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2010年のセリーグプレーオフ ウィキペディアから
2010年のセントラル・リーグクライマックスシリーズは、2010年10月に開催された、日本プロ野球セントラル・リーグのクライマックスシリーズである。
2010年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ | |
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2010 ダンディハウス クライマックスシリーズ・セ ファーストステージ | |
MVPを受賞した和田 | |
ゲームデータ | |
優勝 中日ドラゴンズ 3年ぶりの日本シリーズ出場 | |
スポンサー | ダンディハウス(ファーストステージ) |
試合日程 | 10月20日 - 10月25日 |
MVP | 和田一浩 |
優勝チーム監督 | 落合博満 |
進出 | 2010年の日本シリーズ |
ファイナルステージ | |
開催日程 | 10月20日 - 25日 |
球場 | ナゴヤドーム |
勝利チーム | 中日ドラゴンズ |
対戦相手 | 読売ジャイアンツ |
勝敗 | 4勝1敗(アドバンテージ1勝を含む) |
ファーストステージ | |
開催日程 | 10月16日 - 18日 |
球場 | 阪神甲子園球場 |
勝利チーム | 読売ジャイアンツ |
対戦相手 | 阪神タイガース |
勝敗 | 2勝 |
シーズン成績 | |
中日ドラゴンズ79勝62敗3分 勝率 .560 | |
阪神タイガース78勝63敗3分 勝率 .553 | |
読売ジャイアンツ79勝64敗1分 勝率 .552 | |
< 20092011 > |
クライマックスシリーズは、日本選手権シリーズの出場権を懸けたプレーオフトーナメントである。
2010年度レギュラーシーズン第2位阪神タイガースと同第3位読売ジャイアンツが3戦2勝先取制で争い、勝者がファイナルステージに進出する。
ファーストステージ限定でダンディハウスが特別協賛スポンサーとなり、「2010 ダンディハウス クライマックスシリーズ・セ ファーストステージ」として開催する[1]。
会期:10月16日から10月18日(予備日:10月19日 - 19日までにすべての試合が消化できない場合は打ち切り)
セリーグのクライマックスシリーズでは初めて、屋外球場での試合が行われた。
球場:阪神甲子園球場
2010年度レギュラーシーズン第1位チームの中日ドラゴンズとファーストステージの勝者読売ジャイアンツが6戦4勝先取制で争い、勝者が日本選手権シリーズへの出場権を得る。なお1位チームにはあらかじめ1勝分のアドバンテージが与えられるため、中日は3勝すれば同シリーズ出場権を得ることになる。全試合先制したチームの勝利となった。
会期:10月20日から10月25日(予備日:10月26日、27日(27日までにすべての試合が消化できない場合は打ち切り)
球場:ナゴヤドーム
1stステージ(準決勝) | ファイナルステージ(決勝) | |||||
(6戦4勝制) ナゴヤドーム | ||||||
中日 | ☆○○●○ | |||||
(3戦2勝制) 甲子園球場 |
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巨人 | ★●●○● | |||||
阪神 | ●● | |||||
巨人 | ○○ | |||||
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月16日(土) | 第1戦 | 読売ジャイアンツ | 3 - 1 | 阪神タイガース | 阪神甲子園球場 |
10月17日(日) | 第2戦 | 読売ジャイアンツ | 7 - 6 | 阪神タイガース | |
勝者:読売ジャイアンツ |
