茨城県道・千葉県道11号取手東線(いばらきけんどう・ちばけんどう11ごう とりであずません)は、茨城県取手市から同県稲敷市に至る県道(主要地方道)である。
茨城県取手市新町から東へ向かい、北相馬郡利根町、稲敷郡河内町を経て、稲敷市までを東西に横断する延長約46kmの幹線道路である。ほぼ利根川の北側(左岸)に沿った道路で、路線の大部分は茨城県にあり、わずかであるが、終点側の一部が千葉県香取市を通過する。
路線データ
概要 全ての座標を示した地図 - OSM ...
閉じる
1982年(昭和57年)11月1日、本路線の前身にあたる県道東竜ケ崎線(整理番号132、稲敷郡東村大字西代 - 龍ケ崎市)の一部と県道小巻取手線(整理番号136、稲敷郡河内村大字小巻 - 取手市)を統合廃止して[5]、新たな主要地方道として認定されたものである[注釈 2]。のちに、茨城県道区間と千葉県道区間の整理番号を整合して整理番号11に統一された。
年表
- 1979年(昭和54年)10月26日
- 茨城県において、前身にあたる県道東竜ヶ崎線(整理番号132、稲敷郡東村大字西代 - 龍ケ崎市)が路線認定される[6]。
- 前々身にあたる県道上之島竜ケ崎線(整理番号132、稲敷郡東村大字上之島 - 龍ケ崎市)を路線廃止[7]。
- 1982年(昭和57年)
- 11月1日
- 茨城県告示第1475号において認定。(65号取手東線 - 取手市から北相馬郡利根町、稲敷郡河内村を経て稲敷郡東村)[2]
- 道路区域を、取手市新町4丁目(国道6号) - 稲敷郡東村大字西代(国道125号)に指定[1]
- 同時に、東竜ケ崎線(整理番号132)、小巻取手線(整理番号136)の県道路線を廃止[5]
- 千葉県告示第874号において認定。(11号取手東線 - 茨城県取手市から千葉県佐原市を経て茨城県稲敷郡東村)
- 1985年(昭和60年)9月9日:稲敷郡東村大字西代字南田530番地先 - 同村大字西代字東田1675番地先の区間を供用開始[8]。
- 1987年(昭和62年)3月26日:稲敷郡東村大字西代字東田1675番地 - 同村大字西代字内野266番4の区間を供用開始[9]。
- 1989年(平成元年)4月10日:稲敷郡河内村大字源清田 - 同村大字長竿(長竿東交差点)の新道(約2.9 km)が開通[10]。
- 1991年(平成3年)5月9日:河内村金江津地内の旧道 (2.815 km) が指定解除により村道に降格する[11]。
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)
- 1月10日:取手市東3丁目(東4丁目交差点) - 同市大字吉田(利根川浄水場前)間を現ルートに変更[14]。
- 3月10日:稲敷郡河内町大字長竿地内 (3.364 km)、大字源清田地内 (1.040 km) の旧道が指定解除により町道に降格する[15]。
- 1995年(平成7年)3月30日:茨城県区間において、整理番号が整理番号65から現在の番号(整理番号11)に変更される[16]。
- 1998年(平成10年)5月7日:河内町大字片巻 - 大字金江津の旧道 (1.111 km) が指定解除され、河内町道に降格[17]。
- 2000年(平成12年)4月1日:河内町大字長竿 - 大字金江津の区間を、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定[18]。
- 2001年(平成13年)3月1日:河内町大字金江津 - 稲敷郡東町大字橋向の区間を、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定[19]。
- 2002年(平成14年)10月28日:河内町大字生板地内にバイパス (2.362 km) を新設する道路区域が決定する[20]。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)3月29日:稲敷市大字六角 - 同市大字結佐(国道125号・市役所東庁舎付近)の旧道区間 (2.511 km) が指定解除され、稲敷市道へ降格[23]。
道路法の規定に基づき、以下の区間は緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に新たに道路用地内に電柱を建てることが制限されている。
- 取手市新町4丁目(国道6号交差) - 北相馬郡利根町布川(栄橋交差点)[24]
- 利根町布川(利根町道交差) - 同(同)[24]
- 稲敷郡河内町源清田(一般県道河内竜ケ崎線交差) - 同町長竿(長竿東交差点)[24]
- 北相馬郡利根町布川(利根町道交差) - 北相馬郡利根町羽中(利根町道交差)[25]
バイパス
- 生板バイパス
- 茨城県稲敷郡河内町生板(まないた)地区に計画されている延長2.3 km、幅員10 m(車道部6 m/2車線)のバイパス。河内町生板地区の現道は1車線の狭小区間で離合困難であることから、道路改良事業として現道の北側に並行するバイパスが計画され、平成7年度より事業化されて道路整備が進められている。現在まで、起点側の主要地方道美浦栄線との交差点改良に伴う280 mが部分供用されている[26]。
道路施設
- 相野川橋(相野川、取手市)
- 戸田井橋(小貝川・昭和47年6月竣功、取手市-利根町境)
利用状況
- 交通量[27]
地点 |
平日12時間 |
平日24時間 |
2005年度⇒2010年度 |
2005年度⇒2010年度 |
茨城県取手市小文間 |
6,693台⇒13,430台 |
8,768台⇒17,325台 |
茨城県稲敷市結佐2242 |
6,372台⇒ 5,211台 |
8,347台⇒ 6,722台 |
地勢は、道路周辺一帯が利根川下流低地にあり、沿線は住宅が点在する田園風景を臨む。大きな起伏は無く、交差点を除いては利根川下流域の北側(左岸)に沿って線形のよい道路が延びる。利根町の一部と河内町 - 稲敷市間は、利根川堤防に道路がある。利根川左岸は茨城県域であるが、稲敷市で千葉県香取市の利根川向うの飛地(野間谷原地区、石納地区)があり、この地区の路線の約1.9 km区間が千葉県道である。
交差する道路
注釈
幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。