『2.5次元の誘惑』(にてんごじげんのリリサ)は、橋本悠による日本の漫画作品。略称は「にごリリ」。『少年ジャンプ+』(集英社)にて、2019年6月15日より連載中[1]。
当初は毎週土曜日更新で新作が発表されていたが、作者の体調面への配慮から2022年4月30日以降は隔週土曜日更新となっている。なお、新作の更新がなされない週についても、翌週の新作の扉絵を兼ねた、主に読者からのリクエストによる1ページ(稀に2ページ)の書き下ろしイラストが掲載されている。
2次元のキャラクター・リリエルに愛情を向ける男子高校生・奥村正宗と、リリエルのコスプレが好きな女子高校生・天乃リリサを描いたコスプレコメディ[2]。
最初は「かわいい女の子を描く」というところから構想が始まり、橋本の好きな要素を詰め込んだ結果、コスプレイヤーのラブコメ漫画となった。当初は「1話完結でエロいことだけ」描くつもりで連載を始めたが、イベントの話を描いたあたりから読者の反応が劇的によくなったこともあり、「熱血青春コスプレマンガ」へと変化していった[3]。また、一時期iOSで規制されたことに加え、橋本がコスプレイヤーについて真面目に描きたいと思うようになったことなどもあり、3巻前後から肌を露出するシーンは減っていった[4]。
橋本はコスプレ描写について、コスプレイヤーの知り合いからアドバイスを受けているという。また、読者にストレスのかかる描写を避け、悪役は出さないようにしていると語っている[3]。デジタル制作のため1人で全て描けることから、連載開始から3年近くが経過した2022年4月時点においてもアシスタントは使っていない[5][6]。
なお、本作では1話で3次元を「リアル」、2次元を「フィクション」としており、2.5次元はその「あいだ」と表現されている。
『次にくるマンガ大賞2020』Webマンガ部門4位[7]。総閲覧数は2022年3月時点で1.4億回、シリーズ累計発行部数は2024年2月時点で230万部をそれぞれ突破している[8][9]。
2022年12月10日にテレビアニメ化が発表され[8]、第1期は2024年7月から12月まで放送された(詳細は以下参照)。
本名とコスプレイヤー(レイヤー)としての名前が登場している場合は、「本名 / コスプレイヤーとしての名前」と表記する。年齢・学年は初登場時のもの。
声の項はテレビアニメ版の声優。
主要人物
- 奥村正宗(おくむら まさむね)
- 声 - 榎木淳弥[10]
- 本作の主人公。とある高校に通う男子生徒で、初登場時は高校2年生。漫画研究部部長。
- 母は蒸発し、姉に疎まれるなどの過去のトラウマから「3次元の女に興味はない」と言い、リリエルに熱中する。リリサの入部後は、彼女の趣味であるコスプレ撮影の仲間として、撮影技術を学び始める。
- リリサに対しては恋愛感情に似たものを感じているが、信条から「性的な目で見ない」と約束したこともあり、あくまでオタク仲間としての友情と尊敬の念であると己に言い聞かせている。ただ、周囲からは、リリサとの二人の様子は恋人同士のそれであると思われている。
- スポーツはしていないが陰で体を鍛えており、見た目とは裏腹に体は細いながらも腹部にシックスパックができているほどの筋肉質な体形をしている。
- 天乃リリサ(あまの リリサ)
- 声 - 前田佳織里[10]
- 奥村と同じ学校に通う、彼の一学年下の女子生徒。初登場時は高校1年生。リリエルのコスプレイヤー。
- リリエルコスプレのROMを作ることが目標。コスプレ用の名義はなく、またSNSもやっていないため、コスプレ界隈ではリリエルと呼ばれる。成人向け表現についても大好き。
- 奥村に対しては、当初はあくまでオタク仲間としての友情と尊敬の念だという気持ちで恋愛感情を抱いていたが、のち本当に奥村を愛していると自覚する。そして自身が目指す「究極のROM作り」のため淡雪エリカのロケ撮影に同行した際に、撮影を前に奥村に告白した。
- 橘美花莉(たちばな みかり)
- 声 - 鬼頭明里[10]
