リコーエレメックス
日本の精密機器製造会社 ウィキペディアから
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リコーエレメックス株式会社(英文社名:Ricoh Elemex Corporation)は、愛知県岡崎市井田町に本社を置き精密機器などの製造を行っているリコー三愛グループの企業である。株式会社リコーの100%子会社。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒444-8586 愛知県岡崎市井田町3-69 北緯34度58分45.9秒 東経137度10分34.1秒 |
設立 |
1938年(昭和13年)4月23日 (高野精密工業株式会社) |
業種 | 精密機器 |
法人番号 | 3180001018624 |
事業内容 | 複写機・情報機器事業、LPガス関連機器、防衛関連機器、精密機器・部品事業等。 |
代表者 | 代表取締役社長:冨永 康一郎 |
資本金 | 34億5600万円 |
売上高 |
223億7,100万円 (2024年3月期)[1] |
営業利益 |
4億9,400万円 (2024年3月期)[1] |
経常利益 |
5億9,900万円 (2024年3月期)[1] |
純利益 |
6億7,200万円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
228億600万円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 700名 (2024年4月1日現在、パートタイマー除く)[2] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | (株)リコー 100% |
主要子会社 |
リコーエレメックスAT(株) レックスゼネラルサービス(株) |
外部リンク | リコーエレメックス株式会社 |
特記事項:三愛会理事会社 |
腕時計事業は、名古屋市で1899年に設立された掛時計製造会社「高野時計製造所」と1913年に設立された置時計製造会社「高野金属品製作所」が、1921年に合併して誕生した「高野時計金属品製作所」を起源とする。戦前から日本軍向けの砲弾用信管を手掛けていたが、朝鮮戦争勃発後の1951年以降、アメリカ軍向けの砲弾用信管特需で経営不振から再建、米軍特需終了後の1956年に、新たな生産品目として腕時計生産を企画した。
高野精密の腕時計生産は1957年初頭から具体化した。紳士用時計については当初、西ドイツのラコー時計のムーヴメントのみを輸入してこれにケースを組むことでスタートし、徐々に自製化した。また紳士用腕時計よりも小型なため技術的な難易度が高い婦人用腕時計については、1957年10月にアメリカ合衆国の高級時計メーカー・ハミルトン時計と正規の技術提携を結び、同社の設計や技術の供与を受けるなど、先行する国産大手のセイコー、シチズンを急速に追撃するための速成戦略が採られた。最初にリリースされた腕時計は1957年9月10日、ラコーのムーヴメントを採用して製作された「TAKANO (タカノ)」ブランドの「200シリーズ」である。
婦人用時計はハミルトンの設計・技術を踏襲したものの、紳士用時計はラコーのムーブメント搭載からオリジナルな設計へのシフトを進め、2年後の1959年10月には世界一薄型の手巻き時計「タカノ シャトー」をリリースした。だがその直前の1959年9月、伊勢湾台風が東海地方を襲い、名古屋のタカノ本社と生産拠点の笠寺工場は共に甚大な被災状況となった。台風被害からの再建に多額の費用を要しただけでなく、腕時計業界進出後の営業拡販能力も不十分で在庫過多となり、1961年頃には経営悪化が顕著となった。
1962年7月26日に経営母体の変更により「タカノ」ブランドは消滅することになり、その製品と製造技術は「リコー」ブランドに継承された。
「リコー」ブランドでは、当初は「タカノ」のデザインを踏襲した製品を送り出していた。しかし、セイコーに次ぎ、日本で二番目にクォーツ時計の量産に成功し、クォーツ時計のシリーズ「リクォーツ」がヒットしたことで、以降は斬新なデザインのクォーツ腕時計が製品ラインナップの中心となっていった。
2014年時点では、2008年から展開する主力の「SHREWD(シュルード)」のほか、フォーマル用「シャルベール」 、女性用「モンペリエエミット」、バリュー「アトランタ」などのシリーズがあった。
腕時計事業は2021年頃に撤退した[注釈 1]。
かつて、リコーがファミリーコンピュータ用半導体を製造していた関係で、ゲームソフトの販売が企画された。
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