ワールド・トレード・センター駅 (パストレイン)

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ワールド・トレード・センター駅 (ワールドトレードセンターえき、World Trade Center Station) は、ニューヨーク市ロウアー・マンハッタンワールド・トレード・センター内にあるパストレインターミナルである。

概要 ワールド・トレード・センター駅World Trade Center Station, 所在地 ...
ワールド・トレード・センター駅
World Trade Center Station
所在地 World Trade Center
New York City, NY, USA
座標 北緯40.711787度 西経74.010525度 / 40.711787; -74.010525
所有者 ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社
路線
ホーム数 島式ホーム 3面
線路数 6
接続 ニューヨーク市地下鉄:
WTCコートランド駅
パーク・プレイス駅
チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター駅
コートランド・ストリート駅
NYCT Bus: M5
建築物
アクセシビリティ 対応
歴史
開業 1903年(ハドソン・ターミナル)、2015年 (WTC transportation hub)
改築 1971年、2003年(仮設駅)
電化 600V (DC) 第三軌条方式
利用状況
乗客数 (2006年)1210万人 9%
サービス
前の駅   パストレイン   次の駅
    Regular service    
NWK–WTC 始点/終点
    Weekdays only    
HOB–WTC 始点/終点
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元々はハドソン・ターミナル英語版 として1909年7月19日に開業したが、旧ワールド・トレード・センターPATH駅が1971年に開業し、ハドソン・ターミナルは解体された。旧ワールド・トレード・センター駅は2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件によって機能不全となり、仮設PATH駅が2003年に再開業した。この駅はニューアーク-ワールド・トレード・センター線およびホーボーケン-ワールド・トレード・センター線のターミナル駅としてサービスを提供している。2016年3月3日、大幅な再建工事を経て、新駅舎がワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ (World Trade Center Transportation Hub) として開業した[1][2]

駅案内図

要約
視点
G 地上階 ビージー・ストリート、ウェスト、ブロードウェイ、グリニッジ・ストリートセプテンバー11メモリアル&ミュージアム
B1
上層コンコース[3]
相対式ホーム、右側ドアが開く バリアフリー・アクセス
ブロードウェイ線北行 フォレスト・ヒルズ-71番街駅行き (シティ・ホール駅)
ディトマース・ブールバード駅行き (シティ・ホール駅)
ブロードウェイ線南行 ベイ・リッジ-95丁目駅行き (レクター・ストリート駅)
平日:ホワイトホール・ストリート-サウス・フェリー駅行き (レクター・ストリート駅)
深夜帯:コニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅行き (レクター・ストリート駅)
相対式ホーム、右側ドアが開く バリアフリー・アクセス
バルコニー ウェストフィールド・ワールド・トレード・センター
下層コンコースのエレベーター、エスカレーター、階段
西コンコース・バルコニー 店舗、ブルックフィールド・プレイスへの連絡通路
相対式ホーム、右側ドアが開く バリアフリー・アクセス
7番街線北行 ヴァン・コートラント・パーク-242丁目駅行き (チェンバーズ・ストリート駅)
7番街線南行 サウス・フェリー駅行き (レクター・ストリート駅)
相対式ホーム、右側ドアが開く バリアフリー・アクセス
B2
下層コンコース
[3]
地下鉄間連絡通路  系統の列車 (チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター駅)
 系統の列車 (フルトン・センター経由)
地下鉄連絡通路 メトロカード券売機、ブロードウェイ線ホームへの連絡通路
ウェストフィールド・ワールド・トレード・センター 店舗、ブース
地下鉄連絡通路 メトロカード券売機、7番街線ホームへの連絡通路
B3
メザニン
[3]
パストレイン改札口 パストレイン用券売機
西コンコース 店舗、ブルックフィールド・プレイスへの連絡通路
B4
パストレインのホーム
[3]
1番線   HOB–WTC ラッシュ時:ホーボーケン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
島式ホーム (ホームA) バリアフリー・アクセス
2番線[注釈 1]   HOB–WTC ホーボーケン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
3番線[注釈 2]   HOB–WTC ホーボーケン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
島式ホーム (ホームB) バリアフリー・アクセス
4番線[注釈 3]   NWK–WTC ニューアーク・ペン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
島式ホーム (ホームC) バリアフリー・アクセス
5番線[注釈 4]   NWK–WTC ニューアーク・ペン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
単式ホーム (ホームD) バリアフリー・アクセス