- 奥村と同じ学校に通う、彼の一学年下の女子生徒。初登場時は高校1年生。リリサのクラスメイト。テレビにも出演するほどの現役人気モデルで、愛称はみかリン。顔面が天才。
- 過去に髪の毛の癖が原因で虐められていたが、奥村に助けられた過去を持つ。以来10年以上もの間、奥村に好意を寄せる。
- リリサのコスプレ仲間の中では常識人の方だが、奥村に対しては事あるごとにアプローチをする、彼の発言に一喜一憂し最初は反対したキャラのコスプレも彼が賛同したら真っ先に受け入れる等彼が絡むと暴走気味の行動を執る事がある。
- 乃愛(のあ) / NONOA(ノノア)
- 声 - 鈴代紗弓[11]
- 奥村と別の学校に通う女子。初登場時は高校1年生。リリサとともに、まゆらが抜けた後の次期四天王と目される新人コスプレイヤー。ゲーム『シンデレラ☆スター』のクーリアに扮し、新人レイヤーとして注目を集めた。アリアからは「ののぴ」と呼ばれる。好物はオムライス。
- 過去のトラウマから、極度のコミュ障で、初対面の人間とはまともに話せず、睨んでいるような表情になってしまうこともある。そのため、コスプレしているときは常にクールな無表情になり、それがクーリアのキャラと相まって評価される。
- 物語が進むにつれて、コスプレ以外ではデフォルメされて描かれることが多くなる。色恋沙汰にはかなり鈍感でリリサ、美花莉、アリアが奥村に好意を抱いていることに全く気付いておらず、彼女等のやり取りを仲が良い友達の交流だと思っている。
- 主要人物の中では衣装や造形物の作成能力が高い方で、リリサとともに衣装づくりの主力となっている。そのことを評価する虎次郎からは、ノノアの方が年下であるにもかかわらず、「棟梁」と呼ばれ、敬語で話しかけられている。
- 喜咲アリア(きさき アリア)
- 声 - 渡部紗弓[11]
- 奥村と別の学校に通う女子。初登場時は高校2年生。駆け出しのコスプレイヤー。
- 父親は漫画家のキサキヨウ。両親の離婚により行方知れずとなった父に、今でも彼の作品が好きだと伝えるためにコスプレで有名になろうとするも、コスプレ・漫画・アニメへの知識には疎い。スタジオでリリサとノノアが併せ撮影中に強引に顔を出したことを機に彼女らとコスプレで意気投合し親交を深めるようになり、そしていつの間にか放課後は乃愛とともに校外生ながら頻繁に漫研の部室に出入りするようになる。コスプレ・漫画・アニメの知識については奥村らからレクチャーを受けたことで造詣を深めるようになり、いわゆる「オタクに優しいギャル」となった[注 1]。
- 初参加の夏コミでは、父の漫画『ヴァルキリー戦線』のメリアに扮した。SNSで拡散されたその画像を見た父が、若い頃の元妻にそっくりな姿に衝撃を受け、「娘かもしれない」と思い仕事そっちのけで会場に駆け付けたことで、10年ぶりに再会することができた。その後は父の職場にも顔を出すようになった。
- 自身の夢の事や父親との事で支えとなってくれた奥村に対して徐々に好意を抱くようになり、それとなくアプローチをするようになる。
- 母子家庭であり仕事で忙しい母親に代わって料理を作ることが多いため料理は得意。コスプレ作成に関してはリリサよりはレベルが低く、もっぱら応援・サポートで手助けしていたが、のちに裁縫のレベルは上達する。
- 安部まりな(あべ まりな)
- 奥村と同じ学校に通う、彼の一学年上の女子生徒で、副生徒会長を務める。初登場時は高校3年生。奥村の幼馴染であり、第1話で述べられていた「女子に告白した結果、変な噂を流された」相手でもある。
- 漫研部に文化祭企画書を受け取りに行く翠理に同行し、主要人物たちと出会う。その際、奥村と数年ぶりの再会を果たす。
- 誰にでも分け隔てなく接する優しい振る舞いから、校内で「聖母」と呼ばれ親しまれる。奥村とは「まり姉」「まーくん」と呼び合う。実は奥村たちに負けず劣らずのオタクであるが、教育ママである母親の期待に応えるべく、ずっとその趣味を隠してきた。だが奥村から、誰にでも手を差し伸べるその優しさは本物だと諭され、本当の自分を周囲や母親にさらけ出すことを決意する。高校を卒業した後も、OG特別顧問として部に出入りしている。
