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大阪市と神戸市の間の地域 ウィキペディアから
阪神間(はんしんかん)は日本の兵庫県南東部に位置し、同県の県庁所在地である神戸市と大阪府の府庁所在地である大阪市に挟まれた地域。
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兵庫県の地域区分では西宮市・尼崎市・芦屋市の3市が阪神南県民センター(旧県民局)、宝塚市・三田市・伊丹市・川西市・川辺郡猪名川町の4市1町が阪神北県民局の管轄区域とされており両区域を合わせた7市1町が「阪神間」、もしくは「阪神地域」と定義されている。両組織の管内は、1975年(昭和50年)から2001年(平成13年)までは尼崎市に本局を置く阪神県民局(第1次)の管轄下にあったが阪神南・阪神北に分割された後、阪神南は尼崎市と西宮市の中核市移行により県から大半の業務が移譲されたため、規模を縮小した県民センターに改組された。両組織は2022年(令和4年)度を目処に阪神県民局(第2次)として再統合され、伊丹市に本局を設置する予定である[1]。
「間」を付けず「阪神」とする場合は阪神工業地帯のように神戸市および大阪市を含めた定義とされる場合があり、この場合は広義の「阪神」に当たる。最も狭い定義では阪神南県民センターの管轄区域である西宮・尼崎・芦屋の3市のみを指し、やや広く取る場合は阪神北県民局管内でも宝塚市・伊丹市・川西市を含めて三田市と猪名川町を除外する場合がある[2]。なお、気象庁が発表する気象情報の二次細区分域では神戸市全域も含めた8市1町が「阪神」地域とされている[3]。
兵庫県の県庁所在地である神戸市を省略した「神」でなく大阪市を省略した「阪」が先に来る理由は、一般に「京都に近い順」だからとされている。「阪神」の順序が確立されたのは明治中期と見られ、阪神電気鉄道が1899年(明治32年)に「摂津電気鉄道株式会社」として設立される以前には社名を「神阪電気鉄道」とする案が存在していた[4]。
1929年(昭和4年)に武庫郡西郷町・西灘村・六甲村が、1950年(昭和25年)に御影町・住吉村・魚崎町・本庄村・本山村がそれぞれ神戸市へ編入されるまではこれらの地域も「阪神間」に含まれていたが[5]、現在は神戸市灘区および東灘区となっているため、現在の「阪神間」には含めないのが一般的である。同様に、現在は大阪市西淀川区となっている旧西成郡稗島町・福村・千船町・川北村など阪神本線の沿線一帯も大阪市への編入までは「阪神間」に含まれる場合があった[6]。
阪神間と重複ないし関係する地域区分には以下のようなものがある。
1994年(平成6年)の公職選挙法改正により小選挙区比例代表並立制が導入されて以降の選挙区の変遷は下記の通りである。2017年(平成29年)に一票の格差是正のため小選挙区の区割り変更が実施され、第48回総選挙執行分から以下の区割りが適用されている。
兵庫県議会の選挙区と定数は以下の通りである。川西市と川辺郡(猪名川町)が合同で1選挙区とされている以外は、1市単独で1選挙区となっている。
選挙区 | 定数 |
---|---|
尼崎市 | 7 |
西宮市 | 7 |
芦屋市 | 1 |
伊丹市 | 3 |
宝塚市 | 3 |
川西市・川辺郡 | 3 |
三田市 | 2 |
カッコ内は定数。
ここでは阪神南県民センター・阪神北県民局管内の7市1町に関係するものを挙げる。ナンバープレートは全域で「神戸」ナンバーが交付される。
各路線の鉄道駅については個別の路線記事を参照のこと。
私立中学校・高等学校に関しては全国有数の密集地域となっている。県立高等学校の学区は長らく尼崎市・西宮市・宝塚市・芦屋市がそれぞれ1市単独、伊丹市・川西市・猪名川町が伊丹学区を形成し、三田市が篠山市、丹波市とともに丹有学区に含まれていた。尼崎市、西宮市、宝塚市は1953年(昭和28年)、伊丹市、川西市、猪名川町は1970年(昭和35年)より公立高校入試において総合選抜を実施した。(2010年(平成22年)までに全廃。)また、芦屋市は学区内の人口が極端に少なく小学区制だった。(2005年(平成17年)に神戸第一学区に統合され神戸第一・芦屋学区となる。)2015年(平成27年)度、学区再編が行われ、芦屋市のみ神戸市と同じ第1学区となる他は第2学区(旧丹有学区の丹波篠山市・丹波市も含む)に統合された。
阪神間には国公立大学は設置されておらず、以下はいずれも私立大学である。
全市町の公立図書館が阪神地区公共図書館協議会を構成しており、阪神南県民センター・阪神北県民局管内の居住者を対象に相互利用を実施している。
放送は近畿広域圏に準じるが、全域で県域放送のサンテレビが視聴可能である。また、ほとんどの区域では大阪府の府域放送であるテレビ大阪が視聴可能であるが、三田市や猪名川町の北部ではケーブルテレビに加入しないと視聴が困難な区域がある。
阪神間を地盤とするローカル紙は存在しない。兵庫県の県域紙である神戸新聞は県内の他地域に比べて阪神間ではややシェアが低く、2015年(平成27年)1月時点の集計では西宮・芦屋・川西で朝日新聞、尼崎・伊丹・宝塚・三田で読売新聞が1位となっている(猪名川町は合売のため全国紙のデータ無し)[9]。
取材網では神戸新聞が2総局3支局を設置しているが、朝日新聞もエリア内に5支局(阪神と三田が統括支局相当)を設置している。朝日新聞阪神支局は1987年(昭和62年)の赤報隊事件により記者が殉職したことで知られる。総局・統括支局の多くは西宮市に「阪神」の名称で置かれているが、毎日新聞と時事通信は尼崎市に阪神支局を設置している。
通信部は省略。
共同通信社はエリア内に支局が無く、神戸支局(大阪支社管内)西宮通信部がエリア内の取材を担当している。日本経済新聞社では神戸支社(大阪本社管内)が取材を担当している。
HONEY FM以外の4局はラジネットひょうごに加盟している。
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