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HYDEのアルバム ウィキペディアから
『ROENTGEN』(レントゲン)は、日本のロックバンド・L'Arc〜en〜Cielのボーカリストで、シンガーソングライターであるHYDEの1作目のアルバム。2002年3月27日発売。発売元はKi/oon Records内に設立した自身の主宰レーベル、HAUNTED RECORDS。
『ROENTGEN』 | ||||
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HYDE の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
2001年 - 2002年 イギリス エアー・スタジオ | |||
ジャンル |
ポップス ソフトロック ニュー・ウェイヴ | |||
時間 | ||||
レーベル |
HAUNTED RECORDS (Ki/oon Records) | |||
プロデュース | HYDE | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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HYDE アルバム 年表 | ||||
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『ROENTGEN』収録のシングル | ||||
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『HYDE COMPLETE BOX 2001-2003』 | ||||
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HYDE の ボックス・セット | ||||
リリース | ||||
録音 |
2001年 - 2002年 イギリス エアー・スタジオ 2021年 イギリス メトロポリス・スタジオ | |||
ジャンル |
ポップス ソフトロック ニュー・ウェイヴ | |||
レーベル | Ki/oon Music | |||
プロデュース | HYDE | |||
チャート最高順位 | ||||
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HYDE アルバム 年表 | ||||
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本作の収録曲を全て英語詞に変更した『ROENTGEN english version』が2002年7月4日に日本国外のアジア圏で、前記の全英語詞盤の日本盤となる『ROENTGEN.english』が2004年10月14日に、ROENTGEN関連作品をまとめたコンプリートボックス『HYDE COMPLETE BOX 2001-2003』が2022年1月29日に発売されている。これら3作品についても併せて解説する。
ロックバンド・L'Arc〜en〜Cielのボーカリスト、hydeがソロ名義で発表した初のアルバム作品。
本作には、2001年に発表されたソロデビューシングル「evergreen」の表題曲と、シングル「Angel's tale」「SHALLOW SLEEP」2作の表題曲を含めた10曲が収められている。なお、本作のマスタリングは、アンダーワールドやU2、ポール・マッカートニーの作品を手掛けたケヴィン・メトカーフ(the Soundmasters)が担当している。
余談だが、シングル3作品のカップリングに収められていた表題曲のリアレンジバージョン「english ensemble」は、2002年7月には日本以外のアジア各国で発売されたアルバム『ROENTGEN english version』と、2004年10月に日本で発売されたアルバム『ROENTGEN.english』に収録されている。そして前記のリアレンジバージョンの日本語詞版となる「japanese ensemble」は、2022年1月に発売された『HYDE COMPLETE BOX 2001-2003』に初収録された。
HYDEが在籍するロックバンド、L'Arc〜en〜Cielは2001年の半ばあたりから、各メンバーがソロ名義での活動を開始するようになった。メンバーの中でも特にHYDEは、その当時ソロ活動に対するモチベーションが高まっていたようで、ソロ活動を始めた経緯について「バンド以外の方法、自分だけで最初から最後まで作る方法を、僕は試したことがなかったんですね。もともと自分だけのものを作るっていうのは好きで、家具(のデザイン)とかもそうなんですけど……ま、そういうような感じで。昔は絵を描いたりするのも好きだったんですけど、いまは専門が音楽になってるじゃないですか。だから、音楽でも同じように自分だけのものを作ってみたいという欲求があって[1]」「バンドには初期衝動のままで作り上げたいっていう時もあるし、それも間違いじゃない。四人の様々な考えがあって、その時々の一番ベストな選択をしてきたと思います。でも、今回のソロは俺だけのもので、こういうふうに時間をかけて、こういうふうに仕上げていこうっていうのが、もう頭の中で完成されていたから[2]」と述べている。また、HYDEは2012年に発表した自叙伝の中で「自分の感性を、L'Arc〜en〜Cielじゃない所で発揮したいという欲求が芽生えてきたんだよね。必ずしもバンドマジックを求めてる訳ではなくて、むしろ自分の芸術を総合した物を作ってみたくなったんだ[3]」「お金がなくても、小さくてもいいから、自分の部屋が欲しいっていう時期が来たんだ[3]」と当時の心境を綴っている。
