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補欠選挙 ウィキペディアから
2023年日本の補欠選挙(2023ねんにほんのほけつせんきょ)では、日本における立法機関である衆議院および参議院における議員の欠員を補充するために2023年(令和5年)に行われた補欠選挙について取り上げる。
補欠選挙は、議員が辞職あるいは死亡したこと等で、欠員が生じた場合にその欠員を補充するために行われる選挙である。2000年(平成12年)の公職選挙法改正[1]によって、衆議院と参議院の補欠選挙及び再選挙(選挙の無効を起因とするものに限る。以下「統一対象再選挙」と記す)は4月と10月の年2回にまとめて実施されている。なお、補欠選挙の期日については、公職選挙法第33条の2において以下のように定められている。
以上をまとめると、2023年に補欠選挙の行われるタイミングとしては以下の通りとなる。
2023年4月には、衆議院の4選挙区(2022年10月に実施できず、先送りされた2選挙区を含む。次項参照)、参議院の1選挙区で補欠選挙が行われた。
また10月には衆議院と参議院の各1選挙区で補欠選挙が行われ、ともに与野党の一騎打ちとなった。
第210回国会中の2022年11月18日に改正公職選挙法が成立し、衆議院では区割り変更が行われるが、新しい区割りは2024年の第50回衆議院議員総選挙から実施されるため、補欠選挙は旧区割りで行われた[注 1]。
2023年に在職中の国会議員に係る補欠選挙の最終期限は以下の通りである。
参議院の選挙区の場合、補欠選挙を行う実施要件は「(在任期間を同じくする議員の欠員の数が)通常選挙における当該選挙区の議員の定数の四分の一を超えるに至つたとき」(公職選挙法第113条第1項第4号)と規定されている。従って、定数が4人以上である埼玉県・東京都・神奈川県・愛知県・大阪府選挙区は、改選期が同じである議員の欠員が2人以上になるまで補欠選挙の実施要件を満たさないこととなる。
2023年8月30日に参議院神奈川県選挙区選出議員の島村大(自由民主党)が死去した[2]が、2024年9月15日までに島村以外に2019年改選分の欠員が発生しなかったため、上記の実施要件規定により、2023年中を含め、任期中に補欠選挙は実施されず、2025年の第27回参議院議員通常選挙まで約2年間、欠員が続くことになった。
なお、2023年11月10日に衆議院島根県第1区選出議員の細田博之(自由民主党)が死去した[3]が、欠員が生じたのが同年9月16日以降であるため、同選挙区の補欠選挙は2023年には実施されず、2024年4月に実施された。
なお、上記のうち、衆議院山口4区と和歌山1区の補欠選挙については、2022年から先送りされて実施されたものである。
これは安倍・岸本両議員が当選した第49回衆議院議員総選挙について、投票翌日の2021年11月1日、いわゆる一票の格差を理由に選挙無効を求める訴訟が全国で提起され、2022年9月15日までに判決が確定しなかったため、公職選挙法第33条の2第7項の規定により、2022年10月の補欠選挙が実施できなかったことによるものである。2023年1月25日に最高裁判所大法廷が同選挙を合憲とする判決を下し[6]、判決が確定したことにより、両選挙区の補欠選挙は本年4月に行われた。
自民新人の吉田が、立憲新人で元参議院議員の有田らを破って初当選を果たした。
当日有権者数:239,874人 最終投票率:34.71%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 吉田真次 | 38 | 自由民主党 | 新 | 51,961票 | 63.48% | 公明党推薦 |
有田芳生 | 71 | 立憲民主党 | 新 | 25,595票 | 31.27% | ||
大野頼子 | 49 | 無所属 | 新 | 2,381票 | 2.91% | ||
渡部亜衣 | 37 | 政治家女子48党 | 新 | 1,186票 | 1.45% | ||
竹本秀之 | 67 | 無所属 | 新 | 734票 | 0.90% |
維新新人の林が、二階や世耕といった自民党和歌山県連の面々に加えて東京都知事の小池百合子、和歌山県知事の岸本周平らの支援を受けた自民元職の門を筆頭とした他候補を破って初当選を果たした。日本維新の会は和歌山県の小選挙区で初めて議席を得た。
当日有権者数:304,221人 最終投票率:44.11%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 林佑美 | 41 | 日本維新の会 | 新 | 61,720票 | 47.47% | |
門博文 | 57 | 自由民主党 | 元 | 55,657票 | 42.80% | 公明党推薦 | |
