豊清水信号場
北海道中川郡美深町にある北海道旅客鉄道の信号場 ウィキペディアから
北海道中川郡美深町にある北海道旅客鉄道の信号場 ウィキペディアから
豊清水信号場(とよしみずしんごうじょう)は、北海道中川郡美深町字清水にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の信号場である。電報略号はトス。事務管理コードは▲121828[2]。旅客営業末期の駅番号はW58。
大正時代から入植者による駅設置の請願が行われていた[3]。その後、仮乗降場を経て駅として営業されていたが、利用者減少に伴い2021年(令和3年)3月13日に旅客扱いを廃止し[JR北 1][JR北 2][新聞 1][新聞 3]、信号場となった[新聞 2]。
所在地の美深町清水および隣接する常盤村清水(現在は音威子府村咲来の一部)の両地区の名称に、「将来豊かな所になるように[6]」「豊かな清水[4]」との意味を込めて「豊」を冠したとされる[3][6][9][10]。
「清水」の名称については美深・音威子府町村境を流れる現在のペペケナイ川を指すアイヌ語、「ペペケンナイ(pe-peken-nay)[注釈 2]」(水が・清澄な・川)の意訳である[9][10]。
2線を有する列車交換型の信号場[新聞 2]。美深駅 - 音威子府駅間で唯一、列車交換が可能である。線路西側に旧駅舎があり、信号場化された後も残されている[新聞 2]。冬季は保線要員が常駐する[新聞 2]。
2021年3月改正時点では、朝夕時間帯における普通列車・特急列車の行き違いに使用されている[新聞 2]。
旅客駅時代は島式1面2線のホームを持つ地上駅で、音威子府駅管理の無人駅であった。
仮乗降場時代は単式ホーム1面1線であり、駅昇格に伴い木造駅舎と上り側1線スルー式の島式ホーム1面2線、駅舎横の名寄寄りに貨物積卸場と引込み線が設けられた。貨物および荷物取り扱い廃止後も、引込み線は待避線として残されている。
旅客営業時の乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
高台に駅があるため周りの風景が眼下に見える。周りは一面の牧草畑である。冬季には、駅周辺の一部の道路が閉鎖される[12]。
2010年(平成22年)3月現在、恩根内駅付近にあるセンタープラザ停留所との間に、スクールバスが1日3便運行されている[13]。
日曜運休。全ての便で通学生以外も乗車可能。現在、停留所にはバス停を表す標識は撤去され、設置されていない。
当駅を含む美深町に所在する無人駅3駅が、2021年3月13日に廃止されるのに合わせて、地元若手住民で構成されるグループ「美深廃駅プロジェクト」が、廃止対象3駅を舞台とした記録映像の制作を2021年1月より開始している[新聞 13]。同年1月25日には、映像制作費を募集するためのクラウドファンディングを開始させ、駅のイラストが入った返礼品も作成された[新聞 13]。
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