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日本のビデオゲーム、ゲームソフト ウィキペディアから
『ギャラガ』 (GALAGA) は、ナムコ(現・バンダイナムコアミューズメント)が1981年9月に発売したアーケードゲーム。
ジャンル | 固定画面シューティング |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
開発元 | ナムコ開発部 |
運営元 |
ナムコ ミッドウェイ |
デザイナー | 横山茂 |
プログラマー | 小川徹 |
音楽 | 大野木宜幸 |
シリーズ | UGSFシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (39.03キロバイト) |
稼働時期 |
1981年9月 1981年12月 発売日一覧
|
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:3 INT IARC:3+ |
デバイス |
2方向レバー 1ボタン |
システム基板 | Namco Galaga |
CPU |
Z80 (@ 3.072 MHz)×3 MB8844 (@ 256 kHz) |
サウンド |
Namco (@ 96 kHz) ディスクリート |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット576色 |
宇宙での戦いをイメージした固定画面型のシューティングゲームである。同社のゲーム『ギャラクシアン』(1979年)の後継として登場。ゲームデザイナーは横山茂。現在はUGSFシリーズの一作として扱われる。同社として初のスコアランキング(1位~5位、初期ハイスコア=20000)とネームエントリー(アルファベット3文字)を採用。
タイトルの「ギャラガ」とは、「ギャラクシー」+「蛾」の造語である[1]。その名の通り、前作『ギャラクシアン』に比べ、敵キャラクターのデザインが蛾を連想させるものとなっている。
ファミリーコンピュータ等の家庭用ゲーム機や、電波新聞社により多くのパソコンにも移植された他、続編の『ギャラガ'88』(1987年)が発売されている。また、2007年3月にはTシャツブランドMARS16からオフィシャルのTシャツもリリースされた。
1981年登場以来、その人気は5年間も継続しており「『ギャラガ』ほど長く人々に愛されたシューティングゲームはないのではないか」との声もある[2]。その人気どおり、前述のファミリーコンピュータ移植版も定番ゲームとして広く一般層に受け入れられた[2]。
自機(ファイター)を操り、各ステージに現れる40機の敵機(ギャラガ)を倒して行く。ステージ数の表示がされてから暫く経つと、画面外(上・左下・右下)から敵の編隊が画面内に飛来し所定の位置に整列する[3]。この時点では敵は積極的な攻撃はして来ないが、ステージ数が進むと数発の攻撃弾を自機にめがけて放って来たり、数機の編隊の余剰敵が自機にめがけて体当たりをして来たりすることがある。
全ての編隊が画面内に入ってから少しすると、自機にやや近い側の敵から順に降下攻撃を仕掛けてくる[3]。単機で攻撃を仕掛けて来る敵も有れば、ボス・ギャラガと共に編隊を組んで向かって来る敵、分裂を起こして3機編隊で向かって来る敵も有り、編隊で向かって来る敵は順番、連続で撃破すると多めのボーナスが貰えるようになっている。このボーナスのシステムは前作『ギャラクシアン』を受け継いでいる。
また、敵機を倒した時の得点は待機時より降下攻撃中の方が点数が高くなっている。
以下の方法により自機がパワーアップし、デュアル・ファイターとなることができる。デュアル・ファイターとは自機を2機並列に合体させた状態のもので、1回の攻撃で弾を2発同時に発射できるようになる[3]。結果として攻撃範囲が広くなるが、当たり判定も大きくなる。
ただし、あくまで「攻撃中」にボス・ギャラガを倒さなければならず、待機中に倒してしまうと、捕虜となった自機は敵として、ギャラガと同じ動きで攻撃してくる。しかし、それを打ち落とさずに画面外に逃がすと、そのステージでは出て来なくなり、次のステージの最後に現れ、左から2番目のボス・ギャラガの真上に整列する。その後、改めてボス・ギャラガが連れて来るので、改めて奪還可能となる。
捕虜となった自機を撃ち落としてしまうと「救出失敗」であり、1000点は獲得できるものの、結果的に自機を1機失うことになる[3]。
自機のストックがない状態でボス・ギャラガのトラクタービームに引っかかって捕虜にされてしまうと、ゲームオーバーになる[3]。デュアル・ファイターの時はボス・ギャラガはトラクタービームを放って来ない。
