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『志村けんのだいじょうぶだぁII』(しむらけんのだいじょうぶだぁツー)は、フジテレビ系列で2005年10月12日から2008年3月26日まで毎週木曜日1:08 - 1:38(水曜深夜・JST)に放送されたお笑いバラエティ番組。 志村けんの冠番組。 イザワオフィス制作。全118回。
1987年から1993年まで放送された『志村けんのだいじょうぶだぁ』のタイトルおよびロゴとオープニングテーマを継承しているが、実際は「志村運送物語」を主とした構成で、当時の『志村けんのだいじょうぶだぁ』と全く違ったテイストであった。
2006年9月に1時間スペシャル(後述)が放送。当番組が開始されたのをきっかけに『志村けんのだいじょうぶだぁスペシャル』が実に約12年ぶりにゴールデンタイム(カスペ!枠)で放送されるようになり、志村が亡くなる2020年まで、定期的にゴールデンタイムでスペシャル版が制作・放送された。
番組前半は1話完結のコメディドラマ「志村運送物語」。
有限会社「志村運送」は、主人公のけん(志村けん)が亡き父親から受け継いで切り盛りしている零細企業。大手からの下請けで主に企業への荷物の集配・配達を担っている。設定では台東区南浅草2丁目に所在。そこを舞台に、妻の優香(優香)、従業員である独身30代女の和歌子(島崎和歌子)、若手女子社員の純(夏川純)、どことなく頼りない中年ドライバーの竜兵(上島竜兵)、お向かいの「肥後ちゃんラーメン」のマスターで、けんと幼馴染の克広(肥後克広)、そのアルバイト店員のチェン(チェン・チュー)が繰り広げる物語。それぞれが自分のタレントとしての個性も活かしながら役を演じている。
作品内では出演者の芸名と役名はほぼ同じであるとみてよい。優香のみ役名は後述の通り。
エキストラ(非著名人)は数回登場していたがゲストと呼べる人物は上記の2名のみであった。
上記にある通り『だいじょうぶだぁ』時代のコントを彷彿とさせる箇所はさほど無いが、井澤商事等の番組スタッフの名前を拝借しコント内で使われることがあるという点は共通している。
志村運送の従業員の月額給料の話になった際に、和歌子が18万円、純が15万円、竜兵が9万5千円とけんの口から出た。ちなみにチェンの給料は5万円だった。竜兵の給料が安い理由に「遅刻が多い」「事故を起こす」などの理由で差し引いていると言っていたが、妻の優香を含めた従業員の反発によって「給料少しずつ上げます」と宣言した。その後従業員の給料が上がったかどうかは不明だが、チェンはその他の回でも5万円のままであった。その後の3月26日の最終回では和歌子の給料が25万円という設定になった。
志村運送は始業が朝9時で志村が「うちは8時間勤務だ」と言った事から定時は17時と思われる。土日祝日休みの週休二日制。
出演陣の年齢設定が回によって異なる場合がある。けんと克広は同じ年の幼馴染の設定であるはずなのに、克広の実際のプロフィール(44歳と言ったことや、出身が沖縄と言っていた)を言い漏らしている。
基本的にあくまでドラマ内での設定で実際の出来事とは関係無いが、けんが純に「彼氏ってあの美容師の?」と問い詰めた会話があったが、これは実際に夏川が美容師と交際している事を写真誌「フライデー」にゴシップ記事として掲載されたことから由来する。他にも時折竜兵が「社長」と呼ぶところを普段志村を呼ぶ時のように「師匠」と呼ぶ事やチェンが「ホリプロの寮に住んでいる」など実際の出来事を織り交ぜるケースもある。
また、2006年の1時間スペシャルで安田美沙子がゲストで登場した際、けんが和歌子を除く3人に年齢を聞き、安田は「24歳」、純は「23歳」、優香は「26歳」と全員年齢を答えていたが、実際の夏川の年齢は優香と同い年である26歳であり、純が答えた23歳という年齢は翌2007年に年齢詐称が発覚する前の当時の詐称年齢であった。なお、年齢詐称発覚後、ドラマ内で純の実年齢について匂わすようなシーンは一切無かった。
ストーリー内のほとんどのBGMが「ブースカ! ブースカ!!」の曲。
2007年11月14日の放送で肥後ちゃんラーメンの「沖縄フェア」のネタで、豆腐ようラーメンが登場したときに、けんと優香はあまりの臭さに耐えられなかったが、克広とチェンが演技ではなく豆腐ようを平気で食べていた。
