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『はぐれアイドル地獄変』(はぐれアイドルじごくへん)は、高遠るいによる日本の漫画。『別冊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて2014年4月から連載が開始された[1]。その後、同誌が2014年12月に休刊したことに伴い、翌年3月『漫画ゴラクスペシャル』(同)に場を移して連載を再開した[2]。同誌が2020年8月から電子媒体のみで刊行されるようになって以降も連載を継続中であったが、2022年9月15日配信の同誌26号にて、高遠の都合(休業引退[3])による休載が発表された[4]。2024年3月15日配信の『漫画ゴラクスペシャル』44号から連載を再開している[5]。
はぐれアイドル地獄変 | |
---|---|
ジャンル | アイドル、アクション、格闘漫画 |
漫画 | |
作者 | 高遠るい |
出版社 | 日本文芸社 |
掲載誌 | 別冊漫画ゴラク→漫画ゴラクスペシャル |
レーベル | ニチブンコミックス |
発表号 | 別冊ゴラク:2014年6月号 - 2015年2月号 ゴラクスペシャル:2015年4月号 - 2020年8月号 ゴラクスペシャル電子版:1号 - |
発表期間 | 別冊ゴラク:2014年4月25日 - 2014年12月25日 ゴラクスペシャル:2015年3月10日 - 2020年7月15日 ゴラクスペシャル電子版:2020年8月15日 - |
巻数 | 既刊17巻(2024年11月28日現在) |
漫画:はぐれアイドル地獄変外伝 プリンセス・セーラ | |
作者 | 高遠るい |
出版社 | 日本文芸社 |
掲載誌 | ゴラクエッグ |
レーベル | ニチブンコミックス |
巻数 | 既刊1巻(2016年2月19日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
2021年7月からは『Booty Royale: Never Go Down Without a Fight!』のタイトルで英語版がセブンシーズ・エンターテインメントより出版されている[6]。
2020年9月には実写映画が公開された[7]。
外伝作品として、『はぐれアイドル地獄変外伝 プリンセス・セーラ』『はぐれアイドル地獄変外伝V ボイス坂』がある。
発育の良い肉体のみが取り柄だったグラビアアイドル・南風原海空が、芸能界を生き抜いていくため体を張って奮闘するさまを描いたセクシーコメディ。アイドル漫画ではあるが、男性向け青年漫画誌に連載されていることもあり、生々しい性行為なども頻繁に描写されている。
同時に、芸能界で襲い来る様々な暴力に対して主人公が空手を駆使して立ち向かっていく空手活劇としての側面も持っており、特に6巻~13巻にかけて描かれた異種格闘技戦トーナメントでは格闘漫画的な描写が強く見られた。
作品の特徴として、作中に登場するキャラクターや番組の企画などに、実在の芸能人やTV番組などをパロディした描写が多数見られることが挙げられる。プロインタビュアーの吉田豪は5巻の帯コメントにて「どこかで見たような人物ばかり登場する」と評しており、作者自身も近藤哲也のインタビューに対しSODの企画AV『女格闘家対レイプ魔』シリーズに「色が黒くておっぱいのデカい姉ちゃん」と「芸能人似顔絵の要素」を入れたものが本作の出発点であると語っている[8]。
漫画や映画、小説などへのオマージュも数多く見られ、特に異種格闘技戦を題材にした漫画として画期的な作品であった『刃牙』シリーズを彷彿とさせる表現は顕著である。なお、作者自身は格闘描写について、「板垣恵介:猿渡哲也:水穂しゅうし:中平正彦≒2:2:1:1」程度の割合で先行作品からの影響を受けたとtwitterにて述べている[9]。
また、作者の過去作品で登場した多くのキャラクターが脇役としてゲスト出演していることも特徴として挙げられる。特に、未完のまま終わっていた作者の過去作品である『ボイス坂』については、2018年4、5月に『はぐれアイドル地獄変外伝V ボイス坂』として新装版が出版された[10]ことで、正式に作品世界を共有する外伝作品として位置付けられた。
日本文芸社の運営するウェブコミックサイトである『ゴラクエッグ』では、2015年4月から12月にかけて同作者によるスピンオフ作品『はぐれアイドル地獄変外伝 プリンセス・セーラ』が連載されていたが、作者の育休に伴い休載となった[11]。なお、その内の第4話ではイルカとの性行為が描かれており、獣姦が自治体の有害指定に抵触する可能性から自主規制となり単行本には収録されない欠番となっていた。2019年10月28日以降は作者のpixivにて閲覧可能になっている[12]。
