田村 由美(たむら ゆみ[本名同じ]、1962年〈昭和37年[1]〉9月5日[2] - )は、日本の女性漫画家。和歌山県和歌山市出身[2]、東京都千代田区在住[1]。O型。
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概要 たむら ゆみ田村 由美, 生誕 ...
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高校2年頃より気軽な気持ちで『別コミ』に投稿を始めると月例のまんが賞(佳作や期待賞等)を獲得し、直ぐに小学館から電話連絡があって担当編集者が付いたもののデビューは出来ず、高校卒業後に和歌山県より東京に上京し、色々な漫画家の制作アシスタントをしながら東京デザイナー学院グラフィックデザイン科に通い卒業する。
投稿時代は手探りで中途半端な作品ばかりとなってしまっていたが、男性キャラを主役にハードボイルド寄りの話を思い切って描こうと思い立ち、規定をオーバーした41頁の読み切りを描き担当編集者に無断で応募した『オレたちの絶対時間』が第12回「小学館新人コミック大賞」に佳作入選し、1983年(昭和58年)、『別冊少女コミック 9月号増刊』(小学館)に掲載されデビューに至った[2][注 1]。
当時の担当編集者からは「女の子が主役。アクションやサスペンスはダメで、アクションがしたいならスポーツ物で。」等の指導をされた為、デビュー直後は描きたい物語がない=ネタのストックが無かったので苦労したと、『デビュー40周年記念本 KALEIDOSCOPE』のロングインタビューにてデビュー前後の経緯を回想している。
デビュー以後、主に小学館が発行する漫画雑誌で執筆活動を展開するが、『月刊メロディ』(白泉社)で『合点〜GATTEN!〜』を2002年6月号・9月号に掲載[注 2]、『Cocohana』(集英社)で『イロメン〜十人十色〜』を2012年10月号より2020年9月号まで連載などの実績がある[9][10]。
2013年、和歌山県文化表彰・文化功労賞を受賞[1]。
2024年2月に令和5年度の『芸術選奨文部科学大臣賞』を受賞し[11]、その贈賞理由に於いて2023年にデビュー40周年を迎えた事に触れ、長期にわたり第一線で活躍し、常に新境地を開拓してきた功績に敬意を表したいと述べられている[12]。
- 2023年までの受賞年数は、『デビュー40周年記念本:KALEIDOSCOPE』に準拠[注 3]。
- 特記がない限り、小学館での連載・発行とする。
短編
- ウエディングベルは聞こえない(1985年5月号増刊、『別冊少女コミック』)
- あの夏が終わる(1985年11月号増刊、『別冊少女コミック』)
- ビショップの輪(1989年4月30日号 - 、『デラックス別冊少女コミック』)
- MADONNAに告ぐ(1990年12号、『週刊少女コミック』)
- 海は静かな秋の迷宮(平成2年20号、『別冊少女コミック』)
- 通り魔1991(1991年4月号、『プチコミック』)
- X-DAY(1991年9月号、『別冊少女コミック特別増刊・花林』)
- 4人の女(1992年1月号、『別冊少女コミック特別増刊・花林』)
- 彼女は誰を殺したか(1992年9月号、『別冊少女コミック特別増刊・花林』)
- 拾った男(1993年1月号、『別冊少女コミック特別増刊・花林』)
- 女神が落ちた日(1993年7月号、『別冊少女コミック特別増刊・花林』)
- こわいもの(1994年2月号、『別冊少女コミック特別増刊・花林』)
- Hearts-灰とダイヤモンド-(1994年9月号、『別冊少女コミック』)
- きねづかん(1995年7月30日号、『デラックス別冊少女コミック』)
- Catch-白昼のRUN-(1995年9月号、『別冊少女コミック』)
- Touch-恋の仕方がわからない-(1996年8月5号、『デラックス別冊少女コミック』)
