2003年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第34回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ ウィキペディアから
2003年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは9月30日に開幕した。ナショナルリーグの第34回リーグチャンピオンシップシリーズ(34th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、10月7日から15日にかけて計7試合が開催された。その結果、フロリダ・マーリンズ(東地区)がシカゴ・カブス(中地区)を4勝3敗で下し、6年ぶり2回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
2003年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
![]() カブス本拠地球場リグレー・フィールドの三塁側ファウルライン沿い最前列の座席。第6戦をこの座席で観戦していたスティーブ・バートマンという男性ファンが、ファウルフライ捕球妨害を起こしたためにカブス敗退のスケープゴートとされた(写真は2007年撮影) | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月7日–15日 | ||||||
観客動員 | 7試合合計:35万4503人 1試合平均: 5万 643人 | ||||||
MVP | イバン・ロドリゲス(FLA) | ||||||
NLDS | FLA 3–1 SF CHC 3–2 ATL | ||||||
殿堂表彰者 | イバン・ロドリゲス(FLA捕手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
フロリダ・マーリンズ(FLA) | |||||||
シリーズ出場 | 6年ぶり2回目 | ||||||
GM | ラリー・ベインフェスト | ||||||
監督 | ジャック・マキーオン | ||||||
シーズン成績 | 91勝71敗・勝率.562 東地区2位=ワイルドカード | ||||||
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シカゴ・カブス(CHC) | |||||||
シリーズ出場 | 14年ぶり3回目 | ||||||
GM | ジム・ヘンドリー | ||||||
監督 | ダスティ・ベイカー | ||||||
シーズン成績 | 88勝74敗・勝率.543 中地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
両球団がポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は6試合対戦し、カブスが4勝2敗と勝ち越していた[1]。今シリーズでは、カブスが58年ぶりのリーグ優勝を目指し第4戦で先に王手をかけたが、マーリンズが第5戦からの3連勝で逆転優勝した。ポストシーズンの7戦4勝制シリーズにおいて1勝3敗から逆転優勝したのは、今回のマーリンズが1996年ナショナルリーグ優勝決定戦のアトランタ・ブレーブス以来7年ぶり、延べ9球団目である[2]。第6戦でカブスは、3点リードで勝利まであとアウト5つに迫っていたが、8回表に一挙8点を失い逆転負けを喫した。このとき、男性ファンによるファウルフライ捕球妨害があったことから、そのファンはスケープゴートとして大バッシングを集めた[3]。シリーズMVPには、第1戦で2安打を放ち5打点を挙げるなど、7試合で打率.321・2本塁打・10打点・OPS 1.031という成績を残したマーリンズのイバン・ロドリゲスが選出された。このあとマーリンズは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者ニューヨーク・ヤンキースを4勝2敗で下し、6年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。
試合結果
要約
視点
2003年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月7日に開幕し、途中に移動日を挟んで9日間で7試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 | |
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10月 | 7日(火)第1戦 | フロリダ・マーリンズ | 9-8 | シカゴ・カブス | リグレー・フィールド | |
10月 | 8日(水)第2戦 | フロリダ・マーリンズ | 3-12 | シカゴ・カブス | ||
10月 | 9日(木)||||||
10月10日(金) | 第3戦 | シカゴ・カブス | 5-4 | フロリダ・マーリンズ | プロ・プレイヤー・スタジアム | |
10月11日(土) | 第4戦 | シカゴ・カブス | 8-3 | フロリダ・マーリンズ | ||
10月12日(日) | 第5戦 | シカゴ・カブス | 0-4 | フロリダ・マーリンズ | ||
10月13日(月) | ||||||
10月14日(火) | 第6戦 | フロリダ・マーリンズ | 8-3 | シカゴ・カブス | リグレー・フィールド | |
10月15日(水) | 第7戦 | フロリダ・マーリンズ | 9-6 | シカゴ・カブス | ||
優勝:フロリダ・マーリンズ(4勝3敗 / 6年ぶり2度目) |
第1戦 10月7日
- 勝利:ウーゲット・ウービナ(1勝)
- セーブ:ブレイデン・ルーパー(1S)
- 敗戦:マーク・ガスリー(1敗)
- 本塁打
FLA:イバン・ロドリゲス1号3ラン、ミゲル・カブレラ1号ソロ、フアン・エンカーナシオン1号ソロ、マイク・ローウェル1号ソロ
