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『スペースチャンネル5』(スペースチャンネル ファイブ、英題:SPACE CHANNEL 5)は、セガからドリームキャストおよびPlayStation 2で発売された音楽ゲーム、およびそのシリーズである。タイトルの「スペースチャンネル5」は架空の宇宙テレビ局名。
このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。 |
テレビゲームとしてリリースされたラインナップは以下の通り。
「あらかた★ダンシングショー」はPlayStation VRでグランディング(セガ、マイクロソフト出身のスタッフで構成された企業)から発売。
モロ星人やプリン、オドリダンら対戦相手(COM)の演奏や動きをプレイヤーが記憶し、それをリプレイ(再現)することで敵を倒していくゲーム。相手の動きにあわせてタイミング良く操作すると、主人公の「うらら」が踊ったり、撃ったり、楽器を弾いたりする。1970年代ディスコ調(テーマ曲はケン・ウッドマン作曲『メキシカンフライヤー』)のノリの良い音楽をベースに優れた音楽的演出を施した。全編3DCGで、シンプルなゲーム内容がDCやPS2本体のグラフィック処理によって鮮やかに彩られている。
音ゲーに該当するが、シューティングゲームとアクションゲームの要素を絡めつつ、ミュージカル仕立てで単純明快なストーリーが展開する。
オリジナル(DC版パート1)では、広告素材として複数の法人とのタイアップや、2000年7月よりTSUTAYA一部店舗でのゲームソフトレンタルのサンプルタイトルへの選出、2001年発売のJ-SH07で日本初の3DポリゴンキャラクターJavaアプリとしてプリインストールされるなど、限定的ではあるが様々なキャラクター展開を行っていた。
PS2版は先に『パート2』が発売され、後に1作目が発売されるという変則的な発売順となった。これは、パート2の発表時点でセガのドリームキャスト事業の撤退(2001年1月発表)により終息に向かっており、PS2版の発売を前提としてDC版とのマルチプラットフォームで制作されていた関係がある。なお、セガ発売のPS2ソフトとしては、『Rez』『バーチャファイター4』に次ぐ3番目のタイトルとなった。パート2のDC版はセガ運営のドリームキャストダイレクトによる専売・直販商品として扱われ、小売店での市販はされなかった。
PS2版のパート1(DC版からの移植)発売が正式アナウンスされたのは2002年10月であり、移植版の発売決定・制作までに時間を要したものとされている。
ジャンル | ミュージカルアクション |
---|---|
対応機種 |
ドリームキャスト (DC) PlayStation 2 (PS2) |
開発元 |
DC:セガ・エンタープライゼス(第9研究開発部(AM9研)) PS2:ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ |
発売元 |
DC:セガ・エンタープライゼス PS2:セガ |
プロデューサー | 水口哲也 |
ディレクター | 湯田高志 |
デザイナー | 吉永匠 |
シナリオ | 吉永匠 |
音楽 | 幡谷尚史,床井健一 |
美術 | 宮部由美子,茂呂真由美 |
人数 | 1人 |
メディア |
DC:GD-ROM PS2:DVD-ROM |
発売日 |
DC:1999年12月16日 PS2:2002年12月12日 |
対象年齢 | 全年齢 |
「アップ(up)」「ダウン(down)」「ライト(right)」「レフト(left)」の4方向と、A(PSは○)ボタンの「攻撃ビーム」、Bボタン(PSは×)の「救出ビーム」を意味する「チュー」の声に合わせてキー入力を行う。「テレビ番組」の体裁で進められ、上手くリズムに乗るとシチョーリツ(視聴率)が上がっていく。逆に失敗が多いとシチョーリツが下がっていき、番組打ち切り(ゲームオーバー)となる。
発売前の1999年10月のシルバーウィークと発売日には、開発元であるソフト9研(後のユナイテッド・ゲーム・アーティスツ)のオフィスが近くにある渋谷駅ハチ公前広場周辺でキャラバンなどを出した大々的な試遊イベントが行われ、大型スクリーンを使った試遊などが行われた。また、1999年10月時点の公式ホームページでは謎のキャラクター(後のモロ星人)の体重が週替わりで増減するという記述がされた。
キャッチコピーは「音楽とダンス、そしてゲームを愛する全ての人へ。」。
