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西日本旅客鉄道および近畿日本鉄道で発行していたストアードフェアシステムカード(磁気式プリペイド乗車カード) ウィキペディアから
Jスルーカード(ジェイスルーカード)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)及び近畿日本鉄道(近鉄)で発売されていたストアードフェアシステムカード。2008年に発売を終了し、2009年で自動改札機、自動精算機では使用できなくなった。
1999年2月26日の発売開始当初[1]はJR西日本のJスルー導入エリアだけで使用できたが、2001年10月14日からは近畿日本鉄道(近鉄)の一部路線(大阪線青山町駅以西のうち田原本線・吉野線・けいはんな線を除く路線)での使用開始を皮切りに2001年12月15日より伊丹市営バス、2002年には明石市営バスや近鉄バスの一部路線などでも使えるようになった。ただし、伊丹市営バスではICカード乗車券「itappy」の導入準備による運賃箱機種更新に伴い2007年10月31日をもって使用を終了した。
発売額はJR西日本での発売開始当初は3,000円、5,000円の2種類のみであった。1,000円券については、発売開始記念の特別デザインカード(2種)を除き発売されていなかったが、1999年8月11日より常時発売されるようになった。小児用のカードは発行されていなかった。
近鉄が加入する頃から発行されていたJスルーカードには裏面に「J」というマークが印字されている。それ以前のJスルーカードの一部にはこの「J」が印字されていないカードがあり、このカードでは近鉄線を利用できないという仕様があった。
JR西日本の自動改札機は、これまで日本国有鉄道(国鉄)時代から引き続き京都駅烏丸東口と片町線(学研都市線)片町駅 - 松井山手駅間(京橋駅は西口のみ)で導入されていた[2]が、1997年3月8日からJスルーとして新しい自動改札システムが導入され、同日開業したJR東西線全駅、片町線(学研都市線)京橋駅 - 松井山手駅間と大正駅に導入した[3]。これに引き続き、1998年度はJR京都線・JR神戸線および大阪環状線などの82駅に、1999年度は琵琶湖線および阪和線を中心に138駅に導入する計画で設置が進められた。
導入が遅かっただけあり、Jスルーの自動改札機は当初から乗車券類の2枚投入(出場のみ)に対応している[1]。当時の関西圏で2枚投入対応機の一斉導入は前例がないため、導入当初は改札機に2枚投入できるキャッチコピーとして「1、2、スルー」でアピールしていた。ただし、初期に導入されたものは乗車券の2枚処理に時間が掛かり、その分客を待たせてしまう事になるため、他社の従来機に比べると全長がやや長めに設計されているという特徴がある。
なお、2008年3月15日に開業した島本駅・須磨海浜公園駅・はりま勝原駅とおおさか東線各駅、および同年10月18日に開業した桂川駅には岡山・広島地区と同型の機種にJスルーカードを処理する機能を追加した3枚処理が可能な全長が短い自動改札機が設置されている。
2008年9月15日最終列車をもってJスルーカードの発売を終了したが、期日前であっても在庫がなくなった駅から順次発売を終了している。そして2009年3月1日最終列車をもって自動改札機と自動精算機での対応を終了した。なお、近鉄バスや明石市営バスでの利用も同日に終了した。上記の理由が、ICOCA・PiTaPaの普及に伴う利用減少および使用済みカードの発生を止める事による環境配慮のためとしている。現在でも、自動券売機で乗車券に引き換えることができ無手数料で払い戻しができる[4][5](近鉄では、2023年1月31日をもって自動券売機での乗車券への引き換えを終了。2033年1月31日をもって払い戻し対応を終了予定)。
おおむね青山町駅以西でのみ使用できた。具体的な利用可能エリアは以下の通り。
なお、エリア外の一部の駅でもJスルーカードを使用して自動券売機で乗車券の購入が可能であった。 スルッとKANSAIエリアのうち、けいはんな線はJスルーカードのエリア外であった。一方、道明寺線はスルッとKANSAIのエリア外であった。
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