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サイバーエージェントが提供するレンタルブログサービス ウィキペディアから
アメーバブログ(Ameba Blog、略称:アメブロ)は、サイバーエージェントが提供するレンタルブログサービス。2004年9月15日サービス開始[1][2]。同社が運営するネットサービス「Ameba」の主力サービスのひとつである。
各種調査によると、日本で第1位の規模のブログサービスである。2009年時点では、Yahoo!ブログ、FC2ブログと並んで三強とされた[3]。
メディアミックスなどクロスメディアの手法を使ってマスメディアと連携し、ユーザーやページビューを増やしてきた。芸能人や著名人などタレントブロガーの多さも売り物で、ミスキャンパスのブログ、芸能事務所ごとのブログスペースなどを設けて管理している。『実録鬼嫁日記』『きらきら研修医』はブログが書籍化され、後にテレビドラマ化された。
2007年2月14日には東京・原宿に「AmebaStudio」をオープン[4]。芸能人などの著名ゲストを呼んで公開生放送によるネット配信を行いタレントブログと連動させていたが[4]、2010年3月31日をもって運営終了した[4](「HARAJUKUAbemaStudio」も参照)。
Ameba全体の会員数は、サービス開始2年後の2006年3月には100万人を突破した[2]。
その後は、2009年10月時点で676万人[5]、同年12月時点で約728万人となった[6]。同年12月時点での会員男女比率は5:5であった[6]。ブログのアクティブユーザーは、2009年11月時点で約115万人/月[7]。日本のユニークビジターは2009年11月時点で220万人/月[8]。ページビューは2億3000万/月。[いつ?]
2010年7月には会員数が1,000万人を突破[2]、2011年12月には2,000万人を突破[2]、2013年8月には3,000万人を突破した[2]。サービス開始10周年を迎えた2014年9月には4,000万人を突破し[2]、サービス開始15周年となる2019年9月には会員数6,000万人を突破し[2]、ブログの累計投稿数は約25億件に達した[2]。
ブログサービスとしての特徴として、以下のような点が挙げられる。
これらの特徴はYahoo!ブログにも共通する面があり、初心者にも親しみやすいブログサービスとして会員数を伸ばした。
2019年12月15日のYahoo!ブログ廃止の際には[14]、公式移行ツールの対象として、アメーバブログ、Livedoorブログ、Seesaaブログ、はてなブログの4サービスがサポート対象とされた[14][15][注釈 1]。
通常のブログ更新機能の他に、利用者相互のコミュニティを図るため様々な機能が用意されている。各種機能にはホーム(旧「マイページ」)からアクセス可能。
サービス開始時の2004年9月15日より実施[1]。アクセス数などに基づいたブログランキングで、月間ランキングの上位に入賞したトップブロガーには報酬が支給される。報酬の支給は、当初は現金(一部ランキングは賞品)だったが[1]、後に「コイン」と呼ばれる換金可能な仮想通貨に改められた。
アメーバブログの中で読者登録する機能があり、気に入ったブログを登録すると自分のホームに更新情報が表示される。
読者登録は、自分が気に入ったブログを相手にメッセージを添えて読者になるという機能である。SNSで言う「相互フォロー」のような「読者登録返し」というコミュニケーションも頻繁に行われているが、これもマナーとされているわけではない。また読者機能と同じような「チェックリスト登録」という機能もあった。
一般的なRSSリーダーとは異なり、アメーバブログ以外のブログは登録できない。かつてはアメーバブログ以外にも、RSSで更新状況を配信しているブログやニュースもお気に入り登録でき、更新情報も届くなどの機能もあった。
読者登録はのちに「フォロー」と名称変更され、チェックリスト登録は統合された。読者登録には公開フォローと非公開フォローの2種類がある。他人のブログをフォローする際に、デフォルトで公開・非公開のどちらにするかを設定画面で指定できる。
公開フォローでは、相手にフォローしたことが通知される。公開フォローの受付設定は「すべて承認」「個別に承認」「すべて不承認」の3通りを選択でき、フォローが承認されると相手のブログのサイドバーにある「このブログのフォロワー」一覧に登録者のブログ名が表示される(設定画面「サイドバー表示設定」により非表示とすることも可能)。
非公開フォローでは、相手にフォローしたことは知られず、フォローを外しても通知が行くことはない。
読者登録したブログの更新情報は、自分のホームの「フォローフィード」に新着表示され、公開フォロー・非公開フォローにかかわらず同じように一覧表示される。
2007年8月29日に開始された友達登録機能[18]。記事や画像・動画を特定の人に限定公開できるSNS機能である[18]。mixiにおける「マイミク」に相当する機能で、特定のユーザーを「アメンバー」として登録することで「アメンバー限定記事」を書くことができる。
相手のブログトップページから「アメンバー申請」を行い、承認されると「アメンバー」として登録される。自分の設定画面から「アメンバー申請を受け付けない」という設定も可能。かつては「アメンバー一覧」リストは全ユーザーのプロフィールページに表示されていたが、のちに一覧リスト非表示機能が追加された。
