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石井 てる美(いしい てるみ、1983年7月4日[2] - )は、日本のお笑いタレント。ワタナベエンターテインメント所属[3]。
東京都出身。4歳から6歳までをカナダとアメリカで過ごす[4]。中学受験をして白百合学園中学校・高等学校に入学[4]。中2から高2まで学園祭実行委員を務める。(高2のときは実行委員長[5][6]。)同校卒業後、2002年、東京大学文科三類に入学。当初は外交官への憧れもあったが、入学後に日本国外での活動を志して理系に転向。工学部社会基盤学科(土木工学を専門とする学科[4])に新設された『国際プロジェクトコース』に魅力を感じ、同学科へ進学。発展途上国のインフラ整備について学ぶ[7]。ODAも含め途上国のインフラ整備関連の研究のため、3年次はタイ王国に1か月半ほど、4年次はデンマークに2か月滞在するインターンを経験し[4]、2006年同大学工学部卒業、2008年同大学院修士課程修了。
学生時代はサークル活動としてビートルズをコピーした音楽バンドでベースとボーカルを担当(ジョン・レノン・ミュージアム アマチュアバンドコンテストでは入賞[8])などしていた[9]。また、大学・大学院在学中を通じて、タイ[10]、デンマーク、フィリピンと3カ国でのインターンシップや交換留学を経験した[11]。また、大学院在学中の2007年2月には、「成長と環境」をテーマにした論文で、アジア開発銀行による『アジア・太平洋論文コンテスト』に入賞している。さらに、専攻した社会基盤学においては論文「フィリピンにおける政治過程分析を用いた大気汚染対策導入の実現可能性の検討」に2008年3月に学内賞(古市賞)を授与される[12][13]。
大学院修了後の2008年、外資系コンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、本人いわく「42.195kmのマラソンを100m走の速さで走るような」多忙な日々を送る[14]。シビアな評価に過度なプレッシャーとストレスで週末には過呼吸になったり、うつのような状況も経験。「死んだ方が楽」と感じるまで追い詰められたときに「どうせいつか死ぬんだったらその前に本当にやってみたかったことをやろう」という境地に至った[6]。そのとき、脳裏に浮かんだのが高校時代の学園祭で友人たちが喜んでくれた顔で「芸人に挑戦しよう」という思いを強め、約1年4カ月の勤務[15]の後に退社を決意した[6]。退社時にはマッキンゼー全社員にお笑い養成所合格通知を添付した挨拶メールを送付した[16][17]。なお、同期入社組だけには、これとはまた別内容のメールを送付していた[18]。
退職前の有給休暇を利用して養成学校を受験[4]、退社後の2009年10月、芸能事務所・ワタナベエンターテインメントによるタレント養成学校「ワタナベコメディスクール」に11期生として入学し、翌年9月に卒業した。しかし卒業の際に受けたワタナベエンターテインメントの審査で不合格となり所属はかなわなかった[19]。この時にダメならもう仕方ないなどと思って一度は再就職活動も始めたが、そんな時にマッキンゼー時代のメンターだった先輩に背中を押されるような声をかけられ、芸人になることに挑戦し続けることを決める[19]。後に出演したお笑いライブに、元マッキンゼー日本支社長の平野正雄も石井を観に来ていた[20]。
2010年には雑誌 『アエラ』(朝日新聞出版)に、新進のお笑い芸人として取り上げられた[21]。2011年10月には、クイズタイムショック(テレビ朝日)に出演して準決勝に進出している。これをきっかけにワタナベエンターテインメント所属も決まる[19]。2013年には韓国アイドルのモノマネネタで初めて事務所ライブで優勝を果たし、テレビのネタ番組への出演も叶う[19]。
ネタは英単語ネタ[22]、ベースを弾きながらの東大あるあるネタ[23]、少女時代のパロディーの一人コント「短足時代」[24]、土偶コスプレキャラの「土偶ちゃん」[25]、ヒラリー・クリントンのモノマネコント[26]、「言いづらい言葉を英語っぽく言うネタ[27]」などがある。2016年アメリカ合衆国大統領選挙の際には自費でニューヨーク入りし、ヒラリーのモノマネの格好をしてタイムズスクエアなどでその行方を見守っていた[28][29]。2016年アメリカ合衆国大統領選挙でドナルド・トランプの当選後は、イヴァンカ・トランプのモノマネも行うようになり、ドナルド・トランプのモノマネをするレイザーラモンRGと共演することもある[30]。2018年平昌オリンピック以降はアリーナ・ザギトワの物真似も始めている[31]。なお、ザギトワとは2018年4月8日に横浜アリーナで開催されたスターズ・オン・アイスの終演後に初対面している[32]。
2022年、サントリー食品インターナショナル「ボス」の商品「クラフトボス ミルキープレッソ ダブルホワイトラテ」「クラフトボス ミルキープレッソビターラテ」の「ニューニューな朝」篇(出演:杉咲花、神木隆之介、役所広司)などのテレビCMの中で発せられている「ニューニュー語」の監修を務めている。前述の「言いづらい言葉を英語っぽく言う」のネタを買われての起用とのことである[33]。
特技は英語モノマネ(インド人、イギリス人、映画『タイタニック』のセリフ再現[8])、書道(「あきつ会」で五段の二段上に当たる「推薦」取得の他、書道大会での入選歴多数[8])、ベース弾き語り[3]、三点倒立(ヒラリー・クリントンのモノマネのネタ中でも披露している[34])。
少女時代は親戚同士で集まっていた中では落語家の真似をしたり踊ったりしていつもその中心で場をにぎやかす存在で、自分自身を「ひょうきんな子供」だったと振り返っている[19]。大学院生時代にはインターンシップで各国から集まった学生の前でモノマネを披露するなど「アフターファイブ要員、宴会要員」だったとしている(しかしまだこの頃はお笑い芸人を目指していたわけではなかった)[19]。
趣味は一人カラオケ[2]、フィギュアスケート観戦[35]。フィギュアスケートでは、2006年2月に実際に現地までトリノオリンピックを観に行き、荒川静香の優勝の瞬間に観客として立ち会うことができたという[36]。また、2014年2月のソチオリンピックにもフィギュアスケートの観戦と応援に行っていた[37]。ここにおいて、浅田真央の競技開始前のそのときに「真央ちゃんなら出来る!」と叫んだのが石井である[38](この時は声が開場中に響き渡り、テレビ中継の解説者もこの声を拾って言及したことがあった[27])。ビートルズ、デイヴィッド・フォスターやジャーニーなど80年代洋楽、SHINeeや少女時代などK-POP[39]、accessのファン[40]。
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