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『SONGS』(ソングス)は、1975年4月25日 に発売されたシュガー・ベイブのスタジオ・アルバム。
『SONGS』 | |||||
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シュガー・ベイブ の スタジオ・アルバム | |||||
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レーベル | NIAGARA ⁄ ELEC | ||||
プロデュース | 大瀧詠一 & 山下達郎 | ||||
シュガー・ベイブ アルバム 年表 | |||||
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『SONGS』収録のシングル | |||||
山下達郎 年表 | |||||
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大貫妙子 年表 | |||||
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村松邦男 年表 | |||||
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ナイアガラ・レーベル 年表 | |||||
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シュガー・ベイブ結成時の構想を山下達郎は“全部後付けで、最初はバンドでもやってみようか、程度のノリだった”という。「当時、四谷の“ディスクチャート”というロック喫茶で週に一度、店がはねた後に深夜セッションが行われていたんです。そこにはター坊、長門(芳郎)くん、小宮やすゆうくん、あとは徳武(弘文)くん、それに山本コウタローさんとか武蔵野タンポポ団の若林純夫くんとか、そういう人たちがずらっと集まっていたんですよ。一番のメインはター坊のデモ・テープを作る作業。あとは小宮くんも自分の作品を歌ってたし、徳武くんはバンマスの役割をしながら、自分のインストも録音してた。そこに僕も途中から割り込んでいって参加するようになったんだけど、ター坊に才能を感じて、彼女に声をかけて一緒になんかやろうということになった。僕はそれ以前に自主制作盤を作ったときのメンバーが別にいて[注釈 1]、そこから村松くんと鰐川(己久雄)のふたりを引っ張り込んで、ター坊と僕と、最後にドラマーを野口に決めて、それでシュガー・ベイブになった」「長門くんと小宮くんは長崎出身の博識な洋楽ポップス・ファンで、しかも当時のポップスのトレンドとはまったく違う趣味性だった。彼らはラヴィン・スプーンフルで、僕はビーチ・ボーイズで、あとはソングライター、バリー・マンの『レイ・イット・オール・アウト』とか、そいうものがあの喫茶店ではかかってた。当時そんなロック喫茶はどこにもなかったし、そこに集う仲間の優越感というか、俺たちは普通のリスナーとは違うんだという意識を共有する集団、そういう洋楽的特権意識を邦楽的に展開しようっていう、シュガー・ベイブの音はそういう空気の中から生まれたんです」[book 1]としている。
山下は「あの集団は誰もがオリジナルを作ってましたからね。僕もバンドを作る以上は、オリジナルをやらなきゃって思いました」「バンドのアンサンブルも、僕はアマチュア・バンド時代はドラマーだったんだけど、アレンジにも興味があったので、シュガー・ベイブもほとんど僕が考えていた。バンドのアレンジっていうのはトライ&エラーで少しずつ肉付けして行かないと個性が出てこないから。<SHOW>が出来て、あのドラムのパターンとか間奏の前のコーラスの仕掛けとか、ああいうものを考えつくようになってきてから、こんな感じかなっていうのがだんだん固まってきた。それまではごく普通の8ビートだったから、むやみにコーラスを複雑にするとか、すごくチマチマした着想しかなかった。もうちょっとポリリズム的に展開するほうがいいなっていう、そうなるのはやっぱり大滝さんの9.21に関わって、ココナツ・バンクやキャラメル・ママを後ろで見てて。ココナツ・バンクのアレンジを大滝さんがああでもないこうでもないってやってるでしょう。当時あの近辺はニューオーリンズとかオークランド・ファンクのブームで、そういうトリッキーなリズムっていうのにそこで初めて出会ってね。そうすると記憶の中で甦るのはブラス・バンドのときにやってたラテン・ミュージックなんですよ。そのラテンのリズム・パターンっていうのを自分の頭の中で思い出してきて、それが<SUGAR>とかにつながっていくんだけど。編曲的なところでの個性の出し方は、大滝さんの<サイダー74>とか…メレンゲとかをそういうのを見ててね。あとは細野さんのキャラメル・ママのリズム感覚。あれもすごく新鮮だった。基本的には細野さんと大滝さんのあの時代のリズム・センスのせめぎ合いっていうのか、あれを目の前で見て育ったのはすごく大きくて、いわば門前の小僧みたいな形でスタートしている」[book 1]という。