国重秀明 | 62 | 日本共産党 | 新 | 11,178票 | 8.60% | 社会民主党和歌山県連合支持 | |
山本貴平 | 48 | 政治家女子48党 | 新 | 1,476票 | 1.14% |
7人が立候補する混戦の中、自民新人の英利が立憲新人の矢崎らを破り、初当選を果たした。
当日有権者数:451,273人 最終投票率:38.25%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 英利アルフィヤ | 34 | 自由民主党 | 新 | 50,578票 | 30.58% | 公明党推薦 |
矢崎堅太郎 | 55 | 立憲民主党 | 新 | 45,635.399票 | 27.59% | ||
岡野純子 | 44 | 国民民主党 | 新 | 24,842票 | 15.02% | ||
岸野智康 | 28 | 日本維新の会 | 新 | 22,952票 | 13.88% | ||
斉藤和子 | 48 | 日本共産党 | 元 | 12,360票 | 7.47% | ||
星健太郎 | 43 | 無所属 | 新 | 6,561.599票 | 3.97% | ||
織田三江 | 41 | 政治家女子48党 | 新 | 2,463票 | 1.49% |
自民新人の岸が立憲元職の平岡の猛追を振り切り、初当選を果たした。岸は土田慎、馬場雄基に次いで3人目(西日本の選挙区では初)の平成生まれの国会議員となった。
当日有権者数:279,203人 最終投票率:42.41%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 岸信千世 | 31 | 自由民主党 | 新 | 61,369票 | 52.47% | 公明党推薦 |
平岡秀夫 | 69 | 無所属 | 元 | 55,601票 | 47.53% |
自民新人の白坂と立憲前職の吉田が激しく競り合い、白坂が341票差で吉田を下し、初当選を果たした。
2023年(令和5年)4月23日執行
当日有権者数:943,477人 最終投票率:42.48%(前回比:-10.50ポイント)
当落 | 氏名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 白坂亜紀 | 56 | 自由民主党 | 新 | 196,122票 | 50.04% | 公明党推薦 |
吉田忠智 | 67 | 立憲民主党 | 前 | 195,781票 | 49.96% | 日本共産党・社会民主党支持 |
自民新人の金子が立憲前職の末次の猛追を振り切り、初当選した。
当日有権者数:243,185人 最終投票率:42.19%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 金子容三 | 40 | 自由民主党 | 新 | 53,915票 | 53.48% | 公明党推薦 |
末次精一 | 60 | 立憲民主党 | 前 | 46,899票 | 46.52% | 社会民主党推薦 |
氏名 | 年齢 | 党派 | 新旧 | 肩書 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|
広田一 | 55 | 無所属 | 元 | 元衆議院議員・元立憲民主党国会対策委員長代理 | |
西内健 | 56 | 自由民主党 | 新 | 元高知県議会議員・元自由民主党高知県連幹事長 | 公明党推薦 |
野党4党の支援を受けた無所属元職の広田が自民新人の西内に91,000票余りの差をつけ、3選。
2023年(令和5年)10月22日執行
当日有権者数:1,193,275人(徳島:609,313人 高知:583,962人) 最終投票率:32.16%(徳島:23.92% 高知:40.75%)
当落 | 氏名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票 | 得票率 | 推薦・支持 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
総得票 | 徳島 | 高知 | 総得票率 | 徳島 | 高知 | ||||||
当 | 広田一 | 55 | 無所属 | 元 | 233,250票 | 83,637票 | 149,613票 | 62.15% | 59.36% | 63.83% | |
西内健 | 56 | 自由民主党 | 新 | 142,036票 | 57,253票 | 84,783票 | 37.85% | 40.64% | 36.17% | 公明党推薦 |
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