肥後ちゃんラーメンでのコントでは、志村運送内には誰も居ない事が2008年1月30日の放送で明らかになった(コント中、基本的には肥後ちゃんラーメンしか映らないので、居ても仕方がないということで、いないというのが大きな理由)。しかし、これはコントの中のオチの一つに過ぎない。
前述に各人の携帯着信音を書いてあるが、これ以外に流れる場合もある。
例えば和歌子の着信音は「きよしのズンドコ節」だが、他の曲も稀に鳴る(自身の持ち歌「何かいい事きっとある」など)。
ダチョウ倶楽部の寺門ジモンは一度も出演していないが、名前のみ何度か使われネタにされた。作品内での寺門は、竜兵の友人役という設定らしい。
作中では竜兵が飲み過ぎで、和歌子は食あたりが原因でそれぞれお腹を壊すという場面も少なからず見受けられており、けんを初めとした運送屋の他の従業員を呆れさせることがある。
当作と同枠放送の「志村軒」における志村夫婦は番組タイトルと同じラーメン店を経営しているという設定になっており、現行の「肥後ちゃんラーメン」で使用している椅子、テーブルなど撮影用備品の一部が「志村軒」においてそのまま流用されている。
番組後半は以下のコーナーが放送されていた。内容のほとんどが、次番組の『志村屋です。』にて、引き続き放送されている。
志村と優香が志村運送二階の寝室でフリートークをする。主なトーク内容は二人の日常的な事や志村運送物語のこぼれ話などであった。このトーク内で志村出演の舞台『志村魂』や同系局の特番『志村けんのバカ殿様』などの日時も告知された。当番組放送開始当初はフリートークではなく志村運送物語の引継ぎとなっていた。
このコーナーは過去の志村出演番組のコントを放送。
寝室のトークから開始する場合は、コント開始時に志村がテレビのリモコンのボタンを押して、テレビ画面に『志村けんのだいじょうぶだぁ』タイトルロゴが表示されてコントが開始される演出であったが、以前の水曜深夜枠の志村の番組(主に『変なおじさんTV』『志村流』『志村塾』『志村通』)に収録したコントのみ放送され、視聴者に新作を流していると誤解を招く場合もあった(詳しい理由は次の説明を参照)。
開始当初は全て過去の『だいじょうぶだぁ』のコントが放送されていたが、当時メインキャストだった田代まさし(詳細はこちらを参照)の映像が使えなかったため、ほとんどが松本典子・いしのようこ・渡辺美奈代といった女性レギュラーと共演したコント(一部桑野信義や他のゲストと共演したコントも放送される)となっていた。田代の出演したコントは流れないものの志村らのコント内の会話の中で名前のみ流れるケースもあった。2006年に入ってから上記の深夜枠時代のコントが放送され始め、この『だいじょうぶだぁ』時代のコントは、2007年4月頃から徐々に放送回数が減り、同年11月以降、一度も放送されなくなった。
2006年9月放送の1時間スペシャルで、このコーナーでは「変なおじさん特集」が放送されたが、上記の理由から登場部分のみの放送で、最後のオチの部分は全てカットされた。
過去の水曜深夜枠のコントの再放送については、次番組の『志村屋です。』でも一部作品(当番組で再放送されたものも含む)が再放送された。
2007年11月7日から2008年3月19日まで、延べ13回放送された。医師に扮する志村けんと看護師に扮する優香が、患者(ゲスト)のグラビアアイドルを迎えるトークコーナー。主な内容は、ゲストは自らのプロフィールを紹介後、服を脱いで水着姿の状態になり、その状態で志村が小型カメラ(開始当初は小型カメラが搭載されている聴診器を使用した)で胸元などを観察、その後に志村から「体力測定をします」と指示され、ゲスト自らの特技や、番組で用意されたリンボーダンス、フラフープ、縄跳びなどを披露、最後にゲストの写真集やDVDなどの発売情報が告知されるものであった(この辺りは前述の『志村通』にあった「志村運送物語」内でのグラビアアイドルとのゲストトークと流れがほぼ同じ)。地上デジタルのEPGなどの番組表の解説では「志村診療所」と表記された。おそらく「志村診療所内の診察室」という設定と思われる。
2007年11月28日・12月5日放送分では、優香デビュー10周年特別企画として過去の志村と優香のレギュラー番組の中から出演した過去のコントを2週に分け放送。その模様をスタジオでレギュラーメンバー全員で眺める内容であった。実質上、傑作コントの拡大版であり、通常放送の志村運送物語と他のコーナーは休止された。レギュラーメンバーは志村運送設定上の姿以外で初めて登場した。従って、志村がかつらを着用しないプライベートの姿で登場した回になった。
