本中小屋駅(もとなかごやえき)は、かつて北海道石狩郡当別町字中小屋にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)札沼線(学園都市線)の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲130207[1]。
駅名の由来
地名より。札沼線開通時に中小屋地区には2駅が設置されることとなったが、このうち、地区北端に設置される駅を中小屋駅とし、当駅は「本」を冠した[10][11]。
地名の由来については、当地が月形と当別の中間点に当たることに由来するとされるが、諸説ある。
- 鉄道省札幌鉄道局による『駅名の起源』(1939年版)では、当地にはかつてただ1軒の民家茶屋があり、月形と当別の中間にあったことから「中茶屋」と呼ばれ、それが「中小屋」となった、としている[10]。
- 1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が上記『駅名の起源』の新版として発行した『北海道 駅名の起源』では、樺戸集治監の囚人によって月形 - 当別間の道路建設を行った際、月形と当別の中間である当地に囚人を収容する小屋が設けられたため、としている[11]。
単式ホーム1面1線を有していた地上駅。石狩当別駅が管理していた無人駅。ヨ3500形のヨ4473改造の駅舎であった。
2020年5月7日の北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止にあたって、同日未明にホームに設置されていた駅名標が撤去された[新聞 5]。
ホーム(2017年7月)
駅名標(2017年7月)
- 1950年(昭和25年)の1日平均乗車人員は57人[12]。
- 1955年(昭和30年)の1日平均乗車人員は66人[12]。
- 1960年(昭和35年)の1日平均乗車人員は122人[12]。
- 1965年(昭和40年)の1日平均乗車人員は151人[12]。
- 1969年(昭和44年)の1日平均乗車人員は114人[12]。
- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「10名以下」[報道 5]。
- 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は6.0人[報道 6]。
- 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は7.0人[報道 7]。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は6.6人[報道 8]、乗降人員調査(11月の調査日)平均は「10名以下」[報道 9]。
- 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は7.2人[報道 10]。
民家が数軒あるのみ。東側には新篠津村との境界がある。
当駅廃止に伴う代替バス(月形当別線)の最寄停留所は「玄米酵素中央研究所前」となる[13]。
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 札沼線(学園都市線)
- 石狩金沢駅 - 本中小屋駅 - 中小屋駅
出典
“日本国有鉄道公示第210号”. 官報. (1980年1月31日)
“「通報」●札沼線石狩金沢駅ほか5駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 3. (1980年1月31日)
杉山茂「電化目前の学園都市線と専用気動車のこと」『鉄道ファン』第615号、交友社、2012年7月、27頁。
新聞記事
「札沼線三駅の業務民間委託」『交通新聞』交通協力会、1961年6月15日、1面。
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