アルバム制作が1974年9月 に決定、レーベルは大滝詠一の主宰するナイアガラ、発売元は独立系レコード会社のエレックだった。そもそもナイアガラ・レーベルは、CMソング<サイダー>のレコーディング先探しから始まった話だったが、最終的には大滝によるレーベル設立にまで話は膨らみ、日本初の本格的なミュージシャンズ・レーベルとしてスタートを切った。そして、同レーベル最初のアーティストとして、シュガー・ベイブが選ばれた[book 2]。マーケティング戦略では、大滝自身のソロ・アルバムを先行させたほうが得策だったが、大滝はレーベルとしての“ナイアガラ”のスタートを強調するため、あえてシュガー・ベイブのリリースを先行させた[book 2]。レコーディングについては「74年の4月にデモ・テープを録ったんです。“LFデモ”って呼ばれてるものですけど。そのデモ録りが終わった時点では、レコード会社が決まったので夏前にレコーディング始めるからって言われてたんですけど、夏過ぎても全然音沙汰がなくて。夏過ぎて呼ばれて、エレックになったって、いきなり。全然違う話になってね。年頭に風都市に入ったんですけど、そこが3月につぶれてね。それで自分たちで事務所を立ち上げたんですけど、その間の金銭的ダメージがとにかく大きかった」[book 1]という。
バンドは9月半ばから1か月半ほど集中的なリハーサルを、初めの1か月を新宿の御苑スタジオで、その後エレック社内のリハーサル室に移動して行った後、10月末からレコーディングが始まった。山下は「エレックのスタジオっていうのが新宿2丁目にあって。ただのビルの2階でね。天井が低くて、めちゃくちゃ湿気が多くて。たまらずに、結局歌入れとかは六本木ソニーと福生に逃げたんですよ。エレックのピアノが湿っちゃっててどうしようもなかったから、曲によってはモウリ・スタジオで録り直したりね」「僕はもちろんレコーディング初めてだし、大滝さんもこれがナイアガラの第一弾だっていうので、今から考えると気負いがあったんでしょうね。毎日言い合い。とにかくお互い若かったというか。21から22にかけてのことだから。自分の頭の中で想起した音が出ないので、僕はそれがストレスになってね。大滝さんも大滝さんで色々と自分の思い通りにならないストレスっていうのかな、みな微妙に若気の至りというのか、そういうのが重なってましたよね。スタジオ環境とか、あとは現場のいろいろな、例えばメシ代が出ないとかね。お腹は減るし。笑い話だけどほんとにそうだったんです。取り巻く環境が自分の思っていたのと程遠くて、せめて曲だけでも聴いてほしいって、それで『SONGS』ってつけたんですよ」[book 1]という。
アルバムについては「大滝さんがミックスをしていることで、このアルバムは非常にユニークな、インディーな音をしている。それは『SONGS』を今日まで生きながらえさせてきた大きなファクターだと思うんですよ」「コーラスなんかも無指向で録っているから、そういうところは彼の吉野さんゆずり、あるいはLAで見聞きしたものかもしれないけど、洋楽的でまっとうな録り方をしているんだけど、当時、日本のメジャー会社ではそういうトライはほとんど許してもらえなかった。そういう点ではこれはガレージ・ミュージックなの。当時の既成のレコーディングでは考えられない、非常にパンクでロックンロールな音をしてるんですよ。それは偶然といえば偶然だけど」[book 1]という。リリース後、渋谷ジァン・ジァンの昼の部に出演したら客席がいっぱいになったばかりか、初めてアンコールを求められた。山下は自主制作盤同様[注釈 1]、何らかの形として具体的に提示しない限り、人は認知してくれないのだということを大いに実感したという[book 3]。
2013年3月20日 、大滝詠一とナイアガラ・レーベルの10作品が各音楽配信サイトにて一斉配信され、本作もオリジナル盤収録の11曲が配信リリースされた[1]。2022年11月8日放送のテレビ番組「開運!なんでも鑑定団には、オリジナルのレコードにメンバー全員のサインが入ったものが出品。依頼者の評価額20万円に対し、50万円の値が付けられた[2]。
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ジャケットのイラストは『ADD SOME〜』[注釈 1]に引き続き、金子辰也が手がけている[注釈 2]。この時金子は浪人を経て入ったデザイン学校の学生だった頃で、そもそもは浪人中に自主制作盤のメンバーだった並木進からジャケットを描ける人を捜しているということで、共通の友人である沖啓介に連れられて並木家に行ったのがきっかけで、そこで意気投合して以後入り浸るようになったことから山下たちとの付き合いが始まっていた。金子は「『ADD SOME〜』[注釈 1]の流れで、シュガー・ベイブが結成されてター坊とか野口くんも並木くんの家に来るようになって。そうするうちに山下くんから今度デビューするから、って。アルバムを出すから今度のジャケも“金子やってよ”っていわれて」「エレックの原盤では、汚れやすいようにミューズコットンか何か、ザラリとした手触りの紙を選んだんです。何度も出したりしまったりして、指の跡とか手垢とかがたくさんついてくれて、ボロボロになってくれるまで聴いてくれたらいいなと思って。だから真ん中にイラストを配置して、枠状に周りが白くなるようにした。持つたび、1回聴く度に白いところに手垢が付いていくようにね」という。デザインの経緯をデザインや絵柄に関するリクエストは何もなかったとし、「ただ、その時の流行り廃りでもって終わっちゃうようなものではなく、要するに流行に左右されない普遍的なものっていうテーマが必ず彼らの言葉の端々にあるし。それで『ADD SOME〜』[注釈 1]の時にも日常的な部分とかを描いてみた、と。『SONGS』の時には特に僕の中でそういう思いが強くて、だから紙選びひとつとっても年月を重ねていくとか、そういった延長線上で自分たちが年老いていくまで、その先も永遠に続いてくれればっていう思いを込めていたわけです」[book 4]という。ジャケット中央に描かれている二人の老人のイラストは、フランスの作家アンドレ・モーロワの随筆『パリの女』に多数掲載されているオランダの写真家ニコ・ジェス撮影の一枚を模写したもの。レーベルは手違いでピンクと白のデザインになっている。
Sugar Babe Are: |
山下達郎 – vocals, guitars, keyboards, vibe, glocken, etc |