2003年11月に開業した当時は仮設駅であった。ワールド・トレード・センター・サイト英語版の再開発のため、駅のエントランスや仮設駅自体の大きさや配置は幾度となく変化してきている。一番新しいエントランスはヴィージー・ストリート (Vesey Street) 上のグリニッジ・ストリートに面し7 ワールド・トレード・センターに隣接する位置にある。現在のエントランスはヴィージー・ストリートの南側に建つ1階建てのビルであり、ビル内にはHudson News直販店と地下のメザニンへとつながるエスカレーターがある。 2013年10月27日に開通したウエスト・コンコース (West Concourse) と呼ばれる地下通路によってブルックフィールド・プレイスとつながっている。

この駅は現在、地下4階に3つの両側プラットホーム英語版を持つ[4]。一つ(プラットフォーム A)は現在は壁によって分断されている。2番のりばと3番のりば、および新しい4番のりばが現在使用されている。1番のりばと2番のりばに隣接するこの新しいプラットフォーム Aは2014年2月25日に開業した。プラットフォーム Aには平日のHOB-WTCトレインのみが発着する。NWK-WTCトレインは旧4番のりばと5番のりばの間の古いプラットフォームを使用している[5][6][7]

歴史

要約
視点
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ハドソン・ターミナル(右)とシンガー・ビル(左)
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2008年4月に開業した仮設PATH駅の第三エントランス

ハドソン・ターミナル

1908年および1909年、河底トンネルでニュージャージー州とマンハッタンを結ぶ「ハドソン・アンド・マンハッタン鉄道」(のちのパストレイン)のターミナル駅としてハドソン・ターミナル駅が完成した。駅の上には22階建てのツインタワーが建っており、オフィスとして利用されていた。

大勢の通勤客を運んだハドソン・アンド・マンハッタン鉄道は、第二次世界大戦後、新たな道路トンネルが次々と開通したことにより利用者を大きく減らし、1954年に破綻した。後にニュージャージー州の要請でニューヨーク・ニュージャージー港湾公社が同社を買収し、ハドソン・ターミナルは港湾公社のワールド・トレード・センター建設計画の敷地となり1972年に解体された。

旧PATH駅

初代PATH駅

ハドソン・アンド・マンハッタン鉄道改めパストレインの新トンネルと新駅が、ワールド・トレード・センターの敷地を掘って作られた広大な地下坑(ザ・バスタブ)の中に作られた。この駅は2001年の同時多発テロにより完全に破壊された。

仮設PATH駅

ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ

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ワールド・トレード・センター再建計画の敷地地図。
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建設中のWTCトランスポーテーション・ハブ(2014年9月)
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WTCトランスポーテーション・ハブ(2016年)

ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ (World Trade Center Transportation Hub) は、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によって建設したの乗り換え駅・小売店の複合施設である(2016年オープン)。これは、WTC PATH仮設駅を置き換えるものである。スペイン人建築家のサンティアゴ・カラトラバによる設計で、ナショナル・セプテンバー11・メモリアルプラザの地下にある鉄道駅と広く開けたメザニンで構成されている[8]。このメザニンは、2 ワールド・トレード・センター3 ワールド・トレード・センターの間の地上に建つオキュラス (Oculus) と呼ばれるヘッド・ハウス英語版構造物やワールド・トレード・センター複合施設の様々なタワー・ビルの地下を走るコンコースとつながっている[2][9][10]