CHC:モイゼス・アルー1号2ラン、アレックス・S・ゴンザレス1号2ラン、サミー・ソーサ1号2ラン - 審判
[球審]ジェリー・クロフォード(4回表まで)→マイク・ライリー(4回裏から、クロフォードの体調不良により交代)
[塁審]一塁: チャック・メリウェザー、二塁: フィールディン・カルブレス、三塁: マイク・エベリット
[外審]左翼: ラリー・ポンシーノ、右翼: マイク・ライリー(4回表まで)→不在(4回裏から) - 夜間試合 試合時間: 3時間44分 観客: 3万9567人 気温: 75°F(23.9°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第2戦 10月8日
映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
カブスのケニー・ロフトンが4安打2打点1盗塁を記録(52秒) | |
カブスのアレックス・S・ゴンザレスが5回裏に2点本塁打、6回裏にソロ本塁打を放つ(1分16秒) |
- 勝利:マーク・プライアー(1勝)
- 敗戦:ブラッド・ペニー(1敗)
- 本塁打
FLA:デレク・リー1号ソロ、ミゲル・カブレラ2号ソロ
CHC:サミー・ソーサ2号2ラン、アラミス・ラミレス1号ソロ、アレックス・S・ゴンザレス2号2ラン・3号ソロ - 審判
[球審]チャック・メリウェザー
[塁審]一塁: フィールディン・カルブレス、二塁: ラリー・バノーバー、三塁: マイク・エベリット
[外審]左翼: ラリー・ポンシーノ、右翼: マイク・ライリー - 夜間試合 試合時間: 3時間2分 観客: 3万9562人 気温: 75°F(23.9°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第3戦 10月10日
映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
8回表、ランドール・サイモンの2点本塁打でカブスが逆転(1分33秒) |
- 勝利:ジョー・ボロウスキー(1勝)
- セーブ:マイク・レムリンジャー(1S)
- 敗戦:マイケル・テヘラ(1敗)
- 本塁打
CHC:ランドール・サイモン1号2ラン - 審判
[球審]フィールディン・カルブレス
[塁審]一塁: マイク・エベリット、二塁: ラリー・ポンシーノ、三塁: マイク・ライリー
[外審]左翼: ジェリー・クロフォード、右翼: チャック・メリウェザー - 夜間試合 試合時間: 4時間16分 観客: 6万5115人 気温: 79°F(26.1°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第4戦 10月11日
映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
カブスのアラミス・ラミレスが初回表に満塁本塁打、7回表にソロ本塁打を放つ(1分47秒) |
- 勝利:マット・クレメント(1勝)
- 敗戦:ドントレル・ウィリス(1敗)
- 本塁打
CHC:アラミス・ラミレス2号満塁・3号ソロ - 審判
[球審]マイク・エベリット
[塁審]一塁: ラリー・ポンシーノ、二塁: マイク・ライリー、三塁: ジェリー・クロフォード
[外審]左翼: チャック・メリウェザー、右翼: フィールディン・カルブレス - 夜間試合 試合時間: 2時間58分 観客: 6万5829人 気温: 82°F(27.8°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第5戦 10月12日
- 勝利:ジョシュ・ベケット(1勝)
- 敗戦:カルロス・ザンブラーノ(1敗)
- 本塁打
FLA:マイク・ローウェル2号2ラン、イバン・ロドリゲス2号ソロ、ジェフ・コーナイン1号ソロ - 審判
[球審]ラリー・ポンシーノ
[塁審]一塁: マイク・ライリー、二塁: ジェリー・クロフォード、三塁: チャック・メリウェザー
[外審]左翼: フィールディン・カルブレス、右翼: マイク・エベリット - 昼間試合 試合時間: 2時間42分 観客: 6万5279人 気温: 89°F(31.7°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第6戦 10月14日
映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
8回表、マーリンズ打線が5安打に相手ファンのファウルフライ捕球妨害、敵失や犠牲フライを絡めて8得点を奪い逆転(3分6秒) |
- 勝利:チャド・フォックス(1勝)
- 敗戦:マーク・プライアー(1勝1敗)
- 審判
[球審]マイク・ライリー
[塁審]一塁: ジェリー・クロフォード、二塁: チャック・メリウェザー、三塁: フィールディン・カルブレス
[外審]左翼: マイク・エベリット、右翼: ラリー・ポンシーノ - 夜間試合 試合時間: 3時間0分 観客: 3万9577人 気温: 57°F(13.9°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
→「スティーブ・バートマン事件」も参照
第7戦 10月15日
- 勝利:ブラッド・ペニー(1勝1敗)
- セーブ:ウーゲット・ウービナ(2S)
- 敗戦:ケリー・ウッド(1敗)
- 本塁打
FLA:ミゲル・カブレラ3号3ラン
CHC:ケリー・ウッド1号2ラン、モイゼス・アルー2号2ラン、トロイ・オレアリー1号ソロ - 審判
[球審]ジェリー・クロフォード
[塁審]一塁: チャック・メリウェザー、二塁: フィールディン・カルブレス、三塁: マイク・エベリット
[外審]左翼: ラリー・ポンシーノ、右翼: マイク・ライリー - 夜間試合 試合時間: 3時間11分 観客: 3万9574人 気温: 60°F(15.6°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
脚注
外部リンク
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