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瀬戸内海西部に位置する海域 ウィキペディアから
下記、瀬戸内法の範囲によると、安芸灘は面積 744 km2 、平均水深 39.9m、容積 297 億m3。[1]
芸予諸島なども含めた沿岸部は、現在の瀬戸内海でも比較的に自然の海岸が多く残されている[4][7]。そのため、干潟[注釈 4]やアマモの藻場[注釈 5]も残存している[4]。藻場の面積は現在の瀬戸内海でも特筆すべきであり、伊予灘からの流入水と共に一帯の水質の浄化(透明度の向上)に貢献している[8]。その一方で、干潟は比較的に少ないとされている[9]。
これらの恩恵を受ける生物も多く[8]、カタクチイワシやシラスなどの水産資源に富み[4]、タイ、サワラなどを漁獲する延縄漁が知られる。牡蠣の養殖も盛んである[4]。呉市の「アビ渡来群遊海面」[10]や、備後灘ではあるが隣接する竹原市・阿波島の「スナメリクジラ廻游海面」[11]は天然記念物に指定されており[9]、同じく竹原市の吉名町[9]や(やはり備後灘に該当するが隣接する)賀茂川の河口の「ハチの干潟」はカブトガニなどの多様な生物にとって重要な生息地になっている[12]。
しかし、スナメリは20世紀の下旬に安芸灘から播磨灘の範囲で著しく減少したとされており[13]、上記の阿波島でも見られる機会は非常に少なくなったとされている[14]。また、イカナゴ[14]・エビ・貝類・ナマコ[9]など漁獲量の減少が長期的にみられるなどの問題点も点在する[4][8][15]。
一方で、伊予灘との境界に位置する防予諸島には現在でもスナメリの生息や世界最大級のニホンアワサンゴの群生地が存在するなどエコツーリズムに適した自然環境が残されており、スナメリウォッチングやバードウォッチングなども試験的に行われている[16]。また、倉橋島の周辺などではカンムリウミスズメ[17]やニホンウナギなどの貴重種も確認されている[18][19]。
本州と九州や四国を結ぶ航路が幾つも重なり、また関門海峡を経由し東アジア諸国と結ぶ国際航路でもあり、瀬戸内海でもとりわけ船舶通航量の多い海域である。
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