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ニューヨーク市地下鉄A系統

ニューヨーク市地下鉄の運転系統 ウィキペディアから

ニューヨーク市地下鉄A系統
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ニューヨーク市地下鉄A系統(ニューヨークしちかてつAけいとう)は、マンハッタンインウッド-207丁目駅と、クイーンズオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅、及びロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅を結ぶ、ニューヨーク市地下鉄Bディビジョンに属する運行系統の一つ。ラインカラーはビビッドブルー。系統名は8番街線急行 (Eighth Avenue Express) である。

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概要

1932年に運行を開始した系統で、マンハッタンの西側を南北に縦断し、ブルックリンを横断した後クイーンズにいたる。インウッド-207丁目駅からハイ・ストリート駅まではIND8番街線ジェイ・ストリート-メトロテック駅からオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅まではINDフルトン・ストリート線を、アケダクト競馬場駅からファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅とロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅へはINDロッカウェイ線を経由する。

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正縮尺で描いたA系統の路線図。

歴史

要約
視点

1932年9月10日、市営の独立地下鉄網 (IND) 最初の路線としてIND8番街線が開業した際に、AA系統と共に登場した。運行区間はA系統が207丁目駅(現在のインウッド-207丁目駅)~チェンバーズ・ストリート駅、AA系統が168丁目駅~ハドソン・ターミナル駅(現在のワールド・トレード・センター駅)間であった。A系統は当初から168丁目駅から両系統の分岐するキャナル・ストリート駅までの区間で急行運転を行っており、線路もそれを見越して複々線で建設されていた。

1933年2月1日にクランベリー・ストリート・トンネルが開通すると、A系統の運行区間はイースト川を越えてジェイ・ストリート-ボロー・ホール駅(現在のジェイ・ストリート-メトロテック駅)まで延長されブルックリンへと乗り入れた。さらに1933年3月20日にはブルックリン線(現在のINDカルバー線)の開業に伴いバーゲン・ストリート駅まで、同年10月7日には更なる延伸によりチャーチ・アベニュー駅まで運行区間が延長された。しかし1936年4月9日にINDフルトン・ストリート線が開業すると同線ロッカウェイ・アベニュー駅まで乗り入れることとなり、同時にブルックリン線への乗り入れは廃止された。

それ以降も路線網の拡大にあわせ運行区間は東へと延長され続け、1946年にはユークリッド・アベニュー駅、1956年にはオゾン・パーク・レファーツ・ブールバード駅、1958年にはファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅に乗り入れ、現在の全運行区間が開業した。最終的に現在の運行体系が確立されたのは1999年である。

