北小金駅
千葉県松戸市小金にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
千葉県松戸市小金にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
当駅は江戸時代頃から水戸街道の宿場町として栄えた「小金宿」に位置し、旧水戸街道(旧・八坂神社前)より本土寺に至る参道の途中に建設された歴史的経緯を持つ[4]。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の常磐線を走行する常磐緩行線、武蔵野線(北小金支線)の1社2路線が乗り入れている。
当駅周辺は歴史が古く、多くの神社や寺院の数がある。その中でも「名刹」とされる本土寺と東漸寺は、それぞれアジサイ[5]、しだれ桜の名所であり[6]、見頃の時期には観光客で賑わう。また、駅南方の旧水戸街道沿いは、宿場町として栄えた名残が残る旧市街地である[5]。地方自治の面でも、松戸市と合併するまでは東葛飾郡小金町の中心であった[注 1]。
南口側に各主要施設を結ぶ歩行者デッキ(ペデストリアンデッキ)が整備されており、北口側もエレベーター付きの跨線橋が設けられている。
当駅にはJR東日本都市開発運営のミニ駅ビルであるスキップ北小金(skip)、近傍にはUR都市機構の再開発ビルであるピコティ北小金東館(イオン北小金店など)、ピコティ北小金西館(名店街、松戸市役所小金支所など)のほか、雑居ビル・集合住宅・寺院など多種多様な用途の建造物が混在している。
当駅に乗り入れている路線は線路名称上の常磐線であり、運行系統としては緩行線を走る常磐緩行線が停車する。この他に貨物列車専用の武蔵野線(北小金支線)が分岐している。この支線は常磐線の快速線から分岐しており、分岐箇所は馬橋駅構内扱いである。武蔵野線支線を走行するのはその大部分が貨物列車である。臨時で旅客列車が走行する場合もあるが、その場合の運賃計算は新松戸駅経由扱いになる。なお、当駅の所属線は常磐線である。当駅の事務管理コードは▲441110である。
島式ホーム1面2線を有する[1]地上駅で、橋上駅舎を有している。南側2線の緩行線上にホームがある。
業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)で新松戸駅が当駅を管理している。お客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝はインターホンによる案内となる[3]。自動券売機、多機能券売機[3]、指定席券売機[3]、Suica対応自動改札機設置駅。
バリアフリー設備として、ホームと改札階を連絡するエスカレーターが上り・下りで各1台ずつ及びエレベーターが1基、駅南側地上と改札階を連絡するエレベーターが1基設置されている。また、ホーム中央に待合室が設置されている。
(出典:JR東日本:駅構内図)
2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は21,322人である。
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)27,959 | [* 1] |
1991年(平成 | 3年)28,202 | [* 2] |
1992年(平成 | 4年)28,665 | [* 3] |
1993年(平成 | 5年)28,763 | [* 4] |
1994年(平成 | 6年)28,959 | [* 5] |
1995年(平成 | 7年)28,727 | [* 6] |
1996年(平成 | 8年)28,704 | [* 7] |
1997年(平成 | 9年)27,976 | [* 8] |
1998年(平成10年) | 27,453 | [* 9] |
1999年(平成11年) | 27,433 | [* 10] |
2000年(平成12年) | [JR 1]27,385 | [* 11] |
2001年(平成13年) | [JR 2]27,057 | [* 12] |
2002年(平成14年) | [JR 3]26,677 | [* 13] |
2003年(平成15年) | [JR 4]25,852 | [* 14] |
2004年(平成16年) | [JR 5]25,997 | [* 15] |
2005年(平成17年) | [JR 6]25,573 | [* 16] |
2006年(平成18年) | [JR 7]26,069 | [* 17] |
2007年(平成19年) | [JR 8]26,287 | [* 18] |
2008年(平成20年) | [JR 9]26,206 | [* 19] |
2009年(平成21年) | [JR 10]25,624 | [* 20] |
2010年(平成22年) | [JR 11]25,141 | [* 21] |
2011年(平成23年) | [JR 12]24,625 | [* 22] |
2012年(平成24年) | [JR 13]24,321 | [* 23] |
2013年(平成25年) | [JR 14]24,386 | [* 24] |
2014年(平成26年) | [JR 15]24,112 | [* 25] |
2015年(平成27年) | [JR 16]24,257 | [* 26] |
2016年(平成28年) | [JR 17]24,323 | [* 27] |
2017年(平成29年) | [JR 18]24,552 | [* 28] |
2018年(平成30年) | [JR 19]24,588 | [* 29] |
2019年(令和元年) | [JR 20]24,335 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)[JR 21]19,078 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 22]19,690 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 23]20,676 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 24]21,322 |
再開発ビル・雑居ビル・寺院・集合住宅など様々な用途の建造物が混在しており、駅より徒歩10分圏内には古くからの住宅地と新興住宅地が混同している。坂川周辺には一部畑や林などがある。北・南方面は台地、東・西方面は低地である。東方面は流山・柏両市境にも近い。低地には谷津田、台地には畑や山林を宅地化したところがいくつか存在する。
駅舎は元々小金市街の方に向いた南側にあり、橋上駅となってからも駅前広場は南側にしかない。故に「南口」の名称は、地元住民の日常生活においてほとんど聞かれることはない。「駅前」と言えば、南側を指す場合が多い。
駅前にのみ雑居ビルと小さな商店街がある。目立たないが、駅前に寺院もある。
駅前再開発後は、駅舎前にある「北小金駅」停留所から小金原団地線が発着している。それ以前の小金原団地線は、北小金駅入口(現在のみずほ銀行北小金支店付近、その後現在のピコティ東館 南付近に臨時移設)バス停が起・終点であった。また、2006年3月16日の小金原団地線馬橋駅入口系統廃止に伴い新設された「貝の花小循環」が乗り入れ、常磐線の駅と小金原地区を結ぶバス路線は当駅に集約・一本化された。同時に西新田経由(旧・五香北線)でも小金原に乗り入れている。その他、この地域有数のコンサートホール「森のホール21」へ直通する路線もかつて存在していた(2015年3月に新松戸駅に行先が変更された)。また新京成バスでは、バス案内所行の深夜バスが運行されている。
かつて、新京成電鉄(当時)の路線においては西新田・光ヶ丘経由で五香駅、東武は南柏駅入口経由で柏車庫(その後柏駅東口・駅入口)までの路線系統があったが、のちに短縮されている。また、1980年代前半までは馬橋駅へ行く新京成電鉄(当時)の系統があった。
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