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2003年のワールドシリーズ
メジャーリーグベースボールの第99回優勝決定シリーズ ウィキペディアから
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2003年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第99回ワールドシリーズ(英語: 99th World Series)は、10月18日から25日にかけて計6試合が開催された。その結果、フロリダ・マーリンズ(ナショナルリーグ)がニューヨーク・ヤンキース(アメリカンリーグ)を4勝2敗で下し、6年ぶり2回目の優勝を果たした。
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マーリンズは1997年の前回優勝時も今回も、地区優勝できずワイルドカードとしてポストシーズンに出場し、そこからワールドシリーズを制した。ワイルドカードからの優勝2度は、1994年の制度創設以来マーリンズが初めて[3]。ただ、前回の優勝がボビー・ボニーヤやモイゼス・アルーら複数の大物選手を高額契約で迎え入れてのものだったのに対し、今回の優勝は新人のドントレル・ウィリスやミゲル・カブレラなどロースターのほとんどを若手選手で構成してのものと、チーム作りの過程は対照的だった[4]。この若手中心のチームを率いた監督が当時72歳のジャック・マキーオンで、今シリーズ優勝により彼はシリーズ史上最年長の優勝監督となった[5]。シリーズMVPには、優勝を決めた第6戦で完封勝利を挙げるなど、2試合16.1イニングで1勝1敗・防御率1.10という成績を残したマーリンズのジョシュ・ベケットが選出された。
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ワールドシリーズまでの道のり
→「2003年のメジャーリーグベースボール」も参照
両チームの2003年
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10月15日にまずナショナルリーグでマーリンズ(東地区)が、そして16日にはアメリカンリーグでヤンキース(東地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。
ホームフィールド・アドバンテージ
ワールドシリーズの第1・2・6・7戦を本拠地で開催できる "ホームフィールド・アドバンテージ" は今回から、その年のオールスターゲームで勝利したリーグの優勝球団に与えられることになった。これは、前年のオールスターゲームが延長11回引き分けに終わったことで批判を浴び、オールスターゲームの勝敗に意味を持たせることが必要になったためである[6]。
7月15日にイリノイ州シカゴのU.S.セルラー・フィールドで開催されたオールスターゲームは、アメリカンリーグがナショナルリーグに7-6で勝利した。この結果、アドバンテージはアメリカンリーグ優勝チームに与えられることになった。このオールスターには、マーリンズからは投手はドントレル・ウィリスひとり、野手はルイス・カスティーヨとマイク・ローウェルのふたりが選出された。一方のヤンキースからは、投手はロジャー・クレメンスひとり、野手はホルヘ・ポサダ、アルフォンソ・ソリアーノと松井秀喜、ジェイソン・ジアンビの4人が名を連ねた。試合では、お互いのチームの選手どうしの対戦はなかった。
アドバンテージは1995年から2002年までの8年間、奇数年はナショナルリーグ優勝球団に、偶数年はアメリカンリーグ優勝球団に、自動的に割り振られていた[注 1]。ある球団の本拠地で第1・2・6・7戦、もう片方の球団の本拠地で第3・4・5戦を行う、いわゆる "2-3-2方式" が1925年に初めて導入されて以来[注 2]、この交互に割り振る方式は一部の例外を続き、およそ80年にわたって続いてきた[7]。もしこの旧規則がもう1年長く採用されていた場合、今シリーズのアドバンテージはマーリンズに与えられていたことになる[6]。
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両チームの過去の対戦
両チームの対戦はシリーズ史上初めて。1996年から2001年までの6年間で、ヤンキースはシリーズに5度出場している。この間に出場を逃した唯一の年が1997年で、マーリンズの球団史上唯一のポストシーズン出場・優勝がこの年にあたる。
1997年から始まったレギュラーシーズン中のインターリーグでは、7年間で計14試合が組まれており、ヤンキースが8勝6敗で勝ち越している[8]。直近の対戦は2001年7月にヤンキースの本拠地ヤンキー・スタジアムで3連戦が行われ、マーリンズが2勝1敗で勝ち越した。
試合結果
要約
視点