加えて、この駅はPATHとニューヨーク市地下鉄システムの乗り場を地下で接続する。地下を東西に走る歩行者通路によってフルトン・センターからバッテリー・パーク・シティ・フェリー・ターミナルまでロウアー・マンハッタンの様々な交通機関の乗り場をつなぐよう設計されている。

さらに、テロで破壊された小売施設モール・アット・ザ・ワールド・トレード・センター英語版を新しく365,000平方フィート (33,900 m2)ウエストフィールド・ワールド・トレード・センター英語版 モールとして再建、2016年8月16日オープン[11]

ウエスト・コンコース

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ウエスト・コンコース
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PATH乗り場の地上のコンコース
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ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブの上に建つ「オキュラス」(ヘッド・ハウス構造物)の下の空間。地下にウエストフィールド・ワールド・トレード・センター(ショッピングモール)が広がる

ウエスト・ストリートの地下を横断する新しい通路(West Concourse、かつての"east-west connector")は、WTC駅のメザニンとワールド・トレード・センター・サイトのすぐ西のバッテリー・パーク・シティブルックフィールド・プレイス(旧称ワールド・フィナンシャル・センター)にある新しいパビリオンを結んでいる。この通路は、2013年10月23日に開業した。さらに2014年11月3日に1 ワールド・トレード・センターが開業し、ウエスト・コンコースからこのビルにアクセスすることができる[12][13]

総工費

新トランスポーテーション・ハブの総工費は37億4千万ドルで[14][15]、10年近く建設の遅れが生じた[16]。この莫大な建設費と大幅な遅延は批判の的となっている。

隣接乗り換え接続

要約
視点

現在の駅のエントランスは、旧ワールド・トレード・センター駅と違って、近隣の地下鉄駅の乗り場と直接つながっていない。ヴィージー・ストリートは歩行者専用となっており、ワールド・トレード・センター地下鉄駅およびPATH駅のエントランスの間の地上通路となっている。このPATH駅はコートランド・ストリート駅とつながっている[17]

現在の新しい駅はPATHとニューヨーク市地下鉄システムを結ぶために建設された。このトランスポーテーション・ハブを通過して走る1 系統路線がこのプロジェクトの下で再建され、PATHメザニンの上を通過している。そして再建後のWTCコートランド駅はこのハブへ直接つながることになっている。さらに、チェンバーズ・ストリート–ワールド・トレード・センター/パーク・プレイス複合駅、コートランド・ストリートIRT駅、そしてコートランド・ストリート BMT駅も直接つながることになっている[18]。加えて、デイ・ストリート (Dey Street) 沿いのデイ・ストリート・パッセンジャーウェイ英語版がトランスポーテーション・ハブとその東のフルトン・センターを結んでおり、この通路を使って2 3 4 5 A C J N R W Z 系統へアクセスすることができる。ウエスト・コンコース通路は西のバッテリー・パーク・シティブルックフィールド・プレイスとつながっている。また、ワールド・トレード・センター・サイトからイースト川の新しいトンネルを経由してロングアイランド鉄道およびジョン・F・ケネディ国際空港へ接続するロウアー・マンハッタン-ジャマイカ/JFK・トランスポーテーション・プロジェクトが提案されており、その調査が2004年に始まった。しかし2009年現在、このプロジェクトへの予算配分の優先順位は他のプロジェクトよりも低くなっており、顕著な進展は今のところない[19]

現在利用できるサービスは以下のとおり:

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凡例
Stops all times 終日停車
Stops all times except late nights 深夜を除き終日停車
Stops late nights only 深夜のみ停車
Stops weekdays only 平日のみ停車
Stops rush hours in peak direction only ラッシュ時の混雑方向のみ停車
時間帯詳細
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2014年11月に開業したフルトン・ストリート複合駅(フルトン・センター)は2ブロック東にあり、以下のサービスが利用可能である:

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また、M5英語版ニューヨーク市バスの北行きルートがチャーチ・ストリートを、サウス・フェリー方面南行きルートがブロードウェイを走っている。

ギャラリー

脚注

外部リンク

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