最初は2ステージをクリアした後、以降は3ステージをクリアする毎に「チャレンジングステージ」(ボーナスステージ)が出現する。これは様々な編隊飛行をする敵機を撃ち落として得点を稼ぐ内容であり、全部で8種類ある。このステージでは敵は飛び回るだけで全く攻撃せず、自機と当たる位置まで降下することもないので、チャレンジングステージでは自機を失うことはない。編隊飛行は各編隊8機ずつ5組あるが、2組目にはボス・ギャラガが含まれており、勿論2発撃ち込む必要がある。
チャレンジングステージのボーナスはパーフェクトを除き撃墜数×100点で、上手く全てを撃ち落としてパーフェクトを出すと、スペシャルボーナス10000点が得られる。他にも各編隊を全滅させた際にはボーナス点が入る。
またエブリエクステンド設定であっても、100万点を超えると自機が増えなくなる。 なお1000万点超までプレイしたプレイヤーも複数存在する。マイコソBASICマガジソ別冊 ALL ABOUT ベーマガCHALLENGE HIGH SCORE!
ステージ255(チャレンジングステージ)をクリアすると、次はステージ0が始まり、開始後にギャラガが1匹だけ飛来してきて強制リセットが掛かったり、フリーズして、ゲームが続行できなくなる。(ランク設定によって挙動が異なる)
神田商会によりおもちゃを指定商品に含む「ギャラガー」の商標(登録番号1258022)が1974年に申請、1977年に登録されていた[4]。1982年発売のm5版の名称はギャラックスに変更され、1983年発売のPV-2000版では神田商会の登録商標マークがつけられてギャラガのままリリースされた[5]。その後、登録番号1258022の「ギャラガー」の商標はバンダイナムコエンターテインメントに移転している[4]。
※ 下記表における社名「バンナム」は、ナムコの家庭用ゲーム事業社名が後に「バンダイナムコゲームス」→「バンダイナムコエンターテインメント」に変わった事により略記したもの。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ギャラックス | 1982年 |
M5 | ソード[要出典] | ソード | ロムカセット | - | - | チャレンジングステージなどがカット[6] |
2 | セガ・ギャラガ | 1983年 |
SG-1000 | ナムコ[7] | セガ | ロムカセット | G-1022 | - | |
3 | ギャラガ | 1983年 |
PV-2000 | カシオ[要出典] | カシオ | ロムカセット | - | - | |
4 | ギャラガ | 1984年5月30日 |
MSX | ナムコ[8] | ナムコ | 128キロビットロムカセット | - | - | |
5 | ギャラガ Galaga - Demons of Death Galaga |
1985年3月14日 1988年9月 1988年 |
ファミリーコンピュータ | ナムコ[9] | ナムコ | 192キロビットロムカセット[10] | NGG-4500 NES-AG-USA NES-AG-EEC |
- | |
6 | ギャラガ | 1985年4月 |
PC-9801 | 電波新聞社[要出典] | 電波新聞社 | フロッピーディスク | - | - | |
7 | ギャラガ | 1985年7月 |
FM-7 MZ-1500 |
電波新聞社[要出典] | 電波新聞社 | カセットテープ フロッピーディスク クイックディスク |
- | - | |
8 | ギャラガ | 1985年10月 |
X1 | 電波新聞社[要出典] | 電波新聞社 | カセットテープ フロッピーディスク |
- | - | |
9 | Galaga | 1987年 |
Atari 7800 | アタリ[要出典] | アタリ | ロムカセット | CX7805 | - | |
10 | ギャラガ | 1990年6月22日 |
ディスクシステム | ナムコ | ナムコ | ディスクカード片面 | NDS-GAG | - | |
11 | ギャラガ&ギャラクシアン Arcade Classic No. 3 - Galaga & Galaxian Arcade Classic No. 3 - Galaga & Galaxian |
1995年7月14日 1995年9月 1995年 |
ゲームボーイ | ナムコ[要出典] | ナムコ | ロムカセット | DMG-AGCJ DMG-AGCE-USA DMG-AGCP-NOE |
- | |
12 | ナムコミュージアム VOL.1 | 1995年11月22日 1996年7月31日 1996年8月17日 |
PlayStation | ナウプロダクション | ナムコ | CD-ROM | SLPS-00107 SLUS-00215 SCES-00243 |
- | アーケード版の移植 |
13 | ナムコヒストリー VOL.4 | 1998年12月4日 |
Windows | ナムコ[要出典] | ナムコ | CD-ROM | - | - | アーケード版の移植 |
