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日本の小説家、弁護士 ウィキペディアから
(わく しゅんぞう、1930年7月10日 - 2018年10月10日[1])は、日本の推理作家・弁護士。本名は古屋峻三。別名として(なつめ だいすけ)。写真家としての顔も持ち、日本図書館協会選定図書の写真集『日本の原風景』(1993年)も発表している。
大阪府大阪市出身。京都大学法学部出身で、この時の同窓に大島渚がいる。卒業後は中日新聞社の記者を経て、弁護士となり京都に法律事務所を開く。
1960年に『宝石増刊』に本名の滝井峻三名義で『紅い月』を発表してデビュー。
1972年に、『仮面法廷』で第18回江戸川乱歩賞を受賞。1989年に、『雨月荘殺人事件』で第42回日本推理作家協会賞を受賞。
小説のほか、法律案内の著書も何点か刊行している。夏目大介名義でのファンタジー作品もある。
1977年には『クイズダービー』の3代目1枠レギュラー解答者を務めていたが、わずか3か月で降板(後任の1枠レギュラーは篠沢秀夫)。正解率は2割6分7厘(2勝7敗~3勝6敗ペース)だった。
1994年、『噂の真相』の記事中にある結婚回数や執筆方法、人柄などについての内容が名誉毀損に当たるとして、当時の妻、元妻と共に刑事告訴を行った。和久は、民事提訴でなく、東京地検幹部の私怨に乗じて刑事告訴をし、同時に告訴をした西川りゅうじんが告訴を取り下げた後も最後まで取り下げなかった。審理は最高裁まで進み、2005年3月7日、編集長岡留安則を懲役8月、執行猶予2年、執筆者であるデスク神林広恵を懲役6月、執行猶予2年とする有罪判決が確定した(収監されずに期間満了)。本件に関連して、プライバシー無視のマスコミ報道を取り扱った「京都奥嵯峨柚子の里殺人事件 ―赤かぶ検事奮戦記31―」(角川文庫版、1994年)の内容が名誉毀損であると編集長から告訴されたが、不起訴処分となっている。
1980年10月17日に放映された『赤かぶ検事奮戦記第一シリーズ』第3話「小糸坂の白骨」では、裁判官(判事補)役でカメオ出演している。
# | タイトル | 初版発行年月 | 出版社 | 備考 |
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1 | 疑わしきは罰せよ | 1976年 | 角川文庫 |
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2 | 呪いの紙草履 | 1978年4月 |
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3 | シュリーマンの財宝 | 1979年2月 |
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4 | 被告人、名無しの権兵衛 | 1980年4月 |
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5 | 殺人許可します | 1981年9月 |
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6 | 長崎居留地二十五番館 | 1981年10月 |
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7 | 紅葉の下に猫がいる | 1981年11月 |
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8 | 盗みは愉し | 1981年12月 |
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9 | 二度死ぬ奴は、三度死ぬ | 1983年1月 |
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10 | 赤かぶ検事転勤す |
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11 | 楊貴妃の亡霊 | 1983年3月 |
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12 | 片目の蠅 | 1983年4月 |
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13 | 午前三時の訪問者 | 1984年9月 | 講談社ノベルス |
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14 | 悪女の証言 | 1985年2月 | 角川文庫 |
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15 | アリバイは両刃の剣 | 講談社ノベルス |
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16 | 京都疏水迷路殺人事件 | 1985年9月 |
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17 | 新宿のキリスト | 角川文庫 |
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18 | 悪霊の夜明け |
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19 | おしゃべり地蔵殺人事件 | 1987年2月 | ジョイ・ノベルス |
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20 | 転勤みやげは死体付き | 1987年7月 |
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21 | 八月十五夜の殺人 | 1988年6月 |
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22 | 血の眠り | 1989年2月 | カドカワノベルズ |
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23 | 殺しのクレジット・カード | 1989年5月 | ジョイ・ノベルス |
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24 | 京都時代祭り殺人事件 | 1990年2月 | トクマ・ノベルズ |