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日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
アドバンテージ | 読売ジャイアンツ | 中日ドラゴンズ | |||
10月20日(水) | 第1戦 | 読売ジャイアンツ | 0 - 5 | 中日ドラゴンズ | ナゴヤドーム |
10月21日(木) | 第2戦 | 読売ジャイアンツ | 0 - 2 | 中日ドラゴンズ | |
10月22日(金) | 第3戦 | 読売ジャイアンツ | 3 - 2 | 中日ドラゴンズ | |
10月23日(土) | 第4戦 | 読売ジャイアンツ | 3 - 4 | 中日ドラゴンズ | |
勝者:中日ドラゴンズ |
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●阪神 1-3 巨人○ (阪神甲子園球場)
オーダー
伝統の一戦と呼ばれ、天覧試合でのサヨナラ本塁打、バックスクリーン3連発など数々の名勝負を繰り広げた阪神と巨人が初めてポストシーズンで顔を合わせることになった。阪神にとってはCS初の甲子園での開催となった[2]。阪神は『巨人キラー』の能見、巨人は13勝を挙げ飛躍を遂げた東野が先発。その阪神は2回裏にブラゼルのソロ本塁打で1点を先制。しかし巨人も3回表にすぐさま反撃、坂本のソロ本塁打で同点とすると小笠原の適時打で逆転に成功する。5回表にも小笠原のこの日2本目の適時打で1点を追加した。阪神は8回裏に満塁のチャンスをつくるもののブラゼルが巨人4番手山口の前に凡退し得点ならず。9回裏も山口で抑えた巨人がファイナルステージ進出へ王手をかけた。巨人の先発・東野はポストシーズン初勝利。阪神は対巨人戦7連勝中だった能見が打たれ、打線も散発5安打1得点とふるわず初戦を落とした。
●阪神 6-7 巨人○ (阪神甲子園球場)
オーダー
阪神は14勝の勝ち頭久保、巨人は夏場に楽天から移籍して4勝を挙げた朝井が先発。阪神は1回裏に新井、ブラゼルの適時打で2点を先制。3回裏にも桜井の犠牲フライで1点を加える。巨人は5回表に小笠原の適時打とラミレスの犠牲フライで1点差にまで詰め寄るが、阪神は5回裏にブラゼルの犠牲フライ、6回裏に平野の2点適時三塁打で一気に突き放す。しかし巨人は7回表に久保田からエラー絡みで1点を返すと高橋由に2ラン本塁打が飛び出し再び1点差にまで迫る。阪神は8回表から守護神・藤川球を投入し逃げ切りを図るが、ラミレスに2点適時打を打たれ逆転を許し、常に劣勢だった巨人がこの試合初めてリードを奪った。最後は第1戦同様山口が抑えて試合終了。巨人が連勝でファイナルステージ進出を決めた。一方阪神は2つのエラーが共に失点につながり、8回表から藤川球を投入する継投策も裏目に出て2試合連続の逆転負けで、ここまで出場した3回[3]ともすべてファーストステージでの敗退となった。
○中日 5-0 巨人●(ナゴヤドーム)
オーダー
中日は1回裏に森野の適時打で先制、さらにブランコの適時二塁打と藤井の2点適時打で4点を挙げ、7回裏には堂上直の適時打でリードを広げる。中日先発のチェンは6回2/3を投げ7安打を許すも、要所を締めて無失点の好投。その後は髙橋・浅尾・岩瀬と勝ちパターンの継投で巨人を完封。中日がアドバンテージの1勝を含めて対戦成績を2勝0敗とした。巨人は中3日登板の東野を先発に立てるが立ち上がりに失点し、打線も4回表に一死一・三塁、5回表には二死満塁のチャンスを作ったものの、あと一本が出なかった。また巨人はリードオフマン・坂本が試合前練習で腰を痛め、試合を欠場する誤算があった。
○中日 2-0 巨人●(ナゴヤドーム)
オーダー
