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ラグビーユニオンの国際大会 ウィキペディアから
ラグビーワールドカップ2023(仏: Coupe du Monde de Rugby 2023)は、2023年9月8日から10月28日までフランスで開催された第10回ラグビーワールドカップ(男子大会)である。南アフリカが2大会連続4度目の優勝を達成した[1]。
当初ワールドラグビーは2027年大会と合わせて発表する可能性を示唆していた(2015年・2019年大会と同様)[2]。2023年はウィリアム・ウェッブ・エリスがラグビーの原点になってから200年の記念大会となる。
日程 | 事項 |
---|---|
2015年5月14日 – 6月15日 | 意向表明手続き |
2016年5月 | 正式立候補受付 |
2016年6月 | 立候補締め切り |
2017年11月 | 開催国決定 |
2015年7月時点で以下の4協会が開催意向を表明した[6]。
ラグビーワールドカップリミテッドは開催国を南アフリカに推薦した。しかしワールドラグビーの理事会では1回目の投票でアイルランドが脱落し、2回目の投票でフランスが24票の過半数を得て開催権を獲得した[8][9]。
背景には2022年にダーバンで開催が予定されていたコモンウェルスゲームズの開催辞退の影響でなく、ワールドラグビーの理事が翌年のパリ五輪に影響のほか、投票前のロビー活動が敗因とされている。
UEFA EURO 2016で使用された会場や前回フランスで開催されたラグビーワールドカップ2007の会場が多く使われる。そのうち開幕戦と決勝は2024年パリオリンピックのメイン会場スタッド・ド・フランスで開催された。
サン=ドニ (パリ) |
マルセイユ | デシーヌ=シャルピュー (リヨン) |
ヴィルヌーヴ=ダスク (リール) |
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スタッド・ド・フランスab | スタッド・ヴェロドロームa | パルク・オリンピック・リヨン | スタッド・ピエール=モーロワ |
収容人数: 80,698 | 収容人数: 67,394 | 収容人数: 59,186 | 収容人数: 50,186 |
ボルドー | |||
ヌーヴォ・スタッド・ド・ボルドー | |||
収容人数: 42,115 | |||
サン=テティエンヌ | ニース | ナント | トゥールーズ |
スタッド・ジェフロワ=ギシャールa | スタッド・ド・ニース | スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワールa | スタジアム・ドゥ・トゥールーズab |
収容人数: 41,965 | 収容人数: 35,624 | 収容人数: 35,322 | 収容人数: 33,150 |
a ラグビーワールドカップ2007でも使用。 b ラグビーワールドカップ1999でも使用。
予選名 | 前回大会順位
予選順位 |
出場チーム | 出場回数 | 出場決定日 |
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開催国 | ベスト8 | フランス | 10大会連続10回目 | 2017年11月15日 |
前回大会 プールステージ3位以上 (ベスト12) |
優勝 | 南アフリカ共和国 | 8大会連続8回目 | 2019年10月8日 |
準優勝 | イングランド | 10大会連続10回目 | 2019年10月5日 | |
3位 | ニュージーランド | 10大会連続10回目 | 2019年10月6日 | |
4位 | ウェールズ | 10大会連続10回目 | 2019年10月9日 | |
ベスト8 | オーストラリア | 10大会連続10回目 | 2019年10月5日 | |
日本 | 10大会連続10回目 | 2019年10月5日 | ||
アイルランド | 10大会連続10回目 | 2019年10月5日 | ||
プールA・3位 | スコットランド | 10大会連続10回目 | 2019年10月9日 | |
プールB・3位 | イタリア | 10大会連続10回目 | 2019年10月2日 | |
プールC・3位 | アルゼンチン | 10大会連続10回目 | 2019年10月9日 | |
プールD・3位 | フィジー | 7大会連続9回目 | 2019年10月13日 | |
ヨーロッパ地区 | 1位 | ジョージア | 6大会連続6回目 | 2022年3月10日 |
2位 | ルーマニア | 2大会ぶり9回目 | 2022年4月28日 | |
オセアニア地区 | 1位 | サモア | 9大会連続9回目 | 2021年7月17日 |
アジア・パシフィックプレーオフ勝者 | トンガ | 8大会連続9回目 | 2022年7月23日 | |
アフリカ地区 | 1位 | ナミビア | 7大会連続7回目 | 2022年7月11日 |
アメリカ地区 | 1位 | ウルグアイ | 3大会連続5回目 | 2021年10月9日 |
2位 | チリ | 初出場 | 2022年7月17日 | |
最終プレーオフ通過 | ポルトガル | 4大会ぶり2回目 | 2022年11月18日 |