今回HYDEは、ハードロックに傾倒する前に好んで聴いていたデヴィッド・シルヴィアン[4]やスティング[4]などを意識し、ソフトロックに寄った音源を発表することにしている。余談だが、HYDEは2002年に受けた音楽雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』のインタビューの中で、こういった方向性でソロワークスを行うことを「5年前ぐらい前から考えてた[5]」と明かしている。
なお、HYDEはソロ活動を始めるにあたり、Ki/oon Records内に自身の主宰レーベル『HAUNTED RECORDS(読み:ホーンテッド レコーズ)』を立ち上げている。ちなみに、"HAUNTED"は「幽霊が出没する場所」を意味しており、HYDEのホラー好きが表れたレーベル名が付けられている。また、HYDEはレーベル設立にあたり、"H"の形にあしらったコウモリのロゴマークを制作している。
このように本作は、HYDEが長年制作を望んでいたこともあり、自身の嗜好をふんだんに盛り込んだ作品として仕上げられている。また、ミュージック・ビデオに関してもHYDEのこだわりや嗜好が反映されており、それぞれの楽曲に対して作られたビデオはストーリーが繋がる内容となっている。ちなみに今回HYDEは、映像の絵コンテを自身の手で制作している。なお、ミュージック・ビデオを集めたクリップ集『ROENTGEN STORIES』が2004年に発表されている。また、2021年には『ROENTGEN STORIES EHON PAMPHLET』として絵本化されており、コンサート会場およびグッズサイト限定で販売されている。
『ROENTGEN』の録音作業は、イギリス・ロンドンにあるエアー・スタジオで行われている。なお、デモ制作はHYDEが作った原型を基に、L'Arc〜en〜Cielの楽曲制作にも参加していたマニピュレーターの斎藤仁と2人で行っており、基本的に日本にて実施されている[6][7]。また、L'Arc〜en〜Cielとしてアルバム『True』を発表した1996年あたりからソロワークスの構想があったため[5]、HYDE曰く「(「evergreen」はシングルリリースの)二年前にはもうベーシックなデモ段階であった」という[2]。ただ、HYDEは「結局アルバムで採用したのは「evergreen」とあと1曲ぐらいかな。それ以外は、新しく作った曲ばかり[8]」と述べている。こうして長らく本格的なレコーディングが待たれていた音源に加え、新たに制作された楽曲がこのアルバムに収められることとなった。
本作の音楽性は、1980年代の英国ニュー・ウェイヴやソフトロック、ジャズを意識し、弦楽器や管楽器を効果的にフィーチャーしたアンビエント色の強いムーディな<静>の世界観が繰り広げられたものになっている[9]。HYDEは本作発売当時に受けた音楽雑誌のインタビューの中で、今回作りたかったアルバムのイメージについて「声とか世界観が、近くに感じられるような。それで、んー、なんだろう…ちょっと映画音楽っぽい感じかなあ、思い描いてたのは。それでいて、わりとコンパクトにまとまっているという[6]」「自分がやってることは、時代性とかから考えれば、決してかっこいいものとは限らないと思うんですよ。かっこいいと思ってくれればラッキーですけど、普通にしているほうが今の時代はかっこいいんじゃないかと思いますけどね。ただ、僕らが聴いてきたもの ――ニューウェイヴに影響されたってところもあるので、時代が求めているからといって、それに沿うことができない、したくないんですね。時代性を全く考えないとは言わないですけど、"わかっちゃいるけど"って感じで[1]」と述べている。また、L'Arc〜en〜Cielで志向してきた音楽性と異なる方向にもアプローチした理由について、HYDEは「もともと僕はハードロックだけではなく、アンビエントやジャズなどロック以外のいろんな音楽を聴いていて。L'Arc〜en〜Cielではロックをやっていましたが、いわゆる聴覚上激しい音じゃないアルバムを1枚作りたいなと思っていたんです[4]」「L'Arc〜en〜Cielの場合、1曲くらいであれば激しくない曲もできるけど、アルバム1枚丸ごととなると難しい。メンバー全員の意見を取り入れる必要があるから、1つの音楽性をテーマにしたコンセプトアルバムを作れるバンドではないんです。でも僕は、最初から最後まで家でゆったり聴けるコンセプトのアルバム……例えばデヴィッド・シルヴィアンやスティーナ・ノルデンスタム、スザンヌ・ヴェガ、スティングといった、当時僕が好きだったアーティストの影響を1つの形にしたかった[4]」「精神的なロックを目指していて、デカい音のディストーションが鳴るロックだけがすべてじゃない。僕が目指しているロックの結果がこれ[10]」と述べている。他にも、HYDEは制作当時の頃にビョーク[11]の作品、特にアルバム『セルマソングス』をよく聴いていたことを明かしている[11]。こうしてHYDEは、バンドとして活動していた時期から通じ、初めて自身の中にあるハードなサウンドでない嗜好に焦点を絞ったコンセプト・アルバムを制作するに至っている。
