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メジャーリーグベースボールの第35回アメリカンリーグ優勝決定シリーズ ウィキペディアから
2004年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月5日に開幕した。アメリカンリーグの第35回リーグチャンピオンシップシリーズ(35th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、12日から20日にかけて計7試合が開催された。その結果、ボストン・レッドソックス(東地区)がニューヨーク・ヤンキース(同)を4勝3敗で下し、18年ぶり11回目のリーグ優勝および10回目のワールドシリーズ進出を果たした。
2004年のアメリカンリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
第4戦決着時のフェンウェイ・パークの様子。レッドソックスの選手たちは本塁に集まって歓喜し、ヤンキースの選手たちは三塁側ダグアウトへ引き揚げている | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月12日–20日 | ||||||
観客動員 | 7試合合計:32万9600人 1試合平均: 4万7086人 | ||||||
MVP | デビッド・オルティーズ(BOS) | ||||||
ALDS | BOS 3–0 ANA NYY 3–1 MIN | ||||||
殿堂表彰者 | ペドロ・マルティネス(BOS投手) デビッド・オルティーズ(BOS指名打者) ジョー・トーリ(NYY監督) デレク・ジーター(NYY内野手) マイク・ムッシーナ(NYY投手) マリアノ・リベラ(NYY投手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ボストン・レッドソックス(BOS) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続 | 7回目||||||
GM | セオ・エプスタイン | ||||||
監督 | テリー・フランコーナ | ||||||
シーズン成績 | 東地区2位=ワイルドカード | 98勝64敗・勝率.605||||||
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ニューヨーク・ヤンキース(NYY) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続12回目 | ||||||
GM | ブライアン・キャッシュマン | ||||||
監督 | ジョー・トーリ | ||||||
シーズン成績 | 101勝61敗・勝率.623 東地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
両球団がポストシーズンで対戦するのは、前年のリーグ優勝決定戦に次いで2年連続3度目。この年のレギュラーシーズンでは両球団は19試合対戦し、レッドソックスが11勝8敗と勝ち越していた[1]。今シリーズでは、ヤンキースが初戦から3連勝したうえに第4戦も1点リードで9回裏を迎えた。しかしレッドソックスは、そこから同点に追いつき延長12回サヨナラで勝利すると、そこから第7戦まで4連勝して逆転でシリーズを制した。ポストシーズンの7戦4勝制シリーズにおける3連敗4連勝は、MLBでは史上初めてであり、北米4大プロスポーツリーグの他競技を含めても29年ぶり3度目である[注 1][2]。かつて両球団のライバル関係では「ヤンキース=勝者」「レッドソックス=敗者」という構図が定着していたが、今シリーズを境にその構図が崩されたといえる[3]。シリーズMVPには、第4戦・第5戦の2試合連続でサヨナラ打を放つなど、7試合で打率.387・3本塁打・11打点・OPS 1.199という成績を残したレッドソックスのデビッド・オルティーズが選出された。このあとレッドソックスは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者セントルイス・カージナルスを4勝0敗で下し、86年ぶり6度目の優勝を成し遂げた。
2004年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月12日に開幕し、途中に移動日と雨天順延を挟んで9日間で7試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 | |
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10月12日(火) | 第1戦 | ボストン・レッドソックス | 7-10 | ニューヨーク・ヤンキース | ヤンキー・スタジアム | |
10月13日(水) | 第2戦 | ボストン・レッドソックス | 1-3 | ニューヨーク・ヤンキース | ||
10月14日(木) | ||||||
10月15日(金) | 雨天順延 | フェンウェイ・パーク | ||||
10月16日(土) | 第3戦 | ニューヨーク・ヤンキース | 19-8 | ボストン・レッドソックス | ||
10月17日(日) | 第4戦 | ニューヨーク・ヤンキース | 4-6x | ボストン・レッドソックス | ||
10月18日(月) | 第5戦 | ニューヨーク・ヤンキース | 4-5x | ボストン・レッドソックス | ||
10月19日(火) | 第6戦 | ボストン・レッドソックス | 4-2 | ニューヨーク・ヤンキース | ヤンキー・スタジアム | |
10月20日(水) | 第7戦 | ボストン・レッドソックス | 10-3 | ニューヨーク・ヤンキース | ||
優勝:ボストン・レッドソックス(4勝3敗 / 18年ぶり11度目) |
『ハードボール・タイムズ』のクリス・ジャフは2011年10月、歴代のポストシーズン各シリーズについて、面白さの数値化を試みた。「1点差試合は3ポイント、1-0の試合ならさらに1ポイント」「サヨナラゲームは10ポイント、サヨナラが本塁打によるものならさらに5ポイント」「7試合制のシリーズが最終戦までもつれれば15ポイント」などというように、試合経過やシリーズの展開が一定の条件を満たすのに応じてポイントを付与することで、主観的ではなく定量的な評価を行った。その結果、その年の両リーグ優勝決定戦まで全262シリーズの平均が45ポイントのところ、今シリーズは124ポイントを獲得した。これは全シリーズ中7位、リーグ優勝決定戦に限れば3位の高得点だった[注 2][4]。
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