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ウルトラシリーズの登場キャラクター(ウルトラ怪獣) ウィキペディアから
ジラースは、特撮テレビドラマ『ウルトラマン』や『レッドマン』、インターネット配信ドラマ『セブンガーファイト』に登場する架空の怪獣。別名はエリ巻恐竜[出典 1][注釈 1]。
『ウルトラマン』第10話「謎の恐竜基地」に登場。
元々はネス湖に生息していた恐竜の生き残りで、首の周りに大きな襟巻状の皮膜を持つ。「モンスター博士」の異名を持つ動物学者の中村博士(正体はネス湖で行方不明になった二階堂教授)によって日本へ運ばれ、ネス湖に酷似した環境を持つ静岡の北山湖[注釈 2]で秘密裏に15年間育成された結果、怪獣化した。その際における体質変化に伴い、口から100万ボルトの青い熱線[出典 5][注釈 3]を吐けるようになっている[注釈 4]。普段は北山湖の底に潜み、餌を与えられる深夜にのみ姿を現していたが、食べこぼした餌によって異常繁殖した魚を釣り人が捕ろうと撒いたカーバイドに刺激され、日中に姿を現す。
正体を現した中村博士を踏み潰してウルトラマンと交戦するが、接近戦の際に襟巻をもぎ取られ、それをムレータのようにひらつかせるウルトラマンへ突進しては回避され、翻弄される。最後はすれ違いざまのウルトラ霞斬りで急所を突かれて吐血しながら絶命し、襟巻はウルトラマンによって遺体に被せられる。中村博士はかろうじて生きていたが、ジラースの遺体にすがりながら絶命する。
着ぐるみは東宝のゴジラシリーズで使用されたゴジラのスーツを流用したもの[出典 7]。襟巻を付け、腹部、頭部、背びれを黄色く塗ったこと以外には目立った改変はない[20][注釈 5]。ウルトラマンとの戦闘で襟巻を失った姿はゴジラのイメージをほぼそのまま残しており[出典 8]、デザインを担当した成田亨も「ゴジラに襟巻をつけた」と称している[25]。鳴き声もまたゴジラの音源を早回ししたものであり[22]、演じたスーツアクターも当時のゴジラと同じく中島春雄であった。ゴジラの流用は制作費削減のためであり、脚本もそれを想定したものであった[20]。
頭部は『怪獣大戦争』のゴジラ、胴体は『モスラ対ゴジラ』のゴジラから改造された『ウルトラQ』のゴメスを経て、再びゴジラの意匠へ復元されたものを使用している[出典 9]。『怪獣大戦争』の撮影後、『モスゴジ』のゴジラの胴体に『怪獣大戦争』のゴジラの頭部を取り付けたものが上野の赤札堂で展示され、これが原型となった[21]。その後、頭部は再び『怪獣大戦争』の胴体へ戻され、『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』のゴジラとして使用された[出典 10]。書籍によっては、ボディは『三大怪獣 地球最大の決戦』のものを使用しており、頭部は『南海の大決闘』と同様の型から作られたと推測している[28][注釈 6]。
戦闘中に襟巻を剥ぎ取られる演出について、監督の満田かずほは「ゴジラの状態で東宝に返却する条件だったため、劇中で意図的に元へ戻した」と語っている[29]。この演出は、結果としてゴジラとウルトラマンの対決を彷彿とさせるものとなった[出典 11]。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、その容姿から映像作品での再登場は難しいものと推測していた[7]が、2021年に『セブンガーファイト』で再登場を果たした。
『レッドマン』第13話、第15話、第16話、第61話、第70話、第75話、第100話、第103話、第106話、第110話に登場。
着ぐるみは、玩具メーカーブルマァクの商品の販売促進用に製作されたものを使用している[30][31]。体色は緑色(腹の部分が剥げている)で、手足の指は5本。好戦的な性質で、突進攻撃を得意とする[31]。
『セブンガーファイト』第1話「必殺!セブンガーかすみ斬り」に登場。
秘かにマッドサイエンティストによって飼育された恐竜の生き残りである怪獣[32]という説があるが、詳しい出生に関しては不明で、怪獣研究センターが調査している。山から街に降りるのを防ぐため、ナツカワハルキの操縦するセブンガーが迎撃し、襟巻をもがれて怪獣王のごとく凶暴化するが、最後はハルキがイナバコジローから事前に直伝されていたかすみ斬りによって絶命する。もがれた襟巻はその亡骸にかけられた[33]。
なお、襟巻が弱点であることをオオタユカからハルキに伝えられるが、隊長のヘビクラショウタはなぜか襟巻を狙う作戦を認めようとしなかった[34]。
いずれも映像は『ウルトラマン』第10話を流用している。
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