こういった方向性でアルバム制作が行われたのは、HYDEが学生時代からデヴィッド・シルヴィアンを愛聴していたことが背景にある。HYDEはデヴィッド・シルヴィアンから受けた影響について「当時は、ニューウェイヴの煌びやかな部分が印象的で、あのダークな部分には気付いてなかったんですね。僕はデヴィッド・シルヴィアンが大好きで、当時"オトナの曲"っていうイメージがあったんですよ。その曲をかけながらドライヴしてると、小さい車に乗ってても高級車に乗ってるような気分になって(笑)。僕は好きだったんだけど、友達とか乗せたときに"コワ〜イ"とか"オバケの曲?"とか言われて、すごくショックで[1]」「すべてが美意識の塊みたいで。当時の僕にとってデカダンスの始まりでした[12]」と述べている。こうして本作は、ポップとアンダーグラウンドなものが入り混じったアルバムに仕上げられることとなった[7]。HYDEはこのアルバムに流れるポップさについて「ポップにしなければいけない、みたいなことは全然なかったですけど。自分的には、何年後かに聴いてもいいアルバムっていうのにしたかったんですね。今、このときの感情だけで終わってしまう感じではないアルバムっていうか。そういうことは考えていて。そうすると、僕の場合はどうも、それが"ポップ"ってことみたいで。曲の完成度を高めていくと、自然とポップになっていきましたね[7]」と述べている。
なお、今回のレコーディングには、イギリスの音楽プロデューサーチームであるストック・エイトキン・ウォーターマンが主宰する音楽レーベル、PWLに在籍していたイアン・カーナウと、デイヴ・フォードが共同編曲者として参加している。また、HYDEの強い要望により、デヴィッド・シルヴィアンのアルバム『ブリリアント・トゥリーズ』の制作に参加していたフィル・パーマーがギターで参加している。さらに、フリーダやテレンス・トレント・ダービーのアルバム制作に参加していたピート・グレニスターがギターで参加していたり、オーケストラアレンジャーでピップ・ウィリアムズ、コントラバスでクリス・ローレンス、トランペットでデレク・ワトキンス、ハープでスカイラ・カンガ、サクソフォーンでフィル・トッドが招聘されている。他にも様々なミュージシャンがロンドンでのレコーディングに参加している。なお、作詞作業はHYDEと訳詞家のリン・ホブデイがディスカッションしながら進められており、英語詞中心でリリックが綴られている。HYDEは今回のアルバム制作にフィル・パーマーを招いた理由について「(デヴィッド・シルヴィアンのアルバムで)2曲ぐらいアコギを弾いてるんですけど、すごい印象に残ってて。"この人、弾いてくんないかなあ"ってずっと思ったんです[6]」と述べている。なお、HYDEは様々なミュージシャンを招聘したロンドンレコーディングを振り返り「"一緒に作っていこう"っていうスタンスだったんで。やりやすかったです[7]」「オーケストラと録ってるときなんかも、僕がいる必要がないセッションでもブースの中に入らしてもらったりして。オッサンたちが一生懸命"♪ガッガッガッ〜"って弾いているのと、同じ空間にいさせてもらって。そういうことが、ものすごく楽しかった。音楽が新鮮だった、というか。彼らは音楽を、全部オーケストラで会話してるんだなぁって感じて。その感じ、ちょっと羨ましかった。すごく音楽に対して純粋にみえたんですね[7]」と述べている。
また、今回HYDEは低いトーンとウィスパーボイスを多用したアプローチをとっている。HYDEはこのアルバムにおける自身の歌唱について「声はウィスパーで、低い声。アルバムトータルで流れのある、全部で1曲みたいなものにしようと思った。最初は静かに始まって、後半デカくなって最後にまた静かに終わるっていう。映画音楽とかクラシックの流れに近いと思うけど。だいたいがそういう流れになってる[8]」「(ローヴォイスのイメージは)そういう女の人のアーティストをよく聴いてたからかな。スザンヌ・ヴェガとか。そういうのを自分でやってみたいなと思ったのも(ソロをやる)きっかけになってる。単純に、俺がやったらどうなるのかな?って[8]」と述べている。
HYDEは本作の制作を終えた後に受けたNHK総合テレビのインタビューの中で「この時期に出せないとこの先の自分の感性がどうなっているかっていう自信がないし、今のうちにこのアルバムを作れて凄いラッキーだった[13]」と語っている。また、HYDEは長年バンドとして楽曲制作を行ってきたが、今回ひとりで作品のプロデュースを行ったことで様々なことに気付けたと述べている。HYDEは2002年に受けた音楽雑誌『R&R NewsMaker』のインタビューの中で「(ソロとバンドにおける楽曲制作の苦労の違いは)自分一人で煮詰まらなきゃいけないところ。今までだと"ここどうにかならない、kenちゃん(注:L'Arc〜en〜Cielのギタリスト)"って言えるところもないし。自分でいいかわかんない時とか"これで果たしていいのかな"って。自分が作り上げたものをジャッジする人が自分しかいない。何もかも全て、自分で決めなきゃいけない[14]」と語っており、今回の制作は「勉強になった部分[14]」が多かったと述懐している。