- 既存の漫研部員や生徒会の面々の中で最も絵がうまく、デザインセンスも高い。カップリング(異性・同性は問わない)が好きで、特に漫研の女子メンバー同士の仲が良い光景を見ると、目が百合になる。
- 華翼貴(はな つばき)
- 奥村やリリサらが1学年進級したと同時に、同じ高校に入学してきた、リリサの一学年下の女子生徒。初登場時は高校1年生。同時に新設された特進クラスに在籍しているため、リリサや美花莉らとは異なり特進クラス用の制服を着用している。脱サラしてIT企業を立ち上げて成功した父と、父の開発したアプリの海外展開に携わった外国人の母との間に生まれた、ハーフのお嬢様。
- 豊富な資産を持つ両親による、好きなことを何でもして良いという教育方針のもと、スポーツを始め漫画・アニメ鑑賞も含めて様々なことをしてきたものの、心から好きと思えるものに出会えなかった。しかし、偶然に漫研の部室でリリエル愛を叫ぶ奥村の姿を見て、本当に好きなものに出会えるかもしれないと思い、漫研に入部する。
- 振る舞いは一見まともだが、慇懃無礼な性格。好きなものを知ることは人生を豊かにするためと考えており、また物事を生産性や利点などで評価するきらいがある。感情が高ぶるとお嬢様言葉になる。
- どんな技術も高いレベルで学習でき、新1年生ながらコスプレ作成の主力の一人である。
奥村と同じ学校の関係者
- 羽生まゆり(はにゅう まゆり) / まゆら
- 声 - M・A・O[12]
- コスプレイヤーの女性。四天王のひとり。リリサが高校に入学したのと同じく新卒で春から奥村たちの高校へ赴任した教師で、22歳。担当科目は家庭科。巨乳だが周りは(巨乳以上、という意味合いで)「魔乳」と呼んでいる。
- 主に格闘ゲームのキャラクターであるラスタロッテに扮し、コスプレのほか即売会のイベントではエロい衣装の自作ROMを売り捌いていた。中学時代のリリサとはイベント会場で会っているほか、教育実習で行った中学校がリリサが通っていた学校であり、以前よりリリサとは何かと縁があった。
- 大学は奨学金で通ったこともあり、学生時代には四天王と呼ばれながらもその奨学金返済のため、誰にも告げずコスプレをひっそりと辞めて教師の道を選んだことを負い目に感じている。エロいROMも出していた元有名コスプレイヤーであったことが公になって教師を続けられなくなる(奨学金の返済が困難になる)ことへのリスクを恐れ、過去を隠して教師になったことから公の場で過去に触れられることは極端に嫌う。特に自身のROMを持っていた奥村に対しては"圧"を掛けてまで口止めしている。
- 奥村から顧問の就任を依頼されるも当初は断ったが、奥村には実はまゆらの正体だったと気づかれたこと、漫研でありながらコスプレを行っていること、リリサがいたこともあり、最終的には漫研顧問を引き受けた。その後は漫研顧問として学校への部活動レポートを提出したり、リリサのために1度だけコスプレイヤーとして復帰したり、コスプレについて様々な面で指導・アドバイスしたり、合宿に引率責任者として同行したり、さらには漫研部室で奥村らと格ゲーに耽ったり(格ゲーの腕前も相当なもの)、と漫研顧問として教え子の力になっている。
- リリサらのコスプレ姿に萌えたり鼻血を出したりするなど百合っ気がある。
- 瀧翠理(たき みどり)
- 声 - 真野あゆみ
- 奥村たちが通う高校の生徒会長を務める女子生徒。奥村と同学年で、初登場時は高校2年生。
- 漫研が部の要件を満たしていないため、生徒会長としての立場から同好会への格下げを申し渡すとともに、部としての再昇格に必要な要件を教えるなど陰ながら応援する。漫研が部として存続できることになった際には、奥村が部室にある同人誌を焼却処分する場にて、彼に合わせて手を合わせ、漫画やアニメ、コスプレの楽しさはわからないながらも、彼らがそれらを大切に思っていることを理解した。後に、文化祭で奥村らに協力を仰ぎコスプレを経験したことでその楽しさに目覚め、漫研の部室で再度のコスプレを楽しんだ。3年への進級に伴い、奥村と同じクラス、なおかつ彼の隣の席となる。