この企画は、この番組に限らず優香の当時出演している他のレギュラーバラエティ番組でも大々的に行われた。
「志村運送物語」と優香デビュー10周年特別企画にレギュラーメンバー全員出席したことにより、全放送を通じて出演者がほぼ皆勤出演したこととなった。
「志村運送物語」の最終回は特に物語の最後という演出では無く、通常とさほど変化の無いシナリオで描かれた。CM明けの後半部では、メイキング&NG集が上記の寝室シーンで放送された。
2007年8月14日放送『志村けんのだいじょうぶだぁ 20周年記念スペシャル』内の20:10頃 - 20:40頃、同番組のコーナーとして当番組が完全新作で番組初のゴールデン進出で、全国ネット・プライムタイムで放送された。
曲名、アーティスト名、レーベルがクレジットされ、ミュージックビデオがスタッフロールとともに流れる。
使用期間 | 曲名[1] | アーティスト名[1] | レーベル[1] | |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回(2005年10月12日) - 第8回(2005年11月30日) | 愛はかげろう | 白羽玲子 | テイチクエンタテインメント |
2 | 第9回(2005年12月7日) - 第11回(2005年12月21日) | Don't Cha | THE PUSSYCAT DOLLS | ユニバーサルミュージック |
3 | 第12回(2006年1月11日) - 第18回(2006年2月22日) | Start | bis | FREE-WILL Co.,Ltd. |
4 | 第19回(2006年3月1日) - 第22回(2006年3月22日) | ぼくはシュナッピー | シュナッピー | ユニバーサルミュージック |
5 | 第23回(2006年4月5日) - 第26回(2006年4月26日) | DAYS | bis | FREE-WILL Co.,Ltd. |
6 | 第27回(2006年5月3日) - 第31回(2006年5月31日) | おっぱいが気になってしまった | ライス兄弟 | BBMC(www.bbmc.co.jp) |
7 | 第32回(2006年6月7日) - 第35回(2006年6月28日) | Rain Drop | さくらさくらこ | クライムミュージックエンタテインメント |
8 | 第36回(2006年7月5日) - 第44回(2006年8月30日) | ふたりの愛ランド | ザ★リルビッツ | avex trax |
9 | 第45回(2006年9月6日) - 第48回(2006年9月27日) | SEASON’S | bis | FREE-WILL Co.,Ltd. |
10 | 第49回(2006年10月18日) - 第58回(2006年12月20日) | kiss me kiss you again | 熊田曜子 | ドーンエンターテイメントジャパン |
11 | 第59回(2007年1月10日) - 第66回(2007年2月28日) | 父と娘のうた | 大津貴子 | ユニバーサルミュージック |
12 | 第67回(2007年3月7日) - 第70回(2007年3月28日) | お花見ビーナス | the do-nuts | エイベックス・エンタテインメント |
13 | 第71回(2007年4月11日) - 第73回(2007年4月25日) | OH!米家族 | コーヒーカラー | 日本クラウン |
14 | 第74回(2007年5月2日) - 第78回(2007年5月30日) | Boom Boom Boom | 郷ひろみ | Sony Records |
15 | 第79回(2007年6月6日) - 第82回(2007年6月27日) | Boom Boom Boom~灼熱の太陽 | ダビッド・ビスバル | ユニバーサル インターナショナル |
16 | 第83回(2007年7月4日)- 第84回(2007年7月11日) | 愛唄 | GReeeeN | NAYUTAWAVE RECORDS |
