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根岸ステークス(ねぎしステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。
競走名の「根岸」は横浜市中区の地名で、江戸時代末期に日本初の近代競馬場である「根岸競馬場(横浜競馬場)」が設置され、「エンペラーズカップ(のちの帝室御賞典、現・天皇賞)」や「横浜農林省賞典四歳呼馬(現・皐月賞)」などの大レースを含め、1942年まで競馬が行われた[5][6]。跡地は根岸森林公園・根岸競馬記念公苑として整備されている[6]。
2024年現在、JRAが施行するダート重賞では3番目に長い歴史をもつ競走で、1987年に4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走として創設された[6]。
創設当初は11月に東京競馬場・ダート1400mで行われていたが、1990年にはダート1200mに短縮[6]。1994年から2000年は「東京中日スポーツ杯」の名称が付けられていた[7]。その後2001年にダート重賞路線の整備が行われた際、施行時期を1月下旬 - 2月上旬に変更のうえ距離も再びダート1400mへ変更[6]。これにより「フェブラリーステークス」の前哨戦として位置付けられ[6]、2014年からは本競走の1着馬にフェブラリーステークスの優先出走権が付与されるようになった[6]。
外国産馬は1990年から、地方競馬所属馬は1996年からそれぞれ出走可能になった[7]ほか、2005年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[8][9]。
出走資格:サラ系4歳以上
負担重量:別定
2024年の1着賞金は4000万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着600万円、5着400万円[2][3]。
距離はすべてダートコース。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1987年11月8日 | 東京 | 1400m | グレースシラオキ | 牝3 | 1:23.4 | 蛯沢誠治 | 清水美波 | 平野井昌弘 |
第2回 | 1988年11月6日 | 東京 | 1400m | ウィニングスマイル | 牡5 | 1:24.4 | 田村正光 | 矢野照正 | 白井フサ |
第3回 | 1989年11月5日 | 東京 | 1400m | ダイナレター | 牡5 | 1:23.8 | 杉浦宏昭 | 二本柳俊夫 | (有)社台レースホース |
第4回 | 1990年11月3日 | 東京 | 1200m | エーコートランス | 牡6 | 1:10.0 | 大崎昭一 | 安田伊佐夫 | 池内賢市 |
第5回 | 1991年11月2日 | 東京 | 1200m | トモエリージェント | 牡3 | 1:11.0 | 根本康広 | 橋本輝雄 | 岡本利彦 |
第6回 | 1992年11月7日 | 東京 | 1200m | ハッピィーギネス | 牡6 | 1:10.0 | 柴田善臣 | 西塚安夫 | 佐野順子 |
第7回 | 1993年11月6日 | 東京 | 1200m | プロストライン | 牡4 | 1:12.3 | 岡部幸雄 | 松山康久 | (有)社台レースホース |
第8回 | 1994年11月5日 | 東京 | 1200m | フジノマッケンオー | 牡3 | 1:10.9 | 岡部幸雄 | 中村好夫 | 中村寛俊 |
第9回 | 1995年11月4日 | 東京 | 1200m | ヤングエブロス | 牝3 | 1:10.9 | 橋本広喜 | 柳田次男 | 梶原重雄 |
第10回 | 1996年11月2日 | 東京 | 1200m | ストーンステッパー | 牡3 | 1:10.6 | 熊沢重文 | 目野哲也 | 小川勲 |
第11回 | 1997年11月9日 | 東京 | 1200m | ワシントンカラー | 牡3 | 1:11.2 | 柴田善臣 | 松山康久 | (株)テンジン |
第12回 | 1998年11月15日 | 東京 | 1200m | ワシントンカラー | 牡4 | 1:10.5 | 柴田善臣 | 松山康久 | (株)テンジン |
第13回 | 1999年11月14日 | 東京 | 1200m | セレクトグリーン | 牡4 | 1:09.2 | 田中勝春 | 音無秀孝 | (株)グリーンファーム |
第14回 | 2000年11月12日 | 東京 | 1200m | ブロードアピール | 牝6 | 1:10.1 | 武幸四郎 | 松田国英 | 金子真人 |