このように本作の制作は、HYDEの今後にとって非常に大きい経験だったことがうかがえる。HYDEは、本作発売から約10年後の2012年に発表した自叙伝の中で、アルバム制作を振り返り「『ROENTGEN』を作る事によって、自分のポップセンスがグイッと磨かれた気がする。あれがなければ、多分、その成長はなかったんじゃないかなと思えるくらい[15]」「それまでは作曲っていっても、ギターを弾いてメロディを歌って、バンドに持っていって、みんなで合わせてっていう流れだったから、アレンジはバンドに頼る部分が多かったんだろうな。それが『ROENTGEN』では、デモを作って、さらにそれをどんどん自分でアレンジしていくっていうやり方を始めたんだ[15]」と述懐しており、このアルバムを制作したことがきっかけとなって自身の作曲法が変化したことを示唆している。また、2021年に受けたインタビューでは「僕が小さな部屋でたったひとりで作った曲を、オーケストラの人たちが真剣に演奏してくれて。"贅沢だなぁ"って、感動しましたね。"僕なんかのために"とも思いながら…自分自身にはまだあまり音楽的知識もないのに音楽的なことをやろうとしていて、ちょっと天狗になっていたというか、今から思うと恥ずかしいヤツだなと我ながら思うけれど(笑)。でも、今聴いてもまとまっているアルバムだなぁと。一生懸命作ったものというのは、状況はどうであれ、いい作品になるんだなって思っています[16]」と述べている。
なお、HYDEがこのアルバムを「家で聴いて楽しめる音楽」として完成させたかったこともあり[17]、発売年の2002年はプロモーション企画で数本の単発コンサートを行うに留まっていた[17]。そのため、HYDEの中に「ライヴができる様なアルバムを作って、(リスナーの)みんなに会いに行きたい」という気持ちが徐々に芽生えるようになっていった。そしてHYDEは、2003年にアルバム制作を主体とした<静>の活動から、ライヴ活動をメインに据えた激しいロックサウンドを追求する<動>の活動スタイルに方針を180度転換することにしている。こういった経緯があり、本作発売後に漠然と考えていた"『ROENTGEN』の第二弾"の制作は棚上げとなっている。余談だが、L'Arc〜en〜Cielが2005年に発表したアルバム『AWAKE』に収録された「My Dear」「Ophelia」(いずれも作詞・作曲はhyde)は本作を制作していた頃にデモが作られており[18]、当初『ROENTGEN』の第二弾に収録する想定でいた楽曲だったという。
前記のように、アルバム発売から長らくアルバムタイトルを冠したコンサートツアーが開催されていなかったが、ソロ活動10周年を迎えた2011年に「10TH ANNIVERSARY PREMIUM LIVE -ROENTGEN NIGHT-」が行われている。また、ソロ活動20周年の2021年に「20th Orchestra Tour HYDE ROENTGEN 2021」と題したコンサートツアーが開催されており、現在は定期的に<静>をテーマとした公演が行われるようになっている。
アルバムを制作していた段階でHYDEは「内面風景をタイトルにしたい[19]」と何となく思っていたという。ただ、HYDEは「すべて出そろってから答えは出るものだ[19]」と考えていたため、ジャケットに使うレントゲンを撮影する前の時点ではタイトルを決めていなかった[19]。そして、HYDEは撮影の際に、レントゲンが<人の心を映す>というコンセプトに合うかもしれないと感じ、タイトルを『ROENTGEN』にすることを決めている。
HYDEはタイトルを決めた経緯を振り返り「アルバムのデザインの関係でレントゲンの撮影に行ってたんですけど、そのときに"コレだ!"と思って。もともと、内面風景をタイトルにしたいと思ってたから[19]」「ほかのタイトルも考えたけど、結局『ROENTGEN』を超えるものはなかった[19]」「自分のカラダの中にある風景をカタチにしていったようなアルバムということで、最終的に"レントゲン"っていう言葉にピンときて。ま、ちょっと大胆すぎるかなとも思ったけど、それぐらいがちょうどいいのかなと。自分の内面…いわば"脳内風景"というか、それが映し出されちゃってるわけだから[7]」と述べている。
フィジカルは、初回生産限定盤(CD)と通常盤(CD)の2形態で発売されている。初回限定盤はジャケットが牛革仕様となっており、HYDEの頭文字"h"を模したハート型のオブジェがデザインされている。また、初回盤のブックレットにはHYDEの頭蓋骨のレントゲン写真が使われており、歌詞カードの裏にはHYDEの自宅にあったというコウモリの標本のレントゲン写真、CDの表面部には、HYDE自身の手のレントゲン写真が採用されている。なお、通常盤のジャケットには、頭文字"h"を模したハート型のオブジェと[20]、HYDEの頭蓋骨のレントゲン写真が使われている[20]。
本作発売から約4ヶ月後の2002年7月4日には、収録曲の歌詞をすべて英語詞に変更したアルバム『ROENTGEN english version』が日本を除くアジア諸国で発表されている。なお、『ROENTGEN english version』は、HYDEがアコースティック・ギターを抱えている姿が映されたジャケットが採用されている。
また、本作発売から約2年8ヶ月後の2004年10月14日に、前記の全英語詞盤と同一の内容で、アルバム『ROENTGEN.english』が日本でリリースされている。なお、『ROENTGEN.english』は初回生産限定盤(CD+DVD)と通常盤(CD)の2形態で発売されており、初回盤に付属するDVDには収録曲「THE CAPE OF STORMS」のミュージック・ビデオが収録されている。ちなみに『ROENTGEN.english』のジャケットデザインは、2002年発売のアルバム『ROENTGEN』の通常盤と背景色が異なるものの、ほぼ同じ仕様になっている。余談だが、『ROENTGEN.english』は発売当初CCCDで販売されていたが、2005年7月27日にCD-DAで再販されている。