年表

  • 1932年9月10日 8番街線207丁目駅~チェンバーズ・ストリート駅間開業にあわせ運行開始。
  • 1933年2月1日  チェンバーズ・ストリート駅からフルトン・ストリート線ジェイ・ストリート-ボロー・ホール駅まで延長。
    • 3月20日 ブルックリン線開業に合わせ同線バーゲン・ストリート駅まで延長。
    • 10月7日 同線の延伸に合わせチャーチ・アベニュー駅まで延長。
  • 1936年4月9日 フルトン・ストリート線の開業に合わせジェイ・ストリート-ボロー・ホール駅から同線ロッカウェイ・アベニュー駅まで延長。ジェイ・ストリート-ボロー・ホール駅~チャーチ・アベニュー駅間の運行は廃止される。
  • 1946年12月30日 同線の延伸に合わせブロードウェイ-イースト・ニューヨーク駅(現在のブロードウェイ・ジャンクション駅)まで延長。
  • 1948年11月28日 同線の延伸に合わせユークリッド・アベニュー駅まで延長。
  • 1949年10月29日 ラッシュ時に限り急行運転をブロードウェイ-イースト・ニューヨーク駅まで延長。同時に各駅停車としてE系統が運行開始。
  • 1956年4月29日 同線の延伸に合わせ深夜を除く平日に限りオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅まで延長。
    • 6月28日 ロッカウェイ線の開業に合わせロッカウェイ・ブールバード駅~ロッカウェイ・パーク駅(現在のロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅)・ウェーブクレスト駅(現在のビーチ25丁目駅)まで延長。
  • 1957年1月27日 日中のロッカウェイ線への乗り入れを廃止。代替としてユークリッド・アベニュー駅~ウェーブクレスト駅間のシャトル便の運行を開始。
  • 1958年1月16日 同線の延伸に合わせファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅まで延長。
    • 9月8日 日中の全電車がオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅行きとなり、代替としてロッカウェイ方面へはユークリッド・アベニュー駅からロッカウェイ線の両終点までのシャトル運行が開始される。
  • 1959年9月(日付不明) ブルックリンにおいて終日各駅停車となり、入れ替わりでE系統が急行運転を開始する。
  • 1963年(日付不明) E系統がロッカウェイ線への乗り入れを開始したのに合わせ、当系統はユークリッド・アベニュー駅、またはオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅への各駅停車となる。
  • 1967年7月9日 当系統が平日日中と夕方、週末に限りロッカウェイ線への乗り入れを再開。
  • 1972年(日付不明) 平日のラッシュ時にもロッカウェイ線への乗り入れを再開する。
  • 1974年1月6日 フルトン・ストリート線内での急行運転を再開。入れ替わりでE系統が各駅停車に戻る。
  • 1990年(日付不明) 深夜の運行をオゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅行きからファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅行きに変更。代替としてユークリッド・アベニュー駅~オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅間のシャトル便を運行開始する。
  • 1999年(日付不明) 夕方と週末にフルトン・ストリート線での急行運転を開始する。
  • 2005年1月23日 チェンバーズ・ストリート駅の信号機器室で火災が発生、当系統とC系統が運転見合わせとなる。当初は復旧に数年かかると見込まれていたが、予備機材への交換で同年4月21日に通常運転を再開した。
  • 2012年10月 ハリケーン・サンディによりロッカウェイ線が大きな被害を受け、ロッカウェイ方面への電車はハワードビーチ-JFK空港駅で折り返しとなる。ロッカウェイ線内では臨時にH系統をロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅~ビーチ90丁目駅間で運行。
  • 2013年5月30日 ロッカウェイ線内での通常運転を再開。
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運行形態

要約
視点

24時間運転を実施しており、日中はインウッド-207丁目駅~オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅間と、インウッド-207丁目駅~ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅間の2つの系統が運行されている。時刻表上はインウッド-207丁目駅行きが北行 (Northbound)、ロッカウェイ方面の電車が南行 (Southbound) と案内されている。ロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目駅発着の電車は平日の朝ラッシュ時の北行、夕ラッシュ時の南行のみ運行されている。北行、南行ともに路線の端から端まで通しでの運転が基本ではあるが、例外として南行のロッカウェイ・パーク-ビーチ116丁目行は168丁目駅始発であり、また深夜と早朝にのみユークリッド・アベニュー駅~オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅間の区間便が存在する。

また系統名の通り168丁目駅からユークリッド・アベニュー駅の間で急行運転を行っており、それ以外の区間では各駅に停車する。急行運転区間には各駅停車のC系統が運行されており、通過駅へ向かう場合はこちらに乗り換えることになる。ほかにも50丁目駅~キャナル・ストリート駅間ではE系統、145丁目駅~59丁目-コロンバス・サークル駅間では平日に限りB系統が各駅に停車するのでこれらも利用可能である。深夜にはC系統を運休し当系統が各駅に停車する措置をとっているが、145丁目駅~59丁目-コロンバス・サークル駅間ではD系統が急行運転を終日行うため乗り間違いに注意が必要である。

2014年2月現在のMTA公式の時刻表では、インウッド-207丁目駅からロッカウェイ・ブールバード駅までは日中8~10分間隔、平日の朝夕のラッシュ時には6~9分間隔で運行されている。ロッカウェイ・ブールバード駅ではオゾン・パーク方面の電車とロッカウェイ方面の電車が分岐するため、同駅より東、及び南の区間では運行間隔が大きく開いている。深夜は平日、土休日ともファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅発着の電車のみが20分間隔で運行され、ロッカウェイ・ブールバード駅~オゾン・パーク-レファーツ・ブールバード駅間はユークリッド・アベニュー駅始終のシャトル列車のみの運行となる。

駅一覧

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注釈

  1. 南行ロッカウェイ・パーク駅行きはダイクマン・ストリート駅始発
  2. 南行ロッカウェイ・パーク駅行きは全てダイクマン・ストリート駅または168丁目駅始発

関連項目

外部リンク

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