- 真面目だが融通が利かないわけではなく、「生徒会長は生徒全員の味方」というポリシーを持っており、誰に対しても誠実に接するその人柄から、漫研からは女神や聖人かのように全幅の信頼を置かれている。運動能力も高く、体育祭での文化部同士によるリレー対決では、生徒会アンカーとして奥村を引き離して優勝している。アニメや漫画には疎いと思われていたが、奥村とのやり取りで、それなりに嗜んでいることをうかがわせている。
- 当初、劇中で名前は登場しておらず、2021年2月の人気投票企画の結果発表に伴って公表され、後に本編でも登場した[13]。
- 龍造寺虎治郎(りゅうぞうじ とらじろう)
- 奥村たちが通う高校の生徒会書記の男子生徒。奥村と同学年で、初登場時は高校2年生。奥村の級友。
- 奥村とは中学1年のころからの付き合い。生真面目で、翠理とまりなをアイドル視する生徒会メンバーを諌める役を担う。奥村からは「トラジ」と呼ばれる。
- 藤田(ふじた)
- 奥村たちが通う高校の風紀委員長。
- 生徒会執行部が文化祭でコスプレカフェを出店すると聞いた時には「風紀を乱す」として抗議する。
- 校長
- 声 - 前田弘喜
- 奥村たちが通う高校の校長。頭頂部が禿げ上がった小柄な男性。
- 美花莉が初登校した日に、校内を案内した。その後、コススト編で、漫研の活動内容を審査する際にも登場。イベントでの活動を提示され、これを公表することによってリリサたちが不要な被害(心ない生徒による個人情報の拡散やいじめなど)が起こる懸念を示し、「レポートは受理し、部としての活動は認めるが、公表はしない」という判断を下す。
- 風祭慎太郎
- 声 - 堀総士郎
- 奥村たちが通う高校の英語教師。筋骨隆々とした体格のいい男性だが、オネエ言葉で話す。漫研の顧問を探していた奥村に、まだどこの顧問にもなっていないまゆりを紹介する。同じくオネエの盛親とは飲み仲間でもある。
コスプレイヤーとカメラマン
コスプレ四天王
- まゆら
- 和(なごみ) / 753(なごみ)[注 2][14]
- 声 - 山根綺[15]
- 企業案件をこなすプロの女性コスプレイヤー。コスプレイヤー四天王のひとり。
- 元は好きでコスプレを始め、どんな素人レイヤーも受け入れるスタンスだった。インターネット上で「仕事でコスプレをしているなんてキャラ愛がない」などと中傷され、キャラ愛ゆえにコスプレをするレイヤーに対して敵愾心を抱くようになる。横須賀コスストを経てリリサと和解して以降、時折アドバイスをおくる。
- 素の姿では、まゆらの復活を待っている、という意思表示も込めてロングの髪を左右異なる色に染めた派手な風貌をしている。企業案件が活動の主軸であるためメインでやっているキャラはないが、乙女ゲーム『ドストライク☆プリンス』の(不人気)キャラクターであるカイが大好きで、ショップでグッズを大人買いしたり、スマホゲームで大量に課金したり、さらにはカイに似ている奥村が気になっている。
- 淡雪エリカ(あわゆき エリカ)
- コスプレ四天王のひとり。その正体は、元コスプレイヤーで衣装制作・撮影担当のエリカと、現役コスプレイヤーの雪の2人組であり、二人一組として活動している。
- 衣装と身体づくりに1年の歳月をかけるため、基本的にイベント参加は夏コミのみ。人気やROM売上のためではなく芸術としてコスプレを極めており、特にレイヤーの雪は「この世で最も2次元に近い女」と称されている。
- 生地絵理華(きじ えりか) / エリカ
- 声 - 茅野愛衣
- 15年前にグラビアモデル並みのボディとハイクオリティな衣装とROMで「現代コスプレの祖」と称賛された元コスプレイヤー。現在は家業である生地屋「生地彩館」を手伝う傍ら、コスプレや芸能関係の会社を経営している才媛。