そして本作発売から約20年後となる2022年1月29日には、『ROENTGEN』に関連する音源・映像作品をまとめたコンプリートボックス『HYDE COMPLETE BOX 2001-2003』が発売されている。この作品には『ROENTGEN』『ROENTGEN.english』のBlu-spec CD2盤に加え、2004年11月に発表された映像作品『ROENTGEN STORIES』のBlu-ray版と、ロンドンでのレコーディングの模様を収めた未発表ドキュメンタリー作品『2001 LONDON RECORDING MOVIE』の4枚のディスクが梱包されている。なお、ボックスのデザインは「evergreen」「Angel's tale」「SHALLOW SLEEP」のシングル3作品をセルフオマージュし、棺桶型仕様になっている。さらに、CDの2作品に関しては、エイミー・ワインハウスやエド・シーラン、アヴィーチーなどの作品を手掛けたスチュアート・ホークス(Metropolis Mastering)によるリマスタリングが施されている。
全作詞・作曲: HYDE。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「UNEXPECTED」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
2. | 「WHITE SONG」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
3. | 「EVERGREEN」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
4. | 「OASIS」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
5. | 「A DROP OF COLOUR」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
6. | 「SHALLOW SLEEP」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
7. | 「NEW DAYS DAWN」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
8. | 「ANGEL'S TALE」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
9. | 「THE CAPE OF STORMS」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
10. | 「SECRET LETTERS」 | Ian Curnow, Dave Ford |
(※)2002年7月4日に発売された『ROENTGEN』収録曲を全て英語詞にしたバージョン。日本を除くアジア諸国でリリース
(※)ボーナストラックとして、2001年・2002年発売のシングル3作品のカップリングに収められていた各表題曲のリアレンジバージョンを収録
全作詞・作曲: HYDE。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「UNEXPECTED」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
2. | 「WHITE SONG」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
3. | 「EVERGREEN」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
4. | 「OASIS」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
5. | 「A DROP OF COLOUR」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
6. | 「SHALLOW SLEEP」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
7. | 「NEW DAYS DAWN」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
8. | 「ANGEL'S TALE」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
9. | 「THE CAPE OF STORMS」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
10. | 「SECRET LETTERS」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
11. | 「EVERGREEN (english ensemble)」(1stSg.表題曲「evergreen」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford | |
