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2013年のアメリカのアクション映画 ウィキペディアから
『ワイルド・スピード EURO MISSION』(ワイルド・スピード ユーロ・ミッション、原題: Fast & Furious 6、別題: Furious Six)は、2013年公開のアメリカ合衆国のカーアクション映画。「ワイルド・スピード」シリーズの第6作目。ジャスティン・リンが監督、クリス・モーガンが脚本を務める。
ワイルド・スピード EURO MISSION | |
---|---|
Fast & Furious 6 | |
監督 | ジャスティン・リン |
脚本 | クリス・モーガン |
原作 |
キャラクター創造 ゲイリー・スコット・トンプソン |
製作 |
ヴィン・ディーゼル ニール・H・モリッツ クレイトン・タウンゼンド |
製作総指揮 |
ジャスティン・リン アマンダ・ルイス サマンサ・ヴィンセント クリス・モーガン |
出演者 |
ヴィン・ディーゼル ポール・ウォーカー ドウェイン・ジョンソン ミシェル・ロドリゲス ジョーダナ・ブリュースター タイリース・ギブソン クリス・“リュダクリス”・ブリッジス サン・カン ガル・ガドット エルサ・パタキー ルーク・エヴァンズ ジーナ・カラーノ |
音楽 | ルーカス・ビダル |
撮影 | スティーヴン・F・ウィンドン |
編集 |
クリスチャン・ワグナー ケリー・マツモト |
製作会社 |
オリジナル・フィルム ワン・レース・フィルムズ |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝東和 |
公開 |
2013年5月24日 2013年7月6日[1] |
上映時間 | 130分[2] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $160,000,000[3] |
興行収入 |
$788,680,968[3] $238,679,850 20億2000万円 |
前作 | ワイルド・スピード MEGA MAX |
次作 | ワイルド・スピード SKY MISSION |
ドミニク・トレットは元警察官である新たな恋人エレナ・ネベスと、ブライアン・オコナーは妻ミアとの間に生まれた息子ジャックと共に、ブラジルで手に入れ山分けした大金で自由を手に入れ、カナリア諸島で静かな生活を送っていた。
そんなある日、モスクワにて軍隊が襲撃され、何億円もの価値をもつ衛星部品のチップを奪われる事件が発生する。元英国特殊部隊のオーウェン・ショウ率いるヨーロッパを拠点に大きな犯行を繰り返す国際的犯罪組織が関わっており、かねてより組織を追跡していたアメリカ外交保安部(DSS)捜査官ルーク・ホブスは、組織壊滅の協力を要請するためドミニクを訪ねる。協力を渋るドミニクだったがホブスに手渡された捜査資料には死んだはずのかつての恋人であるレティ・オルティスの写真があった。ドミニクは真相を確かめるために、ショウの確保と引き換えに自分らのこれまでの罪を帳消しにする事を条件に協力を了承。ブライアンらファミリーを再び招集し、イギリスを拠点に活動を始める。
ショウの目的は盗んだ軍事部品を集め「ナイトシェード」と呼ばれる軍の通信網を24時間遮断する特殊兵器を作り上げることであった。程なくロンドンにてショウ一味のアジトを突き止めたロンドン警察とインターポールが逮捕に踏み切るが、その動きを事前に察知していたショウはアジトを爆破して逃走、またロンドンのインターポールにショウの仲間が襲撃して部品のリストデータを盗み出した。すぐさま追跡を開始するドミニクたちだったが、組織によるハイテク機械、さらには見たこともない改造車に翻弄されあえなく取り逃がしてしまう。追跡のさなか、ドミニクは組織のものと思しき一台の車と遭遇。そのテクニックから運転手はレティであると察したドミニクは、激しいカーチェイスの末追い詰める。自分の名前を呼ぶドミニクに対しレティは躊躇なく発砲、ドミニクが負傷した隙に逃亡してしまう。
ドミニクやホブス達は監視カメラ映像や車の製造者からショウに近づける情報を分析。ショウに特殊なレース・カーを売った男を突き止め、ジゼルら4人が向かうが、レティを含むショウの部下が襲撃してくる。4人は反撃し地下駅内で追跡するがレティと男1人を逃がしてしまう。レティはアジトへと戻り、同行した仲間1人が死んだ事を告げてもショウは「ミスをして残念だな」と言うだけで仲間の死を悼みはしない。「私が死んでも同じなの?」と怒るレティに「君は別だ。記憶を失っている分、君はピュアだ」と応えるショウ。レティはフェニックスに襲われた際に爆発で吹き飛ばされたことで記憶喪失になり、ショウに利用されていたのだった。
また情報収集を続ける中で、かつてドミニクとブライアンが捕えた麻薬王アルトゥーロ・ブラガとショウの繋がりが明らかになる。ブライアンはレティを潜入捜査に出した責任感からかブラガに近づくために囚人としてアメリカに戻り、ブラガが収監されている刑務所に一時的に入る。ブラガとその手下達に襲撃されるブライアンだったが、反撃してブラガから情報を引き出す事に成功した。一方ドミニクはレティがストリートレースに出ていることを知り、彼女と再会してロンドンの街中を駆け抜け合う。レース後、ドミニクはレティの走り方や傷跡から記憶を思い出させようとし、十字架のネックレスを彼女に渡す。彼女が去ったと同時にショウが現れ、ドミニクにこの一件から手を引くように警告をかけ、部下に照準を定めさせるも、発信機で追跡していたホブスもショウに狙いを定めたことで手を出さずに撤退した。
