NHK京都放送局
京都府のNHK放送局 ウィキペディアから
NHK京都放送局(エヌエイチケイきょうとほうそうきょく)は、京都府を放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。総合テレビとFM放送で京都府域向けの放送を行っている。
NHK京都放送会館(2019年2月撮影) | |
所在地 | 〒604-8515 |
---|---|
総合テレビ | |
開局日 | 1972年3月27日 |
放送対象地域 | 京都府 |
コールサイン | JOOK-DTV |
親局 | 京都 25ch (キーID 1) |
FM | |
放送対象地域 | 京都府 |
コールサイン | JOOK-FM |
親局 | 京都 82.8MHz |
主な中継局 | |
デジタルテレビ 福知山 25ch 舞鶴 25ch 宮津 25ch 京丹後 25ch 亀岡 25ch 京田辺 45ch 中舞鶴 19ch(垂直偏波) 久美浜 25ch(垂直偏波) 野田川 19ch(垂直偏波) 伏見桃山 25ch 山科 47ch 和束 30ch 宇治田原 39ch | |
特記事項: 第2放送JOOBは1973年3月20日に廃止 第1放送JOOKは2015年2月2日に廃止 |
概要
1925年(大正14年)に大阪放送局の出張所として開設され、昭和天皇の即位礼開催に合わせスタジオが設置された。1932年(昭和7年)にこれらを統合して京都放送局となった。1972年(昭和47年)からアナログ総合テレビ放送が開始され、2005年(平成17年)4月1日より地上デジタル放送を開始した。
旧放送会館の老朽化が著しいことから移転が検討されていたが、本部レベルで京都市営地下鉄烏丸線と東西線が交差する烏丸御池駅近くの土地を取得したことが発表され、2014年(平成26年)に新放送会館が竣工、翌2015年(平成27年)2月21日に移転した[1][2]。なお、旧放送会館は解体の上で落札した大京に譲渡され、マンションに建て替えられる予定[3]。
旧局舎内に置かれていたラジオ第1放送の送信所については、2014年(平成26年)7月15日に開催されたNHK理事会において、放送会館移転に先立ち放送対象地域が重複する大阪ラジオ第1放送(美原ラジオ放送所)に統合し廃止する方針であることが発表され[4]、2015年(平成27年)2月2日をもって廃止された(後述)。
新聞のテレビ欄は、京都新聞、毎日新聞、両丹日日新聞は京都放送局独自の番組表を掲載しているが、朝日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞は大阪放送局のものをそのまま掲載しており、差し替えが発生する場合は「(京都別)」と書かれている。(ただし「ほっと関西」の差し替えである「ニュース京いちにち」については、大阪以外の近畿1府4県全体で差し替えになるため「(6:)30 府県別[N]」と書いてある)
沿革
- 1925年(大正14年)7月16日 - 受信相談窓口として四条河原町に社団法人大阪放送局京都出張所開設。
- 1928年(昭和3年)11月5日 - 京都駅前の百貨店「物産館」(後の近鉄百貨店京都店・プラッツ近鉄→2007年閉店、現在の京都ヨドバシ)に大阪中央放送局京都演奏所(スタジオ)開設、ラジオ番組制作を開始。開設の目的は、昭和天皇の即位の礼の中継を行うためであった。
- 1932年(昭和7年)
- 1948年(昭和23年)12月1日 - ラジオ第2放送(呼出符号:JOOB)開始。
- 1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散。一切の権利義務は特殊法人としての日本放送協会が継承。
- 1965年(昭和40年)3月 - 京都放送会館が改築竣工。テレビ番組制作を開始。
- 1971年(昭和46年)3月27日 - FM放送開始。大阪放送局の大電力化に伴い、ラジオ第1放送と第2放送の廃止が計画されていたため、府域FM放送用に新しい呼出符号(近畿圏の他局のパターンにそろえたJOTP-FM)が割り当てられ放送を開始した[5]が、計画変更によりラジオ第1放送の存続が決まったため、1972年(昭和47年)、沖縄復帰により呼出符号の変更を余儀なくされた前橋放送局に「JOTP」を譲り、現在のJOOK-FMとなった[6]。
