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アメリカの鉄道駅 ウィキペディアから
ペンシルベニア駅(Pennsylvania Station、略称:Penn Station)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州のニューヨーク市マンハッタン区チェルシーにある鉄道駅。「ペン・ステーション」の愛称で呼ばれる。同市のグランド・セントラル駅と並ぶ大規模な駅である。
ニューヨーク・ペン駅 New York Penn Station | |
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アムトラック駅 MTAロングアイランド鉄道ターミナル駅 ニュージャージー・トランジットターミナル駅 MTAニューヨーク市地下鉄駅(隣接駅) MTAニューヨーク市バスターミナル駅 都市間バスターミナル駅 | |
7番街にある入り口。背後の建物はマディソンスクエアガーデンとペン・プラザ。 | |
所在地 |
7th & 8th Avenues, between 31st & 33rd Streets New York, NY 10001 |
座標 | 北緯40度45分02秒 西経73度59分38秒 |
所有者 | Amtrak |
ホーム数 | 11 アイランド・プラットフォーム(全て地下に存在) |
線路数 | 21 |
建築物 | |
アクセシビリティ | 対応 |
その他 | |
駅コード |
Amtrak: NYP IATA: ZYP |
運賃区画 |
City Terminal Zone (LIRR) Zone 1 (New Jersey Transit) |
歴史 | |
開業 | 1910年 |
改築 | 1964年 |
利用状況 | |
乗客数 (2012) | 79,616 平日平均[1]人 (NJT) |
乗客数 (FY2015) | 1018万9千人 年間[2]人 1.65% (Amtrak) |
乗客数 (2010) | 231,140 平日平均[3]人 (LIRR) |
ペンシルベニア駅は、チェルシーの北部でミッドタウン・ウエストの中央、7-8番街と31-32丁目に囲まれた街区に位置している。駅舎はマディソン・スクエア・ガーデンと共有の建物を使っている。1日あたり、およそ600本もの列車が発着している。駅の主要施設は地下にあり、プラットフォームは隣のジェームズ・ファーレー郵便局の地下まで伸びている。郵便局からハドソン川の間の区画には、MTAのウェストサイド車両基地があり、周辺では大規模なハドソン・ヤード再開発が進行中である。駅の周辺にはブロードウェイやデパートのメイシーズ、マンハッタン・モールなどもある。
アメリカ最大の鉄道会社であったペンシルバニア鉄道のターミナル駅はハドソン川の西岸にあり、マンハッタンからはフェリーで連絡していた。同社にとってマンハッタン乗り入れは長年の悲願であった。ハドソン川を渡る鉄道橋は建設できず、河底トンネルは蒸気機関車を通すには適しないため、ハドソン川を渡る方法がない状態であったが、トンネル内を電化して電気機関車が蒸気機関車を牽引することによりマンハッタンに鉄道を引く目途がたつようになった。1902年、ニューヨーク市当局から建設許可を受け用地の買収を開始、当時テンダーロイン地区と呼ばれた歓楽街の2街区が丸ごと更地になった。1904年には川の下を横断するトンネルと駅舎の建設が始まった。乗り場は地下にあるため大量の土砂が掘削された。建築事務所マッキム・ミード・アンド・ホワイトによって設計された駅舎は古代ギリシアの神殿のように列柱の並ぶ荘厳なボザール様式(歴史主義建築)の建築物であった。駅は1910年に完成・開業した。(初代駅舎を参照)
第二次世界大戦後、ハイウェイや航空路線の広がりに伴い、鉄道の利用者は急激に減少した。ペンシルバニア鉄道も赤字経営となり鉄道以外の収益を増やす必要に迫られ、マンハッタンの一等地にあるペン駅舎を建て替えることになった。反対運動が起こったが1963年に解体は実行された。しかし歴史的建築保存運動が高揚するきっかけになり、その後のグランド・セントラル駅保存などにつながった。新駅舎は不動産ディベロッパーとの共同プロジェクトでマディソン・スクエア・ガーデンと共有の建物になった。切符売り場やインフォメーションセンター、待合室なども現代的に改装されたが地下のプラットフォームだけは創建当時のたたずまいを残している。
既存ペンシルバニア駅の西側に隣接したジェームズ・ファーレー郵便局(James A. Farley Building) は8番街と9番街の間かつ31丁目と33丁目の間にあり、初代駅舎同様にマッキム・ミード・アンド・ホワイト設計によるボザール様式の大規模な建物でニューヨークの中央郵便局として親しまれてきた。これを駅の入り口に転用し、かつてのような壮麗な駅舎を取り戻すというアイデアは1990年代初期から存在していたが、資金調達等の問題からなかなか具現化されなかった。2010年から具体的な計画がスタートし、2017年6月に工事が始まり2021年1月1日に開業した。建物中央部にはガラス張りの大きな吹き抜けが設けられている。計画を強く後押しした上院議員パトリック・モイニハンの名を冠しモイニハン・トレイン・ホール(Moynihan Train Hall)と命名された。
アムトラック(Amtrak)の列車は長距離列車でいずれも列車ごとに名前が付いているので、本項でも列車ごとに羅列する。
ペンステーションの前後を始めとしてニューヨーク近郊のほとんどの区間は複々線になっており、このような区間ではアムトラックの列車は主要駅だけに停車し、小さな駅はメトロノース鉄道(Metro North Railroad)やニュージャージー・トランジット(New Jersey Transit, NJT)のような通勤・近郊鉄道が停車することで長距離移動客と近距離移動客の分離を図っている。
アムトラックの列車は基本的に定員制(乗車車両のみを指定される方式で席は自由)で、リクライニングシート採用の車両、前述のようなダイヤ構成と通勤鉄道に比べて速くて快適だが、同じ駅同士を移動する場合は通勤鉄道に比べて料金は高い。また、同じアムトラックでも列車によって料金が異なる。
マンハッタンから東に進み、コネチカット州やマサチューセッツ州方面へ向かう列車。並走する通勤鉄道はメトロノース鉄道のニューヘイブン線(New Haven Line)でニューロシェル付近で合流する。
マンハッタンから西に進みニュージャージー州、ペンシルベニア州、ワシントンD.C.方面へ向かう列車。並走する通勤鉄道はニュージャージー・トランジットのNJTノース・イースト・コリドー線。
ハドソン川に沿って北上し、ニューヨーク州の州都オールバニなどを経由する列車。並走する通勤鉄道はメトロノース鉄道のハドソン線でリバーデイル付近で合流し、ポキプシーまで同じ線路を走る。
もともと、この方面に行く列車はニューヨーク・セントラル鉄道(New York Central Railroad)の列車であり、ペンシルバニア鉄道のターミナルである当駅ではなく、ニューヨーク・セントラル鉄道のターミナルであるグランド・セントラル駅に発着していた。1960年末に両社が合併しペン・セントラル鉄道になり、さらにはアムトラックになってからも、ターミナル駅が分けられており両駅の移動には手間がかかっていた。これを解消するために貨物線を流用・再整備したエンパイア・コネクション(Empire Connection)と呼ばれる短絡線が建設され、1991年4月7日よりNY州北部へ行く列車も当駅発着に統一された。
地下道などを通じて下記の路線に乗り換えが可能である。
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