各話サブタイトルは全てアニメ・特撮ソングの曲名で統一されており、曲の出典に関しては単行本のあとがきにて解説されている。
2022年7月11日、高遠の漫画家休業により、104話目までで一旦休載となることが発表された[3]。2024年3月15日配信の『漫画ゴラクスペシャル』44号で連載を再開した[5]。
主人公南風原海空は空手が得意な沖縄出身のグラビアアイドル。歌手になることを夢見る彼女は、今の仕事を頑張れば「次のステップ」に進めるという社長たちの言葉を信じて、きわどい姿を人前に晒し続ける日々を不本意ながらも送っていた。しかし、彼女の所属する芸能事務所スペースウルフは、芸能人志望の女の子たちを言葉巧みに集めては搾取する悪徳芸能事務所であり、海空はある日遂に社長からアダルトビデオ出演を強要されてしまう。
ところが、海空のAVデビュー作となった『はぐれアイドル地獄変』は、柔術青帯の汁男優や元アマレス五輪代表候補のAV男優、果てはカポエイラ使いのAV女優豪島セーラらを相手に海空が百人組手を行い、負けたら即輪姦されるというとんでもない色物AVだった。しかも、亡き父から叩き込まれていた空手のおかげで海空はこの百人組手を勝ち抜き、AVに出演したにもかかわらず純潔を守り抜いてしまう。
そして、この百人組手の映像がテレビ局の目に留まったことがきっかけで、海空はテレビタレントとして活躍するチャンスをつかむことになった。それからというもの海空は順調に活動の幅を広げていき、Gカップの東大生アイドル原玲・Bカップの大食いアイドル翼田べる子とともに事務所の枠を超えたアイドルユニット・日本KGBを結成したり、更科詩子ら事務所の後輩たちの面倒を見たりと、地獄のような芸能界においても次第に心許せる交友関係が結ばれていく。
一方で、有形無形の理不尽な暴力が彼女たちに襲い掛かることもしばしばであり、海空は時には自分の身を守るため、時には大切な友のため、身に付けた空手の技と持ち前の人並外れた体力で立ち向かっていく。オオアリクイやアナコンダなどといった猛獣、大相撲の元力士、日本刀を振るう殺し屋等々、命まで脅かされかねない危険な相手と闘うことすらありながらも、海空は芸能界でたくましく生き延びていった。
そんな中、テレビ局から一つの企画が持ち上がる。その名は「地球最強美女決定戦 戦乙女闘宴(ヴァルキリー・オペラ)」、国内外から集められた女性格闘家たちによる異種格闘技戦トーナメントである。この大会に出場することになった海空は、世界の強豪たちを相手に苦戦しながらもなんとか勝ち進んでいき、同時に闘いを通した新たな友情も彼女たちの間には芽生えていった。だが、その裏で、大会スポンサーである巨大企業パルテノン・グループの思惑が、次第にちらつき始めていた。
8話で結成されたユニット。Kカップ・Gカップ・Bカップと胸の大きさの異なるアイドル3人組。
海空が所属する芸能事務所。
監督兼女優の豪島セーラを中心としたAV制作グループ。
41話から89話にかけて開催された、異種格闘技戦トーナメント。A~Dブロック予選の1stステージ、E~Hブロック予選の2ndステージ、各ブロック代表者による大晦日開催のファイナルステージの3部構成となっており、各ステージはワンナイトトーナメントで行われた。 選手は全員オープンフィンガーグローブの着用は義務付けられているものの、その他の服装規定は非常に緩く、道着やシングレットなどの各競技での一般的な服装のみならず、マイクロビキニやコスプレ、まわし一丁等のかなりきわどい衣装まで広く認められている。 ルールに関してもかなり緩く、踏みつけや頭突きも認められている。反則としてローブローや粘膜への攻撃、着衣を利用しての攻撃などは規定されているものの、反則を受けた側からの抗議がない限りは基本的に見逃がされている。
都立猫の手高校に通う、海空を乳神と崇める6人組。
2020年9月12日-18日の1週間限定で、池袋シネマ・ロサにて上映された。主演は橋本梨菜[33][34]。前編と後編の二部構成となっており、前編では原作1-3話に相当する百人組手のエピソードが、後編では23-24話に相当する池崎玄助をめぐるエピソードがそれぞれ描かれた。
劇場で公開されたのは前編後編を合わせて再編集されたバージョンだが、主演の橋本梨菜のデジタル写真集付きエムカードでダウンロード配信されているバージョンは前編と後編に分かれており、劇場公開版ではカットされたシーンも含めた完全版となっている。10月21日以降は各種プラットフォームで、劇場公開版のインターネット配信が行われている[35]。
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