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25 | 容疑者は赤かぶ検事夫人 | 1990年3月 | ジョイ・ノベルス |
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26 | 迷宮の死者 | 1990年12月 |
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27 | 黒ゆりは殺しのメッセージ | 1991年1月 | カドカワノベルズ |
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28 | 信州あんずの里殺人事件 | 1991年9月 | 光文社文庫 |
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29 | 朝霧高原殺人事件 | 1991年12月 |
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30 | 嵯峨野光源氏の里殺人事件 | 1992年1月 | 角川文庫 |
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31 | 伊豆大島幽霊船の首縊り | 1992年3月 |
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32 | 密室の毒薬 | フタバノベルス |
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33 | 信州湯の町殺しの哀歌 | ジョイ・ノベルス |
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34 | 京都鞍馬火祭りの里殺人事件 | 1992年4月 | 光文社文庫 |
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35 | 京都洛北密室の血天井 | 1992年5月 | 角川文庫 |
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36 | 京都東山「哲学の道」殺人事件 | 1992年7月 | カドカワノベルズ |
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37 | 木曽路妻篭宿殺人事件 | 1992年9月 | 光文社文庫 |
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38 | 京人形の館殺人事件 | 講談社ノベルス |
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39 | 風の盆殺人事件 越中八尾おわら | フェミナノベルス |
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40 | 蛇姫荘殺人事件 | 1993年3月 | 講談社ノベルス |
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41 | 嵯峨野かぐや姫の里殺人事件 | カドカワノベルズ |
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42 | 光源氏「隠れ遊びの里」殺人事件 | フェミナノベルス |
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43 | 密封法廷 | 1993年4月 | フタバノベルス |
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44 | 京都人形寺の惨劇 | ジョイ・ノベルス |
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45 | 飛騨高山からくり人形殺人事件 | 1993年6月 | 廣済堂ブルーブックス |
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46 | 伊賀・甲賀忍者の里殺人事件 | 光文社文庫 |
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47 | 血ぬられた鏡像 | 1993年7月 | 角川ホラー文庫 |
|
48 | 京都釘ぬき地蔵殺人事件 | 1993年9月 | 光文社文庫 |
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49 | あやつり法廷 | 講談社ノベルス |
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50 | 伊豆修善寺能面殺人事件 | 1993年10月 | ノン・ノベル |
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51 | 青森ねぶた火祭りの里殺人事件 | フェミナノベルス |
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52 | 伊豆恋人岬の首縊り | 1993年11月 | 角川文庫 |
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53 | 密室のたわむれ | ジョイ・ノベルス |
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54 | 大和路鬼の雪隠殺人事件 | 1994年1月 | 光文社文庫 |
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55 | 日本三大水仙郷殺人ライン | 1994年3月 |
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56 | 京都奥嵯峨柚子の里殺人事件 | 角川文庫 |
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57 | 琵琶湖慕情殺しの旅路 | 1994年4月 | トクマ・ノベルズ |