第15回 | 2001年1月29日 | 東京 | 1400m | ノボトゥルー | 牡5 | 1:22.1 | O.ペリエ | 森秀行 | (有)池ばた |
第16回 | 2002年1月26日 | 東京 | 1400m | サウスヴィグラス | 牡6 | 1:22.8 | 柴田善臣 | 高橋祥泰 | 南波壽 |
第17回 | 2003年2月1日 | 中山 | 1200m | サウスヴィグラス | 牡7 | 1:10.4 | 柴田善臣 | 高橋祥泰 | 南波壽 |
第18回 | 2004年1月31日 | 東京 | 1400m | シャドウスケイプ | 牡5 | 1:24.0 | 江田照男 | 森秀行 | 飯塚知一 |
第19回 | 2005年1月29日 | 東京 | 1400m | メイショウボーラー | 牡4 | 1:23.0 | 福永祐一 | 白井寿昭 | 松本好雄 |
第20回 | 2006年1月29日 | 東京 | 1400m | リミットレスビッド | 牡7 | 1:23.7 | 内田博幸 | 加用正 | (有)社台レースホース |
第21回 | 2007年1月28日 | 東京 | 1400m | ビッググラス | 牡6 | 1:23.5 | 村田一誠 | 中尾秀正 | 坪野谷和平 |
第22回 | 2008年2月4日 | 東京 | 1400m | ワイルドワンダー | 牡6 | 1:22.7 | 岩田康誠 | 久保田貴士 | 草間庸文 |
第23回 | 2009年2月1日 | 東京 | 1400m | フェラーリピサ | 牡5 | 1:22.1 | 岩田康誠 | 白井寿昭 | 市川義美 |
第24回 | 2010年1月31日 | 東京 | 1400m | グロリアスノア | 牡4 | 1:23.7 | 小林慎一郎 | 矢作芳人 | 高野葉子 |
第25回 | 2011年1月30日 | 東京 | 1400m | セイクリムズン | 牡5 | 1:23.0 | 幸英明 | 服部利之 | 金田成基 |
第26回 | 2012年1月29日 | 東京 | 1400m | シルクフォーチュン | 牡6 | 1:23.5 | 藤岡康太 | 藤沢則雄 | (有)シルク |
第27回 | 2013年1月27日 | 東京 | 1400m | メイショウマシュウ | 牡5 | 1:23.7 | 藤岡佑介 | 沖芳夫 | 松本好雄 |
第28回 | 2014年2月2日 | 東京 | 1400m | ゴールスキー | 牡7 | 1:23.4 | F.ベリー | 池江泰寿 | (有)社台レースホース |
第29回 | 2015年2月1日 | 東京 | 1400m | エアハリファ | 牡6 | 1:23.4 | 三浦皇成 | 角居勝彦 | (株)ラッキーフィールド |
第30回 | 2016年1月31日 | 東京 | 1400m | モーニン | 牡4 | 1:22.0 | 戸崎圭太 | 石坂正 | 馬場幸夫 |
第31回 | 2017年1月29日 | 東京 | 1400m | カフジテイク | 牡5 | 1:23.0 | 福永祐一 | 湯窪幸雄 | 加藤守 |
第32回 | 2018年1月28日 | 東京 | 1400m | ノンコノユメ | せん6 | 1:21.5 | 内田博幸 | 加藤征弘 | 山田和正 |
第33回 | 2019年1月27日 | 東京 | 1400m | コパノキッキング | せん4 | 1:23.5 | O.マーフィー | 村山明 | 小林祥晃 |
第34回 | 2020年2月2日 | 東京 | 1400m | モズアスコット | 牡6 | 1:22.7 | C.ルメール | 矢作芳人 | (株)キャピタル・システム |
第35回 | 2021年1月31日 | 東京 | 1400m | レッドルゼル | 牡5 | 1:22.3 | 川田将雅 | 安田隆行 | 東京ホースレーシング |
第36回 | 2022年1月30日 | 東京 | 1400m | テイエムサウスダン | 牡5 | 1:23.1 | 岩田康誠 | 飯田雄三 | 竹園正継 |
第37回 | 2023年1月29日 | 東京 | 1400m | レモンポップ | 牡5 | 1:22.5 | 戸崎圭太 | 田中博康 | ゴドルフィン |
第38回 | 2024年1月28日 | 東京 | 1400m | エンペラーワケア | 牡4 | 1:24.1 | 川田将雅 | 杉山晴紀 | 草間庸文 |
重賞競走が創設される以前に、同名の特別競走が行われている。
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