- いつまでもコスプレイヤーを続けるつもりでいたが、月日を重ねるごとに理想の体型を維持することが困難になり、「体をすげかえる(自分以外の人間をコスプレさせる)ことで、永遠にコスプレができる」という考えに至る。そして、たまたま母校の大学に訪れたところ、後輩となるユキに出会い、彼女とタッグを組んだところ、大成功を収めた。その後、偶然に実家の生地屋に生地を買いに来たリリサに縁を感じ、まゆらを通じて、彼女と再会する。
- リリサ並みに食べることが大好き。年齢は不明だが、まゆらから「エリカさんじゅうななさい」と言われている。
- 山野辺由紀(やまのべ ゆき) / 雪(ユキ)
- ストイックなまでに体を鍛え上げたコスプレイヤー。
- 大学2年生の時にエリカと出会い、意気投合。彼女と組んで「淡雪エリカ」のコスプレイヤー役として活躍し、四天王の一角に上り詰める。エリカとともにリリサたちの相談に乗るが、同時にコスプレイヤーを引退するつもりであることを明かし、リリサに自分の後継者(=エリカのパートナー)になることを持ちかける。元は日本画専攻の美大生で、思うような評価を得られずにいた。コスプレイヤーとして大成したことで望んでいた「他人からの評価」は得られたが、それは他人の価値観に依存することであり、リリサに対して「自分のようになるな」と戒める。一方で、リリサたちのようなコスプレイヤーが生まれることこそが自分たちの夢であることを思い出し、コスプレイヤーを続けることを選ぶ。
- 星野(ほしの) / 星月夜姫(ほしづき よき)
- SNSをフル活用して活動する女性コスプレイヤー。コスプレイヤー四天王のひとり。普段は一般企業に勤務する会社員である。
- 承認欲求が強く、他者にちやほやされたいため、主に流行りの作品のコスプレをする。我が強く、口も悪いため友人は少ないが、753とは友達がいないぼっち同士、交わす言葉は穏当ではないものの仲が良い。
- 素の姿では、腰まで届くロングヘアにそばかすだらけの頬、丸眼鏡をかけた三白眼にギザギザの歯と、とてもインパクトのある顔をしている。作中で死んでしまうキャラクターばかりを好きになる傾向があり、喪に服すためプライベートでも黒いスーツを着ている。冬コミ編ではアプリゲーム『マジョ娘』のエリーゼ・フォン・ヴァルプルギスで参戦(エリーゼも作中で死亡している)。
5人の新星レイヤー
リリサ、NONOAは#主要人物を参照。
- レモン&ライム
- 声 - 富田美憂(レモン)、小原好美(ライム)
- 双子の姉・レモンと弟・ライムの2人組のコスプレイヤー。新星レイヤーの2位と3位。
- 自身らと同じ双子のキャラクターを特に好む。衣装はオーダーメイドで制作し、制作方法は異なるもののリリサと同様に原作再現に拘る。
- 性別は異なるが一卵性双生児かと見まごうほどにそっくり。なおかつ両親もそっくりで、4人揃うと同じ人物が4人いるかのように見える。
- ライムは男性であるため、更衣室で奥村に着替えを手伝ってもらうこともある。そのため、奥村とは知り合い以上友人未満のような関係。
- 古見門 あおい(こみかど あおい) / 弧帝 ルルナ(こみかど るるな)
- 5人の新星レイヤーの1位に数えられる新人レイヤー。
- とある小規模なコスプレイベントにて、Vtuberの「彩羽ティコ」のコスプレをし、カメラおじさんに見出された。イベント参加も難しい地方に住んでおり、コスプレや撮影のセオリーも知らないが、衣装もメイクもポージングも天性のものを持っている。
- リリサたちとは、2年目の夏コミですれ違った程度。
その他の人物
- Magino(マギノ)
- 声 - 貫井柚佳[16]
- 主にフォロッソというキャラクターに扮する女性コスプレイヤー。
- 奥村とリリサが初めてROMを出したイベントで、隣のスペースになって以来、二人にアドバイスを送るようになる。カメラマンのオギノとコンビを組むが、あくまでレイヤーとカメラマンの関係。
- オギノ
- 声 - 杉田智和[16]
- カメラマンの男性。マギノとコンビを組んでROMを出す。奥村にコスプレ撮影の基礎を教えるようになる。
- カメラおじさん
- コスプレ界隈では有名な伝説的なカメラマン。劇中未登場。