14 | Namco Museum 64 | 1999年10月31日 |
NINTENDO64 | Mass Media | ナムコ | ロムカセット | NUS-NNME-USA | - | アーケード版の移植 |
15 | Namco Museum | 2000年6月25日 |
ドリームキャスト | Mass Media | ナムコ | GD-ROM | T-1403N | - | アーケード版の移植 |
16 | ギャラガ | 2001年6月11日[11] |
iアプリ | ナムコ | ナムコ | ダウンロード (アプリキャロット) |
- | - | |
17 | ナムコミュージアム | 2001年6月10日 2001年12月7日 2001年12月7日 |
ゲームボーイアドバンス | Mass Media | ナムコ | ロムカセット | AGB-ANME-USA AGB-ANMJ-JPN AGB-ANMP-EUR |
- | アーケード版の移植 |
18 | Namco Museum | 2002年10月9日 |
Xbox ゲームキューブ |
Mass Media | ナムコ | CD-ROM 8センチ光ディスク |
DOL-GNME-USA | - | アーケード版の移植 |
19 | ナムコミュージアム Namco Museum Battle Collection Namco Museum Battle Collection |
2005年2月24日 2005年8月23日 2005年12月9日 |
PlayStation Portable | ナムコ・テイルズスタジオ | ナムコ ナムコ SCE |
UMD | ULJS-00012 ULUS-10035 UCES-00116 |
- | アーケード版の移植 |
20 | Namco Museum: 50th Anniversary ナムコミュージアム アーケードHITS! Namco Museum: 50th Anniversary |
2005年8月30日 2006年1月26日 2006年3月31日 |
PlayStation 2 ゲームボーイアドバンス |
Digital Eclipse | ナムコ ナムコ EA |
DVD-ROM ロムカセット |
PS2; SLUS-21164 SLPS-25590 SLES-53957 GBA: AGB-B5NE-USA AGB-B5NP-EUR |
- | アーケード版の移植、日本ではPS2版のみ発売 |
21 | Namco Museum: 50th Anniversary | 2005年8月30日 2006年3月24日 |
Xbox | Digital Eclipse | ナムコ EA |
DVD-ROM | NMO-2201A-NM |
- | アーケード版の移植 |
22 | Namco Museum: 50th Anniversary | 2005年8月30日 2006年5月5日 |
ゲームキューブ | Digital Eclipse | ナムコ EA |
8センチ光ディスク | DOL-G5NE-USA DOL-G5NP-EUR |
- | アーケード版の移植 |
23 | Namco Museum: 50th Anniversary | 2005年10月25日 2006年3月27日 2006年5月19日 |
Windows | Digital Eclipse | ナムコ EA |
CD-ROM | - | - | アーケード版の移植 |
24 | ギャラガ | 2006年3月7日[12] |
BREW対応端末 (EZアプリ) |
ナムコ | ナムコ | ダウンロード (ナムコEZゲームス) |
- | - | |
25 | ギャラガ | 2007年2月6日[13] 2007年3月9日[14] 2007年4月9日[14] |
Wii | ナムコ | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FBRJ FBRP FBRE |
- | ファミリーコンピュータ版の移植。 2019年1月31日 配信・販売終了。 |
26 | ナムコミュージアムDS | 2007年9月18日 2007年10月11日 2008年2月22日 |
ニンテンドーDS | M2 | バンナム | DSカード | NTR-YNME-USA NTR-YNMJ-JPN NTR-YNMP-EUR |
- | アーケード版の移植 |
27 | ナムコミュージアム バーチャルアーケード | 2008年11月4日 2009年5月15日 2009年6月3日 2009年11月5日 |
Xbox 360 | バンナム | バンナム | ダウンロード (Xbox Live Arcade) |
21022 |
- | アーケード版の移植 |
28 | ナムコミュージアム.comm Namco Museum Essentials Namco Museum Essentials |
