都庁前駅
東京都新宿区西新宿にある東京都交通局の駅 ウィキペディアから
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都庁前駅(とちょうまええき)は、東京都新宿区西新宿二丁目にある、東京都交通局(都営地下鉄)大江戸線の駅である。同線の起点駅。駅番号はE 28。
都庁前駅 | |
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A4出入口(2012年9月撮影) | |
とちょうまえ Tochomae [Tokyo Metropolitan Government] | |
所在地 | 東京都新宿区西新宿二丁目8-1 |
所属事業者 | 東京都交通局(都営地下鉄) |
電報略号 | 都(駅名略称) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
[都交 1]39,957人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1997年(平成9年)12月19日[1] |
乗入路線 | |
所属路線 |
●[2]大江戸線 (飯田橋・両国方面) |
駅番号 | E28[2] |
キロ程 | 0.0 km(都庁前起点) |
所属路線 |
●[2]大江戸線 (六本木・大門・練馬・光が丘方面) |
駅番号 | E28[2] |
キロ程 | 28.6* km(都庁前起点) |
備考 |
駅務管区所在駅 * 環状部経由の距離 |
駅名の通り、東京都庁舎の前にあり、最寄り駅となっている。
開業前の仮名称は「西新宿」だった[3]。その「西新宿」の名称は現在丸ノ内線の駅名に使われている他、大江戸線でも「西新宿五丁目」という駅名の一部となっている。
当駅は開削工法により施工したもので、地下3層構造、施工延長443 m、平均掘削幅32.7 m(20.2 m - 36.4 m)、平均掘削深さ21.8 m(20.6 m - 28.7 m)、路面覆工14,500 m2、掘削土量284,000 m3にも及び、大規模な工事となった[4]。
当駅光が丘寄りの引き上げ線部は、駅開削工事とは別工区となる、都庁前駅 - 西新宿五丁目間のシールド掘削と同時に施工し、シールドマシンにより引き上げ線123 mを施工した[4]。
方面別の島式ホーム2面4線の地下駅であり、1番線と4番線、2番線と3番線をそれぞれ複線扱いとして使用している(ただし3番線から光が丘方面へは基本的発着しない)。
大江戸線の項でも触れているが、同路線の運転系統は光が丘から当駅を一旦通り、六本木、大門、両国、飯田橋を経由し再度当駅に戻ってくる。そして折り返し同じ経路で光が丘に戻るという6の字で運行している。すなわち、飯田橋・両国方面から来た電車は全て当駅止まりの折り返しとなり、光が丘方面との相互直通は行っていない(ただし、レールは繋がっている)。これは車両の向きが反転することにも関係している[注釈 1]。飯田橋・両国方面への折り返しは、3番線降車ホームに到着後、光が丘方の引き上げ線に回送し、2番線ホームに入線する形で行っている。
六本木・大門方面と飯田橋・両国方面(練馬・光が丘方面からの乗客が飯田橋・両国方面へ向かう場合)および、当駅止まり降車ホームと練馬・光が丘方面(飯田橋・両国方面からの乗客が練馬・光が丘方面へ向かう場合)はそれぞれ同一ホームで乗り換えができる。一方、六本木・大門方面からの乗客が飯田橋・両国方面へ乗り換える場合および、飯田橋・両国方面からの客が六本木・大門方面へ乗り換える場合は、一旦階段・エスカレーター・エレベーターを使ってホームを移動しなければならない。
かつては東京都交通局総合案内所(錦糸町から移転)や定期券発売所が設置されていたが、共に廃止された(前者は定期券発売所の隣から改札前に移転した時期があった。後者は後に自動定期券発売機が設置された。)。
東京都庁舎への出入り口が設けられているが、2004年4月から2008年8月まではテロ事件を理由に閉鎖されていた(2005年4月から7月にかけいったん解除)。出入口は、平日の都庁業務時間内に開放される。
都庁前駅務管区の所在駅であり、都庁前駅務区(中野坂上駅 - 大江戸線新宿駅間および新宿西口駅 - 牛込柳町駅間)、練馬駅務区(光が丘駅 - 東中野駅間)、市ヶ谷駅務区(新宿線新宿駅 - 岩本町駅間、ただし神保町駅を除く)を管理している[9]。
(出典:東京都交通局:構内立体図)
↑ 飯田橋・両国 方面 | ||
← 練馬・ 光が丘 方面 |
||
↓ 六本木・大門 方面 | ||
凡例 出典:* 以下を参考に作成。 ** 鉄道ファン編集部、「特集 短絡線ミステリー6 - 地下鉄の謎」、交友社、『鉄道ファン』 第43巻2号(通巻第502号) 2003年2月号、16ページ、「図2-7 都庁前」、2003年。 |