- 彼に認められたレイヤーは絶対に有名になるとされる。コスプレ四天王も無名のころに発掘しており、作中ではブログ上で「次に来る! 5人の新星レイヤー!!」を発表する。
- エリ
- 声 - 長谷川育美
- 女性コスプレイヤー。まゆらのコスプレ仲間。まゆらとは高校の同級生で、同じクラスながら接点はなかったが、エリにとってその容姿は何となく気になる存在であった。ある日の放課後、書店で同じコスプレ雑誌を同時に手にしようとしたところから接点が生まれる。コスプレでまゆらと意気投合し、格ゲーでも良き仲間となるなど、まゆらは本当の意味で友人と思える存在になったが、同時にまゆらに対して恋愛感情を抱くようにもなる。大学を卒業した現在は一般企業に勤める会社員だが、社会人となってからもまゆらの家に泊まりにくることもしばしばで、時にまゆらとともに漫研の合宿に引率という立場で参加することもある。主にエルフのキャラクターであるエルフェンに扮する。
- 盛親(もりちか) / チカ
- 声 - 興津和幸
- まゆらの元コスプレ仲間。撮影スタジオの経営者。苗字は不明。
- スタジオは趣味で営んでおり、レイヤーからの希望があれば撮影も承る。オネエであり、本名ではなく「チカちゃん」と呼ばれたがる。
- 小雨(シャオユー)
- 声 - 久保ユリカ
- 夏コミ4日目に奥村とリリサが出会った、海外から来たコスプレイヤー。リリエルのコスプレをしている。
- 奥村とリリサの二人をカップルと勘違いしている。また、再度コミケで会おうという二人に、祖国の情勢から次を約束できないと吐露するも、自分の分もリリサに頑張ってほしいとエールを送る。
漫画家
- 高松 良
- 『アシュフォード戦記』の作者。劇中未登場。アシスタントからは「老師」と呼ばれる。
- キサキヨウ / 日枯陽一(ひがらし よういち)
- 声 - 諏訪部順一[17]
- アリアの父。『ヴァルキリー戦線』・『リリエル外伝』の作者。本名不詳。
- 連載前に高松のアシスタントをしていた。その経験が影響してか「キサキ」名義での初連載『ヴァル戦』は『アッシュ戦記』のパクリと批判されて短期で打ち切られた。現在は元アシスタントの縁で、『アッシュ戦記』のスピンオフ作品『リリエル外伝』を「日枯」名義で連載する。しかし自身のアシスタントらからは元PNより「キサキ」の名で呼ばれる。アシスタントは4人雇っているほか、元妻へ養育費を多めに払っていることから、現在も収入は多い模様。漫画の制作は甚平姿でペンとインクで原稿用紙に直接描くアナログ作業のため、作業中は手が汚れている。娘を探して夏コミの会場に現れた時も手が汚れたままであったことから、その姿を見かけた奥村が一目見て漫画家ではないかと感づいたことで、結果的に娘と再会することができた。
- 『ヴァル戦』への酷評と打ち切りで自信を失ったことが、妻との離婚に繋がる。連載中には奥村からのファンレターに「こんな漫画を好きになるのはやめなさい」と返信し、『ヴァル戦』が好きだと言う娘にも目の前で単行本を床に叩き付けた。現在も、元妻や娘に対して相応しく振舞えなかったことを反省するが、『リリエル外伝』に対するファンレターを読まずに高松へ転送し、自身への評価を(賛否問わず)拒否する。だが夏コミでの件で考えを改め、検討していた『リリエル外伝』の連載終了を翻意、元妻とも仲直りする。
その他の人物
- 奥村の母
- 本編未登場(奥村の回想にのみ登場)。
- 奥村に対して愛情を注ぐような言動を繰り返していたが、彼が8歳のころに失踪し、彼が女性不信となるきっかけの一つを作った。失踪理由は不明だが、夫(奥村の父親)の案に猛反対して奥村の名前を「正宗」にしたり、日中は幼い奥村を放って出かけていた(しかもそのことを他言しないよう、奥村に言いつけていた)ことから、不倫が原因と周囲は推察する。
- 奥村の姉
- 本編未登場(奥村の回想にのみ登場)。奥村に対して厳しく当たっており、彼が女性不信となるきっかけの一つとなった。クリスマス・イヴは帰宅するなと言うなど、現在でも奥村とは不仲。
- 奥村の父