2020年12月14日にパリでプールステージの組み合わせ抽選会が行われた。抽選はバンド順で行う。バンド1~3のカッコ内数字は2020年1月1日現在の世界ランクに基づく。
以下のポイントはボーナスポイントとして加算する
中止試合については大会規定により「0-0の引分」扱いとなり、両チームに勝ち点2ずつを与える。
勝点が同点のチームが2つ以上ある場合は、以下の順に比較して順位を決定する[10]。
Pld:試合数 W:勝利数 D:引分数 L:敗戦数 Try +/-:トライ差数
PF:得点数 PA:失点数 +/-:得失点差 BP:ボーナスポイント Pts:勝点
凡例 | |
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決勝トーナメントに進出、2027年大会予選免除 | |
一次リーグ敗退だが2027年大会予選免除 |
9月15日 (金) 21:00 |
(1 BP) ニュージーランド | 71–3 | ナミビア | スタジアム, トゥールーズ 観客数: 31,996人 レフリー: ルーク・ピアース (イングランド)[12] |
---|---|---|---|---|
トライ: ロイガード (2) 2' c, 7' m マッケンジー (2) 20' c, 39' c ファインガアヌク 25' m ライナートブラウン 35' c デグルート 49' m パパリイ 55' c ハヴィリ 58' c クラーク 67' c イオアネ 77' c コンバート: マッケンジー (8/11) 3', 20', 36', 40', 55', 59', 68', 78' |
Report | PK: スワンポール (1/1) 11' |
9月21日 (木) 21:00 |
(1 BP) フランス | 96–0 | ナミビア | スタッド・ヴェロドローム, マルセイユ 観客数: 63,486人 レフリー: マシュー・カーリー (イングランド)[12] |
---|---|---|---|---|
トライ: プノー (3) 6' m, 21' c, 55' c ダンティ (2) 9' c, 26' c オリヴォン (2) 18' c, 68' c フランマン 33' c デュポン 38' c ビーリー=ビーアレイ (2) 40+1' c, 64' c クイユー 47' c ジャミネ 76' c 認定トライ 80' コンバート: ラモス (12/13) 10', 18', 22', 27', 34', 39', 40+2', 48', 56', 65', 70', 77' |
Report |
9月27日 (水) 17:45 |
(1 BP) ウルグアイ | 36–26 | ナミビア | パルク・オリンピック・リヨン, リヨン 観客数: 49,342人 レフリー: マシュー・ライナル (フランス)[12] |
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トライ: アマヤ (2) 19' c, 49' c ケスレル 28' c アラタ 54' c バッソ 66' c コンバート: エチェベリ (3/4) 29', 51', 55' ベルチェシ (1/1) 67' PK: ベルチェシ (1/1) 74' |
Report | トライ: ムートン 1' c グレイリング 11' c コンバート: スワネプール (2/2) 2', 12' PK: スワネプール (4/4) 25', 35', 43', 69' |
9月29日 (金) 21:00 |
(1 BP) ニュージーランド | 96–17 | イタリア | パルク・オリンピック・リヨン, リヨン 観客数: 57,083人 レフリー: マシュー・カーリー (イングランド)[12] |
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トライ: ジョーダン (2) 7' c, 70' c スミス (3) 17' c, 27' c, 34' c テレア 19' c サヴェア (2) 22' c, 40+5' c レタリック 50' c パパリイ 55' c コールズ (2) 61' m, 73' c マッケンジー 67' c ライナートブラウン 76' c コンバート: モウンガ (9/10) 8', 18', 20, 23', 28', 35', 40+6', 51', 57' マッケンジー (4/4) 69', 71', 74', 77' |
Report | トライ: カプオッツォ 48' c M・イオアネ 80+1' c コンバート: アラン (1/1) 49' P・ガルビシ (1/1) 80+3' PK: アラン (1/1) 10' |
10月5日 (木) 21:00 |
(1 BP) ニュージーランド | 73–0 | ウルグアイ | パルク・オリンピック・リヨン, リヨン 観客数: 57,672人 レフリー: ウェイン・バーンズ (イングランド)[12] |
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トライ: マッケンジー (2) 20' c, 53' c モウンガ 25' c ジョーダン (2) 33' c, 65' c ロイガード 38' m ニューウェル 45' m ファインガヌク (3) 49' c, 68' c, 77' c ウィリアムズ 73' c コンバート: モウンガ (5/7) 21', 26', 34', 50', 54' マッケンジー (2/2) 66', 69' B・バレット (2/2) 74', 78' |
