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アメリカのスミソニアン博物館に所蔵されているダイヤモンド ウィキペディアから
ホープダイヤモンド(Hope Diamond)は、現在スミソニアン博物館のひとつである国立自然史博物館に所蔵されている45.52カラットのブルー・ダイヤモンド[1]。
この記事で示されている出典について、該当する記述が具体的にその文献の何ページあるいはどの章節にあるのか、特定が求められています。 |
ペンダントから取り外されたホープダイヤモンド | |
質量 | 45.52 カラット (9.1 g) |
---|---|
色 | ファンシー・ダーク・グレーイッシュ・ブルー |
タイプ | IIb |
カット | アンティーク・クッション |
発掘国 |
インド共和国 アーンドラ・プラデーシュ州? |
発掘鉱山 | コラール鉱山? |
発見日 |
不明 現在の形で登場する最古の文献はイギリスの宝石商ダニエル・エリアーソンが所有していたという1812年9月の記録。 |
カット者 |
不明 フレンチ・ブルーからの切り出しは1791年以降 その後1949-1958年の間のいずれかに、ハリー・ウィンストンの手によりわずかに削られる。 |
初期所有者 |
不明 ただしその後の来歴には数多くの名が記されている 一例を挙げるとフランスの宝石商ジャン=バティスト・タヴェルニエ、フランス国王ルイ16世、名の由来となったイギリスの銀行家ヘンリー・ホープ等など。 |
現所有者 | アメリカ合衆国 国立自然史博物館 (アメリカ) |
推定価格 | 2-2.5億ドル |
クラリティはVS1。
青い色の原因は、不純物として含まれるホウ素が原因であることが解析の結果判明したが、ダイヤモンドが生成される地下深くでは、ホウ素はほとんど存在しないとされている。このため、「なぜダイヤモンドの生成時にホウ素が含まれたのか?」についても謎となっている。[2]
いわゆる「持ち主を次々と破滅させながら、人手を転々としていく『呪いの宝石』」として有名であるが、その伝説は大幅に脚色されている(後述)。
現在では、ホープダイヤはその周りに16個、鎖に45個のダイヤをはめ込んだ白金製のペンダントの中央を飾っている。
以下は確実な史料に基づく内容である。
いわゆる「呪い」の伝説では、上記以外に次のような歴史が語られている。
これらの人物のうち、フランス王室の3人、ランバル公妃、オスマン帝国のスルタン、窃盗団以外の大部分が実在したという確実な根拠がない。
「呪い」の話は、1909年にロンドン・タイムズの6月25日号において、パリの通信員が「悲惨な最期を遂げた」とする架空の所有者を多数含んだ記事を寄せたのが最初であるとされる。
さらにこれらの伝説を拡大する役割を果たしたのが、フランシス・ホープと離婚したメイ・ヨーヘだった。彼女は離婚後の愛人と別離し、ダイヤを愛人に奪われたと主張したり、自分の不運がダイヤのせいだと決めつけた。しかし後に、その愛人と再びよりを戻して結婚、再度離婚した。2度目の離婚後、メイは「ダイヤモンドの謎」という15章からなる本を他の執筆者の助けを借りて書き上げ、その中にさらに架空の登場人物を加えたのである。ついには彼女は自分の書いた本をベースにした映画を作らせ、それにフランシス・ホープ夫人役で主演し、ここでも話の誇張と人物の追加をしている。メイは映画の宣伝と自分のイメージアップのためにホープダイヤの模造品を身につけていた。
また、マクリーンはエカチェリーナ2世などの所有者を加えて話を脚色していたという。あのマリーアントワネットも付けたとされる。
世界中を旅した宝石だけあって、その大きさは徐々に縮小している。具体的にいうと以下のとおり。
ハリー・ウィンストンはまったく呪いを信じず、ジョークのネタにしていた。以下の逸話が残っている。
ウィンストン夫妻は共に遠出をすることになるが、当初の予定が狂い、妻のみが別の旅客機に移動した。妻がキャンセルした席、つまりウィンストンの隣の座席に代わりに乗ってきた男は、安心したように隣のウィンストンに話しかけてきた。
ウィンストンは笑って「それはそれは」と答え、ホープが入ったトランクを撫でたのみだったが、飛行が終わり席を立つ際、名前を明かし相手を大変驚かせたという。
上記のとおりルイ14世がカットさせた前後で大きさが約半分になった為、「本当はもう1個あるのではないか」と噂されている。また、多くの「呪い」の話が脚色や想像上のものである。
ジェームズ・キャメロン監督による映画「タイタニック」で登場する「碧洋のハート」は「ホープダイヤよりも高価なダイヤ」として登場している。
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