中日は2回裏に吉見の適時打で先制。3回裏にはブランコの犠牲フライで1点を追加。中日先発・吉見は7回1/3を被安打5・奪三振6・無失点の好投、後を継いだ髙橋・浅尾もパーフェクトリリーフで序盤の2点を守り切り、中日が連勝で日本シリーズ出場に王手をかけた(クライマックスシリーズでの連続完封勝利はセ・パ通じて史上初)。巨人先発の内海は6回を投げて被安打6・奪三振5・2失点にまとめたが、小笠原・ラミレス・阿部のクリーンアップが揃って無安打に終わるなど、打線の援護に恵まれなかった。なお第1戦の試合前に負傷した巨人の坂本は、第2戦も欠場した。
●中日 2-3 巨人○(ナゴヤドーム)
オーダー
巨人は5回表に脇谷が適時二塁打を放ち、ファイナルステージ3戦目で初めて先手を奪うと、続く6回表にも高橋由の二塁打で一塁走者ラミレスが好走塁で本塁を陥れさらに1点を追加する。中日は8回裏に野本が2ラン本塁打を放って同点に追いつくものの、巨人は9回表に阿部がこの回から登板した中日の守護神・岩瀬からソロ本塁打を放ち勝ち越しに成功。これが決勝点となり、巨人がファイナルステージ初勝利を挙げた。巨人先発・朝井は緩急を使った投球で6回無失点の好投(被安打は初回の先頭打者である荒木の1安打のみ)。要所で投げるスローカーブが効果的で、中日打線に的を絞らせなかった。
○中日 4x-3 巨人●(ナゴヤドーム)
オーダー
中日は4回裏に小田の適時二塁打で2点を先制。巨人は8回表に小笠原の犠飛で1点を返すが、中日は8回裏に谷繁の押し出し四球により1点を追加して突き放す。巨人は9回表に中日4番手の浅尾から矢野の適時二塁打と松本の内野ゴロの間に2点を奪い、土壇場で同点に持ち込んだが、中日は9回裏に巨人6番手の久保から和田が前進守備の左翼・ラミレスの頭上を越えるサヨナラ安打を放ち熱戦に決着を付けた(和田のポストシーズンでのサヨナラ打は、西武時代の2004年のプレーオフ第1ステージ第3戦のサヨナラ本塁打以来で自身2度目)。中日がファイナルステージ対戦成績4勝1敗(アドバンテージの1勝を含む)で、3年ぶり9回目の日本シリーズ進出を決めた。坂本がスタメンに復帰した巨人は中日を上回る11安打を放ったが、序盤から中盤でのチャンスを生かせなかった。中日のポストシーズンにおけるサヨナラ勝ちは1974年の日本シリーズ第1戦以来36年ぶり、また巨人のポストシーズンにおけるサヨナラ負けは1994年の日本シリーズ第4戦以来16年ぶり。中日はセ・リーグクライマックスシリーズ初のサヨナラ勝利。また、クライマックスシリーズの優勝がサヨナラゲームで決まったのは今回がセ・パを通して初である(クライマックスの前身となるパシフィック・リーグプレーオフでは2006年・北海道日本ハムファイターズが福岡ソフトバンクホークスとの第2戦でサヨナラ勝ち(1x-0)の例がある)。
なお、シリーズMVPは本試合でサヨナラ安打を記録した中日・和田一浩が受賞した。
第3戦(10月18日)が行われた場合は、読売テレビ(YTV)《近畿広域圏ローカル》(実況:小澤昭博、解説:川藤幸三、水野雄仁)、NHK BShi(実況:冨坂和男、解説:大島康徳)とGAORA(実況:寺西裕一、解説は未定)で放送される予定だった。また、2試合とも地上波は関東地方(第1戦:TBSテレビ、第2戦:テレビ朝日(EX)。第3戦が行われた場合は日本テレビ(NTV))にはネットされなかった。
なお、NHK BShiは衛星放送の完全デジタル化周知徹底により2010年度で放送を終了し、BS2波に一本化する方針(NHKデジタル衛星ハイビジョン#概要参照)から、BShiにおけるプロ野球放送はこれが最後となった。
第5戦以降が実施されていた場合、第5戦は東海テレビ《フジテレビ系列》とフジテレビONE(トップ中継)、第6戦はテレビ愛知(TVA)《テレビ東京系列》とJ sports 2、NHK衛星第1で中継される予定だった。
※第3戦が実施されていたら、上記の中継体制で放送される予定だった。
第5戦以降が実施されていた場合、以下の体制で中継される予定だった。
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