Report |
10月6日 (金) 21:00 |
(1 BP) フランス | 60–7 | イタリア | パルク・オリンピック・リヨン, リヨン 観客数: 58,102人 レフリー: カール・ディクソン (イングランド)[12] |
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トライ: プノー (2) 2' c, 38' c ビーリー=ビーアレイ 13' c ラモス 22' c ジャリベール 47' c モーヴァカ 54' c モエファナ (2) 64' c, 76' m コンバート: ラモス (6/6) 4', 14', 23', 39', 48', 55' ジャミネ (1/2) 65' PK: ラモス (1/2) 7' ジャミネ (1/1) 80+1' |
Report | トライ: ズリアーニ 71' c コンバート: アラン (1/1) 72' |
9月9日 (土) 15:30 |
(1 BP) アイルランド | 82–8 | ルーマニア | ヌーヴォ・スタッド・ド・ボルドー, ボルドー レフリー: ニカ・アマシュケリ (ジョージア)[12] |
---|---|---|---|---|
トライ: ギブソンパーク 5' c キーナン 13' c バーン (2) 17' m, 80+3' c アキ (2) 34' c, 75' c セクストン (2) 40' c, 62' c ハーリング 45' c オマホニー (2) 50' c, 70' c マッカーシー 67' c コンバート: セクストン (7/8) 6', 13', 36', 40', 46', 51', 63' クラウリー (4/4) 68', 72', 76', 80+3' |
Report | トライ: ルパヌ 3' m PK: ルパヌ 21' |
9月16日 (土) 21:00 |
(1 BP) アイルランド | 59–16 | トンガ | スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール, ナント レフリー: ウェイン・バーンズ (イングランド)[12] |
---|---|---|---|---|
トライ: バーン 21' c ドリス 27' c ハンセン 33' c セクストン 38' c ロウ 59' c アキ (2) 63' c, 69' c ハーリング 80' c コンバート: セクストン (4/4) 22', 28', 34', 39' バーン (4/4) 60', 64', 70', 80+2' PK: セクストン (1/1) 7' |
Report | トライ: V・フィフィタ 40+8' c コンバート: ハヴィリ (1/1) 40+9' PK: ハヴィリ (3/3) 16', 25', 43' |
10月8日 (日) 17:45 |
(1 BP) トンガ | 45–24 | ルーマニア | スタッド・ピエール=モーロワ, リール 観客数: 45,042人 レフリー: アンガス・ガードナー (オーストラリア)[12] |
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トライ: カタ (2) 11' c, 66' m モアラ 15' c タウモエペアウ 22' c ヴァイラヌ 49' c アーキ 62' c タウモエフォラウ 71' m コンバート: ハヴィリ (5/7) 13', 17', 23', 51', 63' |
Report | トライ: ボボク 30' c スルジュ 36' c シミオネスク 55' c コンバート: コナケ (3/3) 32', 37', 57' PK: コナケ (1/2) 19' |
10月7日 (土) 15:00 |
(1 BP) ウェールズ | 43–19 | ジョージア | スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール, ナント 観客数: 33,580人 レフリー: マシュー・ライナル (フランス)[12] |
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トライ: フランシス 16' c L・ウィリアムズ 23' c リース=ザミット (3) 43' c, 67' c, 74' m ノース 80' c コンバート: コステロー (5/6) 17', 24', 44', 69', 80+1' PK: コステロー (1/2) 27' |
Report | トライ: シャリカゼ 35' c カルカゼ 59' c ニニアシヴィリ 62' m コンバート: マトカヴァ (2/3) 36', 60' |
10月8日 (日) 13:00 |
日本 | 27–39 | アルゼンチン (1 BP) | スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール, ナント 観客数: 33,624人 レフリー: ベン・オキーフ (ニュージーランド)[12] |