大貫妙子 – vocals, keyboards, glocken, etc |
村松邦男 – vocals, guitars, etc |
鰐川己久男 – background vocals, electric bass, etc |
野口明彦 – drums (A-1,2, B-6), percussion |
上原裕 – drums, percussion |
木村真 – percussion |
大瀧詠一 – background vocals (bass part) |
布谷文夫 – super voices on“Sugar” |
Produced by 大瀧詠一 & 山下達郎 |
All Songs Arranged by 山下達郎 |
recording engineers: 笛吹銅次, 山下有次 |
recorded at |
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Mixed by: 笛吹銅次 |
Cover Illustration & Design & Photos : 金子辰也 |
『SONGS』 | |||||
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シュガー・ベイブ の スタジオ・アルバム | |||||
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レーベル | NIAGARA ⁄ CBS/SONY | ||||
プロデュース | 大瀧詠一 & 山下達郎 | ||||
シュガー・ベイブ アルバム 年表 | |||||
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ナイアガラ・レーベル 年表 | |||||
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1986年 に初CD化されたが、第1期ナイアガラ作品群は殆どのアルバムが第2期ナイアガラ作品でエンジニアを務めた吉田保による全曲リミックスでの発売となった。CDが一般的に普及した時代にふさわしいリミックスを試みるため、吉田に依頼したのではないかと思われる[book 11]。全体的にエコーが多めにかかっており、オリジナル・ミックスとは大きく違った仕上がりになっている[book 11]。
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シュガー・ベイブ の スタジオ・アルバム | |||||
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プロデュース | 大瀧詠一 & 山下達郎 | ||||
シュガー・ベイブ アルバム 年表 | |||||
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EANコード | |||||
ナイアガラ・レーベル 年表 | |||||
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1974年12月 に設立された大瀧の会社“ザ・ナイアガラ・エンタープライズ”の創立20周年を記念して、プロデューサーとして契約しているレコード会社からのみ発売していたナイアガラ・レーベルのカタログを、作品別にその必然性のある会社とライセンス契約を結ぶこととしたのを受け、その第一弾として、イーストウエスト・ジャパン(当時)からリリースされた。オリジナル・マスターによる初CD化、ボーナス・トラックに1974年 のデモ・テープ4曲と、1976年の解散コンサートのライブ音源3曲の計7曲を追加。ディスク表面は赤色レーベル仕様。ブックレットには、「シュガー・ベイブ『ソングス』CD発売にあたって。」と題した大瀧のコメントのほか、天辰保文「シュガー・ベイブとその時代」と長門芳郎「シュガー・ベイブの想い出」のライナー・ノーツ。および、山下達郎による曲目解説を収載。
本作のリリースにあわせ1994年4月 と5月、シュガー・ベイブ時代のレパートリーで構成されたコンサート『TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE』[注釈 9]が中野サンプラザホールで行われ、ゲストとして大貫妙子が出演した。
SUGAR BABE: | |
山下達郎 |
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大貫妙子 | Lead Vocal (3-4,6-7,16-17), Keyboards, Glocken & Background Vocals |
村松邦男 | Lead Vocal (5), Electric Guitar & Background Vocals |
鰐川己久男 | Electric Bass (1-15) & Background Vocals |
野口明彦 | Drums (1,2,11-15) & Percussion |
寺尾次郎 | Electric Bass (16-18) & Background Vocals(16) |
上原裕 | Drums (3-9,16-18) & Percussion |
……… | |
大瀧詠一 | Bass Vocals (7,11) |
布谷文夫 | Noise? (11) |
福生Exciters | Noise! (11) |
木村真 | Percussion |
……… | |
Produced by 大瀧詠一 & 山下達郎 | |
All Songs Arranged by 山下達郎 | |