12. | 「ANGEL'S TALE (english ensemble)」(2ndSg.表題曲「Angel's tale」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford | |
13. | 「SHALLOW SLEEP (english ensemble)」(3rdSg.表題曲「SHALLOW SLEEP」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford |
(※)2004年10月14日に発売された『ROENTGEN english version』の日本盤
全作詞・作曲: HYDE。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「UNEXPECTED」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
2. | 「WHITE SONG」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
3. | 「EVERGREEN」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
4. | 「OASIS」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
5. | 「A DROP OF COLOUR」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
6. | 「SHALLOW SLEEP」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
7. | 「NEW DAYS DAWN」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
8. | 「ANGEL'S TALE」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
9. | 「THE CAPE OF STORMS」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
10. | 「SECRET LETTERS」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
11. | 「EVERGREEN (english ensemble)」(1stSg.表題曲「evergreen」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford | |
12. | 「ANGEL'S TALE (english ensemble)」(2ndSg.表題曲「Angel's tale」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford | |
13. | 「SHALLOW SLEEP (english ensemble)」(3rdSg.表題曲「SHALLOW SLEEP」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford |
(※)2022年1月29日に発売された『ROENTGEN』のリマスタリング版
(※)ボーナストラックとして、2001年・2002年発売のシングル3作品のカップリングに収められていた各表題曲のリアレンジバージョンの日本語詞版を初収録
(※)フィジカルは、コンプリートボックス『HYDE COMPLETE BOX 2001-2003』にBlu-spec CD2で収録
全作詞・作曲: HYDE。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「UNEXPECTED (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
2. | 「WHITE SONG (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
3. | 「EVERGREEN (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
4. | 「OASIS (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
5. | 「A DROP OF COLOUR (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
6. | 「SHALLOW SLEEP (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
7. | 「NEW DAYS DAWN (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
8. | 「ANGEL'S TALE (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
9. | 「THE CAPE OF STORMS (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
10. | 「SECRET LETTERS (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