2016年4月1日より「今日は何の日?」機能を開始[20]。毎日「今日は○○の日」というブログスタンプがマイページに表示される。そこから記事を書くとスタンプとリンクが記事に表示され、同じブログスタンプで記事を書いた人のブログを見ることもできる。ブログスタンプは毎日変更される[20]。ブログは作ったものの書くネタがなく、続かないとして放置しがちな初心者に配慮した機能である。
「ブログネタ」として長年続けられていた機能で、事務局内の「クチコミ番付運営局」というグループが、毎週ブログのネタとなる話題を提供していた。また「ブログネタ」と連動して、2007年8月からは「クチコミ番付」「すんものおへや」という機能も用意されていたが[29]、2016年4月18日をもって両機能とも終了し「今日は何の日?」へ移行した。
※ 終了順
画像をアップロードして、閲覧者やアメンバーに公開する機能。アップロードした画像はブログ内に貼り付けることも出来た。まず2009年1月20日をもって投稿が出来なくなり[30]、2010年2月22日をもってサービス自体が終了した[31]。
2009年12月にサービス開始[32]。TwitterのようなAmeba用つぶやき機能。2017年11月6日をもってサービス終了[32]。
2012年5月リリース[32]。「Amebaなう」用のスマホアプリ。2017年11月6日をもってサービス終了[32][33]。
プロフィールページに設けられていた自己紹介用のQ&A欄。2018年4月18日にプロフィールページが大幅にリニューアルされて簡素化されたことに伴い、Q&A欄は廃止された[23][34]。
2009年4月より開始されたコミュニティ機能。mixiのコミュニティと同様に、同じ趣味などを持ったブロガーが交流することができた。2019年3月27日をもってサービス終了[35]。
2019年12月2日をもってPC版・モバイル版のサービスを終了[36]。
2006年11月にサービス開始[17]。いわゆる「足跡」機能の一種で、自分が記事を読んだことをブロガーに対して伝える方法である。「ペタ」ボタンを一度クリックすると「ペタ帳」と呼ばれるリストに足跡のマークと自分のIDが表示される。また「ペタ」は自分自身のブログにも付けることができる。
mixiの「足あと」機能に類比されるが[37]、mixiの「足あと」機能は自動で記録されるのに対し、「ペタ」は読者が能動的に記録するという点が異なる。
「ペタ」を付けてくれたお礼として、自分も相手のブログ記事を読み「ペタ」を返す「ペタ返し」というコミュニケーションもあるが、あくまで自主的なものでありマナーとされているわけではない。
サービス開始当初は全ユーザーのブログに「ペタ帳」が表示される仕様となっていたが、宣伝業者などによるスパム的な「ペタ」が多かったことから、のちに「ペタを受け付けない」設定が追加された。
得た「ペタ」の数によってランクアップし、「ペタ帳」に表示されるキャラクターが変化する。キャラクターは次のとおり。
2015年8月19日、アメーバブログ公式スタッフブログで「ペタ」機能の廃止が発表され[17]、同年11月18日をもって機能終了するとされた[17]。一部ユーザーからは存続を求める声もあったが「新たな対応は考えていない」としていた[37]。しかし同年11月9日には、方針を一転し同スタッフブログで「ペタ」廃止の撤回が発表され[17][38]、サービス継続されることとなった[17]。
その後、2020年8月28日に再びスタッフブログで「ペタ」機能の廃止が発表された[39]。同年10月28日14時をもって相手にペタをつけることが出来なくなり[39][40]、11月16日14時をもって自分のペタ帳を閲覧することも出来なくなった[39][40]。再度廃止に至った理由として、システムの老朽化と「いいね」機能との重複などを挙げている[39]。
アメーバブログ側の審査を通過し「オフィシャルブログ」として登録されている著名人のブログについては、タレント・有名人ブログ総合インデックス から見ることができる。殿堂入りしたブログはランキングの対象外となる。
殿堂入りと似た「MVB」(Most Valuable Blogger、当初はMost Valuable Blog)というものがあり、これに認定されたブログは殿堂入りと同じくランキングの集計対象外となるが、ランキングの上部に表示されるようになる[42][43]。
タレントブロガーの多さが売り物のアメーバブログでは、専門の検閲・監視チームが24時間体制でタレントブログの管理に当たり[44][出典無効]、炎上の原因となりうるコメントの削除やタレントが投稿した記事のチェックを行っている[44][出典無効]。
以下にアメーバブログでのコメント管理にまつわる主な事例を挙げる。
2010年1月1日未明に第三者による不正アクセスにより、アメーバブログ内の芸能人等の公式ブログ約450件のID、パスワードなどが外部に流出した。複数の芸能人ブログに「お年玉」画像が表示され、そのリンク先にて当該情報が記されたファイルが配布されていた[50][51]。
また翌2011年12月24日には、第三者による不正アクセスによってブログ利用者5万人のIDが退会状態になり、ブログが消えたり更新できないなどの被害が発生したこともあった[52]。サイバーエージェント側は翌日より復旧作業を開始し、データの損失や不正利用、個人情報漏洩はないとした[52]。
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