17 | 第85回(2007年7月18日)・第86回(2007年7月25日) | 道 | ||
18 | 第87回(2007年8月1日) - 第91回(2007年8月29日) | 摩訶不思議アドベンチャー![2] | 東京ブラススタイル | ユニバーサル クラシックス&ジャズ |
19 | 第92回(2007年9月5日) - 第95回(2007年9月26日) | 挫折地点 | misono | avex trax |
20 | 第96回(2007年10月10日) - 第99回(2007年10月31日) | Love is Special | faith | Venus-B/KING RECORDS |
21 | 第100回(2007年11月7日) - 第103回(2007年11月28日) | Say Good-bye | 谷村奈南 | SONIC GROOVE |
22 | 第104回(2007年12月5日) - 第107回(2008年1月9日) | 愛してる | Base Ball Bear | EMIミュージックジャパン |
23 | 第110回(2008年1月30日) - 第114回(2008年2月27日) | 夢幻期限 | misono | avex trax |
24 | 第115回(2008年3月5日) - 第118回(2008年3月26日) | Answer | SOFFet | rhythm zone |
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | フジテレビ | フジテレビ系列 | 木曜日 1:08 - 1:38(水曜深夜) | 制作局 |
岩手県 | 岩手めんこいテレビ | 同時ネット | ||
秋田県 | 秋田テレビ | 火曜日 1:15 - 1:45(月曜深夜) | 約1か月遅れ | |
山形県 | さくらんぼテレビ | 木曜日 0:35 - 1:05(水曜深夜) | ||
福島県 | 福島テレビ | 火曜日 0:35 - 1:05(月曜深夜) | ||
新潟県 | 新潟総合テレビ | 金曜日 1:30 - 2:00(木曜深夜) | ||
福井県 | 福井テレビ | 水曜日 0:40 - 1:10(火曜深夜) | 約1年遅れ | |
中京広域圏 | 東海テレビ | 火曜日 0:40 - 1:10(月曜深夜) | 約10か月遅れ | |
広島県 | テレビ新広島 | 木曜日 0:45 - 1:10(水曜深夜) | 14日遅れ | |
長崎県 | テレビ長崎 | 木曜日 1:10 - 1:40(水曜深夜) | 約3か月遅れ | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 日曜日 1:15 - 1:45(土曜深夜) | ||
沖縄県 | 沖縄テレビ | 日曜日 2:15 - 2:45(土曜深夜) | ||
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | 木曜日 17:00 - 17:30 | 約11か月遅れ |
青森県 | 青森テレビ | TBS系列 | 不定期放送 | |
兵庫県 | サンテレビ | 独立UHF局 | 金曜日 20:54 - 21:24 | 9日遅れ |
京都府 | KBS京都 | 木曜日 23:00 - 23:30 | 22日遅れ |
東海テレビではそれまで遅れネットで放送していた「志村通」を2006年3月に途中で打ち切り、4月より放送を開始した。休止が多く、当初6か月遅れで放送されていたが、2008年9月現在では1年遅れまで時差が拡大した。2008年9月22日にフジテレビ・2007年9月19日放送分を以て途中打ち切りとなり、10月からは「志村屋です。」に移行した。
サンテレビでは2007年4月より放送時間が月曜深夜(24:40-)から土曜ゴールデンタイム(21:30-)に移動した(ただし、サンテレビボックス席が延長した場合はその分放送時間が遅延する)。2007年10月ではさらに金曜20:54-へ繰り上げられている。
近畿地区ではサンテレビ・KBS京都2局で放送されたが、前述20周年特番はフジテレビ系全国ネットとして関西テレビで放映。
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