2009年1月29日 2009年7月16日 2010年4月1日 |
PlayStation 3 (PlayStation Network) |
バンナム | バンナム | ダウンロード | NPJB-00012 NPUB-30086 NPEB-00104 |
- | アーケード版の移植 |
29 | Galaga Remix | 2009年3月31日 |
iPhone iPod touch (iOS) |
バンナム | バンナム | ダウンロード | 310662030 | - | アーケード版の移植 |
30 | ギャラガ | 2009年11月24日 2013年8月15日 |
Wii | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | - | アーケード版の移植。 2019年1月31日 配信・販売終了。 |
31 | パックマンパーティ | 2010年11月16日 2010年11月26日 2010年12月2日 2010年12月16日 |
Wii | バンナム | バンナム | Wii用12センチ光ディスク | - | - | アーケード版の移植 |
32 | Namco Museum Remix | 2010年11月26日 |
Wii | トーセ | バンナム | Wii用12センチ光ディスク | - | - | アーケード版の移植 |
33 | Galaga 30th Collection | 2011年7月3日 |
iPhone iPod touch (iOS) |
バンナム | バンナム | ダウンロード | 413616338 | - | |
34 | パックマン&ギャラガ ディメンションズ | 2011年6月23日 2011年7月26日 2011年8月25日 2011年8月26日 |
ニンテンドー3DS | バンナム | バンナム | 3DSカード | CTR-APGJ-JPN CTR-APGE-USA CTR-APGP-AUS CTR-APGP-EUR |
- | アーケード版の移植 |
35 | NAMCO ARCADE | INT 2012年1月26日 |
iPhone iPod touch (iOS) |
バンナム | バンナム | ダウンロード | 465606050 | - | アーケード版の移植 |
36 | ギャラガ | 2013年5月22日[15] |
ニンテンドー3DS | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
TCUJ | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
37 | ギャラガ | 2013年7月24日[16] 2013年8月8日 2013年8月15日[17] |
Wii U | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FA6J FA6P FA6E |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
38 | NAMCO ARCADE | INT 2015年6月9日 |
Android | バンナム | バンナム | ダウンロード | FA6J FA6P FA6E |
- | アーケード版の移植 |
39 | ギャラガ | INT 2016年4月20日 |
PlayStation 4 (PlayStation Network) Xbox One (XBOX Store) |
バンナム | バンナム | ダウンロード (アーケードゲームシリーズ) |
PS4: CUSA-03668 CUSA-03956 CUSA-03865 |
- | アーケード版の移植 |
40 | ナムコットコレクション | 2020年6月18日 |
Nintendo Switch | B.B.スタジオ M2 |
バンナム | Switch専用ゲームカード ダウンロード |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | |
41 | NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol.2 | INT 2020年6月18日 |
Nintendo Switch(日本国外) PlayStation 4 Xbox One Windows(Steam) |
B.B.スタジオ M2 |
バンナム | ダウンロード | - | - | NES版を収録 |
42 | ギャラガ | 2023年1月5日[18][19] |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
ナムコ | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | - | アーケード版の移植 初期バージョン、最終バージョンを収録 |