- 1972年(昭和47年)3月13日 - 総合テレビ(アナログ)のローカル放送(呼出符号:JOOK-TV、UHF波)開始[7]。
- 1973年(昭和48年)3月20日 - ラジオ第2放送廃止[8]。
- 1979年(昭和54年)8月8日 - 総合テレビの音声多重放送を開始[9]。
- 1997年(平成9年)8月 - 京田辺市に学研都市報道室を開設。
- 2004年(平成16年)7月 - 舞鶴市に丹後舞鶴報道室を開設。
- 2005年(平成17年)4月1日 - デジタル総合テレビ(呼出符号:JOOK-DTV)開始[注 1]。
- 2011年(平成23年)7月24日 - アナログ放送終了。
- 2014年(平成26年)8月29日 - 新放送会館竣工(中京区烏丸通御池下ル虎屋町576番地)[10]。
- 2015年(平成27年)
- 2021年(令和3年) - 主調整室の機材更新により、京都放送局送出番組でもウォーターマーク「NHK G」「NHK E」が表示されるようになった。
- 2022年(令和4年)10月3日 - NHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が開始[12]。
- 2023年(令和5年)4月1日 - 令和改革により、部制(放送部・営業推進部等)からセンター制に見直され、コンテンツセンター、経営管理企画センターへ再編された。
送信施設概要
テレビ放送
アナログ時代の本局総合のch設定は、大阪親局波を受信できる地域は東京親局と同じ「1」、京都府内で大阪親局波を受信できない地域(教育と在阪広域民放4局を中継局で受信する地域)は大阪親局と同じ「2」にする傾向だった。
ラジオ放送
- ラジオ第1中継局
京都第1廃止後は大阪第1の中継局となっている。
- FM中継局
- 京都京北 87.9MHz / 10W
- 舞鶴 84.2MHz / 100W
- 峰山 83.5MHz / 100W
- 福知山 84.8MHz / 50W
- 宮津 86.1MHz / 10W
- 丹波美山 83.6MHz / 10W
- 綾部八津合 81.9MHz / 3W
支局
情報カメラ設置ポイント
- 嵐山の渡月橋が映し出される
主な京都局制作番組
京都の歴史と伝統や文化を伝えるための単発番組を数多く制作し、日本全国向けに放送している。なお、京都競馬場で開催される中央競馬GI競走の中継や京都市内で開催される駅伝大会[注 2]、及び京都の文化を伝える番組の1つである『京コトはじめ』[注 3]は大阪放送局の担当。
総合テレビ
太字はNHKプラスの「ご当地プラス」において見逃し配信を実施している番組。
ラジオ(FM放送)
- ニュース・気象情報など(平日18:50 - 19:00) - 土日・祝日及び年末年始は大阪局から放送している。
- 京このごろ(不定期)
スポーツ中継
テレビドラマ
過去の番組
事件
2002年(平成14年)1月18日、京都局内で立てこもり事件が発生したが、犯人が立てこもっていたロビーに、NHK総合テレビジョンが映ったテレビ受像機が設置されていたため、関西のNHK(大阪局制作)では、犯人を刺激しないための配慮から、『NHKニュース7』『NHKニュース9』『NHKニュース10』で、立てこもり事件を放送する際には、NHK大阪放送局から別の関西地方ニュースに差し替えたほか、『関西845』などの関西ローカルのニュース・天気を拡大して放送するなど、当該事件のニュースを犯人に視聴させないようにした[注 4]。また、20時前に全国向け特設ニュースが当該事件を放送した際にも[16]、関西ローカルのニュースに差し替えて放送するなど、事件が解決するまで同様の対応をとった。
アナウンサー・キャスター
関連人物
- 山本ミッシェールのぞみ(京都局記者を務めた後、現在はフリーアナウンサーとしてNHKワールドに出演中)
- 井上あさひ - 一時期、NHK放送センターから京都放送局に転属した。
脚注
隣接府県のNHK放送局
外部リンク
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