---|---|---|---|---|
トライ: ファカタヴァ 16' c 齋藤 38' c ナイカブラ 65' c コンバート: 松田 (3/3) 17', 39', 67' PK: 松田 (1/1) 52' ドロップ: レメキ (1/1) 56' |
Report | トライ: チョコバレス 2' c M・カレーラス (3) 28' m, 46' c, 68' c ボフェッリ 58' c コンバート: ボフェッリ (3/4) 2', 47', 60' サンチェス (1/1) 70' PK: ボフェッリ (1/2) 35' サンチェス (1/1) 75' |
準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | ||||||||
10月14日 | ||||||||||
ウェールズ | 17 | |||||||||
10月20日 | ||||||||||
アルゼンチン | 29 | |||||||||
アルゼンチン | 6 | |||||||||
10月14日 | ||||||||||
ニュージーランド | 44 | |||||||||
アイルランド | 24 | |||||||||
10月28日 | ||||||||||
ニュージーランド | 28 | |||||||||
ニュージーランド | 11 | |||||||||
10月15日 | ||||||||||
南アフリカ共和国 | 12 | |||||||||
イングランド | 30 | |||||||||
10月21日 | ||||||||||
フィジー | 24 | |||||||||
イングランド | 15 | |||||||||
10月15日 | ||||||||||
南アフリカ共和国 | 16 | 3位決定戦 | ||||||||
フランス | 28 | |||||||||
10月27日 | ||||||||||
南アフリカ共和国 | 29 | |||||||||
アルゼンチン | 23 | |||||||||
イングランド | 26 | |||||||||
10月14日 (土) 21:00 |
アイルランド | 24–28 | ニュージーランド | スタッド・ド・フランス, サン=ドニ 観客数: 78,845人 レフリー: ウェイン・バーンズ (イングランド)[14] |
---|---|---|---|---|
トライ: アキ 27' c ギブソン=パーク 39' c 認定トライ 64' コンバート: セクストン (2/2) 29', 40' PK: セクストン (1/2) 22' |
Report | トライ: ファインガアヌク 19' c サヴェア 33' m ジョーダン 53' c コンバート: モウンガ (1/2) 21' J・バレット (1/1) 54' PK: モウンガ (1/1) 8' J・バレット (2/3) 14', 69' |
2023 ワールドカップ優勝国 |
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南アフリカ共和国 2大会連続4度目 |
「マスターカード プレイヤー・オブ・ザ・マッチ」は、勝利国、敗退国に関わらず、毎試合ベストプレイヤー (印象的なプレーをした選手) に選ばれた選手に授与される賞。選ばれた選手は、トロフィーが贈呈される。
☆は、ワールドラグビーのグローバルパートナーも兼任。
★は、前回2019年大会から変更された企業。
日本では自国開催だった前回2019年大会に続いて、日本放送協会(NHK)、日本テレビ、J SPORTSが国内放映権を獲得した。
NHKは開幕戦、日本戦2試合を含む15試合分の中継権を獲得し、地上波は総合テレビ、衛星波はBS4Kを、それぞれメインチャンネルとする。また地上波放送分に限られるが、NHKプラスでの配信も行われた[41]。なおBS8Kは、自国開催でないことや技術面の問題などもあり、生中継は行われなかった。
日本テレビは、日本戦3試合、日本が予選を突破した場合の決勝トーナメントの日本戦、及び決勝戦を含む19試合分の中継権を獲得し、地上波で放送するほか[42]、TVerでもライブ配信を行う[43]。なお、BS日テレや日テレジータスでは放送されなかった。
J SPORTSは、上記2社局が放送できない分を含めた全48試合分の中継権を獲得し、放送に加えて配信サービスも行った[44]。但し有料放送のため視聴契約が必要となる。
ラジオについては、日本戦を中心にNHKラジオ第1放送とニッポン放送で中継した。なおニッポン放送は決勝ラウンドの放送も予定されていたが、日本代表のプール戦敗退を受けて決勝ラウンドは放送されなかった(アルゼンチン戦は日本代表が敗退確定した場合放送されないことも予定されていた)[45][46]。
日本では、前述のとおりテレビ放送の中継権を獲得した3社局が、それぞれの制限範囲内で実施。
またDAZNでは前回2019年大会に続き、全試合のハイライト配信を実施することが決定。さらに今大会の注目選手や見どころを紹介するオリジナルコンテンツも大会期間中に配信した[49]。
2023年7月20日、ワールドラグビーが「ラグビーワールドカップ2023公式ポッドキャスト」を開始した[50]。スポンサーはアサヒスーパードライ。
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