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Recording Engineers: 笛吹銅次 & 山下有次 |
Studios : |
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Mixed by: 笛吹銅次 |
Tracks 16-18 Recorded Live at LOFT Ogikubo on 1976/3/31 & 4/01 |
Digitally Remastered by 原田光晴 |
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Cover Illustration & Design : 金子辰也 |
Photos : 金子辰也、桑本正士 & 山崎和夫 |
……… |
CD Reissue Supervised by 山下達郎 |
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Special Thaks to : 大瀧詠一, 長門芳郎, 前田祥丈(至), 柏原卓, 天辰保文, 助川健, 重城(石ヶ谷)貴美子, 石原孝 |
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This album was originally released in 1975 as Niagara NAL-0001 |
アーティスト | 収録作品(初出のみ) | 発売日 | 規格 | 品番 |
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区麗情 | 晴れた日、雨の夜 | 1994年11月21日 | CD | SRCL-3086 |
山弦 | hawaiian munch | 2002年 | 6月21日CD | UPCH-1156 |
Reggae Disco Rockers | 蜃気楼の街 | 2005年 | 3月30日CD | FLRC-031 |
# | 発売日 | リリース | 規格 | 品番 | 備考 |
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1 | 1975年 4月25日 | ナイアガラ ⁄ エレック | LP | NAL-0001 | ジャケットのアーティスト表記は“SUGAR BABE”。 |
2 | 1976年10月25日 | ナイアガラ ⁄ コロムビア | LP | LQ-7021-E | ジャケットのアーティスト表記が“Sugar Babe”に変わる。 |
3 | 1976年10月25日 | ナイアガラ ⁄ コロムビア | CAK-1239-E | 「SUGAR」未収録。 | |
4 | 1981年 4月 1日 | ナイアガラ ⁄ CBSソニー | LP | 27AH 1240 | |
5 | 1981年 4月 1日 | ナイアガラ ⁄ CBSソニー | CT | 27KH 960 | |
6 | 1981年12月 2日 | ナイアガラ ⁄ CBSソニー | LP | 00AH 1381 | 『NIAGARA VOX』(9LP:00AH 1381-9)の中の一枚。 |
7 | 1986年 6月 1日 | ナイアガラ ⁄ CBSソニー | CD | 00DH 401 | 『NIAGARA CD BOOK I』(8CD:00DH 401-8)の中の一枚、全曲リミックス。 |
8 | 1986年 6月 1日 | ナイアガラ ⁄ CBSソニー | CD | 32DH 501 | 『NIAGARA CD BOOK I』からの単独発売。全曲リミックス。 |
9 | 1994年 4月10日 | ナイアガラ ⁄ イースト・ウエスト | CD | AMCM-4188 |
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10 | 1999年 6月 2日 | ナイアガラ ⁄ ワーナーミュージック・ジャパン | CD | WPCV-10029 | 品番改定によるイースト・ウエスト盤の再発。 |
11 | 2005年12月 7日 | ナイアガラ ⁄ ソニー | CD | SRCL 5003 |
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12 | 2011年 3月21日 | ナイアガラ ⁄ ソニー | CD | SRCL 7500 | 『NIAGARA CD BOOK I』(12CD:SRCL 7500-11)の中の一枚、新規リマスター音源。 |
13 | 2013年 3月20日 | ナイアガラ ⁄ ソニー | デジタル・ダウンロード | - | オリジナル・トラック全11曲(AAC 128/320kbps)[5][6][7] |
13 | 2013年 7月 2日 | ナイアガラ ⁄ ソニー | デジタル・ダウンロード | - | オリジナル・トラック全11曲(AAC 128/320kbps)[8] |
13 | 2014年 4月 1日 | ナイアガラ ⁄ ソニー | デジタル・ダウンロード | - | オリジナル・トラック全11曲(AAC 128/320kbps)[9] |
14 | 2015年 8月 5日 | ナイアガラ ⁄ ワーナーミュージック・ジャパン | 2CD | WPCL-12160/1 |
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15 | 2015年 8月 5日 | ナイアガラ ⁄ ソニー | 2LP | SRJL 1090-91 |
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