- 本編未登場(奥村の回想にのみ登場)。奥村をそのまま成長させたような男性。妻(奥村の母)が家を出ていったときに幼い奥村から「どうしてお母さんは出ていったの?」と問われるも「わからない。父さんには、母さんの気持ちがわからない」としか答えられず、娘(奥村の姉)からは「そんなんだから母さんに逃げられるんだ」となじられた。
- アリアの母
- 声 - 甲斐田裕子
- 陽一とは高校のクラスメイトで、当時は今のアリアのようなギャルだった。教室で内職(漫画制作)をしていた陽一を見かけて声を掛けてから接点ができ、のち結婚。アリアを儲けたが、彼が『ヴァル戦』の打ち切りによって心身ともにボロボロになっていたのを見て、生活のこともあって、アリアが幼い頃に離婚した。離婚してからは、陽一からの養育費を受け取りつつ、女手一つでアリアを育てた。現在は百貨店の販売員をしているため、年末年始などの繁忙期は帰宅が遅くなることが多く、食事は娘に任せていることが多い。
- 離婚したのは一緒に生活することが難しいと感じただけで、陽一のことが嫌いになったわけではなかったが、敢えて連絡を取っていなかったためお互い音信不通の状態が続いた。夏コミでアリアが父と再会したことで自身も久々に陽一と再会し、それからは度々一緒に出掛けるようになった。
- まりなの両親
- 奥村が幼いころに近所に住んでいたため、彼とは顔見知り。
- 二人ともまりなの趣味を知らず、文化祭のステージで初めて知った。母親はいわゆる教育ママであり、アニメや漫画といったものに理解を示さないタイプの人間で、「コスプレをするのは娘から自分への復讐」とも考えたが、父親は「まりなはそんな子ではない」と諭した。
- リリサの母
- 声 - 石井未紗
- 本編未登場(リリサの回想にのみ登場)。
- リリサのオタク趣味を知っているが、「美少女キャラクターが好きなんておかしい」と認めていない。
第1期は2024年7月から12月まで、TOKYO MXほかにて連続2クールで放送された[18]。第2期の制作が決定している[19]。
主題歌
- 第1期
-
- 「シャッターチャンス」[21]
- めいちゃんによる第1クールのオープニングテーマ。作詞はめいちゃんと田中秀典、作曲はめいちゃんとPRIMAGIC、編曲はPRIMAGIC。
- 「ツギハギの翼」[17]
- そらるによる第2クールのオープニングテーマ。作詞はそらる、作曲・編曲は白神真志朗。
- 「Watch Me」[21]
- 天乃リリサ(前田佳織里)、橘美花莉(鬼頭明里)による第1クールのエンディングテーマ。作詞・作曲・編曲はLen。
- 「Release Sigh」[17]
- 天乃リリサ(前田佳織里)、橘美花莉(鬼頭明里)、ノノア(鈴代紗弓)、喜咲アリア(渡部紗弓)による第2クールのエンディングテーマ。作詞・作曲・編曲は鈴木裕明(SUPA LOVE)。
各話リスト
さらに見る 話数, サブタイトル ...
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
第1期 |
EPISODE 01 | 異次元の新入生
| 岡本英樹 | 海宝興蔵 | | 山崎正和 | 2024年 7月5日 |
EPISODE 02 | 併せの予感
| 則座誠 | | 7月12日 |
EPISODE 03 | リリ×ミリ
| 殿勝秀樹 | 森田侑希 | | 小野和美 | 7月19日 |
EPISODE 04 | いざ初イベント!
| 鈴木行 | | | 山崎正和 | 7月26日 |
EPISODE 05 | 初イベント終了!!
| 高田耕一 | 金子篤二 | - TripleA
- 无锡市樱花卡通有限公司
- 拾月動画
- 但伊楊
- 大暴龙
- LIRAN
| 小野和美 | 8月2日 |
EPISODE 06 | 先輩の秘密特訓!?
| 永居慎平 | 海宝興蔵 | | 8月9日 |
EPISODE 07 | 顧問の先生が必要です
| 宮崎修治 | | 8月16日 |
EPISODE 08 | コスプレを愛してる?
