リーグプレイヤー・オブ・ザ・ウィーク英語版に選出された[17]。7月4日に控え野手として自身初となるオールスターゲームに選出された[18]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは6回裏に中堅手で先発出場していたオリオールズのセドリック・マリンズに変わって守備についてオールスターゲーム初出場を果たした[19]。9回表にカブスのクレイグ・キンブレルからオールスターゲーム初安打を記録した[19]。最終的に149試合に出場し、31本塁打、90打点を記録し、本塁打と打点でレンジャーズの新人記録を更新した[20][21]。オフには新人王の最終候補に選出されたが、同じキューバ出身でカージナルス傘下時代の元チームメイトのランディ・アロサレーナが受賞した[22]

2023年7月2日に選手間投票で通算2度目となるオールスターゲームに選出された[23]。7月5日に本塁打競争への参加を表明した[24]。7月7日にオールスターゲームに先発出場が決定していたアーロン・ジャッジマイク・トラウトの辞退により、オースティン・ヘイズと共に先発出場することになった[25]。9月6日のアストロズ戦で守備中に負傷交代し故障者リスト入りした。この年はキャリアハイとなる大谷翔平に次ぐリーグ2位の39本塁打、107打点と活躍した[26]。ポストシーズンは15試合に出場し、打率.323、8本塁打、22打点とチームの世界一に貢献した[26]。11月7日には右翼手でゴールドグラブ賞を初受賞した[27]

2024年2月8日、2年総額1400万ドル、MVP受賞など条件をクリアすれば最大2025万ドルとなる契約を結ぶ[28]

選手としての特徴・人物

走攻守3拍子揃った外野手[29]。打撃は強打者タイプで[30]、守備では強肩が魅力[31][27]

巨人時代を振り返り、「一生懸命に練習したが、適応に時間がかかってしまった。ほとんど二軍暮らしだったが、巨人での経験にとても感謝している」と語っている[32]。また、当時同僚であった長野久義について「慣れない日本で辛い思いをしている時に、いつも助けてくれたのは(同じ外野手の)長野さんだった。腕を回して慰めてくれたこともあった。長野さんとの出会いは日本での成功体験だった」と語っている[32]

詳細情報

年度別打撃成績

さらに見る 年 度, 球 団 ...
















































O
P
S
2011-2012 CAV 27383738101123001000091.216.216.324.541
2012-2013 29141310300031000000140.231.286.231.516
2013-2014 40145128173653150113270812281.281.333.391.724
2014-2015 853783426211014312166531114642016675.322.366.485.851
2016 巨人 4770000000000000030.000.000.000.000
2018 STL 2117173210031000000070.118.118.176.294
2020 TEX 3760000000000010040.000.143.000.143
2021 14962258177141262312649016504320519415.243.286.454.741
2022 15665760588151345272761012560640261839.250.300.456.756
2023 148632555108136290392821079106652617512.245.328.508.836
2024 15463758068130270252328511506452617712.224.284.400.684
CNS:4年 181575520921572061423168141614428291087.302.346.444.790
NPB:1年 4770000000000000030.000.000.000.000
MLB:6年 6312572234434456011771221057384611702218342374048.239.298.451.749
閉じる
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

さらに見る 年 度, 球 団 ...


左翼(LF)中堅(CF)右翼(RF)




































2018 STL 410001.000120001.00071010.500
2020 TEX 380001.000--
2021 970001.00079206731.98651112912.992
2022 -57105210.99193164841.977
2023 -815010.9381352831151.983
2024 --131253543.985
MLB 16160001.000145328951.98541781333157.983
閉じる

タイトル

キューバ

表彰

MLB

記録

NPB
MLB

背番号

  • 79(2016年)
  • 28(2018年)
  • 53(2020年 - )

登場曲

  • 「Lo Que Tengo Yo!」(2016年)

代表歴

  • 2015年パンアメリカン競技大会男子野球キューバ代表

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.