11. | 「EVERGREEN (japanese ensemble) [Remastered Edition 2022]」(1stSg.表題曲「evergreen」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford | |
12. | 「ANGEL'S TALE (japanese ensemble) [Remastered Edition 2022]」(2ndSg.表題曲「Angel's tale」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford | |
13. | 「SHALLOW SLEEP (japanese ensemble) [Remastered Edition 2022]」(3rdSg.表題曲「SHALLOW SLEEP」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford |
(※)2022年1月29日に発売された『ROENTGEN.english』のリマスタリング版
(※)フィジカルは、コンプリートボックス『HYDE COMPLETE BOX 2001-2003』にBlu-spec CD2で収録
全作詞・作曲: HYDE。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「UNEXPECTED (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
2. | 「WHITE SONG (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
3. | 「EVERGREEN (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
4. | 「OASIS (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
5. | 「A DROP OF COLOUR (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
6. | 「SHALLOW SLEEP (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
7. | 「NEW DAYS DAWN (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
8. | 「ANGEL'S TALE (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
9. | 「THE CAPE OF STORMS (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
10. | 「SECRET LETTERS (Remastered Edition 2022)」 | Ian Curnow, Dave Ford | |
11. | 「EVERGREEN (english ensemble) [Remastered Edition 2022]」(1stSg.表題曲「evergreen」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford | |
12. | 「ANGEL'S TALE (english ensemble) [Remastered Edition 2022]」(2ndSg.表題曲「Angel's tale」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford | |
13. | 「SHALLOW SLEEP (english ensemble) [Remastered Edition 2022]」(3rdSg.表題曲「SHALLOW SLEEP」のリアレンジ版) | Ian Curnow, Dave Ford |
ROENTGEN
[Produce & Mastering]
[Artwork etc]
|
ROENTGEN.english
[Produce & Mastering]
[Artwork etc]
|
HYDE COMPLETE BOX 2001-2003
ROENTGEN Remastered Edition
[Produce & Mastering]
|
ROENTGEN.english Remastered Edition
ROENTGEN STORIES
2001 LONDON RECORDING MOVIE
[HYDE COMPLETE BOX 2001-2003]
|
年 | 楽曲 | タイアップ |
---|---|---|
2001年 | evergreen | 「ユニクロ」CMソング(本人出演) |
2002年 | SHALLOW SLEEP | 日本テレビ系番組『スーパーテレビ情報最前線』エンディングテーマ |
A DROP OF COLOUR | 松竹配給映画『化粧師 KEWAISHI』イメージソング | |
2004年 | THE CAPE OF STORMS | 松竹配給映画『下弦の月〜ラスト・クォーター』主題歌[注釈 1] |
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