翌日、ホブスはショウの追跡ルートからアジトを発見して乗り込むも、既にもぬけの殻だった。しかし地面に残っていた軍用の塗料から次の目的地を特定し、戻ってきたブライアン含むファミリーはショウ一味の目的を阻止すべく、スペインのNATO基地へと向かう。先に向かっていたホブスは輸送隊に部品を別の保管場所への移動を命じていたが裏をかいていたショウ一味が急襲、輸送トラックに積み込んでいた戦車を解き放つ。到着したファミリーはハイウェイで戦闘を繰り広げ、戦車を止めることに成功。ショウ一味を拘束してレティを救い出すも、予め手を打っていたショウはミアを人質にとり、引き換えに自分たちの解放と最後の部品の受け渡しを要求。更にホブスの部下であったライリーもショウの内通者であることが発覚する。
ショウ一味は輸送機で逃亡を図るも、ミアの救出と軍事部品の奪還を果たすべくショウを追うファミリーはローマンとテズ、ハンとジゼルが運転する車をワイヤーで輸送機のフラップと繋ぎ、足止めをする間にドミニクとブライアンとレティ、遅れてホブスが機内に乗り込む。格闘の末、ドミニク以外のファミリーは脱出。ドミニクはショウを倒した直後、機体が爆破炎上する中で脱出する。ジゼルがハンを庇うために自らの命と引き換えに犠牲となる痛手を負うも、部品を取り戻しミッションを果たしたファミリーは全ての犯罪歴を抹消、ドミニクはホブスに要求した元のロサンゼルスの自宅に戻り食事会を再開。ローマンの食事前のお祈りで締め括る。
ミッドクレジット。ハンは東京でのカーチェイス中、謎の男が乗る車で横から突っ込まれたことで横転事故を起こし爆発する。男は爆発直前でハンの近くに十字架のネックレスを投げ、電話でドミニクに「俺を知らないだろうが、やがて知る」と話す。
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え |
---|---|---|
劇場公開版[4] | ||
ドミニク・トレット | ヴィン・ディーゼル | 楠大典 |
ブライアン・オコナー | ポール・ウォーカー | 高橋広樹 |
ルーク・ホブス | ドウェイン・ジョンソン | 小山力也 |
レティ・オルティス | ミシェル・ロドリゲス | 甲斐田裕子 |
ミア・トレット | ジョーダナ・ブリュースター | 園崎未恵 |
ローマン・ピアース | タイリース・ギブソン | 松田健一郎 |
テズ・パーカー | クリス・“リュダクリス”・ブリッジス | 渡辺穣 |
ハン・ルー | サン・カン | 川島得愛 |
ジゼル・ヤシャール | ガル・ガドット | 東條加那子 |
エレナ・ネベス | エルサ・パタキー | 坂井恭子 |
オーウェン・ショウ | ルーク・エヴァンズ | 東地宏樹 |
ライリー・ヒックス | ジーナ・カラーノ | 林真里花 |
アルトゥーロ・ブラガ | ジョン・オーティス | 後藤哲夫 |
フェニックス・カルデロン | ラズ・アロンソ[5] | |
マイケル・スタジアック捜査官 | シェー・ウィガム | 丸山壮史 |
クラウス | キム・コールド | |
フィルツ | トゥーレ・リントハート | 小田柿悠太 |
NATO指揮官 | ビクター・ガーデナー | 横島亘 |
ヴェーグ(ベイ) | クララ・パジェット | |
ジャー | ジョー・タスリム | |
アドルフソン | ベンジャミン・デイヴィス | |
デリンジャー | サミュエル・スチュワート | |
アイボリー | デビッド・アジャラ | 綿貫竜之介 |
オークス | マシュー・スターリング | |
レースのスターター | リタ・オラ | |
デッカード・ショウ | ジェイソン・ステイサム[6] | 山路和弘 |
翻訳 | 岡田壯平 | 松崎広幸 |
クライスラー
ダッジブランド車
プリムスブランド車
GM
フォード(米国フォード/欧州フォード非分別)
その他アメリカ車
ランボルギーニ
フェラーリ
ケーニグセグ
メルセデス・ベンツ
ポルシェ
ヴォクスホール
ランドローバー
その他欧州車
日産
スバル
トヨタ
その他日本車
以下全て、チーフテンにより破壊された一般車両。他にも多数の車両が破壊される。
プレミア上映は2013年5月7日にロンドン、レスタースクエアのエンパイア・シネマで行われた[8][9]。イギリスでは2013年7月17日、北米では5月24日に封切られた[10][11][12]。
2013年7月5日時点で北米で2億3398万ドル、北米外で4億4870万ドル、全世界で6億8268万ドルを売り上げている[3]。公開から31日後に世界興行収入は6億3690万ドルに達し、『ワイルド・スピード MEGA MAX』を抜いてシリーズ史上最高のヒット作となった[13]。
北米ではコメディ『ハングオーバー!!! 最後の反省会』とアニメ『メアリーと秘密の王国』と同週公開であった。2013年5月23日に2409劇場で深夜上映が行われ、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(380万ドル)の約2倍の650万ドルを売り上げた。初日には3659劇場で封切られた[14][15]。戦没将兵追悼記念日週末の4日間では約120万ドルを売り上げて初登場1位となった。これは戦没将兵追悼記念日のオープニング成績としては歴代4位である。観客のうち36%がラテン系、49%が女性、57%が25歳以上であった[16]。
Rotten Tomatoesでは174件のレビューで支持率は70%となった[17]。またMetacriticでは39件のレビューで加重平均値は61/100となった[18]。
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