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58 | 阿波おどり殺人事件 | フェミナノベルス |
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59 | 伊豆死刑台の吊り橋 | 1994年5月 | ジョイ・ノベルス |
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60 | 祇園小唄殺人事件 | 1994年7月 | 講談社ノベルス |
|
61 | 大原・貴船街道殺人事件 | 1994年8月 | カドカワノベルズ |
|
62 | 京都先斗町殺人事件 | 1994年9月 | 光文社文庫 |
|
63 | 秋田湯沢七夕美人絵灯ろう殺人事件 | 1994年11月 | カドカワノベルズ |
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64 | 京都冬の旅殺人事件 | 1994年12月 | 光文社文庫 |
|
65 | 銭形砂絵殺人事件 | 1995年1月 | ノン・ノベル |
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66 | 倉敷殺人案内 | 講談社ノベルス |
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67 | 鴨川をどり殺人事件 | トクマ・ノベルズ |
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68 | 遠野・京都橋姫鬼女伝説の旅殺人事件 | 1995年5月 | 光文社文庫 |
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69 | 大和路首切り地蔵殺人事件 | 1995年6月 | ジョイ・ノベルス |
|
70 | 富士周遊殺人事件 | 1995年7月 | ノン・ノベル |
|
71 | 吉野山千本桜殺人事件 | 1995年9月 | ノン・ポシェット |
|
72 | あじさい古都の寺殺人ライン 京都・鎌倉・大和 | 光文社文庫 |
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73 | 南紀白浜安珍清姫殺人事件 | 1995年12月 | ||
74 | 五芒星桔梗の寺殺人事件 | 徳間文庫 |
| |
75 | 濡れ髪明神殺人事件 | 1996年2月 | 講談社ノベルス |
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76 | アルプス魔の山殺人事件 | 1996年3月 | 光文社文庫 | |
77 | 奥日光殺人事件 | 1996年4月 | 角川文庫 |
|
78 | 飛騨白川郷メルヘン街道殺人事件 | 1996年6月 | 光文社文庫 |
|
79 | 箱根古道殺しの宴 | 1996年7月 | ジョイ・ノベルス |
|
80 | しゃくなげの里殺人事件 | 1996年8月 | トクマ・ノベルズ |
|
81 | 赤かぶ検事辞任す | 1996年10月 | 光文社文庫 | |
82 | 赤かぶ検事、辞表の行方 | 1997年10月 | ||
83 | 水琴の宿殺人事件 | 1998年3月 | 角川文庫 |
|
84 | 三人の酒呑童子 | 1998年6月 | カッパ・ノベルス |
|
85 | 牡丹屋敷の殺人 | 1998年7月 | 徳間文庫 |
|
86 | 二度殺された三人の女 | 1998年8月 | 光文社文庫 | |
87 | 魔界の天使(エンジェル) | 1999年2月 | ジョイ・ノベルス | |
88 | 夜泣峠雪女の柩 | 1999年3月 | 光文社文庫 | |
89 | 悪夢の女相続人 | 2000年6月 | ||
90 | 蝋人形館の殺人 | 2000年11月 | 徳間文庫 | |
91 | あやかし法廷 | 2001年8月 | ケイブンシャ文庫 |
|
92 | 法廷殺人の証人 | 2001年12月 | 集英社文庫 |
|
93 | 古井戸の死神 | 2002年6月 | 徳間文庫 | |
94 | ひまわり時計の殺人 | 2002年11月 | 光文社文庫 | |
95 | 京都祇園祭宵山の殺人 | 2003年8月 | 集英社文庫 | |
96 | 京都大原花散る里の殺人 | 2003年10月 | 光文社文庫 | |
97 | 南山城古代ロマンの里殺人事件 | 2004年10月 | ||
98 | 熊野路安珍清姫殺人事件 | 2005年10月 | 講談社文庫 | |
99 | 淫楽館の殺人 | 2008年1月 | 光文社文庫 | |
100 | ラスベガスから来たジゴロ | 2009年5月 | 徳間文庫 | |
101 | 涙は血よりも濃し | 2010年8月 | 光文社文庫 | |
102 | 恐るべし 少年弁護士団 | 2014年10月 |
# | タイトル | 初版発行年月 | 出版社 | 備考 |
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京都殺人案内シリーズ | ||||
1 | 死体の指にダイヤ | 1977年4月 | 角川文庫 |
|
2 | 悪人のごとく葬れ | 1980年8月 |
| |
3 | 盗まれた一族 | 1981年3月 |
| |
4 | 血の償い | 1982年2月 | カドカワノベルズ |
|
5 | 復讐の時間割 | 1985年3月 |
| |
6 | ハレー彗星殺人行 | 1986年4月 |
| |
新・京都殺人案内シリーズ | ||||
7 | 20時18分の死神 | 1991年6月 | 角川文庫 |
|
8 | 大文字五山殺しの送り火 | 1991年10月 |
| |
9 | 冬の奥嵯峨殺人事件 | 2000年12月 | 光文社文庫 | |
10 | 25時13分の首縊り | 2002年6月 | ||
11 | 北嵯峨竹林の亡霊 | 2004年8月 | 徳間文庫 | |
12 | 祇園花街小路の惨劇 | 2006年12月 | ||
13 | 魔性の女に涙 | 2008年6月 |
赤かぶ検事シリーズ「血の眠り」にて赤かぶ検事と競演
けん玉名人の判事補・柊正雄(“赤かぶ検事”柊茂の息子)登場作品
風巻やよい登場作品
京都地検刑事部・伏見美登利検事登場作
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