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日本の実業家、政治家 ウィキペディアから
麻生 太賀吉(あそう たかきち、1911年9月29日 - 1980年12月2日)は、日本の実業家、政治家。麻生セメント会長。衆議院議員(3期)。妻和子は吉田茂の三女。
1911年(明治44年)9月29日、九州の炭鉱王麻生太吉の三男・太郎を父に、子爵加納久朗の妹・夏子を母として福岡県嘉穂郡飯塚町(現・飯塚市)に生まれる。1929年(昭和4年)に旧制福岡中学校(現・福岡県立福岡高等学校)を卒業し、昭和4年から昭和7年まで九州帝国大学(現・九州大学)法文学部聴講生。1931年(昭和6年)に祖父の経営する麻生商店に入社し、1934年(昭和9年)に社長となる。1935年(昭和10年)、帝国軍人後援会福岡県支会経費として2000円寄付により1937年(昭和12年)褒状下賜[2]。1939年(昭和14年)、昭和六年乃至九年事変関係で国防充実費、軍人慰恤金として陸軍省へ4000円、慰問袋400個、福岡県国防会資金として3万円寄付により紺綬褒章受章[3]。
関連会社である麻生鉱業社長と麻生セメント社長を務め、莫大な利益を得た。戦後の1951年(昭和26年)には九州財界の重鎮である九州電力会長に就任している。この間、1948年(昭和23年)石炭国管問題で衆議院不当財産取引調査特別委員会に証人喚問された[4]。
ロンドン滞在中、白洲次郎の紹介で当時駐英大使をしていた吉田茂の三女・和子と知り合い、帰国後に結婚する。首相となった岳父を補佐するため、1949年(昭和24年)第24回衆議院議員総選挙に郷里の福岡県から立候補し当選する。以後3期務めた。吉田の側近として吉田の政治資金を捻出したほか、政界と財界の連絡役を務めた。田中角栄は麻生に接近し、自身と麻生・根本龍太郎の三人組で池田勇人大蔵大臣を誕生させる原動力となった。サンフランシスコ講和条約締結前夜、早期講和か全面講和をめぐり与野党が対立する中で奔走し、国民民主党の苫米地義三を口説いて吉田に協力させることに成功した。しかし吉田内閣の総辞職と共に政界を引退し、実業界に戻る。
結婚前から敬虔なカトリック信徒である妻の和子ともどもカトリック信徒であった。
1965年(昭和40年)、日本石炭協会会長に就任する。1969年(昭和44年)藍綬褒章を受章。1980年(昭和55年)12月2日に死去した。正四位に叙され勲二等瑞宝章追贈。墓所は青山霊園。
実線は実子 破線は婿 緑色は本人 青色は国会議員
竹内綱 (土佐藩家老家臣) | 吉田健三 (実業家) | 加納久宜 (上総国一宮藩主) | 麻生太吉 (筑前国庄屋) | 牧野伸顕 (薩摩藩藩士子) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
竹内明太郎 | 吉田茂 (首相) | 加納久元 | 加納久朗 (千葉県知事) | 加納久憲 (米国移民) | 麻生太郎【先代】 | 武田三郎 (陸軍中将) | 阿野季忠 (公家) | 野田勢三郎 (地質学者) | 後藤文夫 | 秋月種英 (日向国高鍋藩) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
竹内強一郎 (電気工学者) | 吉田健一 (英文学者) | 吉田寛 (早世) | 鈴木善幸 (首相) | 吉田正男 (林学者) | 麻生太賀吉 | 麻生典太 | 野田健三郎 (電気工学者) | 後藤正夫 | 武見太郎 (元医師会々長) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
竹内啓一 (地理学者) | 鈴木俊一 | 麻生太郎 (元首相) | 麻生次郎 (早世) | 相馬和胤 (実業家) | 荒船清彦 (スペイン大使) | 寬仁親王 (皇族) | 麻生泰 (実業家) | 武見敬三 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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