大江戸線中野坂上 - 西新宿(仮称時、現在の都庁前) - 国立競技場付近は、特に大幅に経由ルートが変更された区間である[11]。大江戸線計画当時は、東京都都市計画局(現・東京都都市整備局)と運輸省(当時)の指示から、混雑の激しい新宿駅への一極集中を避けるため、あえてターミナル駅を通らないルートを選定した[11]。このため、大江戸線の新宿ターミナルとなる西新宿駅(現・都庁前駅)は京王プラザホテル前に配置する計画としていた[11](このほか、新宿駅周辺には新宿西口と代々木に駅を設置する計画[12])。
1974年(昭和49年)の大江戸線免許申請時点では、中野坂上 - 当駅間は約900 mにわたって丸ノ内線の直下(中野坂上 - 丸ノ内線西新宿駅付近、当時同駅は未開業)を通って9号街路(東通り)の京王プラザホテル前に至るルートとし[13]、現在の六本木・大門方面にあたるホームは南北方向に1面2線の島式ホーム(上階)とすることが計画されていた[11]。一方、現在の飯田橋・両国方面にあたるホームは、現行の当駅が通る4号街路(中央通り)地下の東西方向に1面2線の島式ホーム(下階)を設置し、六本木・大門方面と合わせてT形2層構造の駅として計画されていた[13][11][14]。
六本木・大門方面行きは、9号街路から西新宿二丁目交差点で甲州街道(都営新宿線新宿駅の西側で、京王新線の上を通る。駅は設置しない)と交差し、小田急小田原線の南新宿駅地下を横切って(駅は設置しない)東方向に向かう[11][12]。代々木駅はJR線の西側を並行する現行ルートではなく、代々木駅の南端で東西方向にJR線と交差し(代々木駅を設置)、中央本線の北側を並走して(現行ルートは南側を並走する)信濃町駅手前(信濃町駅を設置)で南に向かい、外苑東通りで現在ルートに合流していた[12][11]。飯田橋・両国方面は現行ルートよりも緩やかな曲線で新宿西口(駅を設置)を通過して東新宿駅方面へ向かうことを計画していた[11][12]。
2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員は39,957人(乗車人員:19,317人、降車人員:20,640人)である[都交 1]。
開業以来の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員[17] |
1日平均 乗車人員[18] |
出典 |
---|---|---|---|
1997年(平成 | 9年)3,592 | [* 1] | |
1998年(平成10年) | 3,926 | [* 2] | |
1999年(平成11年) | 4,041 | [* 3] | |
2000年(平成12年) | 14,552 | 6,209 | [* 4] |
2001年(平成13年) | 26,157 | 11,656 | [* 5] |
2002年(平成14年) | 29,287 | 13,034 | [* 6] |
2003年(平成15年) | 31,788 | 14,089 | [* 7] |
2004年(平成16年) | 33,361 | 14,881 | [* 8] |
2005年(平成17年) | 35,013 | 15,683 | [* 9] |
2006年(平成18年) | 36,703 | 16,495 | [* 10] |
2007年(平成19年) | 37,809 | 17,284 | [* 11] |
2008年(平成20年) | 38,072 | 17,668 | [* 12] |
2009年(平成21年) | 37,335 | 17,517 | [* 13] |
2010年(平成22年) | 37,381 | 17,612 | [* 14] |
2011年(平成23年) | 37,545 | 17,695 | [* 15] |
2012年(平成24年) | 40,652 | 19,247 | [* 16] |
2013年(平成25年) | 42,291 | 20,105 | [* 17] |
2014年(平成26年) | 43,750 | 20,971 | [* 18] |
2015年(平成27年) | 46,518 | 22,362 | [* 19] |
2016年(平成28年) | 48,473 | 23,449 | [* 20] |
2017年(平成29年) | 50,008 | 24,239 | [* 21] |
2018年(平成30年) | 52,192 | 25,373 | [* 22] |
2019年(令和元年) | 51,967 | 25,272 | [* 23] |
2020年(令和 | 2年)[都交 2]34,114 | [都交 2]16,569 | |
2021年(令和 | 3年)[都交 3]35,587 | [都交 3]17,197 | |
2022年(令和 | 4年)[都交 1]39,957 | [都交 1]19,317 |
当駅は、新宿高層ビル群の中にある。
「都庁第一本庁舎」 - A4出口を出てすぐの所にある。
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