『ギャラクシアン』とその基板を流用した『キング&バルーン』がまだ多くのゲームセンターで稼働する中、ナムコ社内では『ギャラクシアン』のイメージを持った「スペースもの」の企画が挙がった[21]。横山は後年のインタビューの中で、具体的な作品名の指定はなかったものの、他社が『ギャラクシアン』と似たような作品を作っている間、自分達は『パックマン』や『ラリーX』といったドットイートを作ってきたため、営業からの後押しも受けて引き受けたと話している[21]。
『ギャラクシアン』の基板を流用する前提で試作が始まった矢先、ハードウェアの責任者である石村繁一から新たな基板を作ろうという話がプロデューサーの横山茂の元に寄せられ、企画の見直しへとつながり、『ギャラガ』誕生のきっかけとなった[21]。
最初の試作の段階では画面上の敵が『ギャラクシアン』とは異なる飛び方をすることが決まっていたものの、試遊した横山は同作の二番煎じのようでインパクトに欠けると感じていた[21]。そこで彼は敵の攻撃方法を違うものにしようと考え、ある映画をヒントに相手を捕らえるトラクタービームを導入することを思いついた[21]。当初トラクタービームから解放された捕虜を残機として戻すことも考えたが、それではエクステンドと変わらないということで、デュアルファイターの採用に至った[21]。
『パックマン』のコーヒーブレイクや『ラリーX』のチャレンジングステージのように、横山が何か演出が欲しいと思っていたがいい案が浮かばなかった[21]。その矢先、画面上の敵が何もせずに揃ってその場を去ってしまうバグが出る様子を見たプログラマーの小川徹から呼び出され、何かに使えないかと相談を持ち掛けられる。敵を下から撃つ面白さに気づいた横山はこれをチャレンジングステージとして採用した[21]。作り込みを進める中で、横山は長く親しんでもらいたいという想いから、チャレンジングステージの数を追加した[21]。
グラフィックデザインを手掛けた小野浩は、『ディグダグ』や『ボスコニアン』と並行して開発を進めていたこともあったと2016年の鴫原盛之とのインタビューの中で語っている[22]。とりわけ『ボスコニアン』とは宇宙というテーマが共通していたため、どうしてもデザインが似てしまっていた。そのため、本作では機体をシャープなデザインにして、『ボスコニアン』と差をつける試みが行われた[22]。
ナムコ社内での評判は良かったものの、ロケーションテストではあまりのインカムの悪さにドキッとしたと横山は後年のインタビューの中で振り返っている[23]。これは、本作の平均プレイ時間が7,8分だったことに由来しており、横山はそのことを指摘されたが、長く遊べるしインカムが下がらないのでこのままにさせてくれと説得したと語っている[23]。
他の人気作品同様、本作にも多くのコピー版も登場した。名前も様々なものがあり、例えば『GALLAG(ギャラッグ)』『ギャンダ』『NEBULOUS BEE(ネブラスビー:星雲蜂)』等。更に『GATS BEE(ギャッツビー)』はゲーム内容そのものにもアレンジを加えており、自機の8方向移動を可能にした他、チャレンジングステージの編隊飛行パターンも変更している。21世紀になってもコピー基板が作られているという稀有なタイトルである(JAMMAハーネス対応)。ギャラガ全体の設置数が多かったため、今でも設置されている場所が見つかることがある。また、ダイソーのコンピューターゲームの中にかなり酷似したゲームがある。
評価 | ||||||||||||
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1998年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「固定画面で自機が左右にしか移動できないことや、画面上に編隊を組んでいる敵を全滅させると面クリアとなるルールなどは『ギャラクシアン』からの流れであり、そのシンプルなゲーム性に新フューチャー〔ママ〕を無理なく組み込んだのがこの『ギャラガ』である」、「一番大きな特徴としては、ボス的キャラクターが放つ『トラクタービーム』がある」、「デュアルファイターこそが自機パワーアップの起源とも言えるのではないだろうか」と紹介されている[28]。
『ファミリーコンピュータMagazine』の1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「『ギャラクシアン』を発展させたシューティングゲームの秀作」、「(デュアルファイターは)近頃のハデなパワーアップと異なり、合体した分、敵弾にあたりやすいというハンデを背負っているのが非常にシブイ」、「今でも十分に楽しめる内容を持っており、機会があればプレイしてもらいたい」と紹介されている[10]。
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