- 踊る教室(1997年6月5日号、『デラックス別冊少女コミック』)
- パイナップル3(スリー)(1998年2月5日号、『デラックス別冊少女コミック』)
- 王子くん(1999年1月号、『別冊少女コミック』)
- 晴れ、ときどき闇。(1999年2月号、『別冊少女コミック』)
- 霧の家-公開されない3本の棘-(1999年3月号、『別冊少女コミック』)
- ぼくらの村には湖があった(1999年4月号、『別冊少女コミック』)
- 不幸作家と呼ばれたい(1999年5月号、『別冊少女コミック』)
- 6月の獣(1999年6月号、『別冊少女コミック』)
- 超能力労働隊(スーパーナチュラルパワーズ)WILD COM.(1999年7月号、『別冊少女コミック』)
- 針の眼(1999年8月号、『別冊少女コミック』)
- 湾岸JUNGLE(1999年9月号、『別冊少女コミック』)
- BOX系!(2000年1月号 - 7月号、『別冊少女コミック』)
- シカゴ(2000年11月号 - 2001年5月号、『別冊少女コミック』)
- ジャングルBOX(2001年10月5日号、『デラックス別冊少女コミック』)
- 合点〜GATTEN!〜(2002年6月号・9月号、白泉社『メロディ』)
- 夏空狂騒(なつのそらはパズル)(2015年6月号、『月刊フラワーズ』[16][注 4])
- 死人の記-紫陽花にゆれる-(2015年6月号[16]、『月刊フラワーズ』[注 5])
- 空に続く青(2022年8月号[19]、集英社『Cocohana』[注 6])
のーこシリーズ
- 天使かもしれない(1985年8月号、『別冊少女コミック』)
- 宇宙人といっしょ(1986年6月号、『別冊少女コミック』)
- 神話になった午後(1986年8月号・9月号、『別冊少女コミック』)
- ソフトボーイ つるちゃん回想録
- シャワー・ロード(1987年1月30日号、『デラックス別冊少女コミック』)
- 17日めのショパン(1987年7月30日号、『デラックス別冊少女コミック』)
- 六本木心中(1988年9月30日号、『デラックス別冊少女コミック』)
- 水中都市(1991年4月30日号、『別冊少女コミック』)
オリジナルビデオ
- 別冊少女コミックビデオ イラスト・アンソロジー vol.1 田村由美
- 田村由美、漫画の魅力を語る
- デビュー作品&プロフィール紹介
- インタビュー (1) デビューするまでのこと、教えて?
- 「神話になった午後」紹介&解説
- 「ちょっと英雄(ヒーロー)してみたい」紹介&解説
- 松本保典の仕事場拝見コーナー
- インタビュー (2) キャラクターについて教えて?
- 「巴がゆく!」紹介&解説
- 「理由(ワケ)」シリーズ紹介&解説
- 初の映像化! 「BASARA」更紗、朱理の作画風景
- 「BASARA」紹介&解説
- 田村由美「X-DAY」について語る
- これで全部! 作品年表
- 収録イラスト
- オレたちの絶対時間
- 神話になった午後
- ちょっと英雄(ヒーロー)してみたい
- ちょっと英雄騎士団(ヒーロー・ナイツ)
- 巴がゆく!
- 理由(ワケ)シリーズ
- X-DAY
- BASARA
- 集英社スーパーファンタジー文庫
前田珠子によるライトノベル「魅魎暗躍譚シリーズ」
- コバルト文庫
前田珠子によるライトノベル「魅魎暗躍譚シリーズ」の再刊版
- 集英社オレンジ文庫
氏家仮名子によるライト文芸
- スクウェア/小学館
- NTT出版
- 株式会社アールアールジェイ
- 朗読ライブ「旅のラゴス」製作委員会
注釈
紙版40周年本p.27-91:単行本初収録、カラー扉絵含め65頁。
紙版40周年本p.93-110:単行本初収録、18頁。
紙版40周年本p.207-247:単行本初収録、カラー扉絵含め41頁。
紙版40周年本p.145-164:単行本初収録、見開き扉絵含め20頁。