1999年度の「第4回日本ゲーム大賞」4部門にノミネートされた[1]。
2003年にDC版をベースに移植したゲームボーイアドバンス版が、アメリカのTHQ社によって海外市場限定で発売された(space channel 5 ulala's cosmic attack)。ただし、DCと比較するとGBAの処理能力や表現性能が低いためか、グラフィックはプリレンダリングの2D画像、サウンドは本体音源での擬似的な移植再現になっている。[注釈 1]
時は25世紀、宇宙から突如「モロ星人」が侵略してくる。モロ星人は、浴びると体が勝手に踊り出してしまう謎の光線を発射し、地球人をパニックに陥れる。この一大事をキャッチしたのが、宇宙放送局「スペースチャンネル5」。視聴率の低迷と人材不足に悩んでいたチャンネル5は、視聴率を挽回すべく新人リポーター「うらら」を起用し、モロ星人が出現した現場へ突撃レポートを開始する。
第一の現場であるスペースポートでのレポートの最中に、不思議な現象が起こる。「アップ、ダウン…」というモロ星人のステップに対し、うららがステップを返すとモロ星人は倒されてしまう。次々とステップを返すことで踊らされていた人々は解放され、それにつれ視聴率も急上昇。ディレクターは即座にうららの続投を指示する。
こうしてモロ星人を倒し人類を救う役目は、新人リポーターうららに託されたのだった。
ジャンル | ミュージカルアクションアドベンチャー |
---|---|
対応機種 |
ドリームキャスト (DC) PlayStation 2 (PS2) PlayStation 3 (PS3) Xbox 360 (Xbox 360) |
開発元 | ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ |
発売元 | セガ |
プロデューサー | 水口哲也 |
デザイナー | 吉永匠 |
美術 | 茂呂真由美 |
人数 | 1人〜2人 |
メディア |
DC:GD-ROM PS2:DVD-ROM PS3:PlayStation Network専売 Xbox 360:Xbox LIVEアーケード専売 |
発売日 |
2002年2月14日 PS3:2011年10月5日 Xbox 360:2011年10月5日 |
対象年齢 |
全年齢 (DC) CERO:B(12才以上対象) (PS3・Xbox 360) |
デバイス | PS2:トランスバイブレーター |
基本的な操作に変更はないが、「攻撃ビーム」は「チュー」、「救出ビーム」は「ヘイ」と別の掛け声が付けられ、2種類のビームを別々のボタンで操作することがわかりやすくなった。また「楽器バトル」パートが追加。これは楽器の演奏を方向キーで、「チュー」「ヘイ」の掛け声をボタンで操作するものである。さらに、デモムービーやステージ中に歌が挿入されるシーンがあり、ミュージカル要素が濃くなっている。
なお発売時にはドリームキャストの生産が終了していたため、本作のドリームキャスト版はセガの通販のみでの販売となったが、通販専売であることを利用し、本ソフトと特製の「銀河一ポーチ」、および「スペースシルバーヘッドフォン」(オーディオテクニカ製)を同梱した『スペシャルパッケージ』が限定発売された。
2010年10月21日、「ドリームキャスト復刻プロジェクト」第二弾として、HD出力に対応したPlayStation 3(PlayStation Network)用とXbox 360(Xbox Live Arcade)用がそれぞれダウンロード専売タイトルとして2011年春に再発売することが発表された[2]。実際には予定時期を過ぎてもアナウンスが無かったが、後に2011年10月5日に配信が開始された。
2011年3月5日、PC向けゲーム配信サイト「Steam」にてPC版が配信されるが、日本版Steamでのストアページは正式には用意されておらず、別の手段で購入した場合も日本語音声や字幕が設定画面から削除されている[注釈 2]。
前作から2年後。モロ星人騒動を解決した「うらら」だったが、レポーターとして未熟なことは変わりなく、相変わらずディレクターの「ヒューズ」に怒鳴られる毎日を送っていた。しかし「踊り団」と名乗る謎のロボット集団が現れ、人々を踊らせてどこかへ連れ去ってしまう事件が各地で発生したという一報が入る。うららのリポートが再び始まるのであった。
2020年2月26日に発売された[5]PS4VR用ソフト[6](現在は他のプラットフォームにもVRソフトとしてリリースされている)。当初はシリーズ20周年となる2019年末発売予定だったが、一度「2020年春」に発売が延期[7]。その後さらに延期し、上記の正式なリリースへと至った。
