田町車両センター
東京都港区にあった東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地 ウィキペディアから
東京都港区にあった東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地 ウィキペディアから
田町車両センター(たまちしゃりょうセンター)は、かつて東京都港区にあった東日本旅客鉄道(JR東日本)東日本旅客鉄道東京支社(現・首都圏本部)の車両基地である。
田町車両センター | |
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田町車両センター | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 東京都港区港南2-1-65 |
帰属組織 | 東日本旅客鉄道東京支社 |
所属略号 | 東チタ |
最寄駅 | 品川駅 |
旧称 | 田町電車区 |
開設 | 1930年 |
廃止 | 2013年 |
2013年3月16日のダイヤ改正で車両配置がなくなり、東京総合車両センターの下部組織として、東京総合車両センター田町センターに改組された。
「東チタ」…東京支社を意味する「東」と、田町を意味する電報略号の「チタ」から構成される。
鉄道省から日本国有鉄道(国鉄)時代の表記も「東チタ」であったが、この場合の「東」は東京鉄道管理局を表している。1969年3月1日の再編で東京局は3分割され、東京南鉄道管理局所属となり以後民営化まで「南チタ」となっていた。
配置車両はなく、東海道線車両の電留線として引き続き使用されていたが、2013年11月23日から11月24日にかけて行われた品川駅線路切り替え工事により、東側の隣接地(敷地内、東京機関区跡地)に新設された新車両基地に機能移転され、廃止時点で「田町車両センター」として運用されていた車両基地は閉鎖された[4]。
国鉄時代の東海道・横須賀筋の東京側車両基地は、田町駅と品川駅の間に隣接して設けられていた。 電気機関車は東京機関区、客車は品川客車区、電車は田町電車区にそれぞれ配置されており、車種ごとに部署が異なっていた。
2013年3月16日限りで配置車両全てが転属しており、現在配置車両はない[5]。なお、以下に記す車両は全て電車である。
2015年3月14日、JR東日本では東京駅と上野駅の間の中距離電車用線路を復活させた上野東京ラインを開業、東海道本線の電車を尾久車両センター、大宮総合車両センター東大宮センターや小山車両センター、高崎車両センター籠原派出所などに退避させることが可能になった。このため、着工前から、開業後に当センターの規模を縮小し、品川地区車両基地全体で10 - 15haの用地を生み出す構想が存在しており[8]、先行して旧東京機関区近辺では、一部施設について既に取り壊されている。
また、JR東日本が筆頭株主で多くの電気工事を受注している日本電設工業の2011年3月期第2四半期決算説明会の資料によれば、田町 - 品川間において品川車両基地の西側を大規模事業用地に整地し、山手線・京浜東北線・東海道本線(上り)の線路を整地したエリアの東側に移設した上で、移設区間の泉岳寺駅近辺に新駅を設ける計画とされているが、後にサイト上の資料が差し替えられ、上記について説明したページが削除された[9][8]。
2012年1月4日・5日には山手線・京浜東北線の新駅設置計画が各マスコミで報じられた[10]。
後にJR東日本も新駅計画を発表した。2018年12月4日、新駅の名称が「高輪ゲートウェイ駅」に正式決定し[11]、2020年3月14日に開業した[12]。
敷地内の芝浦四丁目と港南一丁目の境界を区道(東行き一方通行)が通っている。これをまたぐガードの高輪橋架道橋(たかなわきょうかどうきょう、北緯35度38分19.8秒 東経139度44分27.2秒)[13]は高さ制限が1.5mという極端な低さである。また、ガードから本センターに通じる通路が2カ所あり、西側の1カ所は長らく鉄板でふさがれており警告板のみ残っていたが[14]、2018年に新たに扉が設置され、警告板も取り替えられた。東側は「閉鎖 品川運転所長」の札がぶら下がっているのみで原形をとどめている。
東京無線など都内を走るタクシーの一部は、屋根上の社名表示灯(行灯)を通行の支障とならないように対応させた「高輪橋架道橋特別仕様」が存在していた[15]。なお2022年現在の新車事情に「全高1.5m未満」を厳格に適用するとロールーフ車に分類されるダイハツ・ミライースやトヨタ・ヤリス、スズキ・アルトですらクリアできず、なんとかクリアできるトヨタ・カローラアクシオですら5cmもないほど厳しい数値となっている。最新のタクシー専用車であるジャパンタクシーやNV200タクシーは車高の関係で通過できず、それどころかトヨタ・コンフォート(行灯無しで全高1.5mを超える)も規制値とカタログスペックのみで論じるなら通過できないこととなる。
トヨタ・86の2016年後期型では、全高の低さ(1,320mm)を視覚的にアピールするため、カタログ内にて当架道橋下の区道を走行するシーンが写されていた。
また、車高の高い自動車がカーナビでこちらに誘導されたり、また、自車の車高を把握していない一般ドライバーが誤って進入したために自車の屋根を損傷させたり、そこまで至らぬもののガード直前で通れないとわかってバックで戻ったりする光景が時々見られる。実際、邦画『メッセンジャー』のクライマックスシーンでも客の要望から不安を抱えながらも渋々強行突破したコンフォートが行灯を破損させてしまい、さらにはそのために後続車が追突事故を起こしてしまうというシーンがある。
元々この道路は運河へと続く水路だったが、大正時代にこれを埋め立てて道路が作られた。
2008年には、TBSのバラエティ番組『リンカーン』の1コーナーで「品川オブジアース」と愛称を付けられたことから一般への認知が一気に広まった。
2020年(令和2年)4月12日 - 2032年(令和14年)3月まで(予定)、高輪ゲートウェイ駅を中核とした周辺地区の「グローバルゲートウェイ品川」開発に伴い車道が閉鎖され(当面は歩行者と自転車の押し歩き通行は可)[16]、対面通行化など幅員拡幅も計画されている[17]。
ウィキメディア・コモンズには、高輪橋架道橋に関するカテゴリがあります。
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