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2006年のアメリカのアクション映画 ウィキペディアから
『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(原題: The Fast and the Furious: Tokyo Drift )は、2006年のアメリカのカーアクション映画。主演:ルーカス・ブラック、監督:ジャスティン・リン、脚本:クリス・モーガン。『ワイルド・スピードX2』(2003年)の独立した続編で、『ワイルド・スピードシリーズ』の第3作。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT | |
---|---|
The Fast and the Furious: Tokyo Drift | |
監督 | ジャスティン・リン |
脚本 | クリス・モーガン |
製作 | ニール・H・モリッツ |
製作総指揮 | クレイトン・タウンゼンド |
出演者 |
ルーカス・ブラック バウ・ワウ ナタリー・ケリー ブライアン・ティー サン・カン レオナルド・ナム ブライアン・グッドマン 千葉真一 |
音楽 | ブライアン・タイラー |
撮影 | スティーヴン・F・ウィンドン |
編集 |
フレッド・ラスキン ケリー・マツモト |
製作会社 |
レラティビティ・メディア オリジナル・フィルム |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ UIP[注釈 1] |
公開 |
2006年6月16日 2006年9月16日 |
上映時間 | 104分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 ドイツ |
言語 |
英語 日本語 |
興行収入 |
$158,964,610[2] $62,514,415 10億円 |
前作 | ワイルド・スピードX2 |
次作 | ワイルド・スピード MAX |
ショーン・ボズウェルは、アリゾナ州に暮らす、車だけが生きがいの高校生。下校時にシンディから愛車を褒められて話していると、彼女のボーイフレンドであるクレイがショーンに「おれの女に近づくな」と絡んできた。ショーンは相手にしないで去ろうとするが、大事にしていたシボレー・モンテカルロをクレイに傷づけられる。売られたケンカを買ったショーンは、建設中の住宅地内路上でレースを行い、勝利。同時に大事故も引き起こし、警察に補導された。これまでに2度も同様な騒ぎを起こしていたショーンは、母親に愛想を尽かされてしまう。行き場のないショーンを引き取ったのは、日本の米軍基地に勤務する軍人の父・ボズウェル大尉。ショーンは真面目に高校へ通うことを条件とし、来日した。
転校先では、仲良くなった同級生のトゥインキーに誘われ、その晩に街中の立体駐車場へ向かったショーン。多くの改造車が集まる場で、場内ではドリフト・バトルも連夜行われていた。そこにクラスメートのニーラが愛車で現れる。ショーンは話しかけるが、それを見た「D.K.(ドリフト・キング)」の異名を持つタカシが「おれの女に口聞くな」と凄む。今度はショーンがタカシを挑発し、場内をサーキットに見立てたレースで雌雄を決することとなる。ショーンはタカシの仲間・ハンから日産・シルビアを借りて挑むも、ドリフト走行というテクニックを知らないショーンの無謀な挑戦は惨敗に終わる。挙句にハンのクルマをボロボロに大破してしまった。
ボズウェル大尉は明け方に帰宅したショーンに「二度とレースをするな。さもないとこの家からも追い出す」と厳しく説教をする。一方ハンはショーンにシルビアの弁償という名目で借金の取り立てを始めさせる。タカシは背後にヤクザがいると周囲から恐れられていたが、ハンはタカシをただのチンピラとしか見ておらず、下克上を果たすという企てをしていた。そんなハンはショーンにドリフトの才能があると見抜き、この野望を達成するため、ドリフトテクニックを直々に教えていく。ハンはショーンを自らが経営するクラブやチューンアップ工場を惜しげもなく披露し、三菱・ランエボをドリフト練習のために無償で提供した。
ショーンは岸壁の倉庫街で走りこんでいくうちに、タカシの子分・モリモトと同じ立体駐車場でレースをし、勝つまでに腕を上げていた。ニーラとは車や運転だけでなく、「ガイジン」という同じ境遇からも惹かれ合う関係となり、ドライブデートをする間柄に進展。ショーンは父の家ではなく、ハンの経営するガレージに居付くようになる。だが、ニーラと長い付き合いがあり、自分の女と思っているタカシがこの交際を知ると、ショーンのところへ行き、有無を言わせず叩き伏せ、「二度とニーラに近づくな」と恫喝した。
ある日、タカシの叔父であり、ヤクザの組長・カマタは、タカシの事務所を訪れた。用件は、納められるはずの上納金が支払われていないことを詰問し、誰が着服しているかをやんわりと指摘した。カマタを畏怖するタカシは恐れおののき、涙流しながらひたすら謝罪。タカシから金の管理を任せられていたハンは、下克上の資金として上納金を着服していたのだった。メンツを潰され、裏切られたと知ったタカシは、怒り心頭でハンのガレージに乗り込む。
そこにはショーンとニーラが一緒にいたことや、ハンからも「おれがいなければ、おまえは喫茶店から小金を集めるしかなかった」と反論され、タカシは更に怒りをこみ上げ、ショーンたちの面前でハンを撃とうとする。が、トゥインキーの機転でハンたちは逃げる。ショーンとハンのクルマを追いかけるタカシとその子分。都心で過激かつ危険極まりないカーチェイスの末、ハンは愛車と共に炎上した。ショーンとニーラが乗る車も大破し、地下鉄で逃げるふたり。タカシはショーンの自宅まで追いかけてきた。拳銃を突き付けられるショーン。間一髪のところでボズウェル大尉が現れ、ニーラがタカシと一緒に行くことで何事もなく終わる。ショーンは父に叱責されてアメリカに送り返されそうになるが、自分の手で始末をつけたいと言い張るショーンに、息子の成長を見た父はいましばらくの猶予を与える。