ストーリーはチャンネル5の新人リポーターである2人のガール「ルー&キー」が、うららから研修を受ける(という形でVR操作を学んでいる)と、3人共々またまた謎の事件に遭遇していく・・・という内容。プレイヤーは「ルー」か「キー」どちらかを操作する。
インタビューによると、本作のディレクターである湯田高志とササキトモコ、ゲームデザインディレクターの吉永匠が、背景にムービーを使用したアドベンチャーゲームの企画立案を行っており、その延長でミュージカルというキーワードが浮上、スペースチャンネル5としてプレゼンテーションを行い承認され、開発が始まった。
1999年、1作目のエグゼクティブプロデューサーだった内海州史がアメリカに出張した際、マイケル・ジャクソンと会う機会があった。その際、内海が製作中のゲーム数本を見せたところ、マイケルは『スペースチャンネル5』に興味を示し、「是非自分も出演したい」と志願した[8]。この時点で完成数週間前という状況だったために、1作目では終盤の1シーンのみの出演に終わった。ゲーム中のマイケルの音声およびアクションは、以前セガでマイケルが主役のゲーム『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』が作られた際に当人から採取されたデータが流用されている。一部分の台詞のみ新たに録音された。当時モデリングチームリーダーだった茂呂真由美がモデリングを担当した。
『パート2』ではうららと共にムーンウォークを披露するなど準主役級の扱いを受け、台詞のほとんどは新たに録音されている。
主人公のうらら役の声優を決める目的で、毎日放送(TBS系列)のオーディションバラエティ番組『チャンスの殿堂!』の企画として一般公募のオーディションが実施された。応募人数は613人。会場はセガの本社で、審査員としてプロデューサーの水口哲也とディレクターの湯田高志と当時セガの常務だった湯川元専務も参加した。また、演技審査の際の相手役として鈴置洋孝が登場、ゲーム中のモーションを担当したNAHOがゲストとして登場した。オーディションの様子は放送され、最終審査に残った10人は番組内で紹介された。
このオーディションでは飯田佳愛(なんと当時は主婦だった)がうらら役として選ばれたが、その後、うらら役は変更となり、飯田佳愛はプリン役として起用されている。
この節の内容の信頼性について検証が求められています。 |
公式は発表はしていないが、プロデューサーの水口哲也がTOKYO FMのラジオ番組『ナイトワープ ENO@HOME』に2回出演しており、1回目の出演時に同番組パーソナリティーの飯野 賢治が番組アシスタントをしていた板谷由夏を推薦していた。また、最終回で水口が板谷由夏の起用をほのめかす発言をしている。
2001年2月5日から放送していたNHK東京のラジオドラマFM青春アドベンチャー「5ドロップス」に出演している板谷の演技の声がそっくりである。
更に、当時放送していたドリームキャストのCM「進め!湯川専務」第2話「うなされる」の専務秘書役が、板谷由夏に似ている。
また、他のうらら役の声優候補として、シリーズのアシスタントプロデューサーをつとめていた岡村峰子という説もある。[要出典]
2019年12月5日放送のゲームセンターCX #290 ドリキャス解禁!「スペースチャンネル5」有野の挑戦コーナーで、うらら中の人本人が降臨して、有野へ攻略アドバイスをしている。
2001年7月に発売されたJフォン(現・ソフトバンクモバイル)J-SH07に、「うららのアクティブ待受(アプリによる動く待受画面)」・「アクティブ着信コール(現在の着ごえ)」・ミニゲームなどがプリインストールされた。その後もボーダフォンに社名変更するまでのJavaアプリ対応機種には「通話シチョーリツ」(J-5xはVer.2)がプリインストール、着信メロディーもメインテーマ(曲名:スペースチャンネル5、J-5xはMy Happiness)がプリセットされていた。
J-SH07は3Dポリゴン対応のJフォンJavaアプリ(現在のS!アプリ)が初めて搭載された機種であり、性能のアピールにうららが一役買った格好である。
主な搭載機種
2001年7月からJ-フォンのJスカイ(現:Yahoo!ケータイ)専用に配信していた公式サイト。アプリや着信メロディ、待受画面がダウンロードできた。2005年に終了。
オリジナル(DC版パート1)発売時の広告タイアップ先
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