デレク・ロウ

アメリカの野球選手 (1973 - ) ウィキペディアから

デレク・ロウ

デレク・クリストファー・ロウ(Derek Christopher Lowe, 1973年6月1日 - )は、アメリカ合衆国ミシガン州ディアボーン出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

概要 基本情報, 国籍 ...
デレク・ロウ
Derek Lowe
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ニューヨーク・ヤンキース時代
(2012年9月6日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ミシガン州ディアボーン
生年月日 (1973-06-01) 1973年6月1日(51歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1991年 ドラフト8巡目(全体214位)でシアトル・マリナーズから指名
初出場 1997年4月26日 トロント・ブルージェイズ
最終出場 2013年5月19日 デトロイト・タイガース
年俸 $15,000,000(2011年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
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経歴

要約
視点

プロ入り

東ミシガン大学からバスケットボール奨学金を受ける予定だったが、1991年シアトル・マリナーズからドラフト8巡目(全体214位)指名を受け入団[2]

1997年4月26日、トロント・ブルージェイズ戦でメジャーデビュー。

ボストン・レッドソックス

7月31日にジェイソン・バリテックとともにボストン・レッドソックストレードで移籍。マリナーズ在籍時はドラフト入団時から先発投手であったが、リリーフへ転向。

1998年先発投手としてシーズンを迎えるが、結果が出ずリリーフにまわり、その後もリリーフとして好成績を残す。

1999年防御率2.63・15セーブを記録した。

2000年にはクローザーに定着し、42セーブでリーグ最多セーブを記録し、オールスター初選出を果たした。

2001年、24セーブを記録したが救援失敗が重なった。デレクは先発転向の考えをジョー・ケリガン監督に伝え、ケリガンはその考えを気に入り、シーズン終盤に先発へ再転向[3]

2002年は開幕から先発ローテーションに名を連ねる。この年は開幕から好調で、4月27日のデビルレイズ(現レイズ)戦ではノーヒットノーランを達成。MLBオールスターゲームではア・リーグの先発投手を務めた。シーズン通算で残した21勝・防御率2.58はともにリーグ2位で、サイ・ヤング賞投票ではバリー・ジトペドロ・マルティネスに次ぐ3位に入った[4]

2003年は17勝を挙げたが、防御率は4.47と前年より2点近く悪化した。さらに2004年も勝利数減少・防御率悪化は続いた。レッドソックスはワールドシリーズに進出、ロウは第4戦に登板し7回無失点で勝利投手となり、チームは86年ぶりの世界一となった[5]が、シーズン終了後にFAとなったロウとの契約をレッドソックスは見送った。

ロサンゼルス・ドジャース

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ロサンゼルス・ドジャース時代
(2005年5月7日)

2005年1月11日、4年総額3,600万ドルでロサンゼルス・ドジャースに移籍[6]。2004年の防御率が5.42だったにもかかわらず大型契約を締結した理由をポール・デポデスタGMは「ゴロを打たせるピッチングのロウは、内野の守備のいいドジャースではいい成績を挙げられるはず」と説明している[7]

2005年は12勝15敗で負け越したが、リーグ5位の23回クオリティ・スタートを記録[8]。8月31日のカブス戦では被安打1で完封勝利。2006年は8月9日時点で9勝8敗だったが、閉幕まで7連勝を記録し、9月27日シーズン最後の登板で通算100勝に到達した。16勝で最多勝利のタイトルを獲得。

ドジャース移籍1年目の2005年から3年連続で開幕投手を務めたが、2008年は開幕投手をブラッド・ペニーに譲ってしまい[9]、5月には4敗・防御率6.11と不振に陥ったが、8月31日以降の6試合の登板で4勝・防御率0.50を記録。ジョー・トーリ監督は「デレクはマウンドに上がると全身全霊を込め一球一球投げる本物のプロ。開幕投手を外されても腐ることなく、見事なリーダーシップを発揮してくれた」と絶賛し、チームメイトはデレクをエースと認めていた[10]

アトランタ・ブレーブス

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アトランタ・ブレーブス時代
(2009年8月3日)

2009年1月15日、アトランタ・ブレーブスと4年総額6000万ドルで契約[11]。同年3月29日、ボビー・コックス監督はデレクが、4月5日の開幕戦と4月10日のホーム開幕戦の先発投手を務めることを発表[12]。4月5日のフィリーズとの開幕戦は、8回を被安打2で勝ち投手になった。4月10日のナショナルズとのホーム開幕戦は、3回終了後に雨で試合が2時間以上中断したため、3回1失点で降板し、チームは延長10回で6対5で勝利した[13]。5年ぶりのフェンウェイ・パークでの登板となった6月20日のレッドソックス戦では、観客からスタンディングオベーションで迎えられた[14]

2009年と2010年は連続して15勝以上を挙げた。

2011年はリーグ最多の17敗を喫するなど不振に終わった。

インディアンズ時代

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クリーブランド・インディアンス時代
(2012年6月29日)

オフにマイナー選手1人との交換でクリーブランド・インディアンスへ移籍した。8月10日に放出された[15]

ヤンキース時代

2012年8月13日にニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[16]。13日には2001年以来のセーブを記録した[17]

レンジャーズ時代

2013年3月6日、テキサス・レンジャーズとマイナー契約を結んだ[18]。メジャー昇格し、9試合登板するも5月にリリースされ、7月に引退を発表した。

選手としての特徴

シンキング・ファストボールを多投して、打者をゴロに打ち取る、メジャーでも屈指のグラウンドボールピッチャー。この球を投げ始めたのは、本人によればマイナーリーグAA級にいたころからだという[19]。このツーシームの球速は86 - 91mph(約138.4 - 146.4km/h)ほどで、その他にはたまにスライダーチェンジアップも投げる[20]

詳細情報

年度別投手成績

さらに見る 年 度, 球団 ...




















































W
H
I
P
1997 SEA 129000240--.33323453.059112022392043416.961.49
BOS 80000020--.0006416.01503121300663.381.13
'97計 209000260--.25029869.074112334522049476.131.41
1998 6310000394--.250527123.012654254778065554.021.37
1999 740000631522.667436109.18472514801035322.631.00
2000 74000044420.50037991.19062252791127262.561.23
2001 673000510244.33340491.210372995824039363.531.44
2002 323211021800.724854219.216612480121275065632.580.97
2003 333310017700.708886203.12161772411110301131014.471.42
2004 3333000141200.538839182.2224157128105301381105.421.61
2005 LAD 3535220121500.444934222.022328551514632113893.611.25
2006 353410116800.667913218.02211455251233297883.631.27
2007 3332302121401.462831199.119420592114731100863.881.27
2008 3434100141100.560851211.01941445711472084763.241.13
2009 ATL 3434000151000.600855194.2232166374111421091014.671.52
2010 3333000161200.571824193.220418611041364288864.001.37
2011 343400091700.346830187.0212147043137121101055.051.51
2012 CLE 212111181000.444542119.015684533415179735.521.69
NYY 1700001111.5009823.22426201420983.041.27
'12計 382111191111.450640187.0180105153557188815.111.62
2013 TEX 9000010011.0005713.016330820013139.001.46
通算:17年 68137710441761578629.529113582671.12759217749677817225513133311954.031.46
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  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

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脚注

外部リンク

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