2003年のワールドシリーズは10月18日に開幕し、途中に移動日を挟んで8日間で6試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
第1戦 10月18日
- 勝利:ブラッド・ペニー(1勝)
- セーブ:ウーゲット・ウービナ(1S)
- 敗戦:デビッド・ウェルズ(1敗)
- 本塁打
NYY:バーニー・ウィリアムス1号ソロ - 審判
[球審]ランディ・マーシュ
[塁審]一塁: ラリー・ヤング、二塁: ゲイリー・ダーリング、三塁: ジェフ・ケロッグ
[外審]左翼: エド・ラピュアーノ、右翼: ティム・ウェルキー - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時7分 試合時間: 3時間43分 観客: 5万5769人 気温: 50°F(10°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第2戦 10月19日
- 勝利:アンディ・ペティット(1勝)
- 敗戦:マーク・レッドマン(1敗)
- 本塁打
NYY:松井秀喜1号3ラン、アルフォンソ・ソリアーノ1号2ラン - 審判
[球審]ラリー・ヤング
[塁審]一塁: ゲイリー・ダーリング、二塁: ジェフ・ケロッグ、三塁: エド・ラピュアーノ
[外審]左翼: ティム・ウェルキー、右翼: ランディ・マーシュ - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時1分 試合時間: 2時間56分 観客: 5万5750人 気温: 48°F(8.9°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第3戦 10月21日
- 勝利:マイク・ムッシーナ(1勝)
- セーブ:マリアノ・リベラ(1S)
- 敗戦:ジョシュ・ベケット(1敗)
- 本塁打
NYY:アーロン・ブーン1号ソロ、バーニー・ウィリアムス2号3ラン - 審判
[球審]ゲイリー・ダーリング
[塁審]一塁: ジェフ・ケロッグ、二塁: エド・ラピュアーノ、三塁: ティム・ウェルキー
[外審]左翼: ランディ・マーシュ、右翼: ラリー・ヤング - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時32分 試合時間: 3時間21分 観客: 6万5731人 気温: 78°F(25.6°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第4戦 10月22日
- 勝利:ブレイデン・ルーパー(1勝)
- 敗戦:ジェフ・ウィーバー(1敗)
- 本塁打
FLA:ミゲル・カブレラ1号2ラン、アレックス・ゴンザレス1号ソロ - 審判
[球審]ジェフ・ケロッグ
[塁審]一塁: エド・ラピュアーノ、二塁: ティム・ウェルキー、三塁: ランディ・マーシュ
[外審]左翼: ラリー・ヤング、右翼: ゲイリー・ダーリング - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時25分 試合時間: 4時間3分 観客: 6万5934人 気温: 78°F(25.6°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第5戦 10月23日
- 勝利:ブラッド・ペニー(2勝)
- セーブ:ウーゲット・ウービナ(1S)
- 敗戦:ホセ・コントレラス(1敗)
- 本塁打
NYY:ジェイソン・ジアンビ1号ソロ - 審判
[球審]エド・ラピュアーノ
[塁審]一塁: ティム・ウェルキー、二塁: ランディ・マーシュ、三塁: ラリー・ヤング
[外審]左翼: ゲイリー・ダーリング、右翼: ジェフ・ケロッグ - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時25分 試合時間: 3時間5分 観客: 6万5975人 気温: 81°F(27.2°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
第6戦 10月25日
- 勝利:ジョシュ・ベケット(1勝1敗)
- 敗戦:アンディ・ペティット(1勝1敗)
- 審判
[球審]ティム・ウェルキー
[塁審]一塁: ランディ・マーシュ、二塁: ラリー・ヤング、三塁: ゲイリー・ダーリング
[外審]左翼: ジェフ・ケロッグ、右翼: エド・ラピュアーノ - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後7時57分 試合時間: 2時間57分 観客: 5万5773人 気温: 56°F(13.3°C)
詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
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脚注
外部リンク
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