カマタに会いに行くというショーンにトゥインキーは大反対し、街を出ようと説得するが、ショーンの意志が固いと見るや、ハンから預かっていた上納金を渡す。ショーンは単身でカマタに会いに行き、着服金を返却し、ハンに代わって陳謝したが、「街に迷惑をかけた自身とタカシでレースを行い、負けた方が街を去る」ということも併せて願い出る。カマタは甥のタカシにもこの騒動の責任があると考え、ショーンの願いを鷹揚に頷いた。
ショーンは父の整備していたフォード・マスタングに、ハンから借りて壊したままのシルビアに搭載されていたエンジンを載せ替え、レース会場となる峠道を走り込み、セッティングを重ねる日々に追われる。そこはタカシだけが走破することが出来たと言われる峠道であった。深夜にレースが行われることになり、駐車場に集まるいつものギャラリーも観戦に現れ、レースがスタート。激しいバトルの末、ショーンはタカシに勝利した。レースの一部始終に立ち会っていたカマタは、ショーンらに威風堂々と「おまえたちは自由だ」と確言し、彼らを許し、去っていく。そしてタカシは追放され、ショーンは二代目D.Kを襲名し、ヒーローとなった。
月日が経ち、いつもの立体駐車場にたむろしていたショーンたちは、ハンの親友を名乗る新たな挑戦者と出会う。彼はアメリカで名を馳せた走り屋のドミニク・トレットであり、彼とのドリフト・バトルが始まったところで物語は幕を閉じる[3]。
この節の加筆が望まれています。 |
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え |
---|---|---|
ショーン・ボズウェル | ルーカス・ブラック | 小西克幸 |
トゥインキー | バウ・ワウ | 大畑伸太郎 |
ニーラ | ナタリー・ケリー | 佐古真弓 |
D.K.(タカシ) | ブライアン・ティー | 最上嗣生 |
ハン | サン・カン | 室園丈裕 |
モリモト | レオナルド・ナム | 星野貴紀 |
ボズウェル大尉(ショーンの父) | ブライアン・グッドマン | 菅生隆之 |
カマタ組長 | 千葉真一 | |
クレイ | ザカリー・タイ・ブライアン | 安齋龍太 |
シンディ(クレイのガールフレンド) | ニッキ・グリフィン | 川庄美雪 |
アール | ジェイソン・トビン | 山口登 |
レイコ | 北川景子[注釈 2] | |
ミス・ボズウェル(ショーンの母) | リンダ・ボイド | 金野恵子 |
社会福祉司 | ヴィンセント・ラレスカ | |
ボズウェル大尉の彼女 | 真木よう子 | |
数学教師 | 柴田理恵 | |
麻雀を打つタカシの子分 | 波岡一喜 | |
スターターのカウガール | タナカ・アイコ | |
メインスターター | 妻夫木聡 | |
オールデン | オールデン・レイ | |
熊の刺青の男 | 小錦八十吉 | |
釣り人♯1 | 土屋圭市 | |
釣り人♯2 | 和田倉和利[5] | |
R33の女性♯1 | ヴェレーナ・メイ | |
R33の女性♯2 | マリ・ジャラミロ | |
竹下通りのゴスロリ♯1(白) | 中川翔子 | |
竹下通りのゴスロリ♯2(黒) | 矢野未希子 | |
古文教師 | こんどうえみこ(ノンクレジット) | |
カマタ組長の子分 | 虎牙光揮 | |
ドミニク・トレット | ヴィン・ディーゼル(カメオ出演) | 内田直哉 |
劇中では、浜崎あゆみが大型ビジョンならびに劇中に登場するR34型スカイラインGT-Rのナビゲーションシステムの映像として、中島美嘉、柴咲コウが渋谷の一角に掲げられた自身のCDのポスター写真として登場している。
映画制作にあたり、アメリカ本土にてカーマニアの個人所有車両を集めてオーディションが行われた。クラッシュしたり、スタント上危険な位置に配する車以外の多くは個人所有のカスタムカーだった。
トヨタ
日産
ホンダ
マツダ
三菱
スバル
スズキ
その他日本車
BMW
VW
ポルシェ
その他欧州車
フォード
GM
クライスラー
非常に多くの車両が登場する。また、説明以外の場所でも登場しているものが多い。また日本が舞台ということで日本車を起用したものの、レースシーンなどのスタント撮影はアメリカで行われているため、上述通り日本では販売されていない日本ブランドの北米専用車が使用[8]されている。
日本のナンバープレートの規定が理解されないまま車両製作されたため、ナンバープレートに誤った点や間違いが目立つ。例としてCT9AランエボやZ33、GT-R等は本来3ナンバー(普通乗用)が取り付けられるべきであったが、なぜか1ナンバー(トラック等の大型貨物)や4ナンバー(小型貨物)、5ナンバー(小型乗用)と表記されている(5ナンバーでも同様に逆のケースもあり)。またエキストラとして出てくる軽四のナンバープレートは本来は黄色(自家用)又は黒(営業用)が付くはずなのだが、白色のものが付けられている。
細かい点では書体や数字桁数(本来、中黒(・)であるべきところがゼロ(0)になっている)など。
ただし、ゴンドラ型駐車場シーンで登場するポルシェ・911とロータス・エリーゼ、カーチェイスシーンでモリモトのZ33と正面衝突したレクサス・GSやそのクラッシュの巻き添えになってしまったスバル・フォレスター、マツダ・RX-8等、よく見ると何故か正式なナンバープレートが装着されているエキストラ用の車も劇中で確認できる。
撮影機材車としては、ハイスピードでカーチェイスの追跡や先行するためにレーシングカートを改造したカメラカーや、ポルシェ・カイエンをベースにしたカメラカーが製作使用された。
東京撮影はゲリラライブであり、実際に逮捕された。逮捕される要員の影武者を雇っていた[9]。
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