| 鈴木行 | | | 山崎正和 | 8月23日 |
EPISODE 09 | キミはリリエルじゃない
| 永居慎平 | 森田侑希 | | 小野和美 | 8月30日 |
EPISODE 10 | まゆら様VS753!!
| 殿勝秀樹 | 海宝興蔵 | | 山崎正和 | 9月6日 |
EPISODE 11 | 魔法の鎧
| 永居慎平 | | 小野和美 | 9月13日 |
EPISODE 12 | 5人の新星
| 則座誠 | | 9月20日 |
EPISODE 13 | 友達できるかな
| 宮崎修治 | | 山崎正和 | 9月27日 |
EPISODE 14 | あなたと一緒に
| 高田耕一[22] | 黒瀬大輔 | | 小野和美 | 10月4日 |
EPISODE 15 | 明日の私へ
| 森田侑希 | | 山崎正和 | 10月11日 |
EPISODE 16 | 私のやり方
| 永居慎平 | 海宝興蔵 | | 10月18日 |
EPISODE 17 | 仲間になりたい
| 鈴木行 | 国崎友也 | - Kien Myra
- 大暴龙
- 但伊楊
- 碧ひかる
- 劉相信
- LIRAN
- TripleA
- 図靈動漫制作有限公司
- 无锡市樱花卡通有限公司
- 拾月動画
| 小野和美 | 10月25日 |
EPISODE 18 | 運命
| 小野学 | 泉しづか | | 山崎正和 | 11月1日 |
EPISODE 19 | いざ夏コミですっ!
| 岡本英樹 | 藤原和々 | | 小野和美 | 11月8日 |
EPISODE 20 | 友達と作る世界
| 高田耕一 | 黒瀬大輔 | | | 11月15日 |
EPISODE 21 | 主人公の物語
| 永居慎平 | 則座誠 | | 小野和美 | 11月22日 |
EPISODE 22 | この素敵な世界
| 殿勝秀樹 | 森田侑希 | | 11月29日 |
EPISODE 23 | 漫研 on the beach
| 高田耕一 | 白石道太 | - TripleA
- 図靈動漫制作有限公司
- 拾月動画
- 无锡市樱花卡通有限公司
- 大暴龙
- 碧ひかる
- 但伊楊
- 劉相信
| | 12月6日 |
EPISODE 24 | 2.5次元のリリサ
| 岡本英樹 | 海宝興蔵 | | | 12月13日 |
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日本国内 インターネット / 第1期 配信期間および配信時間[23]
配信開始日 |
配信時間 |
配信サイト |
備考 |
2024年7月5日 |
金曜 22:30 - 23:00 |
ABEMA
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金曜 22:30 更新 |
| 地上波同時最速先行配信 |
2024年7月6日 |
土曜 10:30 更新 |
| 見放題配信 |
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| 都度課金配信 |
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Webラジオ
2024年7月7日より毎週日曜日に文化放送「超!A&G+」のラジオ番組「えなこの◯◯ラジオ」にてコラボコーナー「『TVアニメ2.5次元の誘惑』◯◯名場面」が放送されており、Youtubeの「TVアニメ『2.5次元の誘惑』公式チャンネル」にてコラボコーナーのみアーカイブとして2024年7月9日より毎週火曜日に配信されている。
BD / DVD
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巻 | 発売日[26] | 収録話 | 規格品番 |
BD | DVD |
1 | 2024年9月25日 | 第1話 - 第3話 | PCXP-51141 | PCBP-54881 |
2 | 2024年10月23日 | 第4話 - 第6話 | PCXP-51142 | PCBP-54882 |
3 | 2024年11月20日 | 第7話 - 第9話 | PCXP-51143 | PCBP-54883 |
4 | 2024年12月25日予定 | 第10話 - 第12話 | PCXP-51144 | PCBP-54884 |
5 | 2025年1月22日予定 | 第13話 - 第15話 | PCXP-51145 | PCBP-54885 |
6 | 2025年2月26日予定 | 第16話 - 第18話 | PCXP-51146 | PCBP-54886 |
7 | 2025年3月26日予定 | 第19話 - 第21話 | PCXP-51147 | PCBP-54887 |
8 | 2025年4月23日予定 | 第22話 - 